ついにブレンパワードの参戦という訳だ!
面白いですよ、ブレンパワードは…!
第十九話B グランチャーとブレンパワード
〜ナデシコ・食堂〜
海上を翔るナデシコ……その食堂に、辰也達は集っていた。
アキト「……はい、お待たせ」
アキトが器に盛られたラーメンを、辰也達へと振る舞う。熱く湯気立ち、魚介の出汁が効いたスープの香りが、鼻腔を擽る。
辰也とジゼラの2人は、それをずるずると音を立てて食べはじめた。
辰也「……やっぱ美味えよな、アキトさんのラーメンは!」
ジゼラ「はい……何だか、懐かしさを感じる味で……」
ルリ「こういうのを、ノスタルジーって言うんだよね」
ユリカ「アキトはラーメンだけじゃないよ! 餃子に炒飯、回鍋肉に青椒肉絲……中華料理だってバッチリなんだから!」
アキト「そりゃあ俺、ここのコックだし……昔、中華料理屋でバイトもしてたしさ」
ホウメイ「艦に乗りたての頃には、ナンプラーも分からなかった新米がよくやってるよ。私の教え方と……テンカワの腕がいいんだろうね」
アキト「あ、ありがとうございます……そう言ってもらえると、何か嬉しいよな……」
へへ……と照れながら、顔を搔くアキト。
ジゼラ「……そう言えば、アキトさんはどうしてコックになろうと思ったんですか?」
辰也「失礼かもしんないですけど、今はパイロットとの二足の草鞋ですし……どっちかに専念するってのもありだと思いますよ」
2人の質問に頭を抱えるアキト……暫しして、ぽつりぽつりと語り始める。
アキト「そうだなぁ……そもそも俺、コックとしてここに配属されたってのもあるけど……俺がガキの頃の火星はさ、飯が不味くて……」
アキト「でも、コックの手にかかれば美味しくなる……って言うのが、何か魔法みたいだって思ってね」
辰也「はえ〜そうなんすね」
ジゼラ「そういうの、素敵だと思います」
メグミ「その話、前に火星でしてくれましたよね!」
アキト「そうだった……そういえば俺、メグミちゃん以外には話してなかったな」
ユリカ「むう〜……」
不機嫌そうに頬を膨らませるユリカ……それを横目に、ホウメイも口を開いた。
ホウメイ「料理人って言うのはさ、客が食べたい物を出してやれる存在だよ……いついかなる時でも、そいつの気に入ってる味付けを……家庭の味ってのを感じさせてやらなくちゃならないのさ」
ホウメイ「最後の晩餐って時には……特にね」
アキト「ホウメイさん……」
しみじみと語るホウメイ……その声色には、どことなく後悔が滲み出ているように感じられた。
ホウメイ「……って、飯時にこんな話しちまったら、せっかくの美味い物も不味くなっちまうな! 私の話は気にしないで、じゃんじゃん食べとくれよ!」
辰也「あ、じゃあ俺、火星丼っての食べてみたいです!」
ジゼラ「私も……どういう物なのか、気になってて……」
ホウメイ「よし来た! 火星丼2人前! ほらテンカワ、ぼさっとしてんなよ!」
アキト「はっ、はい!」
一転、気持ちを入れ替えたホウメイが、アキトを連れて厨房に戻る。その後ろ姿を、メグミとユリカの眼差しが捉えていた。
メグミ「アキトさん……」
ユリカ「アキトはあんな風に、知らない場所でも頑張ってて……よ〜し! 私も艦長、頑張っちゃうぞ!」
ジゼラ「張り切ってますね、ユリカさん……やっぱり好きな人の前だと、そうなるものなのかな……」
ユリカ「そうだよ! 愛の力は無限大、ってね!」
メグミ「そ、それなら私だって……!」
ルリ「……バカばっか」
どことなく甘ったるさとお気楽さが感じられる雰囲気に、ルリが呆れながらぼやく。そのムードに割り込むように、辰也もふとした疑問を呟いた。
辰也「……ところで、ナデシコってノヴィス・ノアって船に向かってるんですよね? どういうのなんです?」
ユリカ「え〜っと、それはね……」
辰也の質問にユリカが答えようとする……その時、艦内のサイレンがけたたましく鳴り響いた。
ミナト『艦長さんにルリルリ、メグミちゃんいる〜?』
アオイ『すぐにブリッジに来てくれ!』
辰也「な、何かあったんですか!?」
ミナト『ん〜とね……いくつか機体反応が出てきてて……』
アオイ『識別完了……グランチャーだ!』
ルリ「……だって」
艦内アナウンスを聞き、目の色を変えるユリカ。そこには先程までの少女らしさは感じられない、「艦長」としての姿があった。
ユリカ「了解! アキトと辰也君達はすぐに出撃! 私達もブリッジへ向かいます!」
ジゼラ「は、はい!」
辰也「とりあえず……敵が出てきたって事だな!」
アキト「すんませんホウメイさん! 俺、ちょっくら出てきます!」
ホウメイ「ああ、行ってきな!」
かくして、それぞれはそれぞれの持ち場へと走り出した……。
第十九話 グランチャーとブレンパワード
〜海〜
準備を済ませ、ナデシコの前へと出撃するエステバリスとイールソウル。眼前には、辰也達の見知らぬ機体群……グランチャーが隊列をなしていた。
ルリ「敵グランチャー、おおよそ10機。対してこちらはナデシコとエステバリスにイールソウルの、計3機ね」
ミナト「3対10……ちょっち力不足かな〜」
アオイ「呑気に言ってる場合ですか!」
ジゼラ「ど、どうしてリョーコさん達を連れて来なかったんですか……?」
ユリカ「そ、それはえっと……少数精鋭で行けるかな〜って思ったし……辰也君達と合流する前も、何とかなったから……」
辰也「そ、そうすか……」
先程までの艦長らしさはどこへやら……気の抜けたようなユリカの発言に、辰也も呆れていた。
アキト「正直言って心許ないけど……やるしかないんだよな」
辰也「でも、多勢に無勢からの逆転は、燃える展開ですよ! ゲキ・ガンガーにもこういう話、あったような……」
アキト「ああ……だけどあの回は、最後にジョーが……」
辰也「そうならないように……アキトさん! 今は俺達とナデシコで、ゲキ・ガンガーです!」
アキト「はは……そうだね!」
ユリカ「よく分からないけど、皆がやる気ならいっか!」
ジゼラ「……」
ルリ「どいつもこいつも……本当、バカばっか」
敵を前にして浮かれ気味の自軍に毒を吐くルリ……そんな一幕がありながらも、戦闘が始まった。
〜戦闘開始〜
アキト(初戦闘時)
アキト(……そうだよな。俺はコックで、本当はパイロットをやらなくてもいいのかもしれない……でも、俺はガイみたいになりたくて……そのあいつが、呆気なく死んじまって……)
アキト「……だから俺は、パイロットとしてもやってやるって決めたんだ! 俺の目指すもの、俺の戦う意味……それは、ガイだ! どの世界でも、それは変わらない!」
ユリカ(初戦闘時)
ユリカ「あっちは10機で、こっちは3機……一見すると、分の悪い戦いだけど……」
ミナト「頑張れば、見えてくる勝機もあるって感じ?」
ルリ「私には、不用意なのを取り繕ってるようにしか聞こえないけど。ま、頑張れ〜」
アオイ「そ、そんな他人事みたいに……」
メグミ「大人しく救援を待った方がいいんじゃないですか? 一応、連絡は入れときましたし」
ユリカ「待ってる間に、やられちゃ意味なし! 助けが来る間に、というより来る前に、倒せる敵は倒しちゃおう!」
辰也(初戦闘時)
ジゼラ「いくらナデシコがいて、辰也さんが頑張ったとしても、この差は……」
辰也「不利な時こそ、見えてくるものはある……ピンチをチャンスに活かすぜ!」
ジゼラ「そ、そう上手く行くものでしょうか……」
辰也「無理だとしても、上手く行かせんだよ! こんな所で、海の藻屑になる訳にはいかねえからな!」
〜〜〜
ナデシコ隊とグランチャー達のぶつかり合いが続く。
アキト「食らえ! ゲキガンフレアァァァーッ!!」
辰也「流石はアキトさん! よし、俺も……」
ジゼラ「やるんですか!? その、ゲキガン何とかって……」
辰也「当たり前だ! 行くぜ、ゲキガンパンチ! ゲキガンカッター! ゲキガンソード!!」
ジゼラ「……やっぱり私、ついて行けないや……」
ゲキガンオタク達のやり取りに引き気味のジゼラ。そんな場面を迎えつつ、グランチャーは1機、また1機と数を減らしていった。
ユリカ「すごいすごい! 敵の数も減ってきてる!」
メグミ「このまま行けば、敵機は全滅です!」
ミナト「それじゃ、早いところ終わらせちゃいま……」
ミナトがそう言いかける間に、レーダーから新たな反応が現れる。
ミナト「あら?」
ルリ「……敵増援、確認しました」
更に数十機のグランチャーが、姿を現した。
ジョナサン「プレート探しの道中で、知らせを受けて来てみれば……ノヴィス・ノアに味方するナデシコという艦がいるとはな!」
シラー「ここであの艦を落とせば、ノヴィス・ノアの戦力も半減する!」
ジョナサン「そうだな、シラー・グラス。オルファン浮上のための障害は、消しておくんだよ!」
その内の2機に乗っているパイロット……ジョナサン・グレーンとシラー・グラスは、血気盛んな素振りを見せながら、ナデシコへと顔を向ける。
辰也「な、何か厄介そうなのが来た……!」
アキト「何回か戦った事があるから分かる……あいつらは、そんじょそこらの腕じゃない!」
ジゼラ「というか、私達流れで戦ってたけど……そもそも、あいつらは一体……」
ルリ「それじゃ、手短に教えてあげる」
ジゼラの疑問に、ルリがぶっきらぼうな口調で答える。
ルリ「あいつらはリクレイマー……グランチャーって言うアンチボディに乗って、ノヴィス・ノアの邪魔をしてくる敵。とりあえず、それだけ」
ジゼラ「リクレイマー……それに、アンチボディって言うのが、あのグランチャーなんですね……」
辰也「メカって言うより、生物的な感じか? めちゃくちゃいいセンスのデザインだってのは、見た時から感じてたけどよ」
ジゼラ「……そんな事を言っている場合ですか?」
ジョナサン「その通りだ!」
ジゼラの突っ込みと同時に、ジョナサンの乗るグランチャーが、イールソウルへと突っ込んだ。
辰也「ぐっ……!」
ジョナサン「戦いの場でべらべら喋ってる暇があるなんて、随分と呑気だなぁ! それと、そこのおチビちゃん」
ルリ「……って、私?」
ジョナサン「今の説明は大変分かりやすくてためにはなったが、しかし1つだけ間違いがある……俺達がノヴィス・ノアを邪魔してるんじゃない、ノヴィス・ノアが俺達を邪魔しているんだよ!」
ルリ「あっそ……私達から見れば、邪魔をしてるのはあんた達の方だけど」
ジョナサン「立場が違えばって奴か……まあどうでもいいさ、俺達はそんなお喋りをする気はない!」
シラー「! ジョナサン・グレーン!」
ジョナサンのグランチャーが剣を振り下ろす寸前、シラーが叫ぶ。それと同時に、どこからかの攻撃がリクレイマー達を襲った。
ジョナサン「な、何だ……!」
攻撃の来た方向へと意識を向ける……そこには、グランチャーに似た機体……ブレンパワードと、多数の様々な機体が武器を構えていた。
比瑪「ナデシコを迎えに行こうとしたら、リクレイマーがいるなんて……!」
勇「ジョナサン! 貴様もいるのか!」
ブレンパワードに乗る2人のパイロット……宇都宮比瑪と伊佐未勇に、ジョナサンとシラーは敵意を示した。
シラー「ノヴィス・ノアのブレンパワードが来たか!」
ジョナサン「裏切り者の伊佐未勇、それとカナン・ギモス……その他大勢で歓迎に来るとはな!」
デュオ「おいおい、俺達はついでかよ」
五飛「下らん……いちいち気に留める必要もない」
カナン「シラー……ジョナサン……」
ヒルダ「気にしてんなよ、カナン。あんな奴の言う事なんてさ」
ヒギンズ「あんたは私達について来て、ブレンをリバイバルさせたんだ。もうリクレイマーに戻る気はないんだろう?」
ラッセ「今のお前は俺達の仲間だ……って、そんな事は言うまでもないか」
カナン「……そうね。ありがとう、3人共」
悪意を持つ軽口が、カナン・ギモスの心を刺す……が、仲間達の言葉はその心を優しく包み込んだ。
リョーコ「無事だったか、アキト!」
アキト「リョーコちゃん! それに2人も!」
ヒカル「リョーコったら、ずっとアキト君の心配してたんだよ〜」
イズミ「『あいつ1人で大丈夫か、俺もついて行った方がよかったんじゃないか』……ってね」
リョーコ「う、うるせえ! 俺は別に、そんなつもりじゃ……!」
アキト「はは……ありがとう、リョーコちゃん」
アキトの爽やかな笑顔が、リョーコへと向けられる。赤面し狼狽える彼女には、より一層それが刺さるようであった。
森次「この数の前で大した余裕だ」
オリファー「それだけ今の我々が心強いという事だろう」
辰也「森次さん! オリファーさん!」
山下「久しぶりだね、瀧城! ジゼラ!」
ウッソ「よかったです、無事だったんですね!」
ジゼラ「は、はい! 皆さんもお元気で……」
ジュンコ「再会を喜びたい気持ち、よく分かるわ」
サリア「だけど、今は敵を前にしているのよ!」
ナンガ「そういう事なんでな、お楽しみは後に取っておけよ!」
マーベット「簡単にだけど、歓迎の挨拶はさせてあげるわ……後でね!」
アキト「りょ、了解!」
辰也「せっかく皆に会えたんだ……全力で行くぜ!」
離れ離れとなった仲間達……それが目の前に現れた事で、辰也の心は気力を増した。
ジョナサン「仲間が揃って、気が大きくなってるみたいだが……こちらにもそれなりの数はある!」
シラー「ぼやぼやしてる間に、落とさせてもらうぞ!」
宗美「そんなコトは、決してさせません!」
仁「地球防衛組が、そう簡単にやられてたまるかよ!」
拳一「ゴウザウラーと、6年2組ザウラーズを舐めるな!」
ナオミ「離れ離れになってた仲間と会えたのに、貴方達にやられて終わりだなんて……そんなの嫌だよ!」
比瑪「リクレイマーの人達は、ここで追い払わなくちゃ!」
勇「とっととオルファンに帰るんだな!」
かつての仲間と新たな仲間……揃い踏みした彼らが、リクレイマーを迎え撃つ。
波の音が、戦いの法螺貝のように、されど静かに鳴り響いた。
〜戦闘再開〜
勇(初戦闘時)
勇「ナデシコの奴……面倒事を持ち込んで来るなんてな……!」
勇「だが、リクレイマーはノヴィス・ノアの敵でもある! 逆に好機と捉え、奴らを叩かせてもらう!」
比瑪(初戦闘時)
比瑪「ナデシコの人達は私達に協力してくれるから、それを叩こうとしたのね、リクレイマーは!」
比瑪「そんな事、させるもんですか! 仲間を助けるのは、当然の事でしょう!」
ラッセ(初戦闘時)
ラッセ「厄介事に巻き込まれちまったねえ、俺達もナデシコも。ま、それも覚悟はしてたけどな」
ラッセ「さて、その花に集る虫を撃ち落としてやるか! 何てったって、あいつらも大切なパートナーなんだからな!」
ナンガ(初戦闘時)
ナンガ「言い方は悪いが、ナデシコは奴らを集める餌になってくれたようだな。それにしても、少ない友軍でよくやってくれたよ」
ナンガ「だが、ここからは俺達もいるんでな、撃墜される心配はしなくていいぞ!」
カナン(初戦闘時)
カナン(かつての味方と戦う……身勝手な事をしたのは私だけど、やっぱり割り切れない部分はあるのよね……)
カナン「……心配してくれるの? ブレンチャイルド……そうよね、この子もここにいる人達も、私を支えてくれるから……それに報いるためにも!」
ヒギンズ(初戦闘時)
ヒギンズ(カナンの事も心配だけど、あっちにも双子の片割れがいる……支えてやりなよ、あの子の事をね)
ヒギンズ「それじゃ、今度はこっちの番! お兄ちゃんなんだから、弟に負けちゃダメだよ!」
デュオ(初戦闘時)
デュオ(こっちに飛ばされた時、あいつらに拾われちまって……多少の情はあるが、割り切るしかねえよなぁ)
デュオ「悪いな、リクレイマーの諸君! あんた達には恩があるからよ、命だけは奪わねえつもりだ! それで勘弁してくれよな!」
五飛(初戦闘時)
五飛「リクレイマー……お前達にはお前達の正義がある……暫しを共にしたからこそ、それは分かっているつもりだ」
五飛「だが、俺達の正義と相反すると言うのなら、情けは捨てる! 許せ、お前達!」
ヒルダ(初戦闘時)
ヒルダ「こっちに来た時に、あいつらに拾われて……そこには、アタシみたいな奴もいて……」
ヒルダ「……ハッ! だからって遠慮するかよ! ちょいと心は痛むが、手加減なしでやらせてもらう!」
サリア(初戦闘時)
サリア(ヴィルキスとあのパラメイルが発射した、竜巻の衝突……私達はあれに巻き込まれて、色々あってこの海にいる……)
サリア(あれが何なのか、私は何も知らない……ヴィルキスには何が隠されてるの……それに、アレクトラもどうして何も……!)
サリア「……いいえ、今はこの状況を乗り越える事だけ考えるわ! そうしないと、アレクトラに問いただす事すらもできないもの!」
ナオミ(初戦闘時)
ナオミ「私達……あの時起こった事にびっくりして……それで気がついたらここにいて、ノヴィス・ノアに来て……それで今、こうして戦ってる……」
ココ「アンジュ様のヴィルキス……あんなすごい力があったなんて……」
ミランダ「2人共! 気持ちは分かるけど、気を取られたら落とされるよ! 今はまず、ここを乗り越える事を考えるんだ!」
ココ「う、うん……! そうだね、ミランダ!」
ナオミ「散らばってた皆も集まってきてる……だから、私達が欠けないようにしなくちゃ! 行こう、ココ、ミランダ!」
森次(初戦闘時)
森次(異なる世界……人型兵器の体系や存在する組織は違えど、我々の世界と共通する点も少なくはない……私達は、一体どこに飛ばされたのだ……?)
森次「……まあいい、調査すれば分かるコトだ。それよりもまず、奴らを片付ける!」
山下(初戦闘時)
山下(瀧城……ボクは信じてたよ、オマエがこの世界のどこかで生きてるってコト!)
山下「それが分かって安心したトコで! 次はオマエらを蹴散らしてやるよ、リクレイマー!」
宗美(初戦闘時)
宗美(タリスマンも、そして僕も感じている……この世界には、どことなく引っかかるモノがある、と……)
宗美「……ケド、今はそんなコトを考えている暇はありません! 仲間を守るために……行きますよ、タリスマン!」
ウッソ(初戦闘時)
ウッソ「僕達の仲間が集まってきている……今は離れ離れの人達も、きっとどこかにいるんだろうな……」
ウッソ「その人達のためにも……そして、僕達が帰るためにも! こんな所でやられてたまるもんか!」
オリファー(初戦闘時)
オリファー「既に気づいている者もいる……この世界と我々の世界の似通った部分を。もっとも、それがどう出るかは分からんがな……」
オリファー「それを解き明かすためにも、こんな所で死ぬつもりはない! 邪魔をするのなら、撃ち落とす!」
マーベット(初戦闘時)
マーベット「ある程度の人員は集まってはいる……だけれど、完全に揃った訳ではない……」
マーベット「その残りの人達を見つけるためにも、私達は死ぬ訳にはいかないのよ!」
シュラク隊(初戦闘時)
ジュンコ「いいか、シュラク隊諸君! ここがどのような世界であっても、やり方は変わらない……向かってくる敵を撃つ!」
コニー「分かってるよ、姉さん」
ペギー「こっちに飛ばされて、何回戦ってきたと思ってるんだ!」
ヘレン「こんな所で死ぬつもりはない! 元の世界に戻って、ザンスカールを潰すためにもね!」
エステバリス3人娘(初戦闘時)
リョーコ「ユリカの奴……アキトだけ連れてったら案の定、袋叩きにされてるじゃねえかよ!」
ヒカル「『俺がいれば、アキトを危険な目に遭わせなかったのに』……って? いや〜、カッコいいね〜!」
リョーコ「だっ、だから違うって……!」
イズミ「ま……こればっかりは艦長のミスだよ。何とか乗り切ったってのは、褒められる所だけどね」
リョーコ「だけどよ、俺達が来たからにはそうはさせねえ! ナデシコを傷つけた分、何十倍にして返してやるぜ!」
仁(初戦闘時)
飛鳥「やっぱり、マリア達からの通信は繋がらない……だけど、そんな状況でもライジンオーは合体できる!」
吼児「知らない世界に飛ばされて、不安だけど……やるしかないんだよね!」
仁「おう! マリア達には心配かけちまうけど、ライジンオーは動かせるんだ! どんな所でも、俺達は絶対に負けねえ!」
拳一(初戦闘時)
五郎「拳一、浩美、しのぶ! 慌てるなよ、お前達には俺達もついてるんだからな!」
浩美「ありがとう、五郎君!」
教授「ここに飛ばされてからも、ゴウザウラーのパワーは変わらず……つまり、十分に戦えるという事です!」
しのぶ「だって、拳一!」
拳一「分かってるっての! やってやろうぜ、お前ら! たとえどこに飛ばされたって、俺達とゴウザウラーは最強なんだ!」
〜〜〜
勇「ブレン! お前の力を出せ!」
比瑪「行くわよ! 君はあいつらの事、好きじゃないんでしょう!」
勇と比瑪のブレンが、手に持つ武器……ソードエクステンションとブレンバーによる攻撃を行う。
ラッセ「あちらさんもやってるみたいだ、こっちも行くぜ、ナンガ!」
ナンガ「合点承知!」
ラッセとナンガのブレンパワードも、ブレンバーを銃に見立て、光を放つ。
カナン「私独りじゃ不安だけど……!」
ヒギンズ「2人だから……2機もいるからぁーっ!」
カナンとヒギンズの乗るブレンチャイルドも、息の合ったコンビネーションで敵を落としていった。
ジョナサン「やる……オルファンでは弱虫のブレンだからと、侮っていたこちらの落ち度か!」
シラー「オルファンを否定して、生き生きとしているブレンパワードなんかにっ!」
ジョナサンとシラーのグランチャーも、負けじと反撃を行う。
デュオ「悪いな、こっちにゃブレンパワードだけじゃねえ!」
五飛「ガンダムが……ナタクがいる!」
ヒルダ「おまけに、パラメイルもつけてやるよ!」
デスサイズヘル、アルトロン、グレイブが鎌で、トライデントで、剣でグランチャーを斬りつける。
山下「何なら、マキナもいるっての!」
ウッソ「僕達だって、戦っているんです!」
リョーコ「他の奴らに遅れんじゃねえ! お前らもついて来い!」
仁「俺達も負けてられるかよ! 行くぜ!」
拳一「言われなくたって分かってるぜ!」
マキナやモビルスーツ、エステバリス、エルドランロボ達の猛攻が続き、グランチャーの数は片手で数えられる程度となった。
ラッセ「これで、形勢逆転って所か?」
比瑪「貴方達の負けよ! 大人しく降参して、逃げなさい!」
優勢となった自軍の面々に、ジョナサンはやや怒りが混ざったような、鬱屈した笑みを見せた。
ジョナサン「逃げる……か。確かにそういう手もあるだろうがぁ!」
シラー「せめて少しでも、傷は残していく!」
森次「勇ましいコトだ……ならば、その選択を後悔するといい」
ナオミ「貴方達が逃げないって言うなら……こっちも!」
勇「ジョナサン! 愚かな真似を!」
ルリ「そっちが戦いを選ぶなら、こっちも然るべき手段を取ります」
辰也「よし……やってやるよ!」
自軍の機体と数機のグランチャーが再度、衝突する。戦いが再び始まった。
〜戦闘再開〜
勇(対ジョナサン)
ジョナサン「裏切り者の伊佐未勇! オルファンは、お前達家族だけの物じゃないんだよ!」
勇「オルファンに染まっているな、ジョナサン! そういう心に感応する電波のようなものが、オルファンから放たれているから!」
勇(対シラー)
シラー「たとえ伊佐未ファミリーの一員だとしても、いや……だからこそ、裏切り者となったお前は許しはしない!」
勇「シラー・グラスか……お前にはグランチャーの操縦を教えられたが、俺はあの時よりも上手くなった事を教えてやるっ!」
比瑪(対ジョナサンorシラー)
ジョナサン「ノヴィス・ノアのブレンパワードなら、ここで落とす!」
シラー「我々リクレイマーの邪魔をするから、お前達はっ!」
比瑪「オルファンが浮上したら、多くの生命からエナジーが吸われて、この星が滅びるかもしれないのに! そんな危険な事をさせないために、私達が貴方達を止めようとしてるんでしょう!」
ラッセorナンガ(対ジョナサンorシラー)
ジョナサン「いいコンビネーションと見たが、それでグランチャーに勝とうと思わない事だな!」
シラー「2機のグランチャーとブレンがぶつかり合えば、こちらの方に利がある!」
ラッセ「そう思い込んじまってるのが、お前達リクレイマーの悪い所だ!」
ナンガ「こいつの力を引き出せば、大きなパワーを振り回しているだけのグランチャーを、制する事だってできるってのになぁ!」
カナンorヒギンズ(対ジョナサンorシラー)
ジョナサン「裏切り者のカナン・ギモスが、リバイバルした双子のブレンに乗った所で!」
シラー「許すつもりはないぞ、カナン! 伊佐未勇に引っ張られて、ノヴィス・ノアに身を寄せた女が!」
カナン「許してもらおうとは思わない……オルファンの発する気のような物が、べったりとまとわりつく不快感を感じてしまっては、何が正しいのかを自分で考えるしかなかったから!」
ヒギンズ「双子の赤ん坊をリバイバルさせたんだ、もうカナンはそっちには戻らないよ、リクレイマー!」
デュオor五飛orヒルダ(対ジョナサンorシラー)
ジョナサン「お前達は! 拾ってやった恩を忘れてノヴィス・ノアへと渡った!」
デュオ「ま……どっちかと言えば、俺達の古巣はあの船……って言うか、ナデシコだしな」
五飛「お前達には悪いと思っている……そして、お前達なりの正義を間違っていると断ずる資格は、俺にはない……だが!」
シラー「そう宣うのなら、オルファンに戻ってくるんだ! お前達はオルファンに認められていたんだぞ!」
ヒルダ「そりゃあアンタの勝手な思い込みだろ? 悪いけどアタシはね、あのジメジメした雰囲気が好きじゃないんだよ!」
サリアorナオミ(対ジョナサンorシラー)
ジョナサン「オルファンが教えてくれたなぁ……そいつは、大昔にこの星の命を刈り取った天使だと!」
シラー「天から降りた破壊の神子め、天へと飛び立とうとする我々を否定すると言うのか!」
ミランダ「何言ってんのさ、パラメイルにそんな力が……って、まさか!」
サリア「ヴィルキスの事ね……あれをプロトタイプとして、今のパラメイルが製造されているのだから」
サリア(私も知らない……知らなかったヴィルキスの事を、彼らは知っていると言うの……?)
ココ「で、でも! だったらどうして、アンジュ様のヴィルキスの事を、この人達が知っているの!?」
ナオミ「そんな事言われても分からないけど……それを考えるためにも、こいつらをやっつけなきゃ!」
JUDA(対ジョナサンorシラー)
ジョナサン「大昔の戦争で猛威を振るった機械兵器、マキナか!」
シラー「忘れられた過去の兵器が、こんな所で出てくるなんて!」
山下「ちょ、ちょっと待てよ! 過去とか何とかって、どういうコトなんだ!?」
宗美「ノヴィス・ノアの人達がマキナを見る時の目……今の彼らには、それに近しいモノを感じます。彼らの言っているコトが、それに繋がるのだとしたら……!」
森次「ふむ……しかし今の我々には、戦いながら状況を窺い知る余裕はない。話を聞き出すためだ……四肢の1本や2本は、覚悟してもらうぞ」
リガ・ミリティア(対ジョナサンorシラー)
ジョナサン「モビルスーツ……マウンテンサイクルを掘り出したか、ノヴィス・ノアは!」
シラー「プレートだけでなく、そちらにも着手していたとはな……だが、それがどうしたと言うっ!」
ウッソ「待ってくださいよ! 貴方達は何を言ってるんです!?」
オリファー「我々がどこかから、化石のようにモビルスーツを発掘したと言いたいようだな」
マーベット「やっぱり……ここの人達は、モビルスーツを過去の物として捉えているのね……」
ジュンコ「だったら、年季の入った骨董品の力ってのを、見せてやろうじゃないの!」
エステバリス隊(対ジョナサンorシラー)
ジョナサン「4対2……モビルスーツとは似て非なる人型兵器が、数を揃えようったってなぁ!」
ヒカル「まあ、戦いは数だよ兄貴……ってのは、昔よく言われたもので……」
イズミ「だけど、数に頼って戦うつもりはない……そうやって舐めてかかってきた連中の末路は、よく知っている」
シラー「重力を歪めるバリアらしきものなど、グランチャーにもある! そんなもので優位に立とうなどと!」
リョーコ「どうやら俺達を、高く買ってくれてるようじゃねえか……上等だ!」
アキト「お前達が一筋縄じゃいかねえ奴らだってのは分かってるさ……だからこそ、気を抜かずに戦ってやるよ!」
ユリカ(対ジョナサンorシラー)
ジョナサン「ノヴィス・ノアに味方する空飛ぶ船! ここで落ちよやぁーっ!」
シラー「前々から思っていた……その船には何かがあると……そうでなければ、グランチャーを通じて感じている、このざわめきは何だと言うの!」
ルリ「……って、もしかしてオモイカネの事?」
メグミ「確かに高性能なコンピューターだけど……そこまで言っちゃえる物があるのかなぁ」
ユリカ「まあまあ、そんな事よりもまず今は、このピンチを乗り越えよう! 色々頭で考えるよりも、動いた方が早い!」
アオイ「まあ、それもそうだけど……」
ルリ「ごめんなさいね、うちの艦長さんは何だかんだ単純なんです。だから……貴方達はやられちゃってください」
エルドランチーム(対ジョナサンorシラー)
ジョナサン「ガキが玩具みたいな機械人形に乗って、戦いに来るなんてな……お前達の遊び場じゃないんだよ、ここは!」
シラー「私達も人を言えた立場じゃないが……子供は戦場から消えろ!」
仁「随分と舐めてくれんじゃねえかよ、リクレイマーの兄ちゃん姉ちゃん達!」
拳一「俺達はエルドランに託されたんだ! そう言われて引き下がる訳ねえだろ!」
辰也(対ジョナサンorシラー)
ジョナサン「太陽の兵器……聞いた事がある! お前も昔はこの星を照らしていたとな!」
シラー「貴様の存在は、警戒に値する……我々の目的を阻むと言うのならば、落ちろっ!」
ジゼラ「こ、この人達……イールソウルの事を……!」
辰也「ああ……色々と訳の分かんねえ事はあるけど……俺達と戦うってんならよ!」
〜〜〜
ブレンとグランチャーの争いは、続く……
ジョナサン「脱走者の伊佐未勇! 乗り換えたブレンが、グランチャーに勝てるものかよ!」
勇「ジョナサン……歪んだ太刀筋とて、やる……!」
シラー「カナン・ギモス! オルファンから逃げた貴様は粛清しなくてはな!」
カナン「やすやすとやられるつもりはない……私のためにも、この子のためにもっ!」
勇のブレンがジョナサンのグランチャーに、カナンのブレンチャイルドがシラーのグランチャーに押し負けている。
比瑪「勇とカナンさんがやられるわ!」
ナンガ「すぐに援護する!」
ラッセ「落とさせやしねえよ!」
ヒギンズ「弟を守るのが、お兄ちゃんでしょ!」
そんな彼らを守らんと、ノヴィス・ノアのブレン達が、グランチャーへと接近し攻撃を加える。
ジョナサン「ノヴィス・ノアのブレンめ……チョロチョロと羽虫のように集ってっ!」
そんな中、パラメイルの影が脇から現れ……
ヒルダ「ちょいとどいてな、あんたら!」
ナオミ「凍結バレット、撃つよ!」
……2体のグランチャーに凍結バレットを放った。
シラー「凍ったっ! これは……!」
ヒルダ「そっちにいた時に知ったのさ……アンチボディってのは生きてるんだろ? だったら寒さだって感じるはずだぜ!」
ジョナサン「ふっ……くくっ……! よく考えたなぁ……だが!」
氷漬けのグランチャーの中で、僅かに震えながらも笑顔を見せるジョナサン。瞬間、ぱきんという音と共に氷がひび割れ、そこからグランチャーがパラメイルに襲いかかった。
サリア「なっ!?」
ジョナサン「肺を潰すような高圧と、おぞけるような寒さのまとわりつく深海から発したグランチャーが、ただの氷にひやっとするものかよ!」
比瑪「だけど、貴方達はその氷でひっついていた!」
勇「ああ……だから今、決めるっ!」
……僅かに生まれた隙と、僅かに距離の縮まっていた2機のグランチャー……それを見逃さず、勇と比瑪のブレンが少しばかり離れ、武器を構えた。
勇「やるぞ、比瑪! 3、2、1……!」
比瑪「あの時みたいに……もう一度っ!」
2人の言葉と共に、ブレン達から迸る命の光……オーガニックエナジーが溢れ出す……それが体を伝い、武器へと伝って───
勇「チャクラ・エクステンション!」
比瑪「シュートォォォーーーッ!!」
───眩い輝きと共に、それが発射された。
ジゼラ「な……この光は……!」
辰也「ただ眩しいだけじゃねえ……何か、温かいものを感じるぜ……!」
ルリ「オーガニックエナジーの光……私達にも、まだ分からない事だらけです」
吼児「眩しいけど、優しい光……」
しのぶ「何だろう、この感じ……まるで、エルドランのような……!」
ココ「アンジュ様の、あの歌みたい……!」
オーガニックな光が目に入り、心に伝わる……その感覚に、言葉を漏らす辰也達。
ナンガ「やれたのか?」
カナン「いいえ……まだ反応が残ってる……!」
放たれたオーガニックウェーブの光が晴れる……そこでは2機のグランチャーが、ふらふらとしながらも宙を飛んでいた。
ジョナサン「くっ……オーガニックエナジーの奔流をまたしても……だが!」
シラー「まだ、こちらは動ける!」
デュオ「へえ……なら、相手してやるか?」
五飛「お前達が手負いであろうと、こちらは手を抜くつもりはない」
リョーコ「今なら、尻尾巻いて逃げてもいいんだぜ?」
ウッソ「それでもと言うのなら……!」
自らの敵に囲まれ、動けない状態のグランチャー……ジョナサンは暫し考えた後、後方へと自分の機体を下げていった。
ジョナサン「……やめだ。シラー・グラス、撤退するぞ」
シラー「……了解」
少しずつ距離を遠ざけるグランチャー達……間合いから完全に離れると、2機は背を向け、どこかへと飛び去っていった。
サリア「退いたわね……」
オリファー「自らの置かれた状況を、改めて理解したのだろうな……相手はそういう賢さを持つという事だ」
ヒギンズ「ま、今度も来るってんなら容赦はしないけどね」
比瑪「ええ……それじゃ戻りましょう、私達の帰る場所に」
ユリカ「それでは、各機はナデシコへ! そのままノヴィス・ノアへと向かいます!」
ユリカの号令と共に、機体がナデシコへと搬入される。全ての機体が入ったのを確認し、ナデシコは大海原を後にした……。
〜ノヴィス・ノア・整備ドッグ〜
オーガニックエンジンの搭載された巨大な船……ノヴィス・ノア。その整備ドッグに、戦いで傷ついた機体群が運び込まれていた。
辰也「いや〜……それにしてもでっけえ船だなぁ……」
ジゼラ「そうですね……ナデシコの2倍くらいはあるんじゃないでしょうか」
ルリ「大きさで言えば、あの戦艦大和は軽く超えてるわ。私達の世界と比べても、こんなに大きな船はないんじゃないかしら」
アキト「こんだけ大きけりゃ、色んな事ができそうなんだよな……ここにいる人達も、そういう事考えてるみたいだし」
辰也「はえ〜……」
辰也達がそう話していると、1つの影が、息を切らせながら走ってきた。
山下「おお〜い、瀧城ぉ〜っ!」
辰也「うおっ!」
驚く辰也。しかし次の瞬間には、その顔は安堵へと変わっていた……友である山下サトルが、眼前に立っていたのだから。
辰也「サトル……久しぶりじゃねえか! お前がこっちいるってのは知ってたけどよ……やっぱ近くで見ると、その……違えな!」
山下「う、うん……ボクも瀧城はどっかで生きてるって思ってたケド……こうして会えると……」
その後ろからも、見知った仲間達が姿を現す。
シャクティ「ジゼラさん……お久しぶりです」
ジゼラ「シャクティさん! 話には聞いてましたけど、貴方も無事だったんですね!」
シャクティ「はい……私1人だけじゃ心細かったけど……ウッソやリガ・ミリティアの人達もいたから……」
ウッソ「お2人に会えたの、僕達も嬉しいですよ」
再会に心を弾ませる中、見知らぬ顔が姿を現す。
ラッセ「よう、そいつらが例のお仲間さん達かい?」
比瑪「私達と同じくらいの子達ね。仲良くなれるかしら」
勇「さあな……ナデシコのメンバーみたいだし、一緒に戦いはしたが……他所から来た連中だろ?」
比瑪「それを君が言うの? オルファンから脱走した伊佐未勇君が?」
勇「それを言われるとな……」
つんとした態度の勇に、やや意地悪そうな笑みを浮かべて話しかける比瑪。話を振られた少年は、ため息をつきながら気まずそうな素振りを見せていた。
ジゼラ「えっと……貴方達は?」
比瑪「あぁ、ごめんなさい! 私は宇都宮比瑪……このノヴィス・ノアでブレンに乗ってるのよ。さっきも、一緒に戦ってくれたでしょう?」
ラッセ「俺はラッセ・ルンベルクだ。よろしく頼むぜ」
勇「……」
比瑪「ほら、君も挨拶しなさい」
勇「……伊佐未勇だ。俺もここで、ブレンに乗ってる。あんた達とはどうやら仲間の関係だが、べったりと馴れ合うつもりはない……それだけは言っておく」
それじゃあな……と吐き捨て、勇はどこかへと歩き去る。
辰也「行っちまった……」
ラッセ「……ほんと素直じゃねえのな、あいつ」
比瑪「緊張してるのか分からないけど、拗ねちゃってさ……男の子って、ああいうもんなのかな」
ラッセ「さあな……ま、しばらくすりゃ心も解れるだろ」
不満そうな顔で、勇の去った方向を眺める比瑪……一転、辰也達の方を向き、朗らかな笑顔を浮かべた。
比瑪「……それじゃそこの2人共、早速だけど案内してあげる。流れになっちゃうけど、他の人達の事も紹介するわ」
ラッセ「乗りかかった船だ、俺も協力してやるぜ」
ジゼラ「あ、ありがとうございます」
辰也「そんじゃ、よろしくお願いしますよ」
比瑪「そんなに畏まらなくていいのに。貴方達と私、それほど年齢変わらないでしょ?」
辰也「そうか……んじゃ、よろしく頼むぜ!」
そうして、辰也達は船内を歩み始めた……。
・中断メッセージ(比瑪の次回予告)
比瑪「オルファンを巡る戦い……浮上させようと考えているリクレイマーと、それを阻止しようとしてる私達。新しい仲間も増えて、色々入り組んできちゃったけど……私達、これからどうなるんだろう」
比瑪「……なんて考えても仕方ないから、まずは目の前の事に集中するって、そう決めたわ。ブレンがそういう私の気持ちを読み取って、迷っちゃったらよくないもの」
比瑪「次回、スーパーロボット大戦……『大海原の邂逅』……次回の引きも、イエスよね! ……で、よかったのかな?」