カシャンッ
火向の星匣 「籠手の札(コテノフダ)」
火向の左手に、ガスバーナーの様な籠手が装着された。
ボウッ
夜内 「うわっ!?」
万里花 「くっ!」
万里花は、夜内を抱えてかわした。
万里花 「大丈夫ですか?夜内さん。」
夜内 「うん、何とかね。
しかし、なんなの?突然あの人の手から炎が現れて………」
万里花 「説明は後ですわ。」
スッ
万里花も星匣をポケットから取り出した。
万里花 「愛羊天皇(あいようてんのう) レム」
シュンッ
レム 「うーん………万里花、これはかなりマズイよ?私もあなたも、治癒専門だし、
戦闘向けの星獣じゃないからね
私は。」
万里花 「そんな事を言ってる場合ではありませんわ、レム。」
火向 「それがあんたの契約星獣か、だが知ってるぜ?
あんたはつい数ヶ月前まで生まれつきの病気で療養してて、その星獣も戦闘向けじゃ無いんだろ?」
レム 「うわっ、バレてるよ〜〜。」
火向 「だからあんたを狙ったんだ。
こうやって火事で、学生を外に出してあんただけにすれば、一般の人間に騒がれる事も、
戦闘で苦労する事も無く、あんたの星の光を奪えるからな!」
万里花 「………そんな事の為に、火事まで起こしたんですの?」
火向 「ああ!?」
レム (!ヤバイ………万里花のカンに触っちゃった。)
万里花 「わいは何様や!ここにはウチと同じ、大学に行く為に勉強に励んでる学生がたくさんおるけん!
それを………ウチ1人の星の光が欲しいから、火あぶりやと?」
火向 「な……何だ?急に口調と雰囲気が………」
ボウッ
万里花は、星体技で天王星の光を両手に集めた。
万里花 「たぁ、たぁ、たぁ〜〜〜、たぁっ!」
ボコスカボコッ!
マンダ 「ギャアァーー!!」
火向 「マンダ!」
万里花は、マンダを星体技でタコ殴りにした。
スッ
カシャンッ
万里花の星匣 「終の札(ツイノフダ)」
レム 「メェ〜〜〜!」
スッ ボウッ
レムは万里花の背中に載り、毛を膨らまして巨大な白く光る毛玉になった。
ゴロゴロゴロ
そのまま火向に向かって行った
火向 「うわぁーー!燃えろー!」
バシュウッ
ジュウゥ……… ボウッ
火向が籠手の札でレムの毛を焼いても、すぐにまた生えて来た。
火向 「天皇属性の特性の「再生」で、毛を再生させてるのか!」
ドカッ
火向 「ガハッ!」
マンダ 「火向様………」
ピヨピヨ………
万里花 「受験生の努力を邪魔する奴は、ゆるさんばい!」
第127話 完
第1巻 第128話 モクテキ
2017年9月30日(土) PM:18:00。
スペクトル凡矢理 705号室
楽 「え?橘もパピヨンコクーンのヤツに狙われたのか?」
万里花 「ええ。今日の午前中に、私(わたくし)が通っている予備校に火を放ち、
他の生徒の皆さんをあぶり出して、
私(わたくし)から星の光を奪おうとしましたわ。」
楽 「大丈夫だったのか?」
万里花 「ええ。レムの終の札(ツイノフダ)で撃退してやりましたわ。
それにしても、彼が蒼也さんが言っていた、「パピヨンコクーン」でしたとわね。」
楽 「まさか橘まで狙われるとはな………
とにかく、お前が無事で良かったぜ!
気を付けろよ、橘!」
万里花 「ええ、楽様。ごきげんよう。」
ツーツーツー……………
千棘 「小咲ちゃんに続いて、万里花まで狙われるとはね。」
蒼也 「しかし………天皇属性は基本的に治癒力重視の、サポート向けの属性なのに。
それも、星神に目覚めて一年足らずの新米天王星星神が、攻撃力重視の火星属性の星神を倒すとは………」
楽 「まあ、橘はキレると千棘以上に手が付けられ無いからな。」
蒼也 「確かに星の光は感情のエネルギーだから、怒りで増幅するのは良くあるが………
そこまで強化するとはね………
しかし、パピヨンコクーンの奴らの目的は一体なんなんだ?」
千棘 「星神や、星の光の素養のある人ばかりを狙ってるのよねぇ?」
蒼也 「だが、自分の契約星獣を強化したいだけなら、野生の星獣を倒すだけで十分な筈なのに………
何故そんなに、星の光を集めたがるんだ?」
千棘 「そうねぅ………例えば………。」
同時刻 中国
夜(イエ) 「首領(ドン)、日本に戻る気か?」
羽(ユイ) 「ええ。中国(こっち)」での仕事も思ったより早く片付いたし、それに………」
夜(イエ) 「それに?」
羽(ユイ) 「今の日本に、気になる事もあるしね。」
楽と千棘の半年記念日まで、あと6日(むいか)
第128話 完