スーパーロボット大戦N   作:黒百合蜂

30 / 30
何と、投稿
ついにブレンパワードの参戦という訳だ!

面白いですよ、ブレンパワードは…!


ノヴィス・ノアルート
第十九話B グランチャーとブレンパワード


〜ナデシコ・食堂〜

海上を翔るナデシコ……その食堂に、辰也達は集っていた。

 

アキト「……はい、お待たせ」

 

アキトが器に盛られたラーメンを、辰也達へと振る舞う。熱く湯気立ち、魚介の出汁が効いたスープの香りが、鼻腔を擽る。

辰也とジゼラの2人は、それをずるずると音を立てて食べはじめた。

 

辰也「……やっぱ美味えよな、アキトさんのラーメンは!」

 

ジゼラ「はい……何だか、懐かしさを感じる味で……」

 

ルリ「こういうのを、ノスタルジーって言うんだよね」

 

ユリカ「アキトはラーメンだけじゃないよ! 餃子に炒飯、回鍋肉に青椒肉絲……中華料理だってバッチリなんだから!」

 

アキト「そりゃあ俺、ここのコックだし……昔、中華料理屋でバイトもしてたしさ」

 

ホウメイ「艦に乗りたての頃には、ナンプラーも分からなかった新米がよくやってるよ。私の教え方と……テンカワの腕がいいんだろうね」

 

アキト「あ、ありがとうございます……そう言ってもらえると、何か嬉しいよな……」

 

へへ……と照れながら、顔を搔くアキト。

 

ジゼラ「……そう言えば、アキトさんはどうしてコックになろうと思ったんですか?」

 

辰也「失礼かもしんないですけど、今はパイロットとの二足の草鞋ですし……どっちかに専念するってのもありだと思いますよ」

 

2人の質問に頭を抱えるアキト……暫しして、ぽつりぽつりと語り始める。

 

アキト「そうだなぁ……そもそも俺、コックとしてここに配属されたってのもあるけど……俺がガキの頃の火星はさ、飯が不味くて……」

アキト「でも、コックの手にかかれば美味しくなる……って言うのが、何か魔法みたいだって思ってね」

 

辰也「はえ〜そうなんすね」

 

ジゼラ「そういうの、素敵だと思います」

 

メグミ「その話、前に火星でしてくれましたよね!」

 

アキト「そうだった……そういえば俺、メグミちゃん以外には話してなかったな」

 

ユリカ「むう〜……」

 

不機嫌そうに頬を膨らませるユリカ……それを横目に、ホウメイも口を開いた。

 

ホウメイ「料理人って言うのはさ、客が食べたい物を出してやれる存在だよ……いついかなる時でも、そいつの気に入ってる味付けを……家庭の味ってのを感じさせてやらなくちゃならないのさ」

ホウメイ「最後の晩餐って時には……特にね」

 

アキト「ホウメイさん……」

 

しみじみと語るホウメイ……その声色には、どことなく後悔が滲み出ているように感じられた。

 

ホウメイ「……って、飯時にこんな話しちまったら、せっかくの美味い物も不味くなっちまうな! 私の話は気にしないで、じゃんじゃん食べとくれよ!」

 

辰也「あ、じゃあ俺、火星丼っての食べてみたいです!」

 

ジゼラ「私も……どういう物なのか、気になってて……」

 

ホウメイ「よし来た! 火星丼2人前! ほらテンカワ、ぼさっとしてんなよ!」

 

アキト「はっ、はい!」

 

一転、気持ちを入れ替えたホウメイが、アキトを連れて厨房に戻る。その後ろ姿を、メグミとユリカの眼差しが捉えていた。

 

メグミ「アキトさん……」

 

ユリカ「アキトはあんな風に、知らない場所でも頑張ってて……よ〜し! 私も艦長、頑張っちゃうぞ!」

 

ジゼラ「張り切ってますね、ユリカさん……やっぱり好きな人の前だと、そうなるものなのかな……」

 

ユリカ「そうだよ! 愛の力は無限大、ってね!」

 

メグミ「そ、それなら私だって……!」

 

ルリ「……バカばっか」

 

どことなく甘ったるさとお気楽さが感じられる雰囲気に、ルリが呆れながらぼやく。そのムードに割り込むように、辰也もふとした疑問を呟いた。

 

辰也「……ところで、ナデシコってノヴィス・ノアって船に向かってるんですよね? どういうのなんです?」

 

ユリカ「え〜っと、それはね……」

 

辰也の質問にユリカが答えようとする……その時、艦内のサイレンがけたたましく鳴り響いた。

 

ミナト『艦長さんにルリルリ、メグミちゃんいる〜?』

 

アオイ『すぐにブリッジに来てくれ!』

 

辰也「な、何かあったんですか!?」

 

ミナト『ん〜とね……いくつか機体反応が出てきてて……』

 

アオイ『識別完了……グランチャーだ!』

 

ルリ「……だって」

 

艦内アナウンスを聞き、目の色を変えるユリカ。そこには先程までの少女らしさは感じられない、「艦長」としての姿があった。

 

ユリカ「了解! アキトと辰也君達はすぐに出撃! 私達もブリッジへ向かいます!」

 

ジゼラ「は、はい!」

 

辰也「とりあえず……敵が出てきたって事だな!」

 

アキト「すんませんホウメイさん! 俺、ちょっくら出てきます!」

 

ホウメイ「ああ、行ってきな!」

 

かくして、それぞれはそれぞれの持ち場へと走り出した……。

 

 

 

第十九話 グランチャーとブレンパワード

 

 

 

〜海〜

準備を済ませ、ナデシコの前へと出撃するエステバリスとイールソウル。眼前には、辰也達の見知らぬ機体群……グランチャーが隊列をなしていた。

 

ルリ「敵グランチャー、おおよそ10機。対してこちらはナデシコとエステバリスにイールソウルの、計3機ね」

 

ミナト「3対10……ちょっち力不足かな〜」

 

アオイ「呑気に言ってる場合ですか!」

 

ジゼラ「ど、どうしてリョーコさん達を連れて来なかったんですか……?」

 

ユリカ「そ、それはえっと……少数精鋭で行けるかな〜って思ったし……辰也君達と合流する前も、何とかなったから……」

 

辰也「そ、そうすか……」

 

先程までの艦長らしさはどこへやら……気の抜けたようなユリカの発言に、辰也も呆れていた。

 

アキト「正直言って心許ないけど……やるしかないんだよな」

 

辰也「でも、多勢に無勢からの逆転は、燃える展開ですよ! ゲキ・ガンガーにもこういう話、あったような……」

 

アキト「ああ……だけどあの回は、最後にジョーが……」

 

辰也「そうならないように……アキトさん! 今は俺達とナデシコで、ゲキ・ガンガーです!」

 

アキト「はは……そうだね!」

 

ユリカ「よく分からないけど、皆がやる気ならいっか!」

 

ジゼラ「……」

 

ルリ「どいつもこいつも……本当、バカばっか」

 

敵を前にして浮かれ気味の自軍に毒を吐くルリ……そんな一幕がありながらも、戦闘が始まった。

 

〜戦闘開始〜

アキト(初戦闘時)

アキト(……そうだよな。俺はコックで、本当はパイロットをやらなくてもいいのかもしれない……でも、俺はガイみたいになりたくて……そのあいつが、呆気なく死んじまって……)

アキト「……だから俺は、パイロットとしてもやってやるって決めたんだ! 俺の目指すもの、俺の戦う意味……それは、ガイだ! どの世界でも、それは変わらない!」

 

 

ユリカ(初戦闘時)

ユリカ「あっちは10機で、こっちは3機……一見すると、分の悪い戦いだけど……」

 

ミナト「頑張れば、見えてくる勝機もあるって感じ?」

 

ルリ「私には、不用意なのを取り繕ってるようにしか聞こえないけど。ま、頑張れ〜」

 

アオイ「そ、そんな他人事みたいに……」

 

メグミ「大人しく救援を待った方がいいんじゃないですか? 一応、連絡は入れときましたし」

 

ユリカ「待ってる間に、やられちゃ意味なし! 助けが来る間に、というより来る前に、倒せる敵は倒しちゃおう!」

 

 

辰也(初戦闘時)

ジゼラ「いくらナデシコがいて、辰也さんが頑張ったとしても、この差は……」

 

辰也「不利な時こそ、見えてくるものはある……ピンチをチャンスに活かすぜ!」

 

ジゼラ「そ、そう上手く行くものでしょうか……」

 

辰也「無理だとしても、上手く行かせんだよ! こんな所で、海の藻屑になる訳にはいかねえからな!」

 

 

〜〜〜

ナデシコ隊とグランチャー達のぶつかり合いが続く。

 

アキト「食らえ! ゲキガンフレアァァァーッ!!」

 

辰也「流石はアキトさん! よし、俺も……」

 

ジゼラ「やるんですか!? その、ゲキガン何とかって……」

 

辰也「当たり前だ! 行くぜ、ゲキガンパンチ! ゲキガンカッター! ゲキガンソード!!」

 

ジゼラ「……やっぱり私、ついて行けないや……」

 

ゲキガンオタク達のやり取りに引き気味のジゼラ。そんな場面を迎えつつ、グランチャーは1機、また1機と数を減らしていった。

 

ユリカ「すごいすごい! 敵の数も減ってきてる!」

 

メグミ「このまま行けば、敵機は全滅です!」

 

ミナト「それじゃ、早いところ終わらせちゃいま……」

 

ミナトがそう言いかける間に、レーダーから新たな反応が現れる。

 

ミナト「あら?」

 

ルリ「……敵増援、確認しました」

 

更に数十機のグランチャーが、姿を現した。

 

ジョナサン「プレート探しの道中で、知らせを受けて来てみれば……ノヴィス・ノアに味方するナデシコという艦がいるとはな!」

 

シラー「ここであの艦を落とせば、ノヴィス・ノアの戦力も半減する!」

 

ジョナサン「そうだな、シラー・グラス。オルファン浮上のための障害は、消しておくんだよ!」

 

その内の2機に乗っているパイロット……ジョナサン・グレーンとシラー・グラスは、血気盛んな素振りを見せながら、ナデシコへと顔を向ける。

 

辰也「な、何か厄介そうなのが来た……!」

 

アキト「何回か戦った事があるから分かる……あいつらは、そんじょそこらの腕じゃない!」

 

ジゼラ「というか、私達流れで戦ってたけど……そもそも、あいつらは一体……」

 

ルリ「それじゃ、手短に教えてあげる」

 

ジゼラの疑問に、ルリがぶっきらぼうな口調で答える。

 

ルリ「あいつらはリクレイマー……グランチャーって言うアンチボディに乗って、ノヴィス・ノアの邪魔をしてくる敵。とりあえず、それだけ」

 

ジゼラ「リクレイマー……それに、アンチボディって言うのが、あのグランチャーなんですね……」

 

辰也「メカって言うより、生物的な感じか? めちゃくちゃいいセンスのデザインだってのは、見た時から感じてたけどよ」

 

ジゼラ「……そんな事を言っている場合ですか?」

 

ジョナサン「その通りだ!」

 

ジゼラの突っ込みと同時に、ジョナサンの乗るグランチャーが、イールソウルへと突っ込んだ。

 

辰也「ぐっ……!」

 

ジョナサン「戦いの場でべらべら喋ってる暇があるなんて、随分と呑気だなぁ! それと、そこのおチビちゃん」

 

ルリ「……って、私?」

 

ジョナサン「今の説明は大変分かりやすくてためにはなったが、しかし1つだけ間違いがある……俺達がノヴィス・ノアを邪魔してるんじゃない、ノヴィス・ノアが俺達を邪魔しているんだよ!」

 

ルリ「あっそ……私達から見れば、邪魔をしてるのはあんた達の方だけど」

 

ジョナサン「立場が違えばって奴か……まあどうでもいいさ、俺達はそんなお喋りをする気はない!」

 

シラー「! ジョナサン・グレーン!」

 

ジョナサンのグランチャーが剣を振り下ろす寸前、シラーが叫ぶ。それと同時に、どこからかの攻撃がリクレイマー達を襲った。

 

ジョナサン「な、何だ……!」

 

攻撃の来た方向へと意識を向ける……そこには、グランチャーに似た機体……ブレンパワードと、多数の様々な機体が武器を構えていた。

 

比瑪「ナデシコを迎えに行こうとしたら、リクレイマーがいるなんて……!」

 

勇「ジョナサン! 貴様もいるのか!」

 

ブレンパワードに乗る2人のパイロット……宇都宮比瑪と伊佐未勇に、ジョナサンとシラーは敵意を示した。

 

シラー「ノヴィス・ノアのブレンパワードが来たか!」

 

ジョナサン「裏切り者の伊佐未勇、それとカナン・ギモス……その他大勢で歓迎に来るとはな!」

 

デュオ「おいおい、俺達はついでかよ」

 

五飛「下らん……いちいち気に留める必要もない」

 

カナン「シラー……ジョナサン……」

 

ヒルダ「気にしてんなよ、カナン。あんな奴の言う事なんてさ」

 

ヒギンズ「あんたは私達について来て、ブレンをリバイバルさせたんだ。もうリクレイマーに戻る気はないんだろう?」

 

ラッセ「今のお前は俺達の仲間だ……って、そんな事は言うまでもないか」

 

カナン「……そうね。ありがとう、3人共」

 

悪意を持つ軽口が、カナン・ギモスの心を刺す……が、仲間達の言葉はその心を優しく包み込んだ。

 

リョーコ「無事だったか、アキト!」

 

アキト「リョーコちゃん! それに2人も!」

 

ヒカル「リョーコったら、ずっとアキト君の心配してたんだよ〜」

 

イズミ「『あいつ1人で大丈夫か、俺もついて行った方がよかったんじゃないか』……ってね」

 

リョーコ「う、うるせえ! 俺は別に、そんなつもりじゃ……!」

 

アキト「はは……ありがとう、リョーコちゃん」

 

アキトの爽やかな笑顔が、リョーコへと向けられる。赤面し狼狽える彼女には、より一層それが刺さるようであった。

 

森次「この数の前で大した余裕だ」

 

オリファー「それだけ今の我々が心強いという事だろう」

 

辰也「森次さん! オリファーさん!」

 

山下「久しぶりだね、瀧城! ジゼラ!」

 

ウッソ「よかったです、無事だったんですね!」

 

ジゼラ「は、はい! 皆さんもお元気で……」

 

ジュンコ「再会を喜びたい気持ち、よく分かるわ」

 

サリア「だけど、今は敵を前にしているのよ!」

 

ナンガ「そういう事なんでな、お楽しみは後に取っておけよ!」

 

マーベット「簡単にだけど、歓迎の挨拶はさせてあげるわ……後でね!」

 

アキト「りょ、了解!」

 

辰也「せっかく皆に会えたんだ……全力で行くぜ!」

 

離れ離れとなった仲間達……それが目の前に現れた事で、辰也の心は気力を増した。

 

ジョナサン「仲間が揃って、気が大きくなってるみたいだが……こちらにもそれなりの数はある!」

 

シラー「ぼやぼやしてる間に、落とさせてもらうぞ!」

 

宗美「そんなコトは、決してさせません!」

 

仁「地球防衛組が、そう簡単にやられてたまるかよ!」

 

拳一「ゴウザウラーと、6年2組ザウラーズを舐めるな!」

 

ナオミ「離れ離れになってた仲間と会えたのに、貴方達にやられて終わりだなんて……そんなの嫌だよ!」

 

比瑪「リクレイマーの人達は、ここで追い払わなくちゃ!」

 

勇「とっととオルファンに帰るんだな!」

 

かつての仲間と新たな仲間……揃い踏みした彼らが、リクレイマーを迎え撃つ。

波の音が、戦いの法螺貝のように、されど静かに鳴り響いた。

 

〜戦闘再開〜

勇(初戦闘時)

勇「ナデシコの奴……面倒事を持ち込んで来るなんてな……!」

勇「だが、リクレイマーはノヴィス・ノアの敵でもある! 逆に好機と捉え、奴らを叩かせてもらう!」

 

 

比瑪(初戦闘時)

比瑪「ナデシコの人達は私達に協力してくれるから、それを叩こうとしたのね、リクレイマーは!」

比瑪「そんな事、させるもんですか! 仲間を助けるのは、当然の事でしょう!」

 

 

ラッセ(初戦闘時)

ラッセ「厄介事に巻き込まれちまったねえ、俺達もナデシコも。ま、それも覚悟はしてたけどな」

ラッセ「さて、その花に集る虫を撃ち落としてやるか! 何てったって、あいつらも大切なパートナーなんだからな!」

 

 

ナンガ(初戦闘時)

ナンガ「言い方は悪いが、ナデシコは奴らを集める餌になってくれたようだな。それにしても、少ない友軍でよくやってくれたよ」

ナンガ「だが、ここからは俺達もいるんでな、撃墜される心配はしなくていいぞ!」

 

 

カナン(初戦闘時)

カナン(かつての味方と戦う……身勝手な事をしたのは私だけど、やっぱり割り切れない部分はあるのよね……)

カナン「……心配してくれるの? ブレンチャイルド……そうよね、この子もここにいる人達も、私を支えてくれるから……それに報いるためにも!」

 

 

ヒギンズ(初戦闘時)

ヒギンズ(カナンの事も心配だけど、あっちにも双子の片割れがいる……支えてやりなよ、あの子の事をね)

ヒギンズ「それじゃ、今度はこっちの番! お兄ちゃんなんだから、弟に負けちゃダメだよ!」

 

 

デュオ(初戦闘時)

デュオ(こっちに飛ばされた時、あいつらに拾われちまって……多少の情はあるが、割り切るしかねえよなぁ)

デュオ「悪いな、リクレイマーの諸君! あんた達には恩があるからよ、命だけは奪わねえつもりだ! それで勘弁してくれよな!」

 

 

五飛(初戦闘時)

五飛「リクレイマー……お前達にはお前達の正義がある……暫しを共にしたからこそ、それは分かっているつもりだ」

五飛「だが、俺達の正義と相反すると言うのなら、情けは捨てる! 許せ、お前達!」

 

 

ヒルダ(初戦闘時)

ヒルダ「こっちに来た時に、あいつらに拾われて……そこには、アタシみたいな奴もいて……」

ヒルダ「……ハッ! だからって遠慮するかよ! ちょいと心は痛むが、手加減なしでやらせてもらう!」

 

 

サリア(初戦闘時)

サリア(ヴィルキスとあのパラメイルが発射した、竜巻の衝突……私達はあれに巻き込まれて、色々あってこの海にいる……)

サリア(あれが何なのか、私は何も知らない……ヴィルキスには何が隠されてるの……それに、アレクトラもどうして何も……!)

サリア「……いいえ、今はこの状況を乗り越える事だけ考えるわ! そうしないと、アレクトラに問いただす事すらもできないもの!」

 

 

ナオミ(初戦闘時)

ナオミ「私達……あの時起こった事にびっくりして……それで気がついたらここにいて、ノヴィス・ノアに来て……それで今、こうして戦ってる……」

 

ココ「アンジュ様のヴィルキス……あんなすごい力があったなんて……」

 

ミランダ「2人共! 気持ちは分かるけど、気を取られたら落とされるよ! 今はまず、ここを乗り越える事を考えるんだ!」

 

ココ「う、うん……! そうだね、ミランダ!」

 

ナオミ「散らばってた皆も集まってきてる……だから、私達が欠けないようにしなくちゃ! 行こう、ココ、ミランダ!」

 

 

森次(初戦闘時)

森次(異なる世界……人型兵器の体系や存在する組織は違えど、我々の世界と共通する点も少なくはない……私達は、一体どこに飛ばされたのだ……?)

森次「……まあいい、調査すれば分かるコトだ。それよりもまず、奴らを片付ける!」

 

 

山下(初戦闘時)

山下(瀧城……ボクは信じてたよ、オマエがこの世界のどこかで生きてるってコト!)

山下「それが分かって安心したトコで! 次はオマエらを蹴散らしてやるよ、リクレイマー!」

 

 

宗美(初戦闘時)

宗美(タリスマンも、そして僕も感じている……この世界には、どことなく引っかかるモノがある、と……)

宗美「……ケド、今はそんなコトを考えている暇はありません! 仲間を守るために……行きますよ、タリスマン!」

 

 

ウッソ(初戦闘時)

ウッソ「僕達の仲間が集まってきている……今は離れ離れの人達も、きっとどこかにいるんだろうな……」

ウッソ「その人達のためにも……そして、僕達が帰るためにも! こんな所でやられてたまるもんか!」

 

 

オリファー(初戦闘時)

オリファー「既に気づいている者もいる……この世界と我々の世界の似通った部分を。もっとも、それがどう出るかは分からんがな……」

オリファー「それを解き明かすためにも、こんな所で死ぬつもりはない! 邪魔をするのなら、撃ち落とす!」

 

 

マーベット(初戦闘時)

マーベット「ある程度の人員は集まってはいる……だけれど、完全に揃った訳ではない……」

マーベット「その残りの人達を見つけるためにも、私達は死ぬ訳にはいかないのよ!」

 

 

シュラク隊(初戦闘時)

ジュンコ「いいか、シュラク隊諸君! ここがどのような世界であっても、やり方は変わらない……向かってくる敵を撃つ!」

 

コニー「分かってるよ、姉さん」

 

ペギー「こっちに飛ばされて、何回戦ってきたと思ってるんだ!」

 

ヘレン「こんな所で死ぬつもりはない! 元の世界に戻って、ザンスカールを潰すためにもね!」

 

 

エステバリス3人娘(初戦闘時)

リョーコ「ユリカの奴……アキトだけ連れてったら案の定、袋叩きにされてるじゃねえかよ!」

 

ヒカル「『俺がいれば、アキトを危険な目に遭わせなかったのに』……って? いや〜、カッコいいね〜!」

 

リョーコ「だっ、だから違うって……!」

 

イズミ「ま……こればっかりは艦長のミスだよ。何とか乗り切ったってのは、褒められる所だけどね」

 

リョーコ「だけどよ、俺達が来たからにはそうはさせねえ! ナデシコを傷つけた分、何十倍にして返してやるぜ!」

 

 

仁(初戦闘時)

飛鳥「やっぱり、マリア達からの通信は繋がらない……だけど、そんな状況でもライジンオーは合体できる!」

 

吼児「知らない世界に飛ばされて、不安だけど……やるしかないんだよね!」

 

仁「おう! マリア達には心配かけちまうけど、ライジンオーは動かせるんだ! どんな所でも、俺達は絶対に負けねえ!」

 

 

拳一(初戦闘時)

五郎「拳一、浩美、しのぶ! 慌てるなよ、お前達には俺達もついてるんだからな!」

 

浩美「ありがとう、五郎君!」

 

教授「ここに飛ばされてからも、ゴウザウラーのパワーは変わらず……つまり、十分に戦えるという事です!」

 

しのぶ「だって、拳一!」

 

拳一「分かってるっての! やってやろうぜ、お前ら! たとえどこに飛ばされたって、俺達とゴウザウラーは最強なんだ!」

 

 

〜〜〜

勇「ブレン! お前の力を出せ!」

 

比瑪「行くわよ! 君はあいつらの事、好きじゃないんでしょう!」

 

勇と比瑪のブレンが、手に持つ武器……ソードエクステンションとブレンバーによる攻撃を行う。

 

ラッセ「あちらさんもやってるみたいだ、こっちも行くぜ、ナンガ!」

 

ナンガ「合点承知!」

 

ラッセとナンガのブレンパワードも、ブレンバーを銃に見立て、光を放つ。

 

カナン「私独りじゃ不安だけど……!」

 

ヒギンズ「2人だから……2機もいるからぁーっ!」

 

カナンとヒギンズの乗るブレンチャイルドも、息の合ったコンビネーションで敵を落としていった。

 

ジョナサン「やる……オルファンでは弱虫のブレンだからと、侮っていたこちらの落ち度か!」

 

シラー「オルファンを否定して、生き生きとしているブレンパワードなんかにっ!」

 

ジョナサンとシラーのグランチャーも、負けじと反撃を行う。

 

デュオ「悪いな、こっちにゃブレンパワードだけじゃねえ!」

 

五飛「ガンダムが……ナタクがいる!」

 

ヒルダ「おまけに、パラメイルもつけてやるよ!」

 

デスサイズヘル、アルトロン、グレイブが鎌で、トライデントで、剣でグランチャーを斬りつける。

 

山下「何なら、マキナもいるっての!」

 

ウッソ「僕達だって、戦っているんです!」

 

リョーコ「他の奴らに遅れんじゃねえ! お前らもついて来い!」

 

仁「俺達も負けてられるかよ! 行くぜ!」

 

拳一「言われなくたって分かってるぜ!」

 

マキナやモビルスーツ、エステバリス、エルドランロボ達の猛攻が続き、グランチャーの数は片手で数えられる程度となった。

 

ラッセ「これで、形勢逆転って所か?」

 

比瑪「貴方達の負けよ! 大人しく降参して、逃げなさい!」

 

優勢となった自軍の面々に、ジョナサンはやや怒りが混ざったような、鬱屈した笑みを見せた。

 

ジョナサン「逃げる……か。確かにそういう手もあるだろうがぁ!」

 

シラー「せめて少しでも、傷は残していく!」

 

森次「勇ましいコトだ……ならば、その選択を後悔するといい」

 

ナオミ「貴方達が逃げないって言うなら……こっちも!」

 

勇「ジョナサン! 愚かな真似を!」

 

ルリ「そっちが戦いを選ぶなら、こっちも然るべき手段を取ります」

 

辰也「よし……やってやるよ!」

 

自軍の機体と数機のグランチャーが再度、衝突する。戦いが再び始まった。

 

〜戦闘再開〜

勇(対ジョナサン)

ジョナサン「裏切り者の伊佐未勇! オルファンは、お前達家族だけの物じゃないんだよ!」

 

勇「オルファンに染まっているな、ジョナサン! そういう心に感応する電波のようなものが、オルファンから放たれているから!」

 

 

勇(対シラー)

シラー「たとえ伊佐未ファミリーの一員だとしても、いや……だからこそ、裏切り者となったお前は許しはしない!」

 

勇「シラー・グラスか……お前にはグランチャーの操縦を教えられたが、俺はあの時よりも上手くなった事を教えてやるっ!」

 

 

比瑪(対ジョナサンorシラー)

ジョナサン「ノヴィス・ノアのブレンパワードなら、ここで落とす!」

 

シラー「我々リクレイマーの邪魔をするから、お前達はっ!」

 

比瑪「オルファンが浮上したら、多くの生命からエナジーが吸われて、この星が滅びるかもしれないのに! そんな危険な事をさせないために、私達が貴方達を止めようとしてるんでしょう!」

 

 

ラッセorナンガ(対ジョナサンorシラー)

ジョナサン「いいコンビネーションと見たが、それでグランチャーに勝とうと思わない事だな!」

 

シラー「2機のグランチャーとブレンがぶつかり合えば、こちらの方に利がある!」

 

ラッセ「そう思い込んじまってるのが、お前達リクレイマーの悪い所だ!」

 

ナンガ「こいつの力を引き出せば、大きなパワーを振り回しているだけのグランチャーを、制する事だってできるってのになぁ!」

 

 

カナンorヒギンズ(対ジョナサンorシラー)

ジョナサン「裏切り者のカナン・ギモスが、リバイバルした双子のブレンに乗った所で!」

 

シラー「許すつもりはないぞ、カナン! 伊佐未勇に引っ張られて、ノヴィス・ノアに身を寄せた女が!」

 

カナン「許してもらおうとは思わない……オルファンの発する気のような物が、べったりとまとわりつく不快感を感じてしまっては、何が正しいのかを自分で考えるしかなかったから!」

 

ヒギンズ「双子の赤ん坊をリバイバルさせたんだ、もうカナンはそっちには戻らないよ、リクレイマー!」

 

 

デュオor五飛orヒルダ(対ジョナサンorシラー)

ジョナサン「お前達は! 拾ってやった恩を忘れてノヴィス・ノアへと渡った!」

 

デュオ「ま……どっちかと言えば、俺達の古巣はあの船……って言うか、ナデシコだしな」

 

五飛「お前達には悪いと思っている……そして、お前達なりの正義を間違っていると断ずる資格は、俺にはない……だが!」

 

シラー「そう宣うのなら、オルファンに戻ってくるんだ! お前達はオルファンに認められていたんだぞ!」

 

ヒルダ「そりゃあアンタの勝手な思い込みだろ? 悪いけどアタシはね、あのジメジメした雰囲気が好きじゃないんだよ!」

 

 

サリアorナオミ(対ジョナサンorシラー)

ジョナサン「オルファンが教えてくれたなぁ……そいつは、大昔にこの星の命を刈り取った天使だと!」

 

シラー「天から降りた破壊の神子め、天へと飛び立とうとする我々を否定すると言うのか!」

 

ミランダ「何言ってんのさ、パラメイルにそんな力が……って、まさか!」

 

サリア「ヴィルキスの事ね……あれをプロトタイプとして、今のパラメイルが製造されているのだから」

サリア(私も知らない……知らなかったヴィルキスの事を、彼らは知っていると言うの……?)

 

ココ「で、でも! だったらどうして、アンジュ様のヴィルキスの事を、この人達が知っているの!?」

 

ナオミ「そんな事言われても分からないけど……それを考えるためにも、こいつらをやっつけなきゃ!」

 

 

JUDA(対ジョナサンorシラー)

ジョナサン「大昔の戦争で猛威を振るった機械兵器、マキナか!」

 

シラー「忘れられた過去の兵器が、こんな所で出てくるなんて!」

 

山下「ちょ、ちょっと待てよ! 過去とか何とかって、どういうコトなんだ!?」

 

宗美「ノヴィス・ノアの人達がマキナを見る時の目……今の彼らには、それに近しいモノを感じます。彼らの言っているコトが、それに繋がるのだとしたら……!」

 

森次「ふむ……しかし今の我々には、戦いながら状況を窺い知る余裕はない。話を聞き出すためだ……四肢の1本や2本は、覚悟してもらうぞ」

 

 

リガ・ミリティア(対ジョナサンorシラー)

ジョナサン「モビルスーツ……マウンテンサイクルを掘り出したか、ノヴィス・ノアは!」

 

シラー「プレートだけでなく、そちらにも着手していたとはな……だが、それがどうしたと言うっ!」

 

ウッソ「待ってくださいよ! 貴方達は何を言ってるんです!?」

 

オリファー「我々がどこかから、化石のようにモビルスーツを発掘したと言いたいようだな」

 

マーベット「やっぱり……ここの人達は、モビルスーツを過去の物として捉えているのね……」

 

ジュンコ「だったら、年季の入った骨董品の力ってのを、見せてやろうじゃないの!」

 

 

エステバリス隊(対ジョナサンorシラー)

ジョナサン「4対2……モビルスーツとは似て非なる人型兵器が、数を揃えようったってなぁ!」

 

ヒカル「まあ、戦いは数だよ兄貴……ってのは、昔よく言われたもので……」

 

イズミ「だけど、数に頼って戦うつもりはない……そうやって舐めてかかってきた連中の末路は、よく知っている」

 

シラー「重力を歪めるバリアらしきものなど、グランチャーにもある! そんなもので優位に立とうなどと!」

 

リョーコ「どうやら俺達を、高く買ってくれてるようじゃねえか……上等だ!」

 

アキト「お前達が一筋縄じゃいかねえ奴らだってのは分かってるさ……だからこそ、気を抜かずに戦ってやるよ!」

 

 

ユリカ(対ジョナサンorシラー)

ジョナサン「ノヴィス・ノアに味方する空飛ぶ船! ここで落ちよやぁーっ!」

 

シラー「前々から思っていた……その船には何かがあると……そうでなければ、グランチャーを通じて感じている、このざわめきは何だと言うの!」

 

ルリ「……って、もしかしてオモイカネの事?」

 

メグミ「確かに高性能なコンピューターだけど……そこまで言っちゃえる物があるのかなぁ」

 

ユリカ「まあまあ、そんな事よりもまず今は、このピンチを乗り越えよう! 色々頭で考えるよりも、動いた方が早い!」

 

アオイ「まあ、それもそうだけど……」

 

ルリ「ごめんなさいね、うちの艦長さんは何だかんだ単純なんです。だから……貴方達はやられちゃってください」

 

 

エルドランチーム(対ジョナサンorシラー)

ジョナサン「ガキが玩具みたいな機械人形に乗って、戦いに来るなんてな……お前達の遊び場じゃないんだよ、ここは!」

 

シラー「私達も人を言えた立場じゃないが……子供は戦場から消えろ!」

 

仁「随分と舐めてくれんじゃねえかよ、リクレイマーの兄ちゃん姉ちゃん達!」

 

拳一「俺達はエルドランに託されたんだ! そう言われて引き下がる訳ねえだろ!」

 

 

辰也(対ジョナサンorシラー)

ジョナサン「太陽の兵器……聞いた事がある! お前も昔はこの星を照らしていたとな!」

 

シラー「貴様の存在は、警戒に値する……我々の目的を阻むと言うのならば、落ちろっ!」

 

ジゼラ「こ、この人達……イールソウルの事を……!」

 

辰也「ああ……色々と訳の分かんねえ事はあるけど……俺達と戦うってんならよ!」

 

 

〜〜〜

ブレンとグランチャーの争いは、続く……

 

ジョナサン「脱走者の伊佐未勇! 乗り換えたブレンが、グランチャーに勝てるものかよ!」

 

勇「ジョナサン……歪んだ太刀筋とて、やる……!」

 

シラー「カナン・ギモス! オルファンから逃げた貴様は粛清しなくてはな!」

 

カナン「やすやすとやられるつもりはない……私のためにも、この子のためにもっ!」

 

勇のブレンがジョナサンのグランチャーに、カナンのブレンチャイルドがシラーのグランチャーに押し負けている。

 

比瑪「勇とカナンさんがやられるわ!」

 

ナンガ「すぐに援護する!」

 

ラッセ「落とさせやしねえよ!」

 

ヒギンズ「弟を守るのが、お兄ちゃんでしょ!」

 

そんな彼らを守らんと、ノヴィス・ノアのブレン達が、グランチャーへと接近し攻撃を加える。

 

ジョナサン「ノヴィス・ノアのブレンめ……チョロチョロと羽虫のように集ってっ!」

 

そんな中、パラメイルの影が脇から現れ……

 

ヒルダ「ちょいとどいてな、あんたら!」

 

ナオミ「凍結バレット、撃つよ!」

 

……2体のグランチャーに凍結バレットを放った。

 

シラー「凍ったっ! これは……!」

 

ヒルダ「そっちにいた時に知ったのさ……アンチボディってのは生きてるんだろ? だったら寒さだって感じるはずだぜ!」

 

ジョナサン「ふっ……くくっ……! よく考えたなぁ……だが!」

 

氷漬けのグランチャーの中で、僅かに震えながらも笑顔を見せるジョナサン。瞬間、ぱきんという音と共に氷がひび割れ、そこからグランチャーがパラメイルに襲いかかった。

 

サリア「なっ!?」

 

ジョナサン「肺を潰すような高圧と、おぞけるような寒さのまとわりつく深海から発したグランチャーが、ただの氷にひやっとするものかよ!」

 

比瑪「だけど、貴方達はその氷でひっついていた!」

 

勇「ああ……だから今、決めるっ!」

 

……僅かに生まれた隙と、僅かに距離の縮まっていた2機のグランチャー……それを見逃さず、勇と比瑪のブレンが少しばかり離れ、武器を構えた。

 

勇「やるぞ、比瑪! 3、2、1……!」

 

比瑪「あの時みたいに……もう一度っ!」

 

2人の言葉と共に、ブレン達から迸る命の光……オーガニックエナジーが溢れ出す……それが体を伝い、武器へと伝って───

 

 

 

 

 

勇「チャクラ・エクステンション!」

 

比瑪「シュートォォォーーーッ!!」

 

 

 

 

 

───眩い輝きと共に、それが発射された。

 

ジゼラ「な……この光は……!」

 

辰也「ただ眩しいだけじゃねえ……何か、温かいものを感じるぜ……!」

 

ルリ「オーガニックエナジーの光……私達にも、まだ分からない事だらけです」

 

吼児「眩しいけど、優しい光……」

 

しのぶ「何だろう、この感じ……まるで、エルドランのような……!」

 

ココ「アンジュ様の、あの歌みたい……!」

 

オーガニックな光が目に入り、心に伝わる……その感覚に、言葉を漏らす辰也達。

 

ナンガ「やれたのか?」

 

カナン「いいえ……まだ反応が残ってる……!」

 

放たれたオーガニックウェーブの光が晴れる……そこでは2機のグランチャーが、ふらふらとしながらも宙を飛んでいた。

 

ジョナサン「くっ……オーガニックエナジーの奔流をまたしても……だが!」

 

シラー「まだ、こちらは動ける!」

 

デュオ「へえ……なら、相手してやるか?」

 

五飛「お前達が手負いであろうと、こちらは手を抜くつもりはない」

 

リョーコ「今なら、尻尾巻いて逃げてもいいんだぜ?」

 

ウッソ「それでもと言うのなら……!」

 

自らの敵に囲まれ、動けない状態のグランチャー……ジョナサンは暫し考えた後、後方へと自分の機体を下げていった。

 

ジョナサン「……やめだ。シラー・グラス、撤退するぞ」

 

シラー「……了解」

 

少しずつ距離を遠ざけるグランチャー達……間合いから完全に離れると、2機は背を向け、どこかへと飛び去っていった。

 

サリア「退いたわね……」

 

オリファー「自らの置かれた状況を、改めて理解したのだろうな……相手はそういう賢さを持つという事だ」

 

ヒギンズ「ま、今度も来るってんなら容赦はしないけどね」

 

比瑪「ええ……それじゃ戻りましょう、私達の帰る場所に」

 

ユリカ「それでは、各機はナデシコへ! そのままノヴィス・ノアへと向かいます!」

 

ユリカの号令と共に、機体がナデシコへと搬入される。全ての機体が入ったのを確認し、ナデシコは大海原を後にした……。

 

〜ノヴィス・ノア・整備ドッグ〜

オーガニックエンジンの搭載された巨大な船……ノヴィス・ノア。その整備ドッグに、戦いで傷ついた機体群が運び込まれていた。

 

辰也「いや〜……それにしてもでっけえ船だなぁ……」

 

ジゼラ「そうですね……ナデシコの2倍くらいはあるんじゃないでしょうか」

 

ルリ「大きさで言えば、あの戦艦大和は軽く超えてるわ。私達の世界と比べても、こんなに大きな船はないんじゃないかしら」

 

アキト「こんだけ大きけりゃ、色んな事ができそうなんだよな……ここにいる人達も、そういう事考えてるみたいだし」

 

辰也「はえ〜……」

 

辰也達がそう話していると、1つの影が、息を切らせながら走ってきた。

 

山下「おお〜い、瀧城ぉ〜っ!」

 

辰也「うおっ!」

 

驚く辰也。しかし次の瞬間には、その顔は安堵へと変わっていた……友である山下サトルが、眼前に立っていたのだから。

 

辰也「サトル……久しぶりじゃねえか! お前がこっちいるってのは知ってたけどよ……やっぱ近くで見ると、その……違えな!」

 

山下「う、うん……ボクも瀧城はどっかで生きてるって思ってたケド……こうして会えると……」

 

その後ろからも、見知った仲間達が姿を現す。

 

シャクティ「ジゼラさん……お久しぶりです」

 

ジゼラ「シャクティさん! 話には聞いてましたけど、貴方も無事だったんですね!」

 

シャクティ「はい……私1人だけじゃ心細かったけど……ウッソやリガ・ミリティアの人達もいたから……」

 

ウッソ「お2人に会えたの、僕達も嬉しいですよ」

 

再会に心を弾ませる中、見知らぬ顔が姿を現す。

 

ラッセ「よう、そいつらが例のお仲間さん達かい?」

 

比瑪「私達と同じくらいの子達ね。仲良くなれるかしら」

 

勇「さあな……ナデシコのメンバーみたいだし、一緒に戦いはしたが……他所から来た連中だろ?」

 

比瑪「それを君が言うの? オルファンから脱走した伊佐未勇君が?」

 

勇「それを言われるとな……」

 

つんとした態度の勇に、やや意地悪そうな笑みを浮かべて話しかける比瑪。話を振られた少年は、ため息をつきながら気まずそうな素振りを見せていた。

 

ジゼラ「えっと……貴方達は?」

 

比瑪「あぁ、ごめんなさい! 私は宇都宮比瑪……このノヴィス・ノアでブレンに乗ってるのよ。さっきも、一緒に戦ってくれたでしょう?」

 

ラッセ「俺はラッセ・ルンベルクだ。よろしく頼むぜ」

 

勇「……」

 

比瑪「ほら、君も挨拶しなさい」

 

勇「……伊佐未勇だ。俺もここで、ブレンに乗ってる。あんた達とはどうやら仲間の関係だが、べったりと馴れ合うつもりはない……それだけは言っておく」

 

それじゃあな……と吐き捨て、勇はどこかへと歩き去る。

 

辰也「行っちまった……」

 

ラッセ「……ほんと素直じゃねえのな、あいつ」

 

比瑪「緊張してるのか分からないけど、拗ねちゃってさ……男の子って、ああいうもんなのかな」

 

ラッセ「さあな……ま、しばらくすりゃ心も解れるだろ」

 

不満そうな顔で、勇の去った方向を眺める比瑪……一転、辰也達の方を向き、朗らかな笑顔を浮かべた。

 

比瑪「……それじゃそこの2人共、早速だけど案内してあげる。流れになっちゃうけど、他の人達の事も紹介するわ」

 

ラッセ「乗りかかった船だ、俺も協力してやるぜ」

 

ジゼラ「あ、ありがとうございます」

 

辰也「そんじゃ、よろしくお願いしますよ」

 

比瑪「そんなに畏まらなくていいのに。貴方達と私、それほど年齢変わらないでしょ?」

 

辰也「そうか……んじゃ、よろしく頼むぜ!」

 

そうして、辰也達は船内を歩み始めた……。

 




・中断メッセージ(比瑪の次回予告)
比瑪「オルファンを巡る戦い……浮上させようと考えているリクレイマーと、それを阻止しようとしてる私達。新しい仲間も増えて、色々入り組んできちゃったけど……私達、これからどうなるんだろう」
比瑪「……なんて考えても仕方ないから、まずは目の前の事に集中するって、そう決めたわ。ブレンがそういう私の気持ちを読み取って、迷っちゃったらよくないもの」
比瑪「次回、スーパーロボット大戦……『大海原の邂逅』……次回の引きも、イエスよね! ……で、よかったのかな?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。