2017年10月3日(火) PM:20:30
守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかん)
2階 201号室 楽・千棘の部屋
千棘 「ねえ楽、一緒にTV(テレビ)見よーよ、
関西でしかやってない番組のチャンネルもあるわよーー。」
楽 「ああ、そうだな………」
イライラ………
楽は不機嫌そうだった。
千棘 「………楽、やっぱりご飯の時、あの緑間(みどりま)って人に私がされた事、怒ってるの?」
楽 「当たり前だ!あいつ………俺の前でお前にあんな事………」
千棘 「まあまあ、あの人は私達が付き合ってるって知らなかったんだし、
向こうも私が踊りを褒めたお礼みたいなものだって、言ってたじゃない!」
楽 「でも………あいつのその後の言葉、
スッゲームカついた。
まるで俺が、お前に釣り合わない男みたいに………」
千棘 「アハハ………
まああんた、見た目は冴えないからねえ。」
楽 「お前まで!
まあ、そうなのかもしれないけど………」
楽 「……………」
楽 「……なあ、千棘。」
千棘 「ん?なーに、楽………」
スッ
クイッ
千棘 「ひゃっ!?」
楽は千棘の顎をつまんで、顔を自分の方に向かせた。
チュウッ
楽 「ん……はあぁぁ………」
千棘 「んんっ………!」
そのまま楽は、千棘にキスをした。
いつもしてるのよりも、長めに。
千棘 「ぷはぁっ!楽、いきなりどーしたの?
キスしたくなったなら、一言そう言ってくれればいいのに………」
楽 「お前の唇にキス出来るのは、俺だけだ。」
千棘 「え?」
楽 「ほっぺにチューや、てのひらにキスくらい、アメリカじゃあ幾らでもあるんだろ?
でも、お前の唇にキス出来るのは、彼氏の俺だけだ。」
千棘 「楽………」
楽 「さっきのメシの時の事でハッキリと分かった。
俺はお前が好きだし、自分の女だと思ってる。
だから………他の男にあんな事されるのが、スッゲー嫌だったんだ。
千棘、これからもずっと一緒だぞ!」
千棘 「楽………うん、うん!」
第1巻 第153話 完
第1巻 第154話 フトンデ
2017年10月3日(火) PM:22:00
守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかん)
2階 201号室 楽・千棘の部屋
千棘 「楽ーー!もう10時だし、そろそろ寝よーよー。」
楽 「ああ、そうだな。
おやすみ千棘。」
カチッ
楽は部屋の電気を消して、楽と千棘は和風の布団に入った。
楽 (色々あった日だったな………)
千棘 「うーん………」
ブルブル……… カタカタ………
楽 「!千棘!」
千棘 「ううう………」
楽 「そっか、お前暗いところ苦手だったよな。
大丈夫か?」
千棘 「ううぅ〜〜………、この部屋結構狭いし、怖いよぉ〜〜(泣)」
楽 「………分かったよ。」
スッ
千棘 「え?」
楽は自分の布団を半分開けて、掛け布団(かけぶとん)を上に上げた。
楽 「一緒に寝ようぜ。
俺にしがみついてたら、平気なんだろ?」
千棘 「で…でも………私達、男と女だし………」
楽 「俺たちは、恋人同士だろ?
さっきも言ったが、お前は俺の女だ。
一緒に寝るくらい、幾らでもいいぜ。」
千棘 「ありがと………楽。」
ガバッ
千棘は楽の布団に入って、一緒に寝た。
千棘 「うーん………やっぱり、引っ付いてると震えがとまるわ。」
楽 「そっか、そりゃ良かったな。
だか………」
ギュウウ………
千棘は楽に、思いっ切り抱きつきながら寝ていた。
楽 「お前、くっつき過ぎだって!」
楽 (背中に千棘の胸が当たって、スゲー温ったかい………)
千棘 「しょうがないでしょ!あんたにくっついてると、不思議と大丈夫になるんだもん………」
楽 「えっ………」
楽は千棘の言葉で、高校2年の修学旅行で千棘が自分の部屋に来た時、
雷が苦手な筈の彼女が安眠していたのを思い出していた。
楽 (そうか………好きな男のそばなら………
コイツも俺の事………)
だきっ
千棘 「えっ?」
楽は千棘の方に寝る向きを変えて、千棘を抱きしめた。
楽 「そうだよな。
俺たちは恋人同士なんだから、これくらい当たり前だ。
俺も、千棘を抱きしめてると、
スッゲー気持ちいいぞ。」
千棘 「楽………」
楽と千棘は恋人同士でお互いを抱きしめ合い、
幸せそうに眠りに落ちました。
楽と千棘の半年記念日まで、あと3日(みっか)
第1巻 第154話 完