ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

119 / 383
第1巻 第149話 セナカニ 第1巻 第150話 コウヨウ

2017年10月3日(火) AM:14:00

 

守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかん)の近くの鹿公園(しかこうえん)

 

公園の池の隣の緑道(りょくどう)

 

タッ タッ

 

ハートの形の角(ツノ)をした鹿(シカ) 「バゥ〜〜!」

 

千棘 「やっほー!、ほら〜〜。ハーちゃん、もっとスピード出しなさい〜〜!」

 

バシッ

 

万里花との騎馬戦に勝利した千棘は、楽と2人でハートの形の角(ツノ)をした鹿(シカ)に二人乗り(ふたりのり)して、池のほとりの緑道(りょくどう)を走っていた。

 

楽 「おいおい千棘、そんなに手綱(たづな)を打つなよ。

このシカがかわいそーだろ。」

 

千棘 「これくらい、大丈夫よ!

それにハーちゃんも楽しそうだし〜〜。」

 

楽 「ハーちゃんって………お前、この鹿(シカ)とは今日あったばっかだぞ………」

 

千棘 「いいじゃん別に〜〜。ね、ハーちゃん!」

 

ハーちゃん 「バウゥッ!」

 

タッ タタタッ

 

千棘 「あ!楽、見てよあの池の景色、キレ〜〜!」

 

楽 「おお、ホントだな。」

 

鹿公園(しかこうえん)の池は、午後二時の時間帯の空のてっぺんからやや西に傾き沈み出した太陽の光を強く受けて、綺麗に薄いオレンジ色に輝いていた。

 

千棘 「………ねえ楽、なんか良いよね。

こういうの。」

 

楽 「え?」

 

千棘 「だって、こんな公園のほとりで、楽と二人乗りして公園の池の綺麗な景色を見るなんて、まさに恋人同士って感じじゃ無い。

楽と本当に付き合ってから半年記念にこんな景色を見れるなんて………

サイコー!!」

 

楽 「………ああ、俺もだよ。」

 

スッ

 

コンッ

 

楽は千棘の頭を自分の頭に寄せて、自分の頭に当てた

 

こうして、楽と2人は楽しい鹿の二人乗りを満喫しました。

 

第1巻 第149話 完

 

 

 

第1巻 第150話 コウヨウ

 

2017年10月3日(火) PM:15:45

 

守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかん)の近くの紅葉公園(こうようこうえん)

 

山中さん 「えー、舞子さん御一行の本日の次の観光スケジュールは、この紅葉公園(こうようこうえん)での紅葉狩り(もみじがり)です。」

 

楽 「あのー、山中さん。

さっきの鹿公園(しかこうえん)もこの公園も、守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかんの所有地なんですか?」

 

山中さん 「そうですよ。

さっきのが、ウチの第1所有公園の鹿公園(しかこうえん)、

そしてここが、

第2所有公園の「紅葉公園(こうようこうえん)」です。」

 

千棘 「この旅館、色んなところを所有地にしてるんだねえ。」

 

山中さん 「ここでは皆さんには、紅葉狩り(もみじがり)を楽しんで貰い、

集めた紅葉(もみじ)や黄葉(イチョウ)は、ウチの従業員の加工しが、全てを腐らない様に加工して差し上げます。」

 

小咲 「へぇ〜〜、思い出の品が出来るね。」

 

山中さん 「あと、ここの紅葉は、

この守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかん)を作った創業者の方が恋人と2人で一本ずつ苗を植えたもので、恋のおまじないが掛かっています。」

 

千棘 「えっ?」

 

万里花 「恋のおまじない?」

 

山中さん 「だから、拾った葉っぱを恋人にプレゼントしたら、愛情が恋人に伝わって行きます。

枚数が多ければ多いほど良いです。」

 

楽 「なっ!」

 

千棘 (これは………)

 

万里花 (何としても、桐崎さんより沢山拾わなくては………

さっきの鹿公園(しかこうえん)でのリベンジですわ。)

 

楽 (また、千棘と万里花にスイッチが入っちまった………)

 

集 「どーだい、楽?

第1恋結びイベントの「良縁鯉(りょうえんごい)」と、

第2恋結びイベントの「縁結び鹿(えんむすびしか)」に続く、

第3恋結びイベントの、「恋染紅葉(こいぞめもみじ)」は?」

 

楽 「この旅館、一体いくつ縁結びのイベントがあるんだよ………」

 

 

そして、各々(おのおの)紅葉狩りに出発して………

 

 

小咲・るり・集組

 

 

るり 「小咲〜〜、モミジは取れた〜〜?」

 

小咲 「うん。結構たくさん取れたよるりちゃんーー。」

 

ドサッ

 

小咲 「このモミジやイチョウ、腐らない様に加工して貰ったら。

ウチのお店に飾ろうかな。

ウチは和菓子屋だから似合うと思うんだ。」

 

るり 「あ、いいわねそれ。」

 

集 「えーっと、この紅葉(モミジ)はあの子にあげて、この黄葉(イチョウ)はあの子に………」

 

るり 「ちょっと、集くん?」

 

ゴゴゴ………

 

集 「やだなー、冗談だよーるりちゃん。

勿論(もちろん)、これは全部、るりちゃんにプレゼントするって!」

 

るり 「ならいいけど。

もし、さっきのが冗談じゃ無かったら、

あなたが集めた紅葉(もみじ)を全部焼いて、

焼き芋の材料にするわよ?」

 

ゴゴゴ………

 

小咲 「アハハ………」

 

 

鶫・蒼也組

 

 

鶫 「これが日本古来からの、紅葉狩り(もみじがり)、というやつか、

中々風流でいいものだな蒼也。」

 

蒼也 「そうだな………」

 

蒼也 (………そういえば、玲香とアメリカでこうやって、花を摘みに行った事も昔はあったな。)

 

蒼也 (……………)

 

鶫 「ん?どうかしたか、蒼也?」

 

蒼也 「あ!いや、何でも無い………

さあ、行こう誠士郎。」

 

ブウロ (……………蒼也、やはりまだ玲香さんと過ごした記憶を、根強く覚えているのですね。)

 

 

 

その頃、万里花

 

万里花 「オーホッホッホッ!紅葉(モミジ)も、黄葉(イチョウ)も、私(わたくし)が取り尽くして、楽様のハートをゲットしてみせますわ!」

 

レム 「うーん……万里花、よくやるね〜〜、

アタシは眠たくて、メンドくさくて、とてもムリだよ〜〜。」

 

万里花 「さて!目標は1万枚ですわ!」

 

ガサッ ガサッ ガサッ

 

 

 

その頃、千棘

 

千棘 「さーて、いくわよシルフ。」

 

シルフ 「うん、千棘。」

 

千棘 「ハァッ!」

 

ボウッ

 

千棘は星体技(せいたいぎ)で、両手に月の光を集めた

 

千棘 「てやぁーー!!」

 

ドガッ

 

バサ バサッ

 

千棘は星体技(せいたいぎ)で紅葉(モミジ)の木を殴りつけて、紅葉(モミジ)の木からは大量の紅葉(モミジ)が落ちた。

 

千棘 「やったーー!大量大量♪」

 

ガサッ ガサッ

 

千棘は紅葉の葉を袋の中に入れた。

 

シルフ 「力加減間違えて、木を折っちゃわ無いようにね。」

 

千棘 「分かってるわよ!私、そんな事しないわよ!」

 

シルフ (あなたならしそうだから、言ってるのよ………)

 

千棘 「さーて、次はこの木ね。

てりゃぁっ!」

 

ドガッ

 

千棘は、そこら一体で1番大きな木を殴り付けた。

 

バサーーッ

 

千棘 「やったーー!またまた大量………って、え?」

 

ドサ ドサ ドサ

 

先ほどの3〜4倍もの葉っぱが落ちてきて、千棘はそれに埋もれてしまった。

 

千棘 「ちょっとーー!大量過ぎるでしょーー!!

モゴモゴ………」

 

 

 

その頃、楽。

 

楽 「何だぁ!?今の何かを強く叩いたみたいなスゲーー、音!」

 

レオン 「ねえ楽、月の光の気配がしない?」

 

楽 「そう言えば………ここに来てるメンバーの中で、月属性の奴と言えば………」

 

 

 

その頃、千棘は大量に落ちてきた紅葉(モミジ)に埋もれて、暗所恐怖症と閉所恐怖症故(ゆえ)に、身動きが取れずに怯えていた。

 

 

千棘 「うぅ〜〜、怖いよぉ………

やっぱり、シルフの言う通り、

やり過ぎなきゃ良かった………」

 

千棘 (何で私って、いっつもこうなんだろう………

人の話も聞かないで、1人で突っ走って、

いつも楽やみんなに迷惑かけてる………)

 

楽 「おーい、千棘ーー!

お前、この葉っぱの中にいるのかー?」

 

千棘 「!?楽?」

 

ガサッ

 

楽 「お!やっぱりお前か………

大丈夫か?」

 

千棘 「う、うん………」

 

スッ

 

楽は大量の落ち葉を掻き分けて、千棘を見つけて千棘の手を引いて千棘を葉っぱのプールから出した。

 

楽 「全く………

やっぱりお前か………

いくら、橘より落ち葉を集めたいからって、星体技(ほしたいぎ)で木を殴って落とすなんてムチャ、するなよな。」

 

千棘 「ご、ごめん………

だって、万里花に負けたく無かったんだもん………」

 

楽 「………別にいいんじゃねーのか、負けても。」

 

千棘 「えっ?」

 

楽 「だって、あの鯉や鹿やこの葉っぱの縁結び効果なんて、

しょせんはおまじないみたいなモンだろ?

そんなんに頼らなくても、

今では俺が好きだし、1番大事な女の子だ。

お前だってそうだろ?」

 

千棘 「そりゃ、そうだけど………」

 

楽 「それに、俺はお前のこういうムチャするところも含めて好きだぞ。」

 

千棘 「えっ?」

 

楽 「前に鶫が言ってたんだ。

「お嬢は昔から、私達の心配をよそに、

いつも勝手に飛び出して、泥まみれになって帰ってくるような方でした。」

って、俺もそうだと思うし、

凡高来てからも、友達と何かするだけで楽しくて仕方が無いところや、

こういう事を心の底から楽しむ無邪気なところも、俺は大好きだぞ。」

 

千棘 「ら…楽………」

 

ウルウル………

 

千棘 (楽ったら、私がいっつも、自分勝手に楽しんで、みんなに迷惑ばかりかけてるのに、そんなところまで含めて好きになってくれてたんだ………)

 

ジーン………

 

楽 「お、おい。千棘?」

 

千棘 「ありがとう!楽、大好き!」

 

ダキッ

 

楽 「なっ!?」

 

千棘は楽に抱きついた

 

ギュウウゥ………

 

楽 「………俺も、千棘の事好きだよ。」

 

ナデナデ

 

楽は千棘のピンクのかかった金髪を優しく撫でた。

 

第150話 完

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。