ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第252話 ホウモン

2017年10月31日(火) 11:00

 

凡矢理市内

 

 

千棘 「はいはーい、ありがとうございましたー!」

 

主婦B 「こちらこそ、

いいお菓子と交換して下さって、ありがとうございましたー。」

 

千棘 「楽、次のお家に行くわよ!」

 

楽 「おうよ。」

 

タタッ

 

 

千棘 「いちにいさん………

結構大量ね♪

このまま、どんどん行くわよ!」

 

楽 「ホントに楽しそうだな………

そういやあ、他のみんなはどうなんだ?」

 

子供B 「お姉ちゃん〜〜、耳を少し触らせて〜〜。」

 

楽&千棘 「ん?」

 

 

楽と千棘の通り掛かった家から、声が聞こえた。

 

 

小咲 「いやいや、

耳を触られたら、取れちゃうかもしれないからダメですよ〜〜。」

 

 

声の主は、「猫娘(ねこむすめ)」に仮装した小咲だった。

 

 

子供B 「少しくらいいいじゃん〜〜。

しっぽも触りたいよ〜〜。」

 

小咲 「し、しっぽはもっとダメだよ〜〜。

引っ張ったら、下が脱げちゃうかもしれないよ〜〜。」

 

主婦C 「ごめんなさいね、ウチの子が。

美味しそうなパンプキンケーキをありがとうね。」

 

 

千棘 「さすが小咲ちゃん、

子供にも大人気ね。」

 

楽 「ああ。

それに、ネコ耳もスッゲー似合ってて可愛いよな………。」

 

ポー〜………

 

 

楽は、顔を赤らめてネコ耳の小咲に見とれていた。

 

 

千棘 「何よ!

楽、あんたまさか、浮気する気?」

 

楽 「うわっ!

悪りぃ千棘!

俺にはお前がいるのに………。」

 

千棘 「まったく、この浮気もやし………。

私以外の女の子に、デレデレしたらやだよ………。」

 

シュンッ………

 

 

千棘は、少し落ち込んだ顔になった。

 

 

楽 「……………。」

 

スッ

 

千棘 「ひゃっ!?」

 

 

楽は、千棘の髪に右手を置いた。

 

 

楽 「………ゴメンな千棘。

浮気なんてしねーよ。

俺とお前は、ずっと一緒だ。」

 

千棘 「そ、そっか………

それならいいのよ。」

 

スタスタ………

 

 

楽と千棘は、再び歩き出した。

 

 

楽 「次はどこの家に行く?」

 

千棘 「そうねぇ………

あ!あの家なんかどう?」

 

スッ

 

 

千棘は通り掛かった家の1つを指差した。

 

 

主婦D 「どうも、美味しいお菓子をありがとうございましたー。」

 

楽 「あ、なんだ。

もう他の奴が交換したのか。」

 

子供C 「ねーねー、ミイラのお姉ちゃん。

包帯めくっていい?」

 

鶫 「そ、それはダメだ!」

 

千棘 「あっ、つぐみ?」

 

つぐみ 「包帯を巻いてめくったら、

脱げてしまうではないか………。」

 

楽 「………子供の対応は、小野寺とほぼ同じだな………。」

 

千棘 「そうね………。」

 

 

スタスタ………

 

 

千棘 「みんな、順調にお菓子を交換して貰ってるみたいだな。」

 

楽 「そうだな。

まあみんな可愛いし、

お菓子くらい、交換したくなるよな。」

 

万里花 「お菓子をくれないと、

イタズラしますわよ〜〜!」

 

楽 「お、

この声は橘か。」

 

千棘 「あの子はどんな、

お菓子の集め方をしてるのかしら?」

 

万里花 「いやいや、イタズラなんて生ぬるいですわ〜〜!

お菓子をくれないと、警察の皆さんを呼んで、

逮捕して貰うかもしれませんわ!」

 

楽&千棘 「!」

 

主婦E 「え?」

 

万里花 「だって私は、

警視総監の娘………。」

 

バッ

 

 

楽と千棘は、万里花を両手で上に抱えた。

 

 

万里花 「あら?

何ですの………あ!楽様〜〜。」

 

楽 「すいませんでした!

ドッキリカメラです!」

 

千棘 「どうも、お騒がせしました〜〜!」

 

主婦E 「は、はぁ………。」

 

ピューー

 

 

楽と千棘は、万里花を抱えたまま、

全速力で走り去って行った。

 

 

タタタッ

 

楽 「ハァハァ………。」

 

千棘 「ハァハァ………。」

 

万里花 「どうされたんですか、2人とも?

私(わたくし)を慌てて連れて走って………。」

 

千棘 「どうしたは、こっちのセリフよ!」

 

楽 「橘!あれじゃあただの脅迫だし、

国家権力の乱用だろうが!」

 

万里花 「あら?そうですかね………。」

 

楽&千棘 「はぁ………。」

 

 

スタスタ

 

スタスタ………

 

 

楽 「なんか、疲れたな………。」

 

千棘 「そうね。

つぐみも火が付くと手がつけられないけど、

1番面倒なのはやっぱりあの子よね………。」

 

 

タタッ

 

 

小咲 「あ!いた、一条君と千棘ちゃん………。」

 

楽 「お、小野寺。」

 

小咲 「ハァハァ………。」

 

 

小咲は、随分と息を切らしていた。

 

 

千棘 「どうしたの小咲ちゃん?

そんなに慌てて………。」

 

小咲 「とにかく、早く凡矢理会館に戻って来て!

大変なの………。」

 

楽&千棘 「え?」

 

第1巻 第252話 完

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