楽 「お前は、旅館の………」
千棘 「1日目に、踊りを踊ってた人だ。」
風間 「ふー、しかし。まさかこうも都合良く野生の星獣も出るとはね。」
楽 「でもお前、何で星獣を倒せたんだ?
星神じゃあ無いんだよな?」
レオン 「うん。確かに彼の体から星の光は感じるけど、一般人より少し強い程度。
それに、契約星獣も星札も使ってなかったし、あんなの、星神の戦い方じゃない。」
風間 「ああ。僕は風間 風介(かざま ふうすけ)、陰陽師(おんみょうじ)だ。」
楽 「陰陽師(おんみょうじ)?」
風間 「ああ。君の事も色々調べたよ、
集英組若頭、次期二代目 一条楽。」
楽 「なっ!お前、俺の事知ってたのか?」
風間 「ああ、君の強い太陽の光が気になってね。
まさか、そんな愚かな存在にこんなところで会うとはね。」
楽 「何だよ………お前、俺がヤクザだからあんな態度だったのかよ。」
風間 「………違うよ一条君、僕が嫌いなのは………星神だ。」
楽 「何!?」
千棘 「えっ!?」
風間 「………分かんないの?一条楽、
こう言ってるんだよ。」
風間 「君が、嫌いだって。」
その後、2017年10月5日(木) AM:9:00
守山 黒百合旅館(もりやま くろゆりりょかん)
蒼也 「えっ!あの日本舞踏を踊った奴が、陰陽師(おんみょうじ)だったのか?」
楽 「ああ、あいつは確かに自分の事をそう言ってた。」
千棘 「ねえ蒼也くん、陰陽師(おんみょうじ)って、何なの?」
蒼也 「陰陽師と言うのは、星神と同じ様に星の光の力を使って星獣と戦う人間の事です。
もっとも、野生の星獣だけで無く、契約星獣も狙うらしいですが。」
楽 「契約星獣まで?」
蒼也 「ええ、俺も詳しくは知らないのですが、
それを含めた幾つかの理由で、星神やマフィア界と何度も対峙(たいじ)した事があるらしいです。」
楽 (星神やマフィアと対峙(たいじ)?だからあいつは俺を、「嫌い」なんて言ったのか……………?)
第1巻 第172話 完
第1巻 第173話 ミヤゲヤ
その後、2017年10月5日(木) AM:10:00
守山 黒百合旅館(もりやま くろゆりりょかん)
山中さん 「では、これより舞子さん御一行は、この京都商店街で、京都土産を買って来て下さいーー。」
一同 「はーい!」
楽達一行は、楽と千棘の交際半年記念の2泊3日の京都旅行の最期の日程で、京都土産を土産物屋で買う事になった。
和菓子屋
小咲 「京都の昔からの伝統ある和菓子、春に沢山お土産で買って行かなきゃ〜〜。」
茶道屋
店員A 「はーい、茶道セットまいどあり〜」
万里花 「次は、華道屋ですわね。
フフフ………桐崎さん、あなたに女の嗜み(たしなみ)では負けませんわよ。」
本屋
るり 「流石京都、歴史の本が沢山売ってるわね。
古典集の訳、英語の訳ばかりで最近飽きて来たから、一度やってみたかったのよ。」
集 「さっすが、るりちゃん。
さて、俺はこのグラビア写真集を………」
るり 「……………」
がスッ
集 「ぐふっ!」
刀屋
蒼也 「楽に半年記念プレゼントで日本刀を一本買ってあげたけど、
俺も東洋剣術には少し興味があったからな、
2〜3本、買っておくか。」
鶫 「そうだな。
では、私も一本………」
アクセサリー屋
千棘 「ねー楽、ここで何を買うの?」
楽 「ああ、この旅で幾つか思い出の品は手に入ったけど、俺からのお前への交際半年記念のプレゼントがまだだったって思ってな。」
千棘 「だからアクセサリー屋さん?
でも、私もうネックレスは新しいオレンジの鍵のと、誕生日にあんたから貰った金色の薔薇(ばら)のネックレスを2つも持ってるし………」
楽 「いや、今度のはネックレスじゃねーんだ、
あ!あった。すいませーん、これ下さーい。」
店員 「はい、まいどありー。」
千棘 「?何それ、ブローチ?
花が付いてるけど………」
楽 「ああ、菊(きく)の花のブローチだ。」
千棘 「菊(きく)?」
楽 「ああ、ネットで見たんだけど、
菊の花は日本人らしいお淑やかな女の子の象徴でもあるらしいんだ。
お前はこの京都に来てから、お淑やかになろうと色々努力してたのが分かったからな、
いきなりでなくてもいいから、少しずつお前がお淑やかになれるように、これを送るよ。」
スッ
楽は千棘に、店で買ったばかりの菊(きく)の花のブローチを差し出した。
千棘 「楽………ありがとう!
私、これ大事にして、毎日バッグに付けてLAB(ラボ)に行くからね!」
第1巻 第173話 完