10月1日(日) パピヨンコクーンのアジト
火向 「全く、思いもよらなかったぜ。
あんな、覚醒したての天皇属性の小娘に、
俺とマンダが負けるなんてよぉ!」
エレキテル 「ミーもだぜ!まさかただの和菓子屋に、星神がいるとは………」
レイナ 「アタシが凡矢理大を狙った時は、集英組の坊やに、星物書き(ほしものかき)の坊やが加勢して、負けちゃったのよ!」
火向 「で、どうすんだ?
こんだけ俺等が失敗続きじゃあ、「アレ」に与える星の光が………」
? 「全く、情けないね君たち………」
レイナ 「あっ!トレス様!」
? 「君たちも分かってるんだろう?
「アレ」に与える星の光が集まらなければ、
僕達の計画がどうなるか………」
火向 「だがよぉトレス様。ここんところ、
予想外の星神が現れ過ぎ………」
トレス 「言い訳なんか、聞かないよ。
もういい………君たちだけでは不十分だと良く分かったよ。
ロンシー、いるかい?」
? 「はっ、トレス様。」
火向 「!ロンシー!お前、中国での野良星獣狩りは終わったのか?」
ロンシー 「当たり前ネ。
中国はワタシのホームグラウンドヨ?
日本の平和ボケした星神からすら星の光を奪えないお前等と一緒にするナ。」
レイナ 「何ですって!?」
トレス 「まあまあ………
ロンシー、君には期待しているよ。
明日にでも、やってくれるかい?」
ロンシー 「はっ、トレス様。」
楽と千棘の半年記念日まで、あと5日(いつか)
第129話 完
第1巻 第130話 トオクノ
10月2日(月) AM:7:00
スペクトル凡矢理 705号室
千棘 「楽ーー!、さっさと学校に行きましょ〜。」
楽 「おう!今行くわーー。」
ギュッ
楽と千棘は、何時も通り恋人繋ぎで手を繋いで凡矢理駅 までの道を歩き始めました。
楽 「それにしても、最近は立て続けにパピヨンコクーンの奴らがあちこちに現れてるよな。」
千棘 「そうよねー。
蒼也くんも、「目的までは分からない。」
って、言ってたし。」
楽 「なあ千棘、パピヨンコクーンの奴らって、今まで現れたのは、火向って火炎男と、エレキテルってグラサンと、レイナってオバさんの3人だよな?」
千棘 「そうねぇ。その三人以外にも、他にメンバーがいるのかしら?」
ピカーー!
楽・千棘 「!?」
楽と千棘の星匣が、それぞれ光った。
楽 「星獣か?この色は………茶色、土星属性だ!」
千棘 「でも、この星匣の茶色い光、今までのより何か弱く無い?」
楽 「そう言われてみれば………」
レオン 「それは多分、反応してる相手が遠くにいるからだよ。」
楽 「あっ、レオン!」
レオンが楽の星匣から話しかけて来た。
千棘 「どーいう事?レオ君。」
レオン 「星匣は、他の星獣や星神に反応して光る時、
光の色は相手の星の光の属性、
光の大きさは相手との距離で決まるんだ。
こんな弱くしか光らないって事は、この土星属性の星獣は、大分遠くにいるって事だよ。」
千棘 「随分と遠く…….…どこかしら?」
レオン 「それはボクら契約星獣なら星の光の元を辿れるから、楽はボクの、千棘ねえはシルフの案内に従って。」
楽・千棘 「分かった!」
タタタ………
楽 「ふぅーー、凡矢理駅から中央駅 まで来たなー。
まだなのか?」
千棘 「アレ?でも、この方向って確か私とつぐみの通ってるLABの………」
プルルルル………
楽 「ん?」
楽と千棘が星の光がする方に歩いてる中、
楽のiPhone が鳴った。
楽 「何だよこんな時に………」
ピッ
楽 「もしもし………あっ、つぐみ!」
電話の主は鶫だった。
鶫 「一条楽。貴様、蒼也と一緒にいないか?」
楽 「蒼也?いや、見てねーけど。」
鶫 「そうか………何度通話しても出ないから、てっきり貴様と一緒だと思ったのだが、
貴様も知らないとは………」
楽 「なんかあったのか?」
鶫 「LABに、星獣が現れたのだ。」
楽・千棘 「えっ!?」
鶫 「土星グマだ。
何とか、LABの入り口にいたのを、私とメガオンで建物の外に追い出したから、他の生徒の皆さんに迷惑は掛かっていないのだが………」
千棘 「この、土星の光の反応はやっぱり、LABからだったのね!」
鶫 「私1人では勝てそうにも無いから、
蒼也を呼ぼうとしたのだ。」
楽 「えっ!?お前が勝てないって、野生の星獣がそんなに強いのか?」
鶫 「いや、確かに普通の土星グマより何故か強化されているが、それだけでは無くて、
私との相性がな………」
楽 「相性?」
レオン 「そっか!雷と金属を司る金星属性の鶫ねえとメガオンは、電気を吸収して金属をサビさせる土星属性が弱点なんだ!」
鶫 「そういう訳だ。
相性ばかりは鍛錬ではどうにもならんからな………
一条楽、すまないが、加勢しに来てくれないか?」
楽 「分かった!」
千棘 「待ってなさい鶫!今行くわ!」
タタタ………
第130話 完