ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第174話 キショウ 第1巻 第175話 キネンビ

2017年10月5日(木) PM:13:00

 

電車の中

 

集 「いやーー、楽しい旅だったね〜〜。」

 

るり 「私は、集君が変な事をしないように見張るので、いつも通り忙しかったけどね。」

 

小咲 「ホントに楽しかったね〜〜。

また、みんなでこれると良いよね。」

 

羽(ユイ) 「そうねえ、皆んなでこうやってワイワイ楽しくやるの、私大好き!」

 

蒼也 「………まあ、息抜きにはなったな。」

 

鶫 「私は、お嬢と一条楽の半年記念旅行をしっかりと護衛出来て良かった。」

 

 

みんなが、この2泊3日の楽と千棘の交際半年記念旅行で出来た思い出を、

帰りの凡矢理行きの電車の中で楽しそうに語っている中、楽と千棘は………

 

千棘 「楽、ホントに楽しい旅行だったわね〜〜、この菊(きく)の花のブローチ、

ありがとね!」

 

楽 「ん?あ、ああ………」

 

ボー………

 

楽は千棘の言葉を他所(よそ)に、電車の窓を眺めながらボーっとしていた。

 

千棘 「……………どうしたの、楽?」

 

楽 「ああ、ちょっとな………」

 

千棘 「……………やっぱり、気にしてるの?

あの風間(かざま)って人の事?」

 

楽 「ああ、だっていきなりあんな事言われたんだぜ?」

 

 

回想

 

風間(かざま) 「僕は、星神が嫌いだ。」

 

風間 「こう言ってるんだよ。

君が、嫌いだと。」

 

 

楽 (………あいつが昔、星神と何があったのかは知らないけど、

なんで俺があいつに当たられなきゃならないんだよ………)

 

千棘 「………別に、あんたはそんな事、

今は気にしなくていいんじゃない?」

 

楽 「え?」

 

千棘 「高1の最初に、私達がニセモノの恋人になった時に言ったでしょ?

「私が嫌いなのは、過去の失敗やどうにもならない事をウジウジ考えてる奴は嫌いだって」って。」

 

楽 「ああ………」

 

千棘 「あの人がどんな人で、なんで星神が嫌いなのかは分からないけど、

そんなのあんたに関係無いじゃない!

あんたが本当に、初対面の人からいきなり嫌われる様な人だったら、

私がこんなに大好きになって、半年も付き合うわけが無いじゃない!

そんな事を気にするよりも、私達の半年記念をもっと楽しみましょうよ!」

 

楽 「千棘………ありがとう!

そうだな、もっと楽しもーぜ!」

 

そして楽達は、帰りの電車のが15:00頃に凡矢理に着いて、京都から凡矢理に戻りました。

 

楽と千棘の半年記念日まで、あと1日(いちにち)

 

第1巻 第174話 完

 

 

 

第1巻 第175話 キネンビ

 

2017年10月6日(金) AM:7:30

 

 

今日は、楽と千棘の交際半年記念日

 

 

千棘 「ついに、この日が来たわね、楽!」

 

楽 「ああ、今日は俺とお前の半年記念日だ。」

 

千棘 「で、今日はどうするの?

いつも通り、どこかにデートに行くの?」

 

楽 「いや、今日はな………」

 

 

AM:8:00 ホテル ラフレシア・凡矢理

 

千棘 「へー、まさかあんたが、こんな所の予約なんて取ってたなんてね!」

 

楽 「ああ、先月から春ちゃんに頼んで、バイトのシフトを増やして貰って、

ここを予約する為のお金を貯めてたんだ。

親父(おやじ)や竜達に頼んだら、

金は出してくれただろうけど、

お前との思い出の為のホテルだからな、

自分で頑張って貯めたお金で、

お前に半年記念の思い出を送りたかったんだ。」

 

千棘 「楽………ありがと!

私、スッゴく嬉しい!」

 

 

ラフレシア・凡矢理 408号室

 

千棘 「へー、キレイなお部屋!」

 

楽 「ああ、いい部屋だろ?

俺も気に入ったんだ。

じゃあ、改めまして………」

 

スッ

 

千棘 「ひゃっ!」

 

楽は千棘の顎(あご)をつまみ、自分の方を向かせた。

 

チュッ

 

楽 「千棘、俺と半年間付き合ってくれてありがとう。

お前と本当に付き合い出してからのこの半年間、

初めて好きな女の子と付き合えて、

本当に楽しかった。

これからもよろしくな。」

 

千棘 「楽………はい!私こそ、これからもよろしくお願いします!」

 

 

ホテル内 屋内プール

 

千棘 「そーれー!」

 

バシャ パシャ

 

楽 「うわっ!やったなー、お返しだー!」

 

バシャ バシャ

 

千棘 「楽ーー、一緒にプールに飛び込もうよー!」

 

楽 「いいけど………なんで2人でなんだ?」

 

千棘 「いいから、いいから!」

 

 

楽と千棘は、プールの飛び込み台の上に立った。

 

 

楽 「行くぞー、そーれ………」

 

千棘 「えいっ!」

 

ドンッ

 

楽 「わわっ!?」

 

千棘は、楽が飛び込む直前で自分も飛び込みながら、楽を押した。

 

ドバッシャーン

 

楽 「ぶはぁっ!千棘、お前何を………?」

 

千棘 「えいっ!」

 

ギュッ

 

千棘は楽を、水中で抱きしめた。

 

楽 「わわっ!?」

 

千棘 「思った通りだ、楽とくっついてると、

冷たい水の中でも温かい!」

 

楽 「お前………その為に俺と2人で飛び込みを?」

 

千棘 「えへへ………まーね………」

 

楽 (しっかし、コイツの体やっぱりスッゲー温かいし、柔らかくて気持ちいいな。

ここが水中だって事、忘れちまいそーだ。

やっぱりコイツ、スゲースタイルいいなぁ………)

 

楽 (やっぱり顔もスッゲー可愛いし、

高校の時と違って、俺に相応しい女の子になる様に色々努力してくれるし、

何より高校の時と違って、こうやって俺に積極的にスキンシップもしてくれるし……………

こんな子が、俺の彼女ってだけで、

スッゲー幸せだなぁ………)

 

 

ホテル内 屋内庭園

 

千棘 「わーー!見て楽、こんなにキレイなお花や木が一杯(いっぱい)あるよ!」

 

楽 「ああ、キレイだな。」

 

千棘 「ん?見て楽!

これって菊じゃない?

あんたが昨日、京都で私に交際半年記念のプレゼントにくれた、ブローチに付いてた!」

 

楽 「ん?ああ、ホントだな。」

 

千棘 「それにこっちにあるの、

99本の薔薇(バラ)じゃない?

あんたが19歳の私の誕生日に、ネックレスで私にくれた。」

 

楽 「ホントだ。

ここ、こんなのもあるんだな。」

 

千棘 「楽、私ね、この花達みたいにキレイで、あんたに相応しい女の子にいつか絶対になってみせるから!

あんたもちゃんと、私の事見ててよね!」

 

楽 「ああ、頑張れよ。」

 

 

そして夜、ホテルの食堂

 

千棘 「うーん、このステーキ美味し〜〜♪」

 

楽 「お前、ホントに食べる事が好きだよな………」

 

千棘 「ご飯は命の元だもの!

嫌いな人なんて、いるわけないわ!」

 

楽 (………まあ、俺は千棘のこういう気取らないところにも惚れたんだがな。)

 

千棘 「はぁ〜〜、美味しかった〜〜。」

 

ディナーを食べ終わった千棘は、

口の周りに食べかすが沢山付いていた。

 

楽 「ん?千棘お前、口の周りが食いカスだらけだぞ。」

 

千棘 「え?」

 

楽 「ったく、」

 

スッ

 

千棘 「ひゃっ!」

 

楽はナプキンを手に取り、千棘の口の周りに付いた食べかすを拭き取った。

 

千棘 「……………」

 

楽 「お前、お淑やかな女の子になりたいんだろ?

だったら、メシ食う時のマナーくらい、ちゃんとしろって。」

 

千棘 「え?ああ………うん、ごめん。」

 

カァァァ………

 

千棘は顔を赤らめた。

 

千棘 「あ、ありがとう………」

 

千棘 「楽……………」

 

ドキッ

 

千棘の口の周りを拭き取った礼の言葉に、楽はまたドキッとした。

 

 

ホテルの風呂場

 

楽 「ふーーう、いい湯だな〜〜。」

 

千棘 「楽ーー!そっちの湯加減(ゆかげん)はどうーー?」

 

壁の向こう側から、千棘の声が聞こえて来た。

 

楽 「ん?ああ、千棘か。

いい湯だぜーー。」

 

千棘 「ふふっ、ホントはここのお風呂が混浴だったら、楽と2人でゆっくり入りたかったんだけどね。」

 

楽 「おまっ!

いきなり何を………まあ、京都で実際に少しだけ入ったけど………」

 

千棘 「アハハ………冗談よ、冗談。

私ね、そういうのはもっと後にはやりたいの。」

 

楽 「え?」

 

千棘 「だって私たち、本当に付き合い出してからまだ半年でしょ?

キスもまだ何回かしただけだし………

そんなにいきなり私達の関係が進んだらつまらないもの。

もっと時間を掛けて、私たちの恋と関係を進めたいの。」

 

楽 「千棘……………ああ、そうだな!」

 

 

そして、再び408号室

 

楽 「ふーー。今日一日、楽しかったなー、千棘!」

 

千棘 「そうね。

楽、本当にありがとうね。

私との半年記念日を、こんな素敵な思い出にしてくれて!」

 

楽 「いや、俺の方こそスゲー楽しかったぞ。

あとはベッドで寝るだけだけど、他に何かしたい事とかあるか?」

 

千棘 「そうねえ………あ!そうだ楽、最後に半年記念のキスをしてよ!」

 

楽 「ああ、いいぜ。

ほら、目を閉じろよ。」

 

千棘 「うん!」

 

パチン

 

千棘は目を閉じた。

 

スッ

 

クイッ

 

千棘 「ひゃうっ!」

 

楽は千棘の顎(あご)をつまんでしゃくり上げた。

 

楽 ドキドキドキ………

 

千棘 ドキドキドキ………

 

楽が千棘の唇まであと数cm(センチ)と迫った、その時

 

楽のiPhone 「プルルルル………」

 

楽 「ん!?何だよ、こんな時に!」

 

千棘 「あーもう!いいとこだったのに!」

 

楽 「わりー千棘、ちょっと出るわ!

もしもし………ん?蒼也?」

 

千棘 「え?蒼也くん?」

 

第1巻 第175話 完

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