今回は少し長めです
えーと次の問題は、「下線部のitの意味を日本語で説明しなさい。」っか、このitは前の文章のことを指しているから・・・・・・
「ええー!!ハジメ君って、本当にバドミントン部の先輩全員に勝っちゃったの?!」
「いやいや!全員じゃないよ。部長には勝てなかったんだ。いやーあの人マジで上手いんだよ!」
「それでも一年生で先輩に勝てるってのがもうスゲーよな!ウチのバドミントン部、特別に弱いわけじゃないだろ。」
「カレーパンおいしい〜」
良し、次の問題は文章の和訳問題か。まずは主語と動詞を見つけて・・・・・・
「へえーテニスだとそういうふうにやるのか。やっぱバドとは違うな!勉強になるよありがとう!!」
「えへへーそう?ハジメ君にそう言って貰えると嬉しいな!」
「二人の話を聞いてたら私もなにかスポーツ初めてみたくなってきたなぁ」
「メロンパンおいしい〜」
ん?この問題、どう訳せばいいんだ?うーん?
「ホクサイくん、その問題はkeepを“保つ”じゃなくて“持つ”にして訳すとキレイな日本語に出来るよ。」
「え?あ、本当だ。ありがとう羽沢さん。」
「ううん、気にしないで。私もそこの問題難しいって思ってたから。」
さすが羽沢さん、優しいなぁ。それにしても意外に早く課題が片付いたな。よしよし、さて弁当を食うか。
「・・・・・・ってそしたらひまりがさぁ!」
「きゃぁぁぁ!!やめてやめて!巴ストップ!ストーップ!!」
「あははははは!!」
「チョココロネおいしい〜」
「んー?この問題どうすればいいんだろう?」
隣で羽沢さんがシャーペンでノートをつつきながら、数学の教科書を
あの問題はたしかもう予習してあったな。小さい引っ掛け問題だけど言われないと気づかないんだよな。
「羽沢さん、その問題は2でくくらないで先にxでくくった方がやりやすいよ。少し手順が増えるけどその方がいいと思う。」
「えっ?・・・ああ!本当だ!ありがとう!ホクサイくんって頭いいんだね!」
「いやいや、さっきのお礼みたいなもんだから気にしないで。」
「サンドイッチおいしい〜」
さてさて、お弁当の具材はなんだろうな〜と・・・おお!ミニハンバーグ!珍しいなウチのオカンに何かいい事でもあったのか?
じゃあ早速このハンバーグを「おい!ホクサイ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チッ
「はぁぁぁぁぁ、なんかようか?ハジメ」
「なんでお前は話に混ざらないで勉強してんだよ!」
こいつは一体何を言っているのだろう?
勉強する理由を数分前に自分で言っていた気がするんだけど
「つぐもそうだよ!なんでご飯食べてないの?!」
「え?で、でもひまりちゃん?さっき・・・」
「モカも話に混ざってよ〜!私たちだけで話しててなんだかやりずらいよ〜!」
「ひーちゃんあたし喋ってたよ?」
「パンおいしいしか言ってないじゃん!」
「ざーんねーん。チョココロネとサンドイッチにはパンって文字は入ってないんだよ〜」
「でもパンじゃん!巴もなにか二人に言ってよー!」
JKさんが赤毛の女の子の肩を掴んで体を揺らしているが、赤毛の女の子はアハハーと笑って誤魔化している。灰色の娘は袋から出したドーナツを食べてご満悦のようだ(一体いくつ食べる気なんだろう?)
先程自己紹介してもらったので全員名前は知っている。
JKさん改め、上原ひまりさん。良く会話を回してくれて、表情がコロコロ変わる人だ。何となく子犬みたいな感じがする。なんだっけアレ?ポメラニアン?みたいなそんな感じだ。(ハジメと気が合いそう)
赤髪のかっこいい系の女の子は宇田川巴さん、見た目通りの男勝りな性格なのに良く周りの人を見てる。なんか同い年に見えない。この人は鷲かな?スラッとしてて、でも弱々しいわけじゃない。引き締まってるって言うのかな?
最後にパンを食べ続ける灰色の娘は青葉モカさん、ゆっくりとマイペース。自分の歩幅をずらさないって感じの人だ。この娘はパンダだな。うん、パンを食べる姿とパンダがササを食べる姿がそっくりだ。
さっきの三人と羽沢さんそれからもう一人いるらしいが全員幼なじみでずっと仲良くしてきたらしい。
いいなぁ、俺もこんな優しそうな人達が幼なじみだったら良かったのに・・・・・・・・・・・・嫌なこと思い出した。
それはともかく、ハジメのヤツ大丈夫なのか?もうそろそろ始めないと間に合わないと思うんだけど。
「なぁハジメ、そろそろ昼休みが・・」「あ、そうそう!私、聞きたかった事があるんだ!」
上原さんの言葉が俺の言葉を断ち切る。なんだろう?
「ホクサイくんってどうして『
おお!上原さんはこのあだ名を本名と勘違いしてない!いやー嬉しいね!ふむふむ気になるなるほど!だけど本当の理由は恥ずかしいので単純に名前の省略だと言っておこう。
「えっとそれは・・・」「ああ!それな、理由がちょっと面白いんだよ!」
ハジメは黙ってろ!
ちくしょう、なんで上原さんに話を止められても腹が立たないのにハジメに止められるとこんなに腹がたつのだろう?
てかやめろ!絶対に、確実に、100%気まづくなっちゃうから!
「いやー実はハジメには幼なじみがいるらしくて子供の頃、その人と一緒に絵を描いてたんだって、そしたらその幼なじみの人がホクサイの描いた絵を『
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっと、」
「へ、へぇー」
「そ、それは〜」
「チョコドーナツおいしいー」
本当によく回る口だな!もうほんとに黙っててくれよ!いや、黙っててください!ほら見ろ!あまりの馬鹿っぷりにみんなが黙っちゃったじゃないか!どうすんだよ!おい!ハジメ!気づけ!笑ってるのお前だけだぞ!
「ホ、ホクサイみたいな絵って凄いね!ホクサイくんは絵も上手なの?」
あまりの気まづい感覚に耐えかねた羽沢さんが俺に話しかけてきた。本当にこの娘は人のフォローが上手いな、でも今だけはやめて欲しかった、すごく泣きたくなる。
「アハハ、いや、別に絵は上手くないよ。その人がテレビで見た北斎の絵と印象が似てただけで絵自体は下手くそだったよ。まあ、あの人の感性も少しおかしいんだけど」
ああもうダメだ心に傷が出来た。泣きたい、ウミガメのように泣きたい。
「そう言えばさぁ〜ひーちゃんとハジーくんは英語の課題はいいの?」
ずっと「パン
そして上原さんがカチンと動きを止めて、机の上に置いてある、真っ白いノートを見る。
昼休み終了まで約10分、普通にやったらまず間に合わない。
「つ、つぐーー!!助けてぇぇーー!!」
「ダメだよ、ひまりちゃん!自分でやらないと意味ないんだから!」
「そんなぁー!ひどいよつぐー!」
「ほら、手伝うから一緒に頑張ろ?」
羽沢さん厳しい!てっきり、見してあげるのかと思った。
「ホクサイ見して!」
「断る」
「なんで?!!」
どうしてこの流れで見してやると思ったのかが疑問だ。人のことをベラベラ喋りやがって。
俺がどれだけ心の傷をおったと思ってんだ。見せてやらねぇ!
あ、このハンバーグうまいな!少し気分が良くなった。おい!ハジメ!いくらこっちを見ても課題は見せないしこのハンバーグもやらないぞ!
結局上原さんは羽沢さんの決死の努力によってギリギリ提出に間に合ったのだがハジメは早急に諦めて放課後に教室に居残った。(ハジメハーレムのメンバーも居残った。)