2017年11月2日(木) 13:00
佐張大学(さわりだいがく) 駐輪場
楽 「え?
サイクリング大会?」
佐張(さわり)大学での午前中の、
蕾(つぼみ)と里奈の弓道(きゅうどう)の試合を見終えた楽たち一同は、
学食で昼食をとり、
次にどこに行くか決めていた。
小咲 「うん。
ウチのサイクリング部がやるんだって。」
ピラッ
小咲は、佐張大学(さはりだいがく)のサイクリング部の、
大学祭でやるサイクリング大会のビラをみんなに見せた。
小咲 「私、
みんなに出来るだけウチの大学の大学祭を楽しんで貰いたいと思ったから、
弥柳くんのケーキ屋さんの準備のお手伝いをしながら、
色んな部やゼミがやる出し物の中で、
皆んなに楽しんで貰えそうなものを探して選んで研究してたんだ。」
楽 (くぅ〜〜………
流石(さすが)小野寺、優しいなぁ………。
流石(さすが)、俺の初恋の人………。)
楽 「あ。
でも大丈夫なのか?
小野寺、弥柳くんの店を手伝わなきゃいけないんじゃねーのか?
それに俺らも、今日はそれを1番の楽しみに来たんだぜ?」
小咲 「ああ、
それなら大丈夫だよ。
弥柳くんは、私はケーキのレシピを考えるのと、その試作品を作るのを手伝ってくれただけで十分助かったから、
お店のお手伝いは夕方からでいいから、
昼間は友達と大学祭を存分に楽しんで来ていいって。」
楽 (へーー………。
弥柳君も優しいんだなぁ………。)
千棘 「ねぇねぇ小咲ちゃん、
私にもそのチラシ見せてよ。」
小咲 「え?
あ、はい。千棘ちゃん。」
スッ
小咲は、千棘にサイクリング部のチラシを差し出した。
ジーー………
千棘は、チラシを見つめた。
千棘 「えーっと、なになに………?
あ!優勝した人には、最新型のマウンテンバイクを優勝商品としてプレゼントですって?
いいじゃない!
ねー楽、私これ欲しい!」
楽 「あ?
お前、そんなに自転車好きだったか?」
千棘 「だって、私達のスペクトル凡矢理って、
自転車の駐輪場はあったけど、
私達は自転車を置いてないから、
私たち駅まではずっと、歩いて通学だったじゃない?
自転車が手に入ったら、あんたが運転して私が後ろに2人乗りして、
毎日、あんたとくっつきながらLAB(ラボ)に通えるじゃない!」
楽 「おまっ………。
2人乗りは交通ルール違反だろうが!
そんなのダメだ!」
千棘 「何よ!
2人乗りくらいいいじゃない………。」
万里花 (むむむ………。
楽様と2人乗り………。
これは………この大会、桐崎さんに優勝させるわけにはいけませんわね。)
集 「ねえねえるりちゃん、
俺かるりちゃんのどっちかが優勝出来たら、
俺たちも2人乗りして中央大学に行かない?
まあ、るりちゃんはそんなの嫌だよね〜〜(笑)。」
るり 「………別にいいわよ………。
今のあなたとなら。」
ボソッ
集 「え?」
るり 「………何でも無いわよ………。」
小咲 「みんな、
参加するなら、早く受け付けに行こうよ!」
楽 「おお、そうだな。」
スタスタ………
そして、
楽たち一同はサイクリング部主催のサイクリング大会の受け付けに歩いて向かい………。
佐張大学(さわりだいがく)、
大学の裏にある佐張大学(さわりだいがく)の裏山、佐張山(さわりやま)
サイクリング部員 「えーー、
当大会は、この佐張山(さわりやま)の周りを、
当サイクリング部が貸し出した競技用の自転車で、1周するコースになりまーす!」
参加者A 「オオーー!」
参加者B 「イエーー!」
サイクリング部員 「なお、
参加者のみなさんには、競技用の自転車だけでは無く、
サイクリング用の服もこの大会参加中は貸し出しております。
男子更衣室と女子更衣室に分かれて、
それぞれ着替えて来て下さい。」
楽 「なー、集。
女子たちはまだか?」
集 「さぁ〜〜?
もうすぐ来る頃だと思うけど………。」
楽と集は、標準的な男子用のサイクリングのスポーツウェアに着替えて貸し出された競技用の自転車に乗っていた。
蒼也 「サイクリングか。
俺と誠士郎は任務で、バイクで数十kmを走った経験もある。
こんな、その日限りの大会に参加しているだけの素人には負けん。」
楽 「蒼也、
さっきの弓道部の試合といい、
お前は真面目過ぎるぜ………。」
千棘 「楽ーー!
お待たせーー!」
楽&千棘 「お!」
女子更衣室から、
サイクリング用のスポーツウェアに着替えて、自転車に乗り出て来た千棘は、
黒を基調とした服に、太い赤い線が引かれた女子用のスポーツウェアで、
ズボンが黒と赤のショートパンツ型なので、
ヒップラインが綺麗な千棘の腰回りが、更に強調されていた。
楽 ズッギュウーン
楽は、一目で千棘のスポーツウェア姿に見とれてしまった。
千棘 「ど、どうかな楽………。
私、似合ってるかな………?」
千棘は、顔を少し赤らめながら、
楽に訪ねた。
集 「いい〜〜!
スッゴく、お似合いだよ桐崎さん!
ほら見なよ!楽も桐崎さんのスポーツウェア姿に、見とれちゃってるよ!」
千棘 「え?
そうなの、楽?」
楽 「ばっ!
別にそんな事ねーよ!」
楽 (本音は、全く持ってその通りです………。)
小咲 「千棘ちゃん〜〜、
待ってよ〜〜。」
集 「お!」
次に出て来た小咲は、
千棘のスポーツウェアと同じく、
黒を基調とし、
太い青い線が引かれた、
千棘と色違いのスポーツウェアを着て、
自転車に乗って出て来た。
千棘より一回り小さいスタイルだが、
小ぶりなりにしっかりと、
スポーツウェアが体に食い込んでいる。
集 「小野寺も可愛い〜〜。
やっぱ似合うね〜〜。」
小咲 「そ、そうかな………?」
楽 (いや、マジでかわいい………。
小野寺がこの格好で、自転車を必死に漕いでる姿……………。
想像するだけでキュンとするぜ………。)
千棘 「楽………。
あんた、私より小咲ちゃんに見とれてない?」
楽 「い、いや!
す、すまねえ千棘!
俺は、浮気はしねーよ!」
万里花 「らーくーさーま!」
集 「お、
今度は万里花ちゃんか!」
3番目に出て来た万里花は、
千棘や小咲とは違い、
白を基調としたスポーツウェアで、
太い赤い線が引かれていた。
彼女の大きい胸も相まって、
さながら、レースクイーンを連想させる姿だった。
集 「おお〜〜!
万里花ちゃんも大胆〜〜!」
万里花 「ホントは楽様に言って頂きたかったのですが………。
まあ一応、お礼は言っておきますわよ。」
集 「それにしても………。
大本命はまだかねぇ………。」
楽 「大本命………?
あっ!」
鶫 「うう………。
私がなぜこのような格好を………。」
集 「来た来たーー!」
最後に出て来た鶫は、
真っ黒なスポーツウェアで、
しかも体に完璧に服が密着するタイプのものだったので、
普通の女子と比べたら大分スタイルがいい、
千棘や万里花よりも更にいい鶫のスタイルも相まって、
一層セクシーな服装となっていた。
集 「誠士郎ちゃん〜〜!
サイッコーー!」
千棘 「わぁ〜〜。
鶫、あんたやっぱりスタイルいいわね!」
鶫 「なぜか、
サイクリング部の者に、
「このスポーツウェアを着こなせるのはあなたしかいない!」
と言われ、
他のもっと地味な服を、
貸して貰えなかったのです………。」
蒼也 「誠士郎………。
気の毒にな。」
楽 (鶫……………。
気の毒だな。
けど、お前もスッゲー可愛いぜ。)
るり 「やれやれ………。
やっと揃ったようね。」
るりが最後に出て来た。
集 「あ、
待ってたよるりちゃん。
みんなのセクシーなスポーツウェア姿を見た後じゃあ、
るりちゃんのは我が彼女ながら………。」
るり 「フンッ!」
ガスッ
集 「ギャアッ!」
サイクリング部員 「えーー、
それでは、参加者も揃いましたし、
そろそろ大会を始めまーす。
位置について………
よーい、ドンッ!」
パアンッ
チャリイーンッ
千棘 「よーし、
優勝はこの私よーー!」
万里花 「フフフ………。
桐崎さん、あなたの好きにはさせませんわよ?」
第1巻 第261話 完