小咲 「へぇ〜、御柳君って、色んなお菓子屋さんを食べ歩いて、味を研究してるんだ!」
御柳 「ああ、いいお菓子を作るには、
年上の菓子職人(パティシエ)や和菓子職人の人が作った味を参考にするのが、努力の1つだからね。」
春 「それで御柳さん、菓子職人(パティシエ)志望なのに、ウチみたいな和菓子屋の味まで食べ歩いて、研究してるんだよ!
今まではお姉ちゃんが店番の日に偶然にも来なかっただけで、ウチにも何回も来てて、私も何回も会ってるんだよ!」
小咲 「へぇ〜、凄いね。
御柳君、今までどんなお菓子屋さんのお菓子が一番美味しかったの?」
御柳 「うーん、一番はね………」
カランコロン
春 「あ、いらっしゃいませ〜〜〜。」
? 「へぇ〜、この和菓子屋娘の姉の方が、星の光の素養に目覚めてると聞いたけど、
まさかその他にももう1人、いたとはナ!」
御柳 「!」
和菓子屋おのでらに入って来た客は、金髪でサングラスを掛けた、派手な風貌の男だった。
御柳 「あんた………この気配………!」
? 「オット、気づいた様だねボーイ。
まあ、そりゃそうか。
キミは素養のあるだけの一般人じゃ無くて、
既に星神に覚醒してるみたいだしネ!」
御柳 「くっ!………」
春 「?どうしたんですか、御柳さん?
このお客さんと、知り合いなんですか?」
? 「オット、お嬢さん、ワタシは客は客でも、和菓子を買いに来た訳じゃナイヨ。
私が貰いに来たのは………」
スッ
男はポケットから、シカの紋章が描かれた
黄色い星匣を出した。
? 「金星雷鹿 (きんせいらいか) ボルト!」
シュンッ
男が召喚の言霊を唱えると、黄色い星の光を纏った契約星神、金星シカのボルトが現れた。
小咲 「え!?アレって、滋賀県の琵琶湖に旅行に行った時や、千棘ちゃんの誕生日で見た………」
春 「え?え?何ですか、あの黄色いシカ!?」
小咲 「え!?春、あれが見えるの!?」
ボルト 「呼びましたか、ユスフ党首。」
ユスフ 「今日のターゲットは、あの姉妹の姉の方だ。
星の光の素養があるみたいだ。
星の光のエネルギーを、奪ってしまえ!」
店にやって来た男は、パピヨンコクーンの星神、ユスフ・エレキテルだった。
ボルト 「了解です。」
御柳 「……………」
ボルト 「さあ、ボーイ。キミも自分の契約星獣を出したらドウダイ?
このままじゃあ、キミのガールフレンドが星の光を奪われるよ!?」
小咲 「え!?」
第120話 完
第1巻 第121話 ゾウサン
スッ
御柳は、像(ゾウ)の紋章が描かれた、茶色い星匣を出した。
小咲 「え!?御柳君、それって………」
御柳 「土星不動像 バオ」
シュンッ
バオ 「バオーー!!」
御柳の星匣から、茶色い光を身に纏った
御柳よりも背の高い、二足歩行の像が現れた
エレキテル 「ホウ、土星属性の契約星獣か。
日本じゃあ中々、珍しいナ。」
バオ 「んだよ蓮、お前が俺を召喚するなんて久々じゃないか。
お前、大学生になってからは、全然野生の星獣とも戦わなかっただろ?」
御柳 「仕方ないんだよ今日は。
和菓子屋に来たら、思わぬ奴に遭遇しちまったからな。」
バオ 「よーし、そういう事なら久々に………」
エレキテル 「オット!待ちな!
ユー達の相手は、ワタシジャナイネ!」
御柳・バオ 「!何!?」
スッ
エレキテルは、3匹の青いカニの絵が描かれた星札を出した
カシャンッ
エレキテルの星匣 「飼の札(カイノフダ)、解(カイ)、水星ガニ×三(サン)」
シュンッ
その札を発動所に刺されたエレキテルの星匣から、3匹の水色の光を放つ、蟹(カニ)が現れた。
水星ガニA 「タラタラ、タラタラ………」
エレキテル 「金星属性のミーとボルトは、土星属性には相性が悪いからネ、
代わりにコイツらが相手ネ!」
御柳 「あーもう!面倒な事を………」
春 「何ですかアレ!?
今度は茶色いゾウさんに………青いカニさん!?」
小咲 (春、やっぱりちゃんと、星獣が見えてるんだ……….)
御柳 「くっ!久々の戦闘で、飼い星獣3匹相手は少しキツイが、やるしか無いか………」
第121話 fin