スッ
論士(ロンシー)は、金色のカンガルーの紋章が描かれた星匣を取り出した。
論士(ロンシー) 「冥王袋鼠(めいおうふくろねずみ) ガリュウ」
シュンッ
ガリュウ 「お呼びですか。論士(ロンシー)様。」
論士(ロンシー)の星匣から、金色に輝くカンガルー型の星獣が召喚された。
論士(ロンシー) 「ああ、戦闘だヨ。」
楽 「行くぞ千棘!」
千棘 「うん!」
スッ
スッ
楽 「九愛太陽(きゅうあいたいよう) レオン」
千棘 「三日月銀兎(みかづきぎんと) シルフ」
シュンッ
シュンッ
楽はレオンを、千棘はシルフをそれぞれ星匣(ほしはこ)から召喚した。
論士(ロンシー) 「それが火向達に聞いた、太陽ヒョウと三日月ウサギか………
しかし、キミ達は 火向、エレキテル、レイナ………ワタシの同胞達の星の光集めの仕事を今まで散々邪魔してくれた。
このままにはしておけないネ。」
スッ
カシャンッ
ロンシーは星匣に星札を刺した
論士(ロンシー)の星匣 「籠手の札(コテノフダ)」
シュンッ
ロンシーの両手に、金色のグローブが装備された。
ロンシー 「チョイヤ!」
千棘 「!キャアッ!」
ロンシーは千棘にパンチを繰り出した。
千棘はとっさに腕に月の光を集めて、星体技でガードした。
楽 「千棘!」
千棘 「いたた………」
楽 「大丈夫か、千棘?」
千棘 「うん、大丈夫ーだよ。ちゃんとガードしたから。
少し、痛かったけど………」
レオン 「でも、運動神経抜群の千棘ねえが、更に星体技で体を強化したのに、それでもダメージを食らうなんて………」
ロンシー 「そりゃそうだヨ。
ワタシは星体技だけじゃなくて、少林寺拳法の使い手でもあるからネ。」
楽 「少林寺拳法?あの格闘技のか?」
ロンシー 「ソウ。星体技(せいたいぎ)は何も、体の膂力を強化するだけが全てじゃナイ。
空手、柔道、合気道などの武道が使えれば、その武道の技を更に何倍にも強化できル。」
楽 「拳法を星体技(せいたいぎ)で強化した?
こんな奴初めてだ!
どうすれば………」
ロンシー 「フフフ………」
第132話 完
第1巻 第133話 ポケット
ロンシー 「ただ、肉体の膂力を強化するだけの初級の星体技しか使えないにわか星神に、このワタシが負ける訳無いネ。」
楽 「レオン!どうする?」
レオン 「この人相手じゃあ、格闘戦じゃあ勝てっこ無いよ!
星札を使って、中遠距離で戦うんだ!」
楽 「なるほど………分かった!」
スッ
カシャンッ
楽の星匣 「籠手の札(コテノフダ)」
スッ
楽 「紅炎(プロミネンス)!」
バシュウッ!
ロンシー 「やはりそう来るか………しかしワタシも、星体技と少林寺だけの星神じゃあ無いネ!」
スッ
カシャンッ
ロンシーの星匣 「飼の札(カイノフダ)」
モコッ
楽 「んっ!?」
ガリュウの腹の袋から、何かが現れた。
ガリュウ 「飼い星獣召喚(かいせいじゅうしょうかん)、水星コイ!」
シュンッ
ガリュウの袋から現れたのは、青い水星の光を纏った鯉(コイ)だった。
水星コイ 「キューー!」
バシュウッ
水星コイは、口から水鉄砲を発射して楽の太陽の光の火炎放射器を相殺(そうさい)した。
楽 「な!?アレ………飼の札(カイノフダ)って、やつじゃねーか!」
シルフ 「でも、どうして?飼い星獣は、召喚は出来ても、完全なコントロールは出来ない筈なのに?」
レオン 「まさか彼………星羊飼い(ほしひつじかい)なの!?」
楽 「星羊飼い(ほしひつじかい)?」
レオン 「何よソレ、レオ君?」
レオン 「星羊飼い(ほしひつじかい)ってのは、飼の札(カイノフダ)の扱いに特化した星神の事で。
星箱には常に何枚もの飼の札(カイノフダ)を入れていて、
飼い星獣も、契約星獣同様、自在に従えれるように飼い慣らしてるんだ!」
楽 「そんな星神もいるのか!?」
ロンシー 「さあ、若造星神のキミ達。
ワタシに勝てるかネ?」
楽 (くっ、少林寺拳法の使い手で、
飼い星獣を何匹も自在に従えれる……
そんな奴に勝てるのか……………)
第133話 完