「あなたのことが好きです!!!どうか俺と付き合って下さい!!!」
夢を見ていた。
俺はその“最悪”の日まで夢を見ていたのだ。
そうあれはたしか今から二週間前、高校の入学式の日の朝のこと。
まさに春麗らか。
鳥がさえずり、桜が舞い散り、太陽がさんさんと降り注ぐそんな良い日の事だった。
俺は一人の女性に告白をした。
長年の自身の想いを生涯最大級の勇気と共に彼女にぶつけたのだ。
彼女は時に優しくて、時には厳しい、そして常に真面目、そんな人だった。
俺の“好み”と言うより、男の“
そんな人に惹かれるなんて当たり前、至極当然のことだ。
きっと彼女も俺のことを好きなんだと思っていた。
きっと俺のこの想いに応えてくれるとそう思っていた。
そう、思っていた。
思って・・・・・・・・・・・・・・・・・・いたのだ。
「ごめんなさい、私はあなたを異性として意識したことなんて一度もないわ。それに今の私にはそんなことをしている暇なんてないの、だからごめんなさい。」
俺の積年の想いは、無残にも散った。
まるで空に舞う桜の花弁のように。
無残に、残酷に、無情に、散った。
そのまま彼女は颯爽と歩いて行く、その姿もとても綺麗でいたのもよく覚えている。
対して俺はその場に崩れ落ちるように地面に手をついて泣きそうになっていた。
頭の中では、「なんでだ!」とか「どうして!」とか色々都合の悪いことを考えた。
理由など今さっき彼女が言ってくれたばかりなのに、
その時は本当にうさぎのように穴を掘ってひきこもりたかった。
真っ直ぐ家に帰って部屋に戻り、涙で枕を濡らしたかった。
一瞬だけ首を縄でくくってしまおうと思った。
だけどその日は高校の入学式。
さすがに初日から遅刻するわけもいかない、
ショックでどうにかなりそうな頭を無理矢理に活動させ、千鳥足で登校。
体育館で先生がたのありがたい言葉を右耳から入れて左耳を通して外に流す。
自己紹介ではしっかりと自分の名前を言えたも分からず、昔なじみに無理矢理に部活に入部させられてもろくに抵抗せずにしっかりと入部してしまう。
放課後に残ったクラスメートらしき集団が楽しそうに談笑している姿を見ては呪いの言葉を心の中で唱える。
その日、学校で行う全ての事柄を終えてクラスメートたちが帰ったあと、俺は教室でひとり今日という“最悪”の日をこう締めくくった。
「・・・・・・・・・・・・・・もう二度と絶対に勘違いなんてしない!!!」