部室に私、花丸ちゃん、鞠莉ちゃん、善子ちゃんの4人がいるときに急に梨子ちゃんが入ってきてこう言った。
「ねえねえ千歌ちゃん、この中で一番電車が好きな人ってだーれ?」
お決まりのネタだね。慌てふためくこともなく私は言った。
「えーっと…花丸ちゃんかな」
「ずらっ!?」
「じゃあ花丸ちゃん、中部高速鉄道のG3600系って知ってる?」
「もちろんずら。現在は3代目でしょ?」
「そうよ。じゃあ2代目はいつ登場したっけ?」
「2001年ずら」
「じゃあ全廃されたのは?」
「
「なんで?」
「えっ?」
「なんで2代目G3600系は登場から20年も経たないうちに全廃されたの?」
「えーっと…」
ジャーン!
梨子ちゃんは知っている。私は知らないけど。
「確か、●●●●●●●●●●●●●●●●だったはずずら」
正解言っちゃったみたいだね…。自主規制するくらいだからね。
「…つまんねー奴だなぁ…」
「やった!」
私は言う。
「花丸ちゃん、どうしてわかったの?」
「実はマル、去年の5月に名古屋の西白壁生の青山由美ちゃんに『鉄道●ァン』という雑誌を勧められてそれから毎月買って読んでるんだ」
「へえー」
その後、梨子ちゃんが言う。
「とりあえず、紙とペンを用意しよう!」
「りょーかい!」
「頑張るずら!」
「頑張りマース!」
「このヨハネに解けない問題はないわ!」
「今から流す曲の名前、作曲者名、演奏者名を答えてください!演奏者名はこの中から2人選んでください!」
梨子ちゃんは「黒澤ダイヤ・桜内梨子・渡辺曜・山部仲喜・青山由美・御門勇輝」と書かれたボードを私たちに見せる。
曲が流れてきた。
まずこの曲はあの人のあの曲だ(*1)。
次に演奏者。この音はアコースティックギターとバイオリン?…いや、バイオリンじゃない。バイオリンより音が1オクターブ低い。ビオラだ。
…待って。ビオラが得意な人っていたっけ…?仲喜さんはギターとコントラバスが得意って言ってた。勇輝くんはギターとチェロが得意だとのこと。ダイヤさんは琴の稽古を今でも続けている。梨子ちゃんはピアノが得意。…となると曜ちゃんは楽器をやらなさそうだから由美ちゃんかな?
あとギターはなんとなく仲喜さんっぽいな。
そんなことを考えているうちに曲は終わって解答をオープンする時間がやってきた。梨子ちゃんは言う。
「じゃあ千歌ちゃん、オープン!」
「自信満々だよ!」
「…『あの夏の白い雲・押尾コータロー・演奏者は山部仲喜と青山由美』!次は花丸ちゃん、オープン!」
「自信ないずら…」
「…『君と僕と・山部仲喜・演奏者は山部仲喜と御門勇輝』!その次は善子ちゃん、オープン!」
「自信あるわよ!」
「…『ヨハネの青空・西木野真姫・演奏者は御門勇輝と青山由美』!最後に鞠莉ちゃん、オープン!」
「自信満々よ!」
「…『あの夏の白い雲・押尾コータロー・演奏者は山部仲喜と桜内梨子』!はいみんな発想は良いけど鞠莉ちゃん以外!」
「ずらっ!?」
「「ひっ!」」
「ボーッと生きてんじゃねーよ!!」
「「「ぎゃあーーーーーー!!」」」
「千歌ちゃん、私ビオラも得意だって言わなかったっけ?」
「ごめんね、忘れてた」
「忘れないでよ!!」
【VTR 開始】
今こそすべての鉄道ファンに問います。中部高速鉄道の2代目G3600系が登場から20年も経たないうちに全廃されたのはなぜ?
中部高速鉄道のターミナル駅の名古屋南駅で聞いてみました。
「えーっと、故障が頻発したから?」
「うーん…余剰廃車?」
なぜ中部高速鉄道の2代目G3600系が登場から20年も経たないうちに全廃されたのかも知らずにやれ「次の電車は吊り掛け駆動のG5100系(*2)だ!」だの「うわー!第10編成が来たー!ハズレだー!(*3)」だの「東急2000系のGTO-VVVF音はもう聞けないのか…」だの鉄道に文句をつけたり鉄道の良さを語ったり勝手に当たりくじの鉄道車両を決めたりする鉄道ファンのなんと多いことか。
しかし、リコちゃんは知っています。
【VTR 一時停止】
「2代目G3600系が登場から20年も経たないうちに全廃されたのは」
ドドン!
「制御装置の老朽化が進んでいたから〜!」
「さっすがズラ丸!」
善子ちゃんがそう言ったところでVTR再開。
【VTR 再開】
制御装置の老朽化が進んでいたから…。
「さすがはリコちゃん!仲喜くんと一緒に演奏したこともあったからなのかよく知ってるね!」
詳しく教えてくださるのは中部高速鉄道社員の青山由美さん。
「中部高速鉄道2代目G3600系電車にはいろいろ問題があったのですが、何よりも問題になっていたのはGCTサイリスタ使用のVVVF制御装置でした。この部品は特注品ということもあって老朽化も早く、補修部品の調達も困難だったのです」
では、ここでたぶんこうだったんじゃないか劇場。
【たぶんこうだったんじゃないか劇場 開始】
ダイヤ(由美役)「2代目G3600系も故障が多いしなんとかならないでしょうか…?そうですわ!極東電機に電話をかけてみましょう」
【通話開始】
ダイヤ(由美役)「もしもし、中部高速鉄道ですが、GCTサイリスタ使用のVVVF装置を発注していただけないでしょうか。
何!?もう製造再開はできない!?…わかりました」
【通話終了】
ダイヤ(由美役)「あー、どうしましょう!機器更新するお金もないし登場から20年足らずで廃車にするのはもったいないし…」
曜(仲喜役)「由美ちゃん、それでも廃車にしちゃおう。それしかないよ!」
ダイヤ(由美役)「そうですわね」
【たぶんこうだったんじゃないか劇場 終了】
ルビィ(スタッフ)「これで合っていますよね?」
「まさしくその通りでございます」
ちなみに青山由美さんは2代目G3600系がものすごく好きだったみたいで、このように語ってくれました。
「あたしは2代目G3600系が大好きだったので、2019年1月1日に全廃されたときは1日中大泣きしました」
由美さんの2代目G3600系愛は語れないほどなのでしょう。
というわけで、2代目G3600系が登場から20年も経たないうちに全廃されたのは、
制御装置の老朽化が進んでいたから…でした。
由美「リコちゃんの一番好きな電車は何かな?」
【VTR 終了】
「伊豆箱根鉄道3000系電車…かなぁ」
「なるほどね」
「特にあの3506編成がね、HPTラッピングで好きなの〜♥」
「へえー」
〜※〜
今回はダイヤさんに呼び出されなかった。機会があったらもう一回やるだろうね…。
叱られるシリーズは4回書くと言っていましたが次回作を書こうと思っているので5回目以降が出てくるでしょう。