スーパーロボット大戦N   作:黒百合蜂

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多分年内最後の更新

キングゲイナー、マジで面白い


ウルグスクルート
第十九話A ヤーパンの天井


〜イサリビ・食堂〜

シベリアへと向かうイサリビ……その食堂で、食事を摂るメンバー。

 

ヴァン「……」

 

……相変わらず、並々と調味料をぶっかけているヴァン。

 

ヴァン「うま〜いっ!!」

 

三日月「……」

 

ドロドロとした皿から取り出された物体を口に入れ、舌鼓を打つ……それを黙って見ていた三日月だが、懐から小袋を取り出し、その中身をぱらぱらと自分の掌へ移した。

 

三日月「ねえ、これもかけてみたら?」

 

ヴァン「あ? 何だよこれ、種か?」

 

三日月「火星ヤシ。名前の通り、火星で取れるヤシの実でさ……たまにハズレが入ってる」

 

ヴァン「へえ……全部貰っていいか?」

 

三日月「駄目だよ、俺の分がなくなる……このくらいならいいけど」

 

そう言うと、少量をヴァンの皿に振りかける。

 

ヴァン「おい、勝手にかけるなよ……ま、いいか。どうせ俺もかけるつもりだったし……」

 

ぶつぶつと呟きながら、火星ヤシのかかった部分を口に運ぶ。

 

ヴァン「しぶ〜い!!」

 

三日月「あ……ハズレ引いちゃったね」

 

……そんな様子を、アトラ達が遠目から見ていた。

 

アトラ「あの人……最初はとっつきにくい感じがしたけど……何か面白い人だね。それに、三日月とも気が合ってるような感じだし」

 

ウェンディ「はい……ヴァンは誤解されやすいけど、本当は優しい人なんです。私の町も助けてくれたし、これまでも、色んな事から私や皆を助けてくれて……」

 

微かに顔を赤らめながら、ウェンディがそう話す。アトラはそれに気づき、微笑みながら言葉を発した。

 

アトラ「へぇ〜……それじゃあウェンディにとって、ヴァンさんは大切な人なんだね」

 

ウェンディ「否定はできません……だって私、町を助けてもらうために『お嫁さんになる』って言っちゃったし……」

 

ジゼラ「え……!?」

 

アトラ「その話、聞かせて!」

 

ウェンディの話に、興味津々といった様子で聞き耳を立てる2人。そんな中、ゆらりと立ち上がったヴァンが駆け寄り、苦々しそうに言葉を発した。

 

ヴァン「……やめろ。そんな事、軽々しく言うもんじゃない」

 

ウェンディ「ヴァン……」

 

一転、悲しそうにしょぼくれるウェンディ。それを見てはぁとため息をつきながら、ヴァンが静かに語り出す。

 

ヴァン「いい機会だ、お前らにも教えてやる……あのな、お嫁さんってのは……幸せで、幸せで、幸せの絶頂の時になるもんなんだよ。まだ大人にもなってないのに、そう簡単になるだなんて言うな」

 

カルメン99「そうね、ヴァンの言う通りよ」

 

横から、カルメンが割り込んできた。

 

カルメン99「貴方は今までヴァンと歩いてきた……だから分かってるとは思うけど、ヴァンの旅はお気楽な物じゃないの。自分の人生にケリをつけるための……重く棘のある旅……貴方がついていくって言うなら、そのくらいの覚悟は持ちなさい」

 

ウェンディ「カルメンさん……」

 

カルメンの話を受け、しょげくれるウェンディ。

 

カルメン99「……ま、こんな重苦しい話はここまでにしときましょうか。悪かったわね、お邪魔しちゃって」

 

ウェンディ「いいえ……むしろ、ありがとうございます。私、どことなく浮ついてたのかもしれません……兄さんを探すためにも、気持ちを引き締めていかなくちゃ」

 

カルメン99「よしてよ、礼を言われるような事はしてないわ……でも、貴方がそう言うなら、私から言う事は何もないわね」

 

一転、気持ちを改めるウェンディ。それを見て素っ気なく吐き捨てながらも、カルメンの顔には僅かに笑みが浮かんでいた。

 

ジゼラ(すみません、ウェンディさん……私達、変に盛り上がってしまって……)

 

ウェンディ(大丈夫です。私にとってもいい機会でしたし)

 

アトラ(また機会があったら……さっきの話、聞かせてね)

 

ウェンディ(は、はい……)

 

バツが悪そうに、こそこそと話しかけるジゼラとアトラ……そんな中でふと、辰也が言葉を発した。

 

辰也「……そういや、ウルグスクってどんな所なんだろうな? シベリアの一地域って話だし、寒い事くらいしか分かんねえけどよ」

 

ジゼラ「あ……実は私もあんまりよく分かってないんですよね……」

 

辰也に同調し、頭を抱えるジゼラ。それを見かねたアトラとウェンディが、その疑問に答えようと努めた。

 

アトラ「えっとね……確か元々は、そういう地域があったみたいなんだけど……」

 

ウェンディ「その地名を由来にしたドームポリスが、今のウルグスクとか何とか……って、本で読んだ事があります」

 

ジゼラ「ドームポリス?」

 

新たな疑問に言葉を追わせる。

 

ウェンディ「あ、その……ドームポリスって言うのは、過酷な環境で暮らすための居住区の事です。昔、大きな戦争が起こって、それで環境がめちゃくちゃになって……」

 

カルメン99「で、自然環境の回復や、過酷な環境下で生きていくために、昔の人達は閉鎖都市居住区域……ドームポリスを作って生活してたのよ」

 

隼人「もっとも……今ではそれも、過酷な環境下だけの物となってはいるがな」

 

辰也「そうなんですね……」

 

周りからの言葉に、納得した様子を見せる辰也。

 

オルガ「んで……そのウルグスクからエクソダス……簡単に言やあ、古い土地やドームポリスから出て、新しい土地に向かおうって運動が起きててな……成り行きだが、俺達はそれに協力してるって訳だ」

 

ユージン「厄介な事に、それを邪魔する連中もいるけどな」

 

カルメン99「ああ……シベ鉄の事ね」

 

凱「シベ鉄?」

 

凱の疑問に答えたのは、オルガ。

 

オルガ「シベリア鉄道公社と、その下っ端のシベリア鉄道警備隊……名前の通り、シベリア一帯を支配してる組織だ」

 

ユージン「あいつら……シベリアの土地やドームポリスに住む人達に、食料雑貨の代金やら税金やらを徴収してる連中でよ……逆らったらひでえ目に遭うってんで、不満を持ってる奴らは少なくねえ」

 

三日月「ギャラルホルンと似たような感じだよ。どっちの方がひどいかなんて、分からないけどね」

 

隼人「力に任せて人を抑えつける連中か……碌なものではないな」

 

アトラ「ほんと、ひどい話だよね」

 

ジゼラ「ええ……確かに……」

 

オルガ「んで……そいつらは何より、エクソダスを取り締まってる。ドームポリスやシベリアから出ていく人達は、シベ鉄に金を落とす理由も義務もねえからな」

 

凱「物を買ったり税金を納めたりする人がいなければ、奴らも立ち行かないという事か」

 

ヴァン「気に入らねえ連中だが、あいつらも生きるのに必死なんだろうよ」

 

辰也「つっても……話を聞く限りじゃ、いい印象なんて持てないですよ」

 

ウェンディ「辰也さんがそう思うのも、無理はありません。シベ鉄なんて、悪い噂がほとんどですし……」

 

三日月「まあね。俺達も戦った事あるけど……よく分かんない奴らとか、何か嫌な奴らばっかだったよ」

 

オルガ「……とにかくだ。そういう訳で、今からシベリアに入るが……そいつらとかち合うかもしれねえからよ、戦える奴は準備しといてくれ」

 

そうして一同は、食堂を後にした……。

 

〜シベリア・都市ユニット〜

戦車のような機体……シルエットマンモスに牽引されて進む巨大な建造物……都市ユニット。そこの整備ドッグでは、髪の毛が生えたようなオーバーマン……キングゲイナーとファントムが並んでいた。

 

ベロー「よ〜し、そこだぜゲイナー! 決めてやれ!」

 

ジャック「ボス! 何とか避けて、反撃しねえと!」

 

アナ「どちらも頑張りなさ〜い!」

 

2機からケーブルで繋がれたモニターには、「オーバーマンバトル」というゲームの画面が流れており、周囲はそれに歓声を上げていた。

 

ゲイン「……どっちに賭ける?」

 

サラ「賭けにもならないわよ、こんなの」

 

……暫しの盛り上がりの後、画面には「ゲイナー・サンガ」の勝利を讃える文字が浮かぶ。それと同時に、キングゲイナーから当人が姿を現した。

 

ゲイナー「ふぅ……ま、こんなもんかな」

 

ベロー「やるねぇ! 流石はゲームチャンプだ!」

 

アナ「素晴らしい結果です、褒めてあげますよ」

 

ゲイナー「いやぁ……それほどでも」

 

満更でもなさそうに頭を掻くゲイナー……その隣では、ファントムのコックピットから、悔しそうな表情のフォントが出てきていた。

 

フォント「くそ〜っ……やっぱり強いな、ゲイナーは……これで俺の10連敗だ」

 

ハロロ『ご主人様……ゲームが上手そうに見えますけど、実は下手っぴなんですね』

 

フォント「み、見た目で判断するなよ……というか、おれはどっちかといえば、データ収集とかプログラミングの方面なんだって」

 

ゲイナー「でも、すごいよフォントは。ゲームの中で、僕の動きについて来れてるんだから」

 

フォント「まあ……ファントムに乗ってるってのもあるから……かな?」

 

ベロー「謙遜すんなって。俺だってシルエットマシンに乗ってるけど、ゲイナーにゲームで勝てた事なんか一度もねえよ……やっぱ違うねぇ〜、マニアってのは」

 

ゲイン「それもあるが、一番の違いはセンスじゃないか? ゲイナーだって、すぐにオーバーマンを乗りこなせたからな」

 

ゲイナー「そういうものでしょうか……」

 

そう話す彼らの前に、昭弘が一歩を踏み出す。

 

昭弘「だが……センスだけではこの先も戦えるとは限らん。せっかくだ、ガウリ隊も交えてトレーニングをするぞ」

 

ゲイナー「えっ……」

 

ベロー「マジかよ……昭弘のトレーニングはハードだってのに」

 

唐突な提案に、ゲイナーとその友人であるベロー・コリッシュは、嫌そうな素振りを見せた。

 

サラ「待ってよ……それって私も?」

 

昭弘「ガウリ隊も、と言ったからな。安心しろ、姐さんにも参加してもらう」

 

サラ「アデット先生も……だったら負けてられないわね」

 

サラ・コダマもまた、対抗心を燃やしながら参加を表明する。次いで、その隣にいた褐色の男……ゲイン・ビジョウもそれに乗っかった。

 

ゲイン「面白そうじゃないか……なあ、俺も混ぜてもらってもいいか?」

 

昭弘「ああ、別に構わん」

 

それを受けて、小柄な青髪の少女……アナが、両頬を押さえ驚く素振りを見せる。

 

アナ「大変! ただでさえお強いゲイン殿が鍛えれば、ゲイナー達の立つ瀬がなくなってしまいます!」

 

ガウリ「虎は鍛錬をしないとは、ヤーパンの諺だが……このままでは、虎に食われてしまうな」

 

アナとヒューズ・ガウリの言葉に、嫌そうな顔を見せていたゲイナーも、一転何かを決めたような、そんな顔つきになっていた。

 

ゲイナー「キツいトレーニングは嫌だけど、ゲインさんにだけいい顔はさせたくないな」

 

ゲイン「いい心構えだ、ゲイナー……だが、俺について来れるかな?」

 

ゲイナー「そうやって貴方は下に見て!」

 

……最中、焦ったような様子で、ママドゥ・アザフが彼らの元へと駆け寄る。

 

ママドゥ「大変だ、お前達!」

 

サラ「ママドゥ先生、そんなに慌てて……まさか!」

 

ママドゥ「ああ……シベ鉄の連中が来た。何かしようとしていた所悪いが、奴らを払ってくれ」

 

ゲイン「了解だ。にしても……いいトレーニングになりそうだな」

 

昭弘「ふ……そんじゃあ、出るぞ!」

 

ゲイナー「言われなくったって!」

 

そして……彼らは機体に乗り、外へと出て行った。

 

 

 

第十九話 ヤーパンの天井

 

 

 

〜シベリア〜

準備を済ませ、白銀の世界へと降り立つ機体群。ファントムやデスフィズ、グシオンリベイグの他に、キングゲイナーとシルエットマシン……ガチコやパンサーが立っている。

 

ゲイナー「シベ鉄め……本当にしつこい奴らだ!」

 

ゲイン「エクソダスをする以上、避けては通れん問題だからな」

 

そう話す彼らを迎え撃たんと、シベ鉄のシルエットマシン……ドゴッゾの群れと、3機のオーバーマン……アンダーゴレームが立っている。

 

アスハム『さて……働け、鉄道警備隊。野盗共にシルエットマシンを奪われた汚名を、ゴレームに乗せて濯がせてやろうと言うのだ』

 

ザッキ『大尉に感謝するんだな! 本来なら野党討伐の責務を、いつもの仕事で帳消しにしようってんだ!』

 

ジャボリ「了解です、大尉」

 

ケジナン「いやしかし、あいつら強かったよな……」

 

エンゲ「ああ……特にあの赤いの、ヤバいモビルスーツだった」

 

こそこそと互いに愚痴を言い合うケジナンとエンゲ。彼らの脳裏には、大量の火薬を超えるくらいの、危険な野盗の姿があった。

 

ジャボリ「愚痴を溢すのはそこまでよ。汚名返上の機会を与えられたんだから、やってやらなくちゃね!」

 

ケジナン「ケッ、ロンドン野郎に尻尾振りやがってよ」

 

ジャボリ「ケジナン!」

 

エンゲ「まあまあ落ち着けよ……ヤッサバ隊長もいなくなって、アデットの姐さんもヤーパンの方に行っちまった……現状あるのは、ロンドンの外様に従う事実だ」

 

ケジナン「ちっ……仕方ねえが、俺達は俺達で、いつも通りヤーパン共を止めてやるってなぁ!」

 

シベ鉄もまた、都市ユニットの前へと立つヤーパンの天井達を見据えていた。

 

ガウリ「あちらさん、やる気になったようだな」

 

アデット「元気でやってるようで何よりだが、襲ってくるなら容赦はしないよ!」

 

昭弘「ああ。邪魔をするなら……」

 

ジャック「おれ達がとっちめてやるぜ!」

 

ゲイナー「そういう事だ……行くぞ、キングゲイナー!」

 

キングゲイナーが先陣を切る……それと同時に、戦いが始まった。

 

〜戦闘開始〜

ゲイナー(初戦闘時)

ゲイナー(毎度毎度、シベ鉄が襲ってくる……だからエクソダスなんて嫌いなんだ、僕は!)

ゲイナー「だけど、あっちだって関係ない人を牢屋に押し込めるような連中だ……だから!」

 

 

ゲイナー(対シベ鉄)

ジャボリ「来たな、髪の毛付き!」

 

エンゲ「こっちもオーバーマンだ、そう簡単に負けるかよ!」

 

ケジナン「3機でてめえをシェイクしてやるぜ!」

 

ゲイナー「衝撃で動きを止めてくる、仏像型オーバーマン! 前に見た攻撃が、キングゲイナーに通用すると思ってぇっ!」

 

 

ゲイン(初戦闘時)

ゲイン(やれやれ……ゲイナーの言う通り、しつこい連中だよ、あいつらは)

ゲイン「ま……エクソダスにはこの手の奴は付きものだ……さて、いつものように追い払ってやるか!」

 

ゲイン(対シベ鉄)

エンゲ「黒いサザンクロスが相手か!」

 

ケジナン「ロンドン野郎がご執心の、エクソダス請負人! てめえは第一級の犯罪者だぜ!」

 

ゲイン「悪いが、そう簡単に捕まってられないのさ。俺を捕えるなら、美女の1人でも連れてくる事だ……ちょうど、そこのあんたみたいなな」

 

ジャボリ「え……」

 

ゲイン「……っと、本気にさせてしまったかな? 悪いね、君のハートを撃ち抜いてしまって」

 

ジャボリ「っ……いけない! 相手は黒いサザンクロスなのよ! 気取られる前に、圧倒する!」

 

 

ガウリ隊orアデット(初戦闘時)

ガウリ「行くぞ、皆! いつも通り、シベ鉄の奴らを追い払うんだ!」

 

ベロー「了解だぜ、ガウリ隊長!」

 

アデット「今更だけど……あんた達がエクソダスなんてするから、シベ鉄に追いかけられるんじゃないの?」

 

サラ「本当に、今になってそんな事! だったらシルエットマシンから降りて、ここからも出ていけばいいのに!」

 

アデット「冗談! ここを出たとして行く当てもないし、あたしだって降りかかる火の粉は払いたいのよ!」

 

サラ「だったら黙って戦いなさいよ!」

 

ベロー「落ち着けよ2人共! こんな時に喧嘩なんてするなよな!」

 

ガウリ「後でその時間は取ってやる……今は、目の前の敵を追い払う事に集中するんだ!」

 

 

ガウリ隊(対シベ鉄)

ガウリ「苦渋を飲まされた仏像型……だが、俺に二度同じ手が通用すると思うなよ!」

 

ベロー「いいぞ〜、ガウリ隊長! その調子でコテンパンにやっつけちまいましょう!」

 

ケジナン「シルエットマシンが調子に乗りやがって! こっちはオーバーマンだぞ!」

 

ジャボリ「尻の青い子供に、生意気で気の強い女がいきがったって!」

 

サラ「だったら、いつもいつもそれにやられてるあんた達は何って話でしょ!」

 

 

アデット(対シベ鉄)

アデット「久しぶりだね……シベ鉄の列車を襲った時以来かい?」

 

ジャボリ「お姉様! どうしてエクソダスをするヤーパンなんかに!」

 

エンゲ「今ならまだ戻って来れますよ!」

 

アデット「その事なんだけど……今のあたしは、こっちで先生やってる方がしっくり来るんだよ。そういう訳なんで……悪いね、あんた達!」

 

ケジナン「そうかよ! だったら遠慮なくやってやるぜ!」

 

 

昭弘(初戦闘時)

昭弘(オルガ達が出払った今、ここを守れるのは俺達しかいない……)

昭弘「……上等だ。俺達を拾ってくれたこいつらのためにも、まずはこの状況を切り抜ける!」

 

 

昭弘(対シベ鉄)

ケジナン「悪魔の機械人形、ガンダムとやらが出てきたぜ!」

 

エンゲ「だが、こちらはオーバーマンだ!」

 

昭弘「言ってろ……オーバーマンだろうがシルエットマシンだろうが、邪魔をするなら叩き潰す!」

 

 

フォントorジャック(初戦闘時)

フォント「どこの誰かもわからないおれ達を、ヤーパンの人達は助けてくれた……だから、おれ達は彼らの手助けをするっ!」

 

ジャック「同意見ですぜ、ボス! 他の奴らに会って、元いた場所に帰るためにも……生き抜かねえとなぁ!」

 

 

フォントorジャック(対シベ鉄)

ケジナン「何で機械人形が、ヤーパンの味方をするんだよぉ!?」

 

フォント「おれ達はヤーパンに助けられた……その恩を返しているだけだ!」

 

ジャック「それに……おめえらシベ鉄のやり方も、気に入らねえからなあ!」

 

 

〜〜〜

ゲイナー「行くぞ、キングゲイナー!」

 

フォント「ゲイナーに続くぞ、ファントム!」

 

キングゲイナーとファントムが、スピードで敵機を翻弄し、圧倒する。

 

ジャック「後ろは任せてくださいよ、ボス!」

 

ベロー「ゲイナー! お前が前に出てくれるから、俺達も安心してやれるんだ!」

 

サラ「遠慮なく、叩きのめしてやるのよ!」

 

後方に控えるは、数機のパンサーとデスフィズ。ゲイナーとフォントが撃ち漏らした敵を、次々と落としていく。

 

アデット「生徒達にだけ、いい格好はさせないよ!」

 

昭弘「ああ……姐さんに続くぞ!」

 

ガウリ「見せてやろう……これが我が、ヤーパン・ニンポーだ!」

 

ゲイン「さて……どこを撃ち抜かれたい?」

 

ヤーパンの天井の活躍で、シベ鉄の機体は数を減らしていった。

 

ケジナン「くそっ! ヤーパンの奴ら、調子に乗りやがって!」

 

エンゲ「まずいな……このままだと……」

 

そう話す彼らの後ろから、ゴレームに乗ったアスハム・ブーンとザッキ・ブロンコが姿を現す。

 

アスハム「……やはり、貴様らだけでは力不足だったようだな」

 

ザッキ「お前達、何やってるんだよ!」

 

エンゲ「ほら来た……ロンドンIMAが前線に」

 

ケジナン「ま〜たロンドン野郎共なんかに!」

 

ジャボリ「でも正直、私達だけじゃ勝ちの目は薄かったわ……ここは素直に喜ぶべきよ」

 

ケジナン「お前はそれでいいだろうがなぁ!」

 

???「黙っていろ、シベ鉄……蜂の巣になりたくなければな」

 

続いてその後方から、金色の長髪を後ろに束ねた男……レイ・ラングレンが現れ、自身の足元に銃撃を放つ───

 

 

 

 

 

レイ「サンクションズチャージ……ヴォルケイン」

 

 

 

 

 

───と、白銀の大地が鳴動し、赤黒い重厚な機体……ヴォルケインが姿を現した。

 

エンゲ「流離の赤鬼……お前、立場を分かってるのか?」

 

アスハム「此奴の言う通りだ。お前は我々に雇われた身だと言う事を忘れんでもらおうか」

 

レイ「黙れ」

 

シベ鉄の機体に銃を向けるヴォルケイン。

 

レイ「俺の目的はただ1つ……カギ爪の男を殺す事だ。お前達が持つ情報と引き換えに、協力しているだけに過ぎん」

 

ザッキ「そうかよ……けどな、そんな態度じゃ情報渡さずポイっと捨てちまうぞ?」

 

レイ「だったらお前達全員を殺し、独りで奴を探すだけだ」

 

そう吐き捨てるレイの手に、一層の力が込もる……その姿に戦慄する一同であった。

 

ジャボリ「……っ!」

 

ケジナン「何なんだよこいつ……頭のネジが吹き飛んでやがんのか……?」

 

アスハム「……まあ、いい。貴様が素直に従うと言うのなら、それなりの扱いはしてやる……無論、カギ爪の男とやらの情報も与えよう」

 

レイ「ふん……最初からそう言え」

 

アスハムの言葉に、ため息を吐きながら銃を下ろす。

 

アスハム(赤鬼め……手懐けるのに苦労する……だがその執着心……私は嫌いではない)

アスハム「かくいう私も……ゲイン・ビジョウ! 貴様のためにこのシベリアへと身を据える事となったのだ!」

 

声を荒げるアスハム。その視線は、ガチコに乗るゲインへと向けられていた。

 

ゲイン「やっぱり俺にご執心か、アスハム・ブーン」

 

アスハム「当然だ! カリンのためにも、お前をロンドンへと送還する!」

 

ゲイナー「ゲインばかりを見てぇっ!」

 

フォント「こっちにはゲインさんやゲイナーだけじゃない、おれ達もいるんだ!」

 

昭弘「それに……来た!」

 

昭弘の言葉が終わらないうちに、イサリビが現れ……そこからバルバトス、ダン、ガオガイガー、イールソウルが出撃した。

 

オルガ「よお……待たせて悪かったな」

 

ジャック「オルガ!」

 

ガウリ「待ったとは言わん……いい頃合いに来てくれた!」

 

三日月「もう始まってるみたいだね」

 

ヴァン「だな……とっとと終わらせるぞ」

 

武器を構える増援の面々。

 

アスハム「敵の増援か……だが、数が揃ったところで!」

 

レイ「関係はない……ただ、撃ち落とすだけだ」

 

ケジナン「ヤーパンと連んでる奴らが来たってなぁ!」

 

シベ鉄の機体も駆け出し、再び戦いの火蓋は切られた。

 

〜戦闘再開〜

ゲイナー(対アスハムorザッキ)

ザッキ「ヤーパンの髪の毛付き! もらったぁ!」

 

アスハム「貴様を落とせば、ヤーパンの士気も下がるというもの! 悪く思うなあっ!」

 

ゲイナー「シベ鉄に下った、ロンドンのエリートなんかにっ!」

 

 

ゲイナー(対レイ)

レイ「あのオーバーマン……メダイユ公の秘宝とやらだったか……まあいい。スピード自慢なようだが、撃ち落としてやる」

 

ゲイナー「赤鬼のヨロイが、豆鉄砲を撃ってこようとも!」

 

 

ゲイン(対アスハムorザッキ)

ゲイン「いい加減、俺に付きまとうのはやめろ、アスハム・ブーン」

 

アスハム「そうは行くか! 全てはゲイン・ビジョウ……私は貴様を捕えるために、シベリアの凍土へ留まったのだ!」

 

ザッキ「それに、お前は大罪であるエクソダスの請負人だからなぁ!」

 

ゲイン「そうかい……だったら気が済むまで、相手してやるよ!」

 

 

ゲイン(対レイ)

レイ「黒いサザンクロス……ゲイン・ビジョウ。お前の腕は聞いている」

 

ゲイン「流離の赤鬼……レイ・ラングレンか。シベ鉄なんぞには勿体ないな」

 

レイ「奴らとは利害一致の上での関係だ。だが……個人的にもお前の事は、気に食わないのでな」

 

ゲイン「俺はお前に恨みを買う覚えはないが……赤鬼の挑戦、受けてやるとするか!」

 

 

ガウリ隊(対アスハムorザッキ)

アスハム「エクソダスに与するというならば、例え子供相手だろうと容赦はしない!」

 

ザッキ「大人しく教室にでもいたらよかったのによ!」

 

ベロー「そんな事言って、教室まで入ってくるつもりでしょうが!」

 

サラ「あんた達がエクソダスを止めようとするから、私達だって戦わなくちゃいけないじゃないの!」

 

 

アデット(対アスハムorザッキ)

アスハム「元シベリア鉄道警備隊、アデット・キスラーか。今戻れば軽度の罰だけで許してやろう」

 

アデット「悪いね、ロンドンの坊ちゃん……あたしにとっちゃ、こっちの方が居心地がいいのさ!」

 

ザッキ「大尉の厚意を無碍にするか……だったら、覚悟!」

 

アデット「かかってきな、天下りのロンドンIMAが!」

 

 

ガウリ隊orアデット(対レイ)

レイ「シルエットマシンで来るか……だが、このヴォルケインの前では!」

 

ガウリ「流離の赤鬼相手には、骨は折れるが!」

 

サラ「赤鬼のヨロイなんて、叩き割ってやるって気持ちで!」

 

アデット「そういう根性が大事なんだ! ほら行くよ、お前達!」

 

 

鉄華団(初戦闘時)

オルガ「留守番ご苦労さん、昭弘……どうだ? あいつらに深手負わされてねえか?」

 

昭弘「大丈夫だオルガ、こっちにはゲイナーやゲインの旦那、フォント達もいたからな」

 

三日月「そして、そこに俺達も来たから……もう、問題はなさそうだね」

 

昭弘「ああ……鉄華団の力、見せてやろうぜ!」

 

 

三日月orオルガ(対シベ鉄)

ケジナン「ヤーパンに味方する鉄華団って奴の本隊が来やがったぜ!」

 

エンゲ「更に悪魔らしいガンダムも来たか……これ、大丈夫か?」

 

オルガ「ビビってんなら尻尾巻いて逃げな、シベリア鉄道さんよ」

 

三日月「でも、来るなら叩き潰すから……そのつもりでいてよ」

 

 

鉄華団(対アスハムorザッキ)

アスハム「かつての大戦で猛威を振るった悪魔の機械人形……ガンダムか! だがなぁ!」

 

ザッキ「有力なヤーパンの戦力なんだ、削らせてもらうぞ!」

 

オルガ「だってよ……どうする、お前ら?」

 

三日月「決まってるじゃん……あいつら、潰すだけだよ」

 

昭弘「その通りだ……遠慮なく行かせてもらう!」

 

 

三日月orオルガ(対レイ)

レイ「あの装甲……どうやら物理的な攻撃や実弾を受けるには不向きと見た。こっちにとっては、おあつらえ向きの相手だな」

 

オルガ「……なんて言ってるぜ、あいつ」

 

昭弘「関係ない……いくら撃たれようが、まっすぐ向かってぶっ潰すだけだからな!」

 

三日月「そうだね……行こう、バルバトス」

 

 

フォントorジャック(対アスハムorザッキ)

アスハム「緑と帽子を被った機械人形! エクソダスに与すると言うのなら!」

 

ザッキ「動かず大人しくしてな、機械人形!」

 

ジャック「そんな事言われて、はいそうですかって返すバカはいねえよ!」

 

フォント「ああ……ヤーパンに手出しをするのなら、ここで止める!」

 

 

フォントorジャック(対レイ)

レイ「高機動型の機械人形か……だが、ヴォルケインの銃口の前では!」

 

ジャック「てめえの銃弾なんざ、デスフィズの爪で弾き返してやるよ!」

 

フォント「ああ! それにファントムのスピードなら、どんな弾だとしても!」

 

 

凱(初戦闘時)

凱(鉄華団や蛇の足とは合流できた……後は!)

凱「他の仲間を見つけるためにも、この窮地を乗り越えてやるぜ!」

 

 

凱(対シベ鉄)

ケジナン「何だよ、あのライオンみたいな奴!」

 

エンゲ「毛長象よりデカいな……こいつはヤバそうだ……!」

 

凱「大きさに驚いているようだが、ガオガイガーはそれだけじゃない! 行くぞ、シベリア鉄道!」

 

 

凱(対アスハムorザッキ)

ザッキ「あのライオンロボ、大きさが段違いですよ!」

 

アスハム「狼狽えるな! 図体ばかりの木偶の坊など、我々の敵ではない!」

 

凱「ガオガイガーは大きさだけのロボットではない! 今からそれを、お前達に教えてやるぜ!」

 

 

凱(対レイ)

レイ「あのヨロイ……確か、グローリアとかいう町にも似たような奴があると聞いた事があるが……まあいい。大きい分、いい的だ」

 

凱「エルドラチームの話は、ここにも届いているようだな……だが、まずはあのヨロイを止めてやるぜ!」

 

 

ヴァン(初戦闘時)

ヴァン(しっかし寒い所だな、シベリア……こっち選んだの、間違いだったか?)

ヴァン「まあいいか、今更……とりあえず、目の前の奴らを斬る! 後の事はそれからだ!」

 

 

ヴァン(対シベ鉄)

ケジナン「あいつ、聞いた事があるぜ! 確か……『食い逃げヴァン』って奴だったな!」

 

エンゲ「そうだったか? 俺が聞いたのは『地獄の泣き虫ヴァン』って通り名だったような……」

 

ヴァン「そう呼ばれていた事もあったが……今の俺は『正義のヒーロー、ヴァン』……改めて、『シベ鉄潰しのヴァン』だ!」

 

ジャボリ「聞いた事のない異名! でも、私達に敵意があると見たわ!」

 

 

ヴァン(対アスハムorザッキ)

アスハム「貴様は! 『悪魔の毒毒タキシード、ヴァン』とか言う奴! 我々の邪魔をすると言うのか!」

 

ザッキ「違いますって大尉! あいつは『無職のヴァン』って聞きましたよ!」

 

ヴァン「何でもいい……この際『反ロンドンIMAのヴァン』でもな!」

 

 

ヴァン(対レイ)

レイ「噂に聞いた事がある……カギ爪の男を狙う、黒いタキシードの男がいると」

 

ヴァン「ああ、俺もあの女から聞いた事があるぜ……赤鬼みてえなヨロイに乗った男が、カギ爪の野郎を探してるってな」

 

レイ「奴は俺の獲物だ……邪魔をすると言うのなら、まずはお前から撃つ!」

 

ヴァン「違えよ! あいつを殺すのは俺だ! 邪魔すんなら、てめえをぶった斬る!」

 

 

辰也(初戦闘時)

辰也「鉄華団の人達に連れられて、フォント達とも合流できたな! この調子で、残りの仲間も見つけるぞ!」

 

ジゼラ「ええ……そのためにも、まずはここを切り抜けますよ!」

 

辰也「そうだな……行くぜ、イールソウル!」

 

 

辰也(対シベ鉄)

ケジナン「目立ちたがりのオレンジの機体か! 遠慮なく狙ってやるぜ!」

 

エンゲ「ちょいとヤバそうな相手だが、3人がかりで行けば!」

 

辰也「結構狙われちまってるな……けど!」

 

ジゼラ「色んな人を苦しめてる人達なんかに、私達は負けません!」

 

 

辰也(対アスハムorザッキ)

アスハム「あの機体……まるで太陽の化身! ヤーパン共のシンボルに使われる前になぁ!」

 

ザッキ「ええ! あっち側に着くってんなら、容赦なく!」

 

辰也「悪いけどな、そっちがその気なら!」

 

ジゼラ「こっちだって容赦はしません! 行きますよ、辰也さん!」

 

 

辰也(対レイ)

レイ「その機体色、よく目立つな……どこにいるかが丸分かりだ」

 

ジゼラ「あの機体……私達を狙ってます……!」

 

辰也「ああ……しっかし、赤黒いカラーに重厚感あるボディか……中々、いい機体だな!」

 

レイ「……」

 

ジゼラ「いつもの奴……って、今そんな事言ってる場合ですか!?」

 

レイ「その女の言う通りだ……隙を見せれば、お前の命はないと思え」

 

辰也「分かってるよ! 仲間に会えたんで少し安心しちまった……こっからは、気を引き締めて行くぜ!」

 

 

〜〜〜

ケジナン「行くぜぇっ! マッハバンドシェイカーッ!」

 

エンゲ「脳味噌、揺らしちまいな!」

 

2機のアンダーゴレームが、イールソウル達を挟むように近づき……瞬間、衝撃波を放つ。

 

辰也「がっ……何だよ……これ……!」

 

ジゼラ「動……けない……っ!?」

 

凱「ぐっ……だが、こんな物で!」

 

ヴァン「少し我慢すりゃ、こんなのはな……!」

 

衝撃波……マッハバンドシェイカーに捕まり、動けずにいた。

 

ゲイナー「増援、あれに捕まった!」

 

ゲイン「やっぱり、厄介なスキルだ……!」

 

アスハム「おっと! 貴様の相手は私だ!」

 

レイ「落ちろ、黒いサザンクロス」

 

キングゲイナーとガチコの前に、アスハムのゴレームとヴォルケインが立ち塞がる。

 

ガウリ「マズいな……我々が押されている!」

 

アデット「それをどうにかするのが、あたし達の役目でしょ!」

 

三日月「そうだね」

 

一瞬の隙を突き、バルバトスがドゴッゾの群れを突破する。

 

ジャボリ「悪魔のガンダムの相手ならぁぁーっ!」

 

ザッキ「俺達で食い止めてやるんだよ!」

 

シベ鉄のゴレーム達が止めようとする……が、それをグシオンが防いだ。

 

昭弘「邪魔してんじゃ……ねえよ!」

 

三日月「どいてよ。じゃないと……潰す」

 

それをきっかけに、ヤーパンの反撃が始まる……

 

ゲイナー「バンドで縛ってるなら、スピードで叩けばぁっ!」

 

フォント「ああ! ファントムも続く!」

 

キングゲイナーとファントムが、アンダーゴレームを叩く。

 

辰也「ぐっ……何とか、動けるな……!」

 

凱「拘束が解けた……なら!」

 

ヴァン「すぐにやり返してやるよ、シベ鉄!」

 

衝撃波が止み、イールソウル達も借りを返さんと、シベ鉄の機体に攻撃する。

 

ゲイン「オーバーマンだろうとヨロイだろうと、狙う所を狙えば……な」

 

ガウリ「俺達でゲインを援護するぞ!」

 

ベロー「了解だぜ、ガウリ隊長!」

 

ガチコを先頭に、パンサーの隊列がゴレームやヴォルケインへ銃撃を放つ。

 

アスハム「くっ……ええい、全員撤退だ!」

 

ケジナン「覚えてろよ! 今日はここで勘弁しといてやるぜ!」

 

レイ「俺は……こんな所で死ぬ訳にはいかない」

 

劣勢に陥ったシベ鉄は、都市ユニットを尻目に逃げ帰っていった。

 

ヴァン「……」

 

ゲイナー「あいつら、逃げていったか」

 

ベロー「よっし! 俺達の勝ちだぜ!」

 

サラ「おととい来なさいよ、シベ鉄!」

 

勝利の歓声を上げるヤーパンの天井。

 

オルガ「やれやれ……元気なもんだぜ、あいつら」

 

ゲイン「子供ってのはそれくらいじゃないとな」

 

ガウリ「ああ……それでは戻るとしよう。新しい客人も増えた事だしな」

 

そして、イサリビ達は都市ユニットへと戻っていった。

 

〜都市ユニット・整備室〜

辰也「久しぶりだな、フォント!」

 

フォント「辰也! 鉄華団に拾われたって聞いたけど、こうしてまた会えるなんて!」

 

友との再会に喜び、互いの手を叩き握手する両名。

 

ゲイナー「こいつ……フォントの仲間?」

 

辰也「ああ! 俺は瀧城辰也……よろしくな!」

 

ゲイナー「よ、よろしく……僕はゲイナー、ゲイナー・サンガだ」

 

ベロー「俺はベロー・コリッシュ。ゲイナーとは友達だぜ」

 

サラ「サラ・コダマよ」

 

ゲイナーの学友達も、次々に挨拶する。

 

カルメン99「久しぶりね、請負人さん。ヤーパンへのエクソダス、あちこちで耳にするわ」

 

ゲイン「おや、誰かと思えば情報屋か……再会を記念して、熱い夜を過ごさないか?」

 

カルメン99「悪いわね、私はそんな安い女じゃないわ」

 

ゲイン「これは手厳しい……裏社会を渡り歩く猛者は、一筋縄では行かないな」

 

ヴァン「……おい。そいつ、知り合いか?」

 

カルメンとゲインの側に駆け寄るヴァン。隣には、赤面し俯くウェンディと、口元を抑えるアナの姿があった。

 

カルメン99「ええ。昔、ちょっとした付き合いがあってね」

 

ヴァン「そうか」

 

ゲイン「嫉妬させてしまったかな? 『夜明けのヴァン』……何、お前の噂も聞いているんだ」

 

ヴァン「あっそ……てかお前、何言ってんだ?」

 

隼人「それよりも……ゲインとやら、後ろはいいのか?」

 

ゲイン「それはどういう……」

 

後ろを振り向くと、不機嫌そうに苛立ちを浮かべた3人の女……リュボフ・スメッタナとコナ・マダヤ、そしてアデットが眼前に詰め寄っていた。

 

リュボフ「ゲイン様……私という者がおりながら、他の者にまで手を出すとは……!」

 

コナ「ゲインの節操なし!」

 

アデット「『俺の子供を産んでくれ』って言ったその口で、他の女を口説き落とそうっての?」

 

ゲイン「おっと、これはだな……」

 

リュボフ「ですが……それでも私は、貴方をお慕いし続けます!」

 

コナ「あたしだって!」

 

アデット「冗談だよ、少しからかっただけさ」

 

カルメン99「……相変わらず、手が早いのは変わらないわね」

 

隼人「全く……弁慶といい勝負だな」

 

ヴァン「俺、お前みたいなのは好きじゃねえな」

 

その様子を呆れながら眺めているカルメン達……近くでは、ガウリやオルガ、凱が話し込んでいた。

 

ガウリ「新しい客人も増えて、大分賑やかになってきたな」

 

オルガ「ええ……迷惑かけちまう事にはなりますが……よろしく頼みますよ」

 

凱「乗り掛かった船だ……俺達にも、できる事はやらせてもらう」

 

ガウリ「頼もしい限りだ……頼んだぞ、お前達」

 

そう言いながら、ガウリが外を眺める……透き通るような銀世界が、一面に広がっていた……。




・中断メッセージ(ゲイナー・プレイング)
ゲイナー「……」

アナ「ゲイナー! どうしてさっきからゲームオーバーになっているのです!? ゲームチャンプなら、こんなのは造作もない事でしょう!」

ゲイナー「違うよアナ姫……これはわざとさ。最初のステージでゲームオーバーを繰り返して、資金を稼ぐってやり方なんだよ」

アナ「そ、そんなやり方を……」

ゲイナー「ま……いくらそういう方法だとしても、これ以上は僕にもプライドがある……次からは本気で行かせてもらう!」

アナ「流石はゲイナー……わざととはいえ、負けるというのは男子の沽券に関わりますからね!」
アナ「プレイヤーの皆様も、自分に合ったプレイスタイルで、スパロボを進めるのですよ!」
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