2017年9月30日(土) AM9:00
代々木ゼミナール凡矢理校 自習室
万里花 「はぁ〜〜、休日も自習室で勉強とは。
疲れますわ〜〜。」
万里花は、来年楽と同じ大学の凡矢理大学に入る為、予備校に通っていた。
? 「おーい、橘さん。
今、この前貸した数学Ⅱの問題集、もう解いたーー?」
ガタッ
自習室の万里花の隣の席に、ミルクティーの様な色の茶髪をした童顔の少年が、万里花に話し掛けながら座って来た。
万里花 「あ、夜内(やうち)さん。
はい、解けましたわよ。
ありがとうございました。」
スッ
万里花は数学の問題集をその少年に差し出した。
夜内 「しっかし、橘さん頑張るねー。
土曜日も自習室で自習とは。」
万里花 「凡矢理大学に来年入る為、私(わたくし)は頑張りますわよ!」
夜内 「何で凡矢理一本なの?
万里花さん、ここ数ヶ月で驚異的に模試の点数伸びてるし、もっと上の大学も狙える事無い?」
万里花 「私(わたくし)は他の大学になんて、興味はありませんわ。
楽様のいる凡矢理大学こそが、私(わたくし)の第一志望校ですわ!」
夜内 「すごいよね………
好きな男の人のいる大学をそんな必死に目指すなんて。
しかもその人、スッゴく美人の彼女がいるんでしょ?」
万里花 「そんな事、関係ありませんは。
大学は受かればいい。彼女は、その人から楽様を奪えばいい。
ただそれだけですわ!」
夜内 (……………橘さんと知り合って、もう丁度約半年。
ここまで、自分のやりたい事にまっすぐ努力する人、初めて知り合ったよ。)
万里花 「夜内さんは、何故この地方に?
確か実家は千葉県にあるのでしょう?」
夜内 「ああ、俺はね………」
万里花と夜内がお互いの志望目的を話し合っている中、代々木ゼミナール凡矢理校には、
1つの火星の光が近付いていた………
第125話 完
第1巻 第126話 ヤウチト
万里花 「へぇ〜、実家を離れた大学に行かれたかったんですね。」
夜内 「うん。ウチの実家、古い家でね。
面倒なしきたりが、多くて、自由な大学生活を送りたかったんだよ。」
万里花 (私(わたくし)も、橘家に生まれて、
2年前まで自由が殆ど無かった。
何だか夜内さんの境遇、私(わたくし)に似てますわね。)
夜内 「なあ橘さん、そろそろお昼だし、
コンビニでも行かない?」
万里花 「ありがとうございます。でも、遠慮しておきますわ。
私は楽様以外のの男性と、外食をするつもりはありませんのよ。」
夜内 「そうですか………」
ボウッ
万里花・夜内 「んっ?」
2人の席の背後で、火の燃えた様な音がした。
生徒A 「火事だーー!廊下が燃えてるぞー!」
万里花・夜内 「えっ!?」
生徒B 「逃げろー!!」
タタタッ
生徒達は突然起こった火事に、一目散に逃げ出した。
夜内 「橘さん!俺達も早く逃げよう!」
万里花 「はい!」
タタタッ
夜内 「でもこの火事、廊下の左右にだけ広がってるから、走りさえすれば逃げれそうだね!」
万里花 「ええ………」
万里花 (しかし、それが逆に怪しいですわ。
まるで、「この建物から出て来い!」と、
外に誘導してる様ですわ。
それに………)
レム (あなたも気付いた?万里花。)
レムが星の光のテレパシーで、万里花に頭の中で話し掛けて来た
万里花 (ええ、レム。
この火事の火は、ただの火ではありませんわ。
これは………)
? 「俺の火星の光だぜ。」
万里花・夜内 「?」
ザッ
火向 「よう。
あんたが橘家の娘だろ?」
万里花と夜内の前に現れたのは、
パピヨンコクーンの星神、火向 翔也だった。
万里花 「何者です?あなたは?」
火向 「あんたの天王星の光を頂きに来た者だ。」
スッ
火向 「火星焔蜥蜴(かせいほむらとかげ) マンダ」
ヒュンッ
マンダ 「今日の標的はあの娘ですか、火向様。」
夜内 「何なんだ?一体………」
万里花 「……………」
第126話 完