もう二度と勘違いしない   作:ホモ・サピエンス

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前回が長かったので今回は短めで








言い訳とは醜いもの

 

 

 

その後しばらくの間俺は羽沢さんの頭を撫で続け、お見舞いに来た宇田川さんと上原さんとばったり遭遇(エンカウント)し宇田川さんが

 

 

 

「あたし達の大事なつぐに何してんだああ!!!」

 

 

 

と一発お見舞いされ、上原さんと羽沢さんの決死の説得により宇田川さんは落ち着いたあと

 

 

 

バンドの今後を決める大事な話し合いがあるとの事だったので俺はそうそうに引き上げた

 

 

 

それから週明けの日

 

 

 

隣の席には羽沢さんが無事に来ていた

 

 

良かったもう大丈夫見たいだ

 

 

 

「おはよう羽沢さん。もう大丈夫なの?」

 

 

 

「う、うんごめん私ひまりちゃんに用があるから!」

 

 

 

そう言って羽沢さんは上原さんの所に走って行った

 

 

 

まあ、バンドのことで話があったらしいしその事だろう

 

 

 

と、思っていがその後何度か話しかけようとしたら

 

 

 

 

 

「羽沢さん、あの「モカちゃん!ちょっといい?」

 

 

 

「羽沢さ「巴ちゃーん!お願いがあるんだけど?」

 

 

「はざ「ひまりちゃん!一緒に行こう!!」

 

 

 

 

 

 

 

と明らかに俺の事を避けていた

 

 

 

あんなに露骨に避けられるとやっぱり傷つくなぁ俺なにか羽沢さんに嫌われることしたかなぁ?

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・うん、結構してたわ

 

 

 

つまりこれはあれか

 

 

 

「もうあんたとは顔も見たくない」ってことなのか?!

 

 

 

いやいや羽沢さんに限ってそんなこと・・・・・・って俺は羽沢さんの何を知ってるって言うんだよ!なんにも知らねぇわ!

 

 

 

まあしょうがないんだろうそれだけのことをしていたんだろう

 

 

 

俺もまたハジメと一緒にバカ騒ぎをする生活に戻るんだなぁ少し寂しいが気持ちは楽になる

 

 

 

放課後になるまで俺は羽沢さんと会話どころか目も合わせてくれないままだった、俺も無理に話しかけたりせずそのまま過ごした

 

 

 

ホームルームが終わったあと俺は席を立って天文部の部室に行く

 

 

きっと羽沢さんはバンドの練習だろう、あれだけ羽沢さんに頑張れって言ったんだから俺も頑張らないとな!

 

 

 

今日は何をやろうかな?数学?世界史?それともたまには生物でもやるか?

 

 

 

どうしよっかなぁ?

 

 

 

 

「・・・・・・サ・・・くん」

 

 

 

「ど〜しよう♪ど〜しよう♪な〜にしようかな〜♪」

 

 

 

「ホ・・・イくん!」

 

 

 

「なんで俺はリズミカルに歌ってんだ?あははは疲れてるのかな?」

 

 

 

「ホクサイくん!!」

 

 

 

「は、はい!って何?誰?ってかどこから?」

 

 

 

「こっちだよホクサイくん」

 

 

 

後ろを振り返るとそこには今日は散々俺を避けてきた羽沢さんが両手の指を合わせながらそこにいた

 

 

 

「は、は、羽沢さん?ど、ど、どうかしたの?」

 

 

 

「えっと実はこれを渡したくて・・・貰ってくれる?」

 

 

 

そう言って羽沢さんはカバンから一枚の封筒を取り出して来た

 

 

ちょうど便箋一枚入りそうなそれぐらいの大きさの封筒を

 

 

 

 

って!こ、こ、これはまさか!!現代では既に絶滅したと言われている!ラ、ラ、ラララララブレター??!!

 

 

 

いや待て!落ち着け!俺に限ってそんなことはない!勘違いするな!勘違いして、傷が付くのは他ならぬ自分なんだぞ!!やめておけ!期待なんてするな!そうだ!これはなんかあれだ!なんかよくわからないけどラブレターとかじゃない!そうだ!きっとそう!そうに決まってる!

 

 

 

期待するな期待するな期待するな期待するな期待するな!!!!ああああああああぁぁぁ!!

 

 

 

 

「ホクサイくん?受け取ってくれないの?」

 

 

 

上目遣いやめて!可愛いから!

 

 

俺は震える手を出していく。凄い量の手汗をかきながら羽沢さんの手にある封筒を受け取ろうとする

 

 

「ホ、ホクサイくん?ど、どうしてそんなに腕を震えさせてるの?」

 

 

 

ガタガタガタガタと腕を震わせ、ついでに膝も笑いだした

 

 

 

息遣いもだんだん荒くなっていき、俺はやっと羽沢さんから封筒を受け取った

 

 

 

「こ、これ、これは、これは一体?」

 

 

やっとの思いで俺は口を動かして羽沢さんに問いかけるすると羽沢さんは少し頬を朱に染めながらえへへと笑って、

 

 

 

「そこに今後の私達の事について入ってるの。ぜひホクサイくんに見て欲しいな、実は今日はずっとこれを渡したくてでも緊張しちゃってなかなか渡せなかったんだ」

 

 

 

 

今後の俺達?ホクサイくんに見て欲しい?!緊張しちゃって?!!う、うう、うそだ違う違う!!きっと違う!嫌でも?もしかしたら本当に?ラブレター?!!いやでも?待って?!そんな俺そんな急に言われても!?!

 

 

 

ペリっと音を立ててゆっくりと封筒を開ける・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ガールズバンドジャムVol.12!!』

 

 

 

 

黄色いポップなイラストに中央にデカデカとその文字が書いてあった

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっと」

 

 

 

 

「それ、今度私たちが出るライブイベントのチケット都合が良かったら見に来てね!」

 

 

 

羽沢さんは顔を赤くしながら俺に封筒の中身を説明してくれた

 

 

 

ラ、ラ、ライブのチケット?

 

 

 

「あ、ああ見に行くよ。スゲーウレシイナー」

 

 

 

「そっか!良かったぁごめんね私もう練習行かないと!ホクサイくん良かったら感想聞かせてね!」

 

 

 

羽沢さんは手を振りながら走っていって練習に向かって行った

 

 

 

 

 

 

 

い、い、い、いや!し、し、知ってたし!!ラ、ラ、ラ、ラブレターなんて本当に期待してなかったし!!全然本当に!だから大丈夫!ショックなんて受けてないし!!うわぁーライブイベントのチケットだ!ライブなんて初めて行くよぉ!!嬉しそうなぁ!!いや本当に嬉しそうな!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ははぁぁぁぁ目から汗が出てきそうだ

 

 

 

 

 

 

 

本当に期待なんてしてないから(泣)!!!

 

 

 

 

 










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