スーパーロボット大戦N   作:黒百合蜂

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次回はアメリカルート!
遅い更新ですが、待ってて下さい…


第九話A 戯れの陰たち

〜軍艦島~

またの名を、端島……戦時中、炭鉱業で栄えていたこの島に、雷張ジョーと5人の人間が訪れていた。

 

ジョー「……さて、全員集まったみたいだな」

 

ウォルフガング「こんな所に呼び出して、どういうつもりじゃ?」

 

ビトン「古臭い場所ね……ゲホゲホ! しかも埃っぽいわ~……」

 

ホイ・コウ・ロウ「つまらん話は、とっとと終わらせるネ!」

 

ミフネ「うむ。こちらも色々忙しいのだ」

 

文句を言う4人に頭を抱えるジョー。

 

ジョー「……なら手短に伝えてやる。俺とお前達は加藤機関の特別部隊に任命された」

 

それを聞いて、脳に雷が落ちたような衝撃を受ける4人。

 

ウォルフガング「加藤機関……じゃと……?」

 

ホイ・コウ・ロウ「あの日本最古の秘密結社か!?」

 

ビトン「でも何で私達を?」

 

ジョー「加藤久嵩から俺、俺の元々の雇い主であるウォルフガングを伝ってお前達に繋がった。おそらく、日本を荒らし回る犯罪者達が選ばれたのだろうな」

 

ビトン「なるほどね……それはいいとして、この部隊の指揮は誰が執るのよ?」

 

ジョー「ああ、それは俺だ。加藤久嵩から直接任命されたからな」

 

その発言に対して、怒りを露わにする者がいた。

 

ホイ・コウ・ロウ「貴様、アジアマフィアの首領を差し置いて何を言うかネ!?」

 

ミフネ「将軍に対して何たる狼藉! 腹を切って詫びるがいい!!」

 

ウォルフガング「……抗議したいのは山々じゃが、相手はあの秘密結社……仕方ないわい」

 

ビトン「その分の見返りは頂くわよ!!」

 

不服そうだが、渋々従う者もいた。

 

ミフネ「ぬう……」

 

ホイ・コウ・ロウ「ヘマしたらすぐにリーダー交代ネ!」

 

2人も、仕方なさそうに従う。

 

ウォルフガング「しかしジョー、決まったはいいがこれからどうするんじゃ?」

 

ジョー「上からの指示だが、俺達の最初の作戦は……JUDAコーポレーションの壊滅、及びラインバレルの捕獲だ」

 

ビトン「あのJUDAをねぇ……」

 

ホイ・コウ・ロウ「奴らの防衛力はとてつもないが……やれん事はないネ!」

 

ジョー「ああ。だが、くれぐれも油断はするな……それで、お前はどうなんだ?」

 

視線の先には、1人の男。

 

ジョー「俺達に協力を持ちかけたのは、機関や久嵩との繋がりもあるだろうが、1番の理由はJUDAに何かがあるから……だろう? 大方ラインバレルか……もしくは例の『太陽』と言った所か」

 

???「お前の言うとおりだぜ、エースのジョー」

 

ケケケ……と不気味な含み笑いをしながら、男が語り出す。

 

???「俺達は……『イールソウル』と、ある女の確保が目的だぜ。そっちとこっちの利害が一致してんだ、仲良くしようや、犯罪者さんよぉ」

 

その男の表情、姿が、夜の闇へと消えていった……。

 

~JUDA・武道場~

竜馬「おおりゃおりゃおりゃおりゃああぁぁーっ!!!」

 

門子「くっ……なかなかやるじゃねえか!!」

 

竜馬と門子が、格闘訓練を行っている。

 

鏡「あの流竜馬という男、大したものだ」

 

柳生「ああ。まさか早乙女と互角に戦うなんてね」

 

剣児「そりゃそうよ。流竜馬っていやぁ、昇段試験で相手を半殺しにして、空手界から永久処分にされた男だぜ? 強いのは当然、ただ……危なっかしいんだよ、あの人は」

 

道明寺「ヘェ~、あのチンピラまがいの人がねェ……」

 

辰也「俺、竜馬さんとドモンさんの戦いも見てみたいぜ!!」

 

ジゼラ「恐ろしい事考えつきますね……」

 

山下「いやまあ、面白そうだケドさ……」

 

その場面……竜馬とドモンが戦っているのを想像し胸が高鳴っている辰也、それに対して身震いしている山下とジゼラ。

 

宗美「これが……早瀬クンや瀧城クン達の日常……ですか」

 

この場にはもちろん、宗美もいた。あの時と比べると、表情も一段と柔らかくなり、更に優しい印象を思い浮かばせる。

 

ジゼラ「日常だなんてそんな大層な……でも、大体こんな感じですね」

 

山下「色々な所から集まった人達がいるから、ゴチャゴチャになるんスよね~」

 

宗美「ふふ……いい所ですね」

 

笑みを浮かべる宗美。

 

竜馬「……さてと、他にやりてえ奴はいるか? もったいぶらなくてもいいんだぜ?」

 

森次「ならば私が相手をしよう。狂犬の扱いには慣れているのでな」

 

凱「俺も他の勇者達を引っ張っていく義務がある……そのために自分を高めるいい機会だ!!」

 

重い腰を上げる室長と勇者。

 

竜馬「そうかよ。なら、2人まとめてかかって来な!!」

 

辰也「じゃあ、俺達もやらせてもらいますよ!!」

 

剣児「流竜馬と戦えるチャンスなんて、そうそうないからな!!」

 

辰也と剣児が、軽い準備運動をしながら畳の上へ立つ。

 

門子「待ちな! まだこいつとの決着はついてねえんだ! 勝手に色々決めんじゃねえよ!!」

 

辰也「じゃあ、こういうのはどうです? 俺と剣児、森次さんと凱さん、竜馬さんと早乙女さんでタッグを組んで、2対2対2で戦うっていうのは」

 

森次「ふむ……確かにこれからは共同作業を行うコトが多くなる……そうするのはいいな」

 

凱「そうだな。仲間を信じて戦うというのは大切な事だ」

 

辰也「決まりですね。では早速行きますよ!!」

 

剣児「っしゃあ! ぶちかますぜ!!」

 

竜馬「せいぜい足引っ張んなよ、ゴリラ女!!」

 

門子「生意気な口叩きやがって! これが終わったら次はてめえだからな!!」

 

そして、戦闘訓練を始める6人。それを見学しつつも、不安げな顔をしている城崎とつばき。

 

ジゼラ「どうしたんですか?」

 

城崎「いえ……」

 

そう言う城崎の脳裏には、阿戸呂村での一件が浮かんでいた。

 

宗美「多分、ファクターの事についてですね?」

 

城崎「!」

 

核心を突かれ、思わずビクリとする城崎。

 

ジゼラ「どういう事ですか?」

 

城崎「……ここでは話しづらいので、場所を変えましょう」

 

つばき「そうね……」

 

そして、4人は別室へと去った。

 

~JUDA・とある一室~

ジゼラ「……それじゃあ、話してくれませんか?」

 

城崎「はい、実はあの後聞かされたのですが、ファクターは一定の年齢に達すると、そこで成長を止めてしまうんです」

 

ジゼラ「!!」

 

衝撃の事実を聞き、思わず口元に手を当てるジゼラ。

 

宗美「とても、他のファクターに話せる内容ではありませんね……」

 

城崎「ええ。そしてその情報はまだ誰にも聞かされていません。しかも……」

 

ジゼラ「早瀬さんに聞かせると特に強いショックを受けるかも知れない、と……」

 

つばき「そうなのよ。だから、どのタイミングで話せばいいか困ってるの」

 

ジゼラ「……それって、私と同じですね」

 

城崎「え?」

 

ジゼラ「あの……私も記憶喪失で、実は色々不安で……だからその、結構衝撃的な事を言われると怖くなるというか何というか……」

 

つばき「ジゼラ……」

 

ジゼラ「言ってる事、よく分かんないと思いますけどね」

 

へへ……と照れ笑いを浮かべるジゼラ。

 

城崎「いえ、分かります」

 

ジゼラ「えっ?」

 

城崎「そういうコトって、言うのも聞くのも覚悟がいると思います。こんな気持ちで早瀬クンに言うのはやはりよくありません。やっぱりまた、時期を置いてから……」

 

道明寺「おっ、城崎ちゃん! もしかして早瀬に告白でもすんのか?」

 

城崎「ぶふっ!!? ゲホッゲホッ!!」

 

突然介入した道明寺の思わぬ発言に、咳き込んだ城崎。

 

辰也「いやお前……そんないきなりなぁ……」

 

それを呆れたようにツッコむ辰也。

 

つばき「何で辰也がここに?」

 

辰也「訓練の休憩中に、誠が何か怪しい動きをしてたから捕まえて一緒に行ったんだよ」

 

ジゼラ「そうですか……ってそれより道明寺さん! 今は大切な話を……」

 

道明寺「いや~悪いね。城崎ちゃん達がどっか行っちゃったから、後をつけてたんだよ。やっぱり辛いコトがあったら、誰かに相談すんのが一番だな。ね、宗美さん」

 

宗美「えっ!? は、はい。そうですね」

 

辰也「それに心配なんてしなくてもいいぜ。もし不安だとしても、俺や浩一達が守るからな!」

 

ジゼラ「辰也さん……」

 

辰也の言葉を聞いて、口元に安堵の笑みを浮かべるジゼラ。嬉しさで胸がいっぱいになったようだ。

 

辰也「ま、そんな単純な問題でもないんだろうけどな……」

 

つばき「いいのよ。とにかく、心配してくれてありがとうね」

 

浩一「何の話してんだ?」

 

噂をすれば何とやら……話の中心となっていた男がやって来た。

 

道明寺「ほら! 本人来ちゃったぜ!」

 

城崎「な、何でもありません! あっち行ってて下さい!!」

 

つばき「女の子同士の大切なお話に、男子が首突っ込むのは野暮ってものよ」

 

浩一「お、おお……」

 

城崎の恥ずかしさから来る剣幕とつばきの冷静なツッコミに困惑する浩一。

 

ジゼラ(男子が……って言ってますけど、もう既に辰也さんに宗美さんや道明寺さんがいますよね……)

 

浩一「……まあいいや。じゃ、また後でな!」

 

城崎「は、はい……」

 

道明寺「俺も行くぜ。そんじゃな!」

 

……と、そんな時に警報が鳴った。

 

剣児「お~いつばき~! どこいんだよ~!」

 

鏡「敵の襲撃だ、すぐに出るぞ」

 

つばき「ええ、早く行きましょう!」

 

辰也「敵か……早速返り討ちにしてやろうぜ、ジゼラ!!」

 

ジゼラ「はい!」

 

そして、出撃準備へと入っていった。

 

 

 

第九話 戯れの陰たち

 

 

 

~~~

外には、加藤機関のアルマや、見かけないロボット達がいた。

 

森次「敵は加藤機関か」

 

シズナ「でも、見かけない顔もあるで!」

 

舞人「あれは犯罪者のロボットですよ」

 

舞人が答える。

 

辰也「犯罪者のなのに妙にカッコよく見えるなぁ……」

 

ジゼラ「懲りないですね、この人は……」

 

山下「あんだけ言われてコレだからなァ……多分もう一生治らないよ、コイツのクセはさ」

 

いつもの辰也に対して、もはや呆れる2人。

 

マイトガイン「ウォルフガング、カトリーヌ・ビトン、ショーグン・ミフネ、ホイ・コウ・ロウ……どれも日本に悪名を轟かせる連中だ」

 

隼人「聞いた事のある名前ばかりだ。一時期俺に協力を持ちかけていた奴もいるな」

 

竜馬「へぇ……昔の情にほだされて裏切んじゃねえぞ」

 

隼人「当たり前だ。既に奴らとは縁を切っている」

 

凱「しかし、そいつらが加藤機関につくとは……」

 

仁「だけど、やる事は変わらねえぜ!!」

 

拳一「ああ! 悪者に容赦なんてしねえぞ!!」

 

辰也「ぶちかましてやるぜ、俺達の力をな!!」

 

ジョー「どうやら、あちらもやる気になったようだな」

 

ウォルフガング「ふむ、ワシの新兵器のお披露目に最適じゃあ!!」

 

ビトン「JUDAといえば医療メーカーで有名……という事は、美容効果のある物もあるかもしれないわ!!」

 

ホイ・コウ・ロウ「政府と密接な関係にあるJUDA……崩壊させれば我々アジアマフィアが日本を手に入れられるかもしれないネ!!」

 

ミフネ「古き良き日本のために、このような横文字英語の企業は潰すのみ!!」

 

浩一「な……何言ってんだアイツら……」

 

シズナ「犯罪者の言ってるコトはわからんなぁ……」

 

頓珍漢な犯罪者達の発言に困惑する浩一達。その様子を見て、ジョーが頭を抱える……がすぐに気を取り直し、相手の方へと向いた。

 

ジョー「……俺達の目的はラインバレルだ、では行くぞ!!」

 

浩一「ラインバレルが狙いだって? 上等だよ、返り討ちにしてやるぜ!!」

 

舞人「来い、ジョー! 俺達はお前達には負けない!!」

 

マイトガイン「何故なら……この世に悪は栄えないからだ!!」

 

そして、戦闘を開始した。

 

~戦闘台詞~

浩一(初戦闘時)

浩一「岩手の女とかキタねえデブとかあのチンピラじゃなくて、有名な犯罪者が来るなんてな……ま、あんまり正義の味方を舐めんじゃねえぞ!!」

 

 

宗美(初戦闘時)

宗美(薫さん……とっても勝手なんですが、天国から僕を見守っていてください……!)

宗美「……では行きますよ、タリスマン! この場所を……皆を守るために!!」

 

 

舞人(初戦闘時)

舞人「犯罪者がさらに強大な犯罪集団に入るとは……」

 

マイトガイン「だが、相手がどんなに大きくとも、平和を脅かす悪ならば絶対に倒す!!」

 

舞人「そうだ! 正義は……俺達は負けない!! 灯すぞ、平和の青信号を!!」

 

 

剣児(初戦闘時)

剣児「さっきの訓練じゃあ不完全燃焼なんだ! 悪いがテメェらにぶつけてやるよ!!」

剣児「テメェらはこの俺、草薙剣児と鋼鉄ジーグがじきじきにブチのめす! 覚悟しやがれ!!」

 

 

竜馬(初戦闘時)

竜馬「さっきので体が温まってやがる、悪いが今日の俺は、とても手加減できそうにねえぜ!!」

 

隼人「オーバーヒートしてぶっ倒れたらかなわん、疲れたらいつでも変わっていいぞ」

 

弁慶「俺も退屈でしょうがねえ! こっちにも変われよ!!」

 

竜馬「へいへい、そんじゃ行くぜ!!」

 

 

仁(初戦闘時)

吼児「テレビでも有名な犯罪者があんなに……僕たちで勝てるの~!?」

 

飛鳥「しっかりしろ! 今まで色々な敵と戦ってきたじゃないか!!」

 

仁「そうだぜ! 俺たちとライジンオーを……絶対無敵を信じるんだ!!」

 

 

イエローガンバー(初戦闘時)

ブルーガンバー「本当は怖いけど、僕達がやらなかったらJUDAも日本も終わりだ!!」

 

レッドガンバー「そうだ! だから俺たちであいつらを倒すんだ!!」

 

イエローガンバー「よ~し、元気爆発フルスロットルで行くぜ!」

 

 

拳一(初戦闘時)

五郎「こっちでもサポートはするけど、お前達3人が頼みの綱だ。頼むぞ、拳一、しのぶ、浩美!」

 

教授「私達がいる事で、ゴウザウラーの出力もアップしてます! 思いっきりやっちゃつて下さい!!」

 

しのぶ「ありがとう、みんな!!」

 

浩美「僕達は皆で戦ってるんだ! 絶対に負けられない!!」

 

拳一「おお! 6年2組ザウラーズ、熱血最強で行くぜぇ!!」

 

 

ゴルドラン(初戦闘時)

タクヤ「なんか、悪太みたいなのが多いね~」

 

カズキ「油断するなよ、確かに間抜けそうだけど、アイツらは悪名高い犯罪者達だ!」

 

ダイ「カズキ君もなかなかヒドい事言うよね……」

 

ゴルドラン「ふむ……では主よ、ご命令を」

 

タクヤ「よぉ~し、じゃあ、アイツらやっつけちゃって!!」

 

ゴルドラン「心得た!!」

 

 

アドベンジャー(初戦闘時)

アドベンジャー「封印から覚めてしばらく経ったが、外の世界は非常に素晴らしいな!」

 

カズキ「その素晴らしい世界が今、とんでもない奴らに脅かされそうなんだよ!」

 

ダイ「だからお願い、アドベンジャー!」

 

タクヤ「アイツら、ふっ飛ばしちゃって!!」

 

アドベンジャー「了解! 発射準備は万端だ!!」

 

 

凱(初戦闘時)

凱「さっきの訓練のせいか、体が熱くてしょうがねえ!!」

凱「覚悟しろよ、犯罪者共! この獅子王凱とガオガイガーがいる限り、貴様らの好きにはさせないぜ!!」

 

 

辰也(初戦闘時)

辰也「さっきの訓練が中断しちまったから、俺はまだまだ不完全燃焼だぜ!!」

 

ジゼラ「完全燃焼して真っ白になるのはやめて下さいね」

ジゼラ(何でだろう……嫌な予感がする……!)

 

辰也「そうなんねえように気をつけるよ。ところでジゼラ」

 

ジゼラ「は、はい!」

 

辰也「そう不安そうな顔すんなって! さっきも言ったろ? 何かあっても、俺が守るってよ!」

 

ジゼラ「……」

 

辰也「さてと、どんどん燃えて行くぜぇっ!!」

 

ジゼラ「……はい! それでは行きましょう!!」

 

 

~~~

辰也「おらおらおらぁ! 行くぜぇ!!」

 

剣児「ジーグのパワーをブチかますぜ!」

 

浩一「正義の味方を、ナメんなよ!!」

 

竜馬「くたばりやがれぇっ!!」

 

舞人「こちらも負けてられるか!!」

 

凱「はあああああああっ!!!」

 

辰也達の猛攻で、敵のロボット群は蹴散らされていく。

 

ウォルフガング「ワシのロボット達が!!」

 

ジョー「ちいっ……だが、まだ任務遂行の可能性はある!」

 

仁「いい加減に諦めろっての!!」

 

拳一「待ってろよ、すぐにぶっ飛ばしてやるからな!!」

 

そして、戦闘を再開した。

 

~戦闘再開~

舞人(対犯罪者集団)

舞人「まさかお前達が加藤機関に入るとはな!」

 

ウォルフガング「奴らは強大じゃ……逆らったらこの身が保たんわい!」

 

ビトン「それに資金提供もしてくれるってね! この私の美貌に磨きがかかるわ~」

 

ミフネ「本来であれば将軍である拙者が力に屈するなどありえんが……」

 

ホイ・コウ・ロウ「それもこれも、機関で力を付けるため! そして加藤機関も日本も、世界も牛耳ってやるネ!!」

 

マイトガイン「ふむ……要はある程度の力と欲望と単純さが買われたみたいだな……」

 

舞人「お前達の下らない我が儘に付き合ってられるか! 一気に終わらせるぞ、ガイン!!」

 

 

舞人(対ジョー)

ジョー「旋風寺舞人……相も変わらず正義を口にしているそうだな……!!」

 

舞人「そうだ! それがどうした!!」

 

ジョー「正義だ何だとを語るお前が気に入らん! 俺の手で殺してやる!!」

 

舞人「そうか……だが、こちらもやられる訳にはいかない!!」

 

マイトガイン「奴に話は通じない……通じさせる方法はただ一つ、お前の力をぶつけるんだ、舞人!」

 

舞人「ああ……! お前がどう思っていようと、俺は自分の正義を絶対に曲げはしない!!」

 

 

浩一(対ウォルフガング)

ウォルフガング「そのラインバレルというロボット、やはり素晴らしいな! 捕獲したら徹底的に研究して、改造してやりたいわい!!」

 

浩一「そんなコトさせるかよ! アンタに渡したら、なんかダサくなりそうだからな!!」

 

ウォルフガング「何じゃと!? 手始めにドリルを付けてやろうと……そういやお前さん、ドリルが似合う声しとるのぉ……」

 

浩一「何言ってんだ!? 大体ドリルが似合うのは森次さんの機体とか……って、こんな話してる場合じゃねえ! 変にいじくられないためにも、アイツを倒すぞ、ラインバレル!!」

 

 

浩一(対ジョー)

ジョー「ラインバレルのファクター……前に会った時より変わったな」

 

浩一「そうだな、もうあん時とは違う……オレは正真正銘の『正義の味方』になるって決めたからな!!」

 

ジョー「正義……その言葉を聞くと虫酸が走る……!! ラインバレルは捕獲しろという命令だが、思わず破壊してしまいそうだ!!」

 

浩一「だったら、遠慮なく返り討ちにしてやるよ!!」

 

 

森次(対ミフネ)

森次「侍かぶれが相手とはな……異国の文化に憧れるのはいいが、ほどほどにしておけ」

 

ミフネ「な、なんと! 拙者は正真正銘の将軍!! 将軍に向かってそのような無礼を申すとは、腹を切って詫びるがよい!!」

 

森次「……全く、面倒な相手だ。ならばその将軍の首、私の手柄とさせてもらおう……首を置いていけ、将軍!!」

 

ミフネ「こ、この男から放たれる殺気……まさに侍……! だがこちらも将軍の意地にかけて、絶対に負けぬ!!」

 

 

山下(対ビトン)

山下「加藤機関に入って、これだけのロボットを集めれば勝てると思ったんスか? 犯罪者のオバさん」

 

ビトン「んま! 失礼で生意気な子供ね!! 私は永遠の29歳よ!!」

 

山下「そお? どう見ても29歳には見えない……っていうか、29歳だったらオバさんじゃん」

 

オードリー「女性に対するこのような暴言……許す訳にはいきませんね」

 

ビトン「そうね、このガキには私を怒らせた事を後悔させてあげる! 泣いて謝ってももう許さないわ!!」

 

 

宗美(対ビトン)

ビトン「JUDAには、いつまで経っても若々しいカラダを得る事ができる技術があると聞いたわ! その秘密を得て、永遠の若さと美貌を、私のものにするのよ!」

 

宗美「永遠の若さ……ですか。愛する人と共に老いるコトができず、先立たれる気持ちが分からない方には、魅力的なモノに思えてしまうんでしょうね……」

 

ビトン「何を訳の分からない事を言って! 永遠の若さは私だけのもの、私さえよければ、他はどうでもいいのよ!!」

 

宗美「……自分勝手な方ですね。そんなアナタに言っても無駄だと思いますが……永遠の若さなんて、自分だけが取り残される孤独と比べれば……大したモノではないんですよ!!」

 

 

シズナ(対ホイ・コウ・ロウ)

ホイ・コウ・ロウ「あのロボット、ワシらの製造してる奴と似ているネ!」

 

チンジャ「ええ、主に触手の部分が……」

 

シズナ「触手……確かにそう見えるなァ……」

 

イズナ「感心してる場合じゃないよ、姉さん!」

 

ホイ・コウ・ロウ「新兵器の研究材料として、大人しく我々に捕まるネ!」

 

シズナ「余裕ぶっこけるのもそこまでや! ウチらとディスィーブを甘く見たコト、後悔させてやるわ!!」

 

 

剣児(対ウォルフガング)

ウォルフガング「そ、その機体は鋼鉄ジーグ!」

 

剣児「んあ? じいさん、ジーグの事を知ってんのか?」

 

ウォルフガング「当たり前じゃろう! 鋼鉄ジーグはあの司馬遷次郎の開発したマグネロボットじゃからな! 思えば先代のジーグが活躍していた頃、ワシもあの男と肩を並べたいと……」

ウォルフガング「ともかくじゃ! ジーグといえば強力なマグネパワー! 秘密を知り、奴に近づくためにも、その力を解析させてもらうぞ!!」

 

剣児「よ、よく分かんねえけど、ジジイに体を見られる趣味はねえんだよ! ぶっ飛ばしてやるぜ!!」

 

 

剣児(対ジョー)

ジョー「大ざっぱで粗削り……素人の戦い方だな」

 

剣児「んだとこの野郎!? 自分がちょっぴり腕が立つからって、調子に乗ってんじゃねえぞ!!」

 

ジョー「だが、成長性だけは認めてやる……成熟した時が見られないのは残念だがな!!」

 

剣児「おんもしれえ! 返り討ちにしてやるぜ、スカし野郎!!」

 

 

柳生(対ジョー)

柳生「久しぶりね、雷張ジョー」

 

ジョー「あんたは……ビルドエンジェル隊の柳生充子か」

 

身堂「おっと、私達もいる事を忘れるなよ」

 

門子「WSOを抜け出しただけじゃなく、加藤機関なんざに加担しやがる裏切りモンが! 俺達の手でブッ殺してやるからな!!」

 

ジョー「生憎だが、俺もみすみす殺される訳にもいかない……少なくとも、あんた達と肩を並べられる位には強くなった事を教えてやる!!」

 

柳生「少々自惚れが過ぎるんじゃないかしら? けど、そこまで言うならやってみなさいな!!」

 

 

竜馬or隼人(対ウォルフガング)

ウォルフガング「ゲッターロボ……3機の飛行マシンが1つになり、100万の力を出すと言われている機体だが、まさか早乙女が完成させておったとは……」

 

隼人「どこでゲッターの情報を知ったかは分からんが、ロボに対するその姿勢は変わらないな、ウォルフガング」

 

ウォルフガング「お、お前さんは神隼人!」

 

竜馬「隼人の知り合いって……このジジイなのかよ?」

 

隼人「昔の話だ。俺がかつてテロ組織を率いていた時に、様々な兵器を提供して貰っていたが……」

 

ウォルフガング「そんなお前さんが、まさかこんな奴らと組んだとはのう……」

 

隼人「俺だって好きでこんな奴らと組んでる訳じゃない……だが、昔よりはマシな気分だ」

 

竜馬「昔話はそこまでにしときな。今はこいつらを片付けなきゃいけねえんだからよ!!」

 

 

竜馬or隼人(対ホイ・コウ・ロウ)

隼人「相変わらず、くだらんマフィア稼業に手を染めているようだな、ホイ・コウ・ロウ」

 

ホイ・コウ・ロウ「お、お前は神隼人! まさか、お前のような奴がJUDAにいるとはネ!」

 

弁慶「誰だ? この腹が減る名前の老人は?」

 

隼人「アジアマフィアの首領、ホイ・コウ・ロウだ。昔の話だが、俺はこいつに世話になっててな……お前が法外な値段で武器を売ろうとした時の事を覚えているか?」

 

ホイ・コウ・ロウ「そ、そ、それは……」

 

チンジャ「ホイ様を除いた、あの場にいた我々全員が、あの男に半殺しにされた事ですね……それを思い出すだけで、私は震えが止まりません……!!」

 

竜馬「隼人……お前、やっぱとんでもねえ野郎だな」

 

隼人「価格に見合わねえ武器を売りつけようとした報いだ。そして今度は……加藤機関と結託し、ここを襲撃した報いを味わわせてやる!!」

 

 

竜馬(対ジョー)

ジョー「三位一体の合体戦闘機ロボット……ゲッターロボか!」

 

隼人「当然だが、ゲッターロボについての情報もあるようだな」

 

竜馬「だったら話が早え……ぶっ潰すだけだぜ!!」

 

弁慶「おうともよ! 行け竜馬ぁ!!」

 

ジョー「乗っている奴らは素人だが、適性や根性はあるようだ……油断せずに行くぞ!!」

 

 

エルドランロボ(対ウォルフガング)

ウォルフガング「ふむ……このロボット、既存の技術では造り出せない物と見た! 回収して、是非ともワシの手で改造してやりたいわい!」

 

仁「ふざけてんじゃねえぞ、爺さん! ライジンオーをてめえなんかに渡してたまるかよ!」

 

イエローガンバー「俺たちはエルドランから地球を守るために、ガンバルガーを任されたんだ!」

 

拳一「ゴウザウラーは絶対に渡せねえ! 分かったら、とっととぶっ飛ばされちまえ!」

 

 

仁(対ミフネ)

ミフネ「そのロボット、拙者は気に入った! 古き良き日本のため、我が物となるがよい!!」

 

吼児「あの人、何言ってるの!?」

 

飛鳥「要はライジンオーをよこせって言ってるんだ……そんな事は絶対にさせないけどな!!」

 

ミフネ「子供には手が余る代物……だが安心するのだ。我が物となった暁には、拙者の手でからくり雷神王として使ってやろう!!」

 

仁「ふざけんな! ライジンオーは地球を守るための力だ! お前なんかに渡してたまるかよーっ!!」

 

 

エルドランロボ(対ジョー)

ジョー「ガキの相手をしている暇はない、大人しく家に帰るんだな」

 

仁「んだと!? 子供だからってバカにすんじゃねえぞ!!」

 

イエローガンバー「俺たちだって地球を守るために戦ってるんだ! お前なんかの言葉でやめるわけねえだろ!!」

 

拳一「そうだ! それに俺たちは、お前なんかに負けねえぞ!!」

 

ジョー「チッ、うるさいな……だからガキは嫌いなんだ!!」

 

 

ゴルドラン(対ウォルフガング)

ウォルフガング「宝石から現れしロボット……地球の技術では再現不可能と言ってもいいじゃろう……その技術も含め、ワシの手にさせてもらうぞ!」

 

カズキ「あのなあ爺さん……ゴルドランは大切な俺達の仲間なんだ、それをみすみす渡してたまるかよ!」

 

ダイ「そうだね……悪いけど、お爺さんの頼みは聞けないよ!」

 

タクヤ「って訳でゴルドラン! あいつ、コテンパンにやっつけちゃって!」

 

ゴルドラン「心得た! 私としても、主の元を離れる訳にはいかないからな!!」

 

 

ゴルドラン(対ミフネ)

ミフネ「なんと、侍の如き意匠のロボットか……! であればやる事は1つ! 男は黙ってぇ〜、強奪!」

 

カズキ「犯罪者とはいえ、それが男のやる事かよ!」

 

ダイ「とても侍とは思えないね……外見だけ真似ても、本物とは程遠いよ!」

 

タクヤ「何より、ゴルドランは絶対に奪わせない! ゴルドラン、あいつを成敗しちゃって!」

 

ゴルドラン「心得た! こちらも、外見だけの男に負けるつもりはない!!」

 

 

ゴルドラン(対ジョー)

ジョー「ガキ共に使われるロボットか……子供とロボットの友情ゴッコなど、ここで終わりにしてやる!!」

 

タクヤ「オイラ達の絆が友情ゴッコだって!?」

 

カズキ「きっと友達がいなかったんだよ。だからああいうひねくれた見方しか出来ないんだ」

 

ダイ「カズキくん、それはちょっとひどいんじゃない……? でも、少なくとも友情ゴッコなんて言った事は、許せないけどね!!」

 

ジョー「チッ……調子が狂うガキ共だ……この俺をコケにした事を後悔させてやるぞ!!」

 

ゴルドラン「こちらも、主との関係をけなした事を後悔させてやる!!」

 

 

凱(対ウォルフガング)

凱「貴方は……ウォルフガング博士! かつては世界十大頭脳にも数えられたほどの貴方が、なぜこんな悪事に手を染めているのだ!」

 

ウォルフガング「ワシとてこのような事はしたくはないが……これも生きるためじゃ! それに、加藤機関は強大な犯罪組織……逆らってしまえばこの身が保たんからの!」

 

凱「そうか……だが、事情はどうあれ悪事に加担するのなら、俺は貴方を倒す!」

 

 

凱(対ジョー)

ジョー「獅子王凱……勇気や正義などという物では、俺を倒す事など出来はしない!!」

 

凱「確かにな……勇気や正義はただ振りかざすだけでは無意味だ。だが、それを貫き通す信念と、皆の支えがあれば、絶対に負けない力になる!!」

 

ジョー「ふざけた事を……そう真っ直ぐに言い切るのが、お前や旋風寺舞人の憎い所だ!! だから、もう二度とその減らず口を叩けないようにしてやる!!」

 

凱「俺は……何と言われようとも、この信念を曲げるつもりはない!! お前がそうまで否定するならば、俺は真っ向からお前を倒す!!」

 

 

辰也(対犯罪者集団)

辰也「犯罪者のロボットだってのは分かってるけどよ……なかなかセンスのある奴ばっかじゃねえか!」

 

ジゼラ「……」

 

ウォルフガング「ほう! JUDAには審美眼を持っている者がいるようじゃな!」

 

ビトン「それに免じて、あんたのロボットをタダで奪わせてもらうわ! 悪く思わないでね!」

 

ミフネ「男は黙ってぇ〜、略奪! その太陽の如き機体も、天照大御神と名を変えさせてもらおうか!」

 

ホイ・コウ・ロウ「嫌だと言ってもやめないネ! むしろ、アジアマフィアの恐ろしさを思い知らせてやるいい機会ネ!」

 

ジゼラ「辰也さんが変な事言うから、調子に乗っちゃってるじゃないですか!」

 

辰也「ああ、悪かったな……そんじゃあ俺が蒔いた種だ、こいつらは俺が倒させてもらうぜ!!」

 

 

辰也(対ジョー)

ジョー「お前達とその機体はどうやら、奴らにとって重要らしいな」

 

辰也「そんなの、知った事じゃねえよ! 俺はこいつで皆を守るために戦うって、そう決めたからな!!」

 

ジョー「お前も正義などという下らない物を掲げる人間か! ならば、俺がこの手で殺す!!」

 

ジゼラ「正義のために、皆を守るために戦う事の何が下らないんですか! 第一、世界征服を目論むような人達に従うあなたに、辰也さんの、私達の行動を否定させはしません!!」

 

辰也「ジゼラ……ありがとな! そうだぜ、こいつの言う通り、あんたに俺の戦う理由をどうこう言われる筋合いはねえ! どうしてもってんなら、俺がこの手でぶっ飛ばしてやるよ!!」

 

~~~

辰也や舞人達の攻撃により、犯罪者達のロボット軍団は壊滅した。

 

ジョー「くっ……ここまでか……!」

 

イエローガンバー「へへっ、どんなもんだい!!」

 

凱「大人しく帰ってもらうぞ、加藤機関ッ!!」

 

ジョー(ここまでか……仕方ないが後始末は奴らに任せるとしよう)

ジョー「……覚えておけよ、次に会った時がお前達の命日だ。特に旋風寺舞人、早瀬浩一、獅子王凱……その時が来ればお前達から真っ先に殺す!!」

 

ウォルフガング「色々なロボットのデータが手に入ったから、ワシとしては大満足じゃ!」

 

ビトン「せっかくJUDAの医療品が手に入ると思ったのに……まあいいわ、次は絶対奪ってやるんだから!」

 

ホイ・コウ・ロウ「このワシがやられるなどと……ええい、覚えておくネ!!」

 

ミフネ「負け戦になるとは……ならば、男は黙ってぇ~、退却!」

 

そう言いながら、ジョー達は消えていった。

 

辰也「ふぅ……何とかなったな」

 

山下「それに、大した被害も出てないね」

 

浩一「ケド、やっかいなのに目ェ付けられちまったよ……」

 

舞人「だが、奴が向かってくるならば、俺達は全力で迎え撃つしかない」

 

剣児「終わった終わった~! でもよぉ、どうせならもっと戦いてえぜ!」

 

竜馬「だったら、俺が相手してやるよ」

 

辰也「とりあえず、とっとと戻り……」

 

山下「!! 待って!」

 

山下が突然声を荒げる。

 

辰也「どうしたんだよ、サトル?」

 

山下「何かの反応が高速で近づいて来てるんだ!!」

 

レーダーの方には確かに、こちらへと向かってくるエネルギー反応があった。

 

辰也「何だ……ぐおっ!!?」

 

宗美「危ないっ!!」

 

そしてその何かが、イールソウルへとぶつかりそうになる。が、その寸前でタリスマンがシールドを展開した。

 

辰也「危ねえ……大丈夫ですか、宗美さん!!」

 

宗美「ええ……それよりも、瀧城クンが無事でよかったです……」

 

???「流石は護符の名を持つマキナ……俺の攻撃に耐えるなんてやるじゃねえか!!」

 

土埃の舞う中から現れたのは───

 

 

 

 

 

───謎の黄色い機体だった。

 

辰也「何だ……お前はよ!!」

 

ジョット「俺はジョット・ライ! 『エレミタ』だ!!」

 

浩一「エレミタだって!?」

 

凱「まさか、奴らも一枚噛んでいたか!!」

 

ジョット「ほお~、よーく知ってんじゃねえか! ま、どのみち俺にブッ殺されんだから、覚えてなくてもよかったんだけどなぁ!!」

 

竜馬「言ってくれんじゃねえかよ、エレ何とか!!」

 

つばき「! 竜馬さんに他の皆さんも気を付けて下さい! 敵はあれだけじゃありません!!」

 

つばきの言葉と共に、周りから紫色の機体が現れた。

 

森次「前に戦った機体か……!」

 

仁「いくら数を出しても、俺達の敵じゃねえぞ!!」

 

凱「早まるな! ……そもそも、貴様らの目的は何だ!?」

 

ジョット「そうだな……教える義理もねえが教えてやるよ。俺達の狙いはあのイールソウルだ!」

 

森次「エレミタの人間だからか……やはりイールソウルについて知っているみたいだな」

 

ジョット「そりゃあそうだ。だってアレは元々俺達のモンだからな……だろ? ジゼラ・ジェノさんよぉ!!」

 

ジゼラ「え……?」

 

それを聞いて、ジゼラがショックを受ける。

 

ジョット「お前がエレミタから逃げ出したあん時……すぐ捕まえられると思ったが、かすったとはいえ傷をつけられちまった…… ったく、手こずらせやがって……」

 

辰也「そうか……イールソウルだけじゃなく、ジゼラまでエレミタの人間だったなんてな……」

 

思い返せばそうだ。最初にエレミタと戦った後に兵士が言っていた「成功例」という言葉。そしてラインバレルが暴走した時も、イールソウルにビーム兵器があったのを「思い出した」とジゼラが言っていた事も。

 

辰也(そうだったよな……思い当たる事、結構あんじゃねえかよ)

 

色々な事を思い出し、考える辰也。

 

森次(薄々は感じていた……ジゼラはそちら側の……エレミタの人間ではないかとな……)

 

柳生(だが、私達がそう考えている事は敵も分かっているはずだ……なら、その上での奴らの狙いは!)

 

その横で、ジゼラは混乱していた。

 

ジゼラ(私が……エレミタの……? でも、何も思い出せ……う゛っ!?)

 

辰也「ジゼラ!?」

 

ジゼラが頭を抱え、えずく。彼女の脳内に様々な記憶が流れ込んで来た。

 

ジョット「おっ、思い出したか! いや~よかったぜ! まだ忘れてたら意味ねえもんな!!」

 

つばき「そうか……ジゼラに揺さぶりをかけて、行動不能に陥らせる事が目的だったのね!!」

 

辰也「なっ!? おい、ジゼラ! 大丈夫か!!」

 

辰也が慌てて問いかける。が、ジゼラはブツブツと何かを言っており、話もまともに聞けない状況に至っていた。

 

ジョット「つーか……こうならねえように、正直に話してやりゃあよかったのによ……ま、取りあえずそいつを返してもらうぜ!!」

 

辰也「何だと? それで……どうするつもりだよ?」

 

ジョット「決まってんだろ? 徹底的に使い潰すんだよ! そいつは唯一イールソウルを扱えんだ!! エレミタのために利用させてもらうぜ!!」

 

ジゼラ「……」

 

辰也「そうか……だったら答えは1つだな……」

 

ジョット「そうだよなぁ、やっぱ元の持ち主の元に返……」

 

 

 

 

 

辰也「───何言ってんだよ、返す訳ねえだろうが!!」

 

ジョットのふざけたような物言いに、怒りを込めて言い放つ辰也。同時に、相手の機体に剣を向ける。

 

辰也「元々イールソウルとジゼラがエレミタ側だとしても、てめえらに返すとロクな事に使わねえだろうが!」

辰也「何より、ジゼラがこんなに苦しんでんだ! その原因を作ったてめえらには尚更、絶対に渡さねえよ!!」

 

ジゼラ「!!」

 

ジョット「じゃあよ……無理矢理にでも連れて行くぜぇっ!!!」

 

辰也「望む所だ! 返り討ちにしてやらあ!!!」

 

そして、戦闘を開始した。

 

~戦闘再開~

辰也(初戦闘時)

辰也「ジゼラ、無理すんなよ。戦えねえなら何もしなくて大丈夫だ」

 

ジゼラ「いえ、平気です。あの……」

 

辰也「どうした?」

 

ジゼラ「ありがとうございます……あんな風に言ってくれて……少しだけ、気持ちが楽になりました」

 

辰也「気にすんな、さっきも言ったように、仲間を守るのは当然の事たぜ!」

 

ジゼラ「仲間……」

 

辰也「ああそうだぜ。それがどうしたんだ?」

 

ジゼラ「……いえ、何でもないです。それよりも目の前の敵に集中して下さい!!」

 

辰也「お、おうよ! そんじゃ行くぜ!!」

 

 

辰也(対ジョット)

ジョット「ったく、この分からず屋がよ……大人しく従っとけば、命は助かったのになぁ!」

 

辰也「悪いな、俺は仲間を差し出して助かるような卑怯な行動は嫌いだし、何より、この力で守りてえもんを守るんだ!」

 

ジゼラ「そして仮にそっちに戻ったとしても、私は絶対に従いません!!」

 

辰也「よく言ったぜ、ジゼラ! あの腐れチンピラに一泡ふかせるぞ!!」

 

ジョット「言ってくれるじゃねえか! 俺とフェルミニのスピードについて来れねえ雑魚の癖によお!!」

 

辰也「そいつは、やってみなきゃ分かんねえだろうが!!」

 

 

浩一(対ジョット)

ジョット「ラインバレル……マキナ殺しが相手たぁ不足はねえ! ファクターを引きずり出してブチ殺してやるぜ!!」

 

浩一「悪いケド、俺にはまだやるべきコトがあるんだ! それに、正義の味方は絶対に死なないんだよ!!」

 

ジョット「正義の味方……ねぇ。じゃあそんなガキの思い込みもブッ壊してやるか!!」

 

浩一「上等だ! 来やがれ!!」

 

 

剣児(対ジョット)

ジョット「鋼鉄ジーグ……ずいぶん見た目が変わったじゃねえか! こりゃ楽しめそうだな!!」

 

剣児「何かよく分かんねえけど、てめえらはろくでもねえ奴らだって事はよ~く分かるぜ!!」

 

ジョット「だったらどうするってんだ? まさか、俺を倒すってんじゃねえだろうな!!」

 

剣児「当たりめえだ! てめえのその機体がどんだけ強かろうが、俺は負けねえんだよ!!」

 

 

竜馬(対ジョット)

ジョット「ゲッター線を動力にして戦うロボットか……やっぱとんでもねえな!!」

 

隼人「どうやら奴の機体は、速さを重きに置いているようだ。スピード勝負なら俺に変われ!!」

 

竜馬「悪いが、俺はあの野郎をぶちのめさねえと気が済まねえんでな! だから、まずは俺にやらせろ!!」

 

弁慶「やらせてやれ、隼人。その代わり、俺にも戦わせろよ!!」

 

ジョット「ゴチャゴチャと話して、やられる順番でも決めてんのか? だが安心しな、てめえらを機体ごと綺麗に三等分にしてやるからよ!!」

 

竜馬「だったら俺は、てめえをなます切りにしてやるぜ!!」

 

 

仁orイエローガンバーor拳一(対ジョット)

ジョット「ガキが相手たぁ調子狂うぜ……まぁ、どのみち戦場にいるから殺すけどな!!」

 

仁「俺たちは、そう簡単にやられねえぞ!!」

 

イエローガンバー「確かに怖いけど、まだやりたい事があるのに殺されるのは嫌だ!!」

 

拳一「そうだ! 俺たちには戦う理由がある!! だから、こんなところでやられてたまるかってんだ!!」

 

ジョット「嫌いじゃねえぜ~、そういうのはよ! さて、エルドランのロボット共を鉄クズに変えてやるか!!」

 

 

ゴルドラン(対ジョット)

ジョット「レジェンドラの黄金勇者……相手としちゃあ不足はねえな!!」

 

ダイ「あのロボット……ヤバいよ!!」

 

カズキ「そうだな……それに、他の奴よりも速い!!」

 

タクヤ「だけど、何とか頼んだよ、ゴルドラン! あいつ、やっつけちゃって!!」

 

ゴルドラン「心得ている……奴の動きに注意して戦うぞ!!」

 

 

舞人(対ジョット)

ジョット「『特急』だろうが、俺のスピードにはついてけねえよなぁ!?」

 

マイトガイン「確かに、奴は速い……だが、それにこだわるあまり、ガードや装甲が甘いな!!」

 

舞人「簡単ではないが、そこを突けば倒せるチャンスはある!!」

 

ジョット「やれるもんならやってみやがれ、金持ちのボンボンがよぉ!!」

 

舞人「俺だって、親の七光りだけでここまでやってきた訳じゃない! 旋風寺コンツェルン社長であり、勇者特急隊隊長でもある俺の力を見せてやる!!」

 

 

凱(対ジョット)

ジョット「緑の星のカインの遺産……いいねぇ、ブッ壊しがいがありそうだ!!」

 

凱「ガオガイガーと俺の勇気は、そう簡単に壊れはしない!! 貴様らが何者だろうと、俺達は勝つ!!」

 

ジョット「暑苦しい野郎だな……だが、嫌いじゃねえ! その勇気の強度がどんなもんか、試させてもらうぜ!!」

 

凱「やってみろ! 貴様がどれだけ強かろうと、俺は絶対に負けない!!」

 

 

~~~

辰也「ここはファッシォ・ランチャライジだ!!」

 

ジゼラ「はい!」

 

舞人「動輪剣! 縦、一文字斬りぃぃぃーーーっ!!!」

 

剣児「スピンストォォォーーームッ!!!」

 

浩一「俺達もやるぞ!!」

 

仁「分かってるって!!」

 

イエローガンバー「ガンバーファイナルアタックだ!!」

 

拳一「ゴウザウラーだって負けてねえぞ!!」

 

それぞれの機体の必殺技で、敵を殲滅していく。

 

竜馬「くたばりやがれ!!」

 

凱「ゲル・ギム・ガン・ゴー・グフォー……はあぁぁぁっ!!!」

 

ゴルドラン「スーパー龍牙剣だ!!!」

 

残りの敵も全滅した。

 

ジョット「あの数のロスクリータが全滅かよ……中々すげえじゃねえか!!」

 

辰也「余裕こいてる場合かよ!! 次はてめえだぜ!!」

 

イールソウルが攻撃を当てようとする。しかしジョットの機体……フェルミニにはかすりもしなかった。

 

ジョット「おらおら、どこを狙ってやがる!」

 

辰也「くそっ……中々当たらねえ……!」

 

山下「あいつの機体……装甲がない分、スピードが強化されてる!!」

 

隼人「あのスピードも、ゲッター2と同等……いや、それ以上だ!!」

 

ジョット「ヒャア! 今度はこっちの番だぜぇぇぇっ!!」

 

フェルミニの振り下ろした刀が、イールソウルに当たる。

 

辰也「ぐはっっ!!?」

 

ジゼラ「うっ……こ、このままじゃあ……!」

 

ジョット「大人しく捕獲されちまえ……イールソウル!!」

 

なおも攻撃を続ける。

 

辰也「……このままやられっ放しでいられるかよ!!」

 

苦し紛れか、イールソウルが大剣を投げつける。

 

ジョット「見え見えの攻撃が当たるか!!」

 

しかし、やはり難なく回避された。

 

ジョット「てめえは俺の足下にも───」

 

 

 

 

 

辰也「───かかったな、スピード馬鹿!!」

 

言うが早いか、フェルミニの回避方向にファッシォ・ランチャライジをブチ込んだ。

 

辰也「てめえは俺の剣だけに気を取られてやがったんだ、その隙をつかせてもらったぜ!!」

 

ジゼラ「回避方向さえ分かれば、後は攻撃を当てるだけです!!」

 

……と、爆煙に向かって言い放った。

その中から勢いよく、フェルミニが飛び出す。

 

辰也「っ!」

 

ジョット「中々やるじゃねえか! 悪かったな、お前を甘く見てよぉ!!」

 

所々パーツが吹き飛び、中身が見える程ボロボロになりながらも、イールソウルに剣を振り下ろそうとする……が、直前でぴたりとその動きが止まった。

 

辰也「……?」

 

辰也が困惑する一方、フェルミニのコックピット内では、ジョットが何者かと会話をしている。

 

???『……早急に戻れ。今のお前ではイールソウルの奪還は不可能だ』

 

ジョット「あぁ? 馬鹿も休み休み言えっての! 俺はまだまだ……」

 

???『周りを見てみろ、ジョット。そして自分自身もな』

 

そう言われたジョットは周囲を見渡した。エレミタの機体は全滅し、残っているのは自らに刃を向けるマキナやスーパーロボット軍団。

 

森次「まだ……戦うつもりか?」

 

凱「もしそうならば……こちらはまだ、諦めるつもりはない!!」

 

竜馬「エレミタだか何だか知らねえが、まだやるってんなら相手してやるぜ!!」

 

鬼気迫る彼らを見、また自らの状況を把握したジョットは冷静さを取り戻した。

 

ジョット「熱も冷めたし帰らせてもらうぜ……けどよ、次は絶対に奪い返してやるからな!!」

 

そう言うと、フェルミニは撤退した。

 

辰也「何とか倒せたな……とにかくギリギリの戦いだったぜ……」

 

仁「それじゃあ、俺たちもそろそろ戻ろうぜ! もうあいつらも来ねえだろ!」

 

つばき「そうね……新しい反応も見えないし、帰りましょうか」

 

かくして、辰也達は撤退した。

 

~JUDA社長室~

石神「お疲れさん。他の人たちは先に休息をとらせたよ、だから君たちもすぐに休むといい……そうそう、ちょうどアメリカに行かせてたドモン君たちからも連絡が来てたんだケド……まァ、続きは彼らと合流してからにしようか」

 

社長室には、石神と森次、柳生がいた。

 

森次「そうですね。そして今回の戦闘で、エレミタに関する情報を得られる可能性が高まりました」

 

柳生「ジゼラ・ジェノがエレミタ側の人間であった事が確定した今、そこから情報を引き出すのね……でも、そう無理はさせられないわ」

 

森次「ああ、それは分かっている。だから今は休ませて、落ち着いてからにしよう」

 

石神「ジゼラ君は瀧城クンたちに看てもらってるから、ひとまずは大丈夫……だといいんだケドねェ……」

 

これからが心配だ……と思う石神だった。

 

~JUDA医務室~

辰也達はベッドの上で横になっているジゼラを看ていた。

 

ジゼラ「すみません……ここまでさせて貰って……」

 

辰也「何言ってんだ、こっちはお前の安全が第一なんだよ。だから、そのまま寝てても構わねえって! そういや、どっか痛い所はねえか?」

 

ジゼラ「はい……まあ少しだけですけど、まだ頭痛がしますね……」

 

頭を押さえる。

 

道明寺「しかし、さっきの辰也さんはカッコよかったですねェ」

 

辰也「よせよ、俺は当然だと思ったから言ったまでだ」

 

舞人「でも、そういう事は簡単には言えないし、しにくい事だ」

 

凱「だから、胸を張っていいぞ! お前は立派な勇者だ!!」

 

辰也「い、いやぁ~、勇者として活躍してるお二方に言われるとちょっと……」

 

顔を赤くし、頭を掻く辰也。

 

飛鳥「けど、ジゼラさんはこの後どうなるんでしょうか?」

 

隼人「そうだな。エレミタの人間であると判明したんだ、事情聴取を受ける事にはなるだろうが……まあ、あの社長の事だ、今は様子見という所だろうな」

 

ジゼラ「……」

 

深刻そうな顔をし、俯くジゼラ。

 

辰也「……俺、正直言って不安だったんだ」

 

ジゼラ「え……」

 

辰也「あの野郎がお前の正体をバラして、お前が苦しむ所を見たら、怖くなっちまった。この先、お前を守れるのか、ずっと一緒にいられるのかって。ああやって強がってたけどな」

 

ジゼラ「……」

 

でも、と言葉を続ける辰也。

 

辰也「でも、俺は言った事は絶対に曲げない! お前は俺の仲間だし、イールソウルは皆を守るために使う! だから信じてくれ! 俺は絶対に、お前を守るってよ!!」

 

ジゼラ「辰也さん……」

 

力強く言い放つ辰也に、驚きつつも嬉しそうな表情を見せるジゼラ。

 

仁「俺たちだって、ジゼラの姉ちゃんを信じるぜ!」

 

つばき「あなたと一緒に過ごしてたけど、敵だなんて絶対に思えないわよ」

 

山下「このロボットバカをよ~く知ってて、しかも抑えられるのはボクとジゼラしかいないんだから、まぁ自信もちなよ」

 

ジゼラ「皆さん……!」

 

宗美「……さて、もうそろそろ行きますよ。ジゼラさんも休みたいでしょうしね」

 

辰也「そうですね。ま、何かあったらすぐ呼ぶんだぞ~」

 

ジゼラ「分かりました!」

 

辰也達が帰ってから、ジゼラは一人考えていた。

 

ジゼラ(……私、これからどうなるんだろ……それに、辰也さんの事を考えてると、何だか胸が変になってくる……)

 

悶々としながら、ベッドの上で臥せっていた……。




中断メッセージ(ナイスで最低なヤツら)
浩一「スーパーロボット大戦は最高だよ! いろんな機体やパイロットがいるし、ムービーも綺麗だしさァ!!」

道明寺「ストーリーもいい感じに練られてるしな……でも、一番はやっぱアレだろ?」

浩一「あ、アレって……?」

道明寺「そりゃあもちろん、女パイロットのカットインで揺れるアレさ!」

浩一「!? た、確かにわかるケドさ!! そうなんだよ! それがあるから、どんな長いムービーも飛ばせない!! まったく、ナイスな映像だぜ!!」

城崎「……」

道明寺「やべェ……聞かれてたみたいだぜ」

浩一「きっ城崎!? い、いや……これは違うんだ!!」

城崎「道明寺さんも早瀬クンも……あなた達、どっちも最低です!!」
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