2017年11月2日(木) 14:00
佐張大学(さわりだいがく)
万里花 「やりましたわー!
私(わたくし)が優勝して、
マウンテンバイクをゲットしましたわ!
ふふふ………桐崎さん、羨ましいでしょう?」
千棘 「もういいのよ。
そんな物より、もっといい思い出が手に入ったから。」
万里花 「?そうですか………。」
楽 「なあ。
それより、次はどこに行くよ?」
千棘 「あ!
それなら楽、私にいい案があるのよ!」
楽 「?」
10分後、クレープ屋
千棘 「んーー、美味し〜〜♪」
パクッ
千棘は、クリームを口の周りにつけながら、
口の中いっぱいにクレープを頬張っていた。
楽 「お前の案って、食べ歩きかよ………。」
千棘 「いいじゃない!
大学祭と言えば、美味しい売店がいっぱい出るんだから!」
楽 「お前、ホントに頭の中は食い物の事ばっかりだよな………。」
千棘 「そんな事無いわよ!
私が一番よく考えてるのは、あんたの………。」
ハッ
楽 「俺の?」
千棘 「な、何でもないわよ!」
千棘 (一番よく考えてるのが、
あんたの事だなんて、
恥ずかしくてとても言えないじゃない………。)
小咲 「ねえ、一条君、千棘ちゃん、
他のお店にも行ってみようよ。」
千棘 「あっ、そうだね!」
アイスクリーム屋
千棘 「甘〜い♪」
ペロペロッ
小咲 「3段重ねなんてのもあるよ。」
万里花 「まったく………
桐崎さんの食欲と来たら。
………流石ですわね。」
千棘 「何よ!
あんたも、美味しそうに食べてる癖に!」
万里花 「まあ………悪くはありませんわね。」
ペロペロッ
焼きそば屋
千棘 「焼きそばもいいわね〜〜。」
鶫 「あっ、お嬢。
口元に青のりが付いてますよ。」
千棘 「えっ?」
鶫 「はい。
これで拭き取って下さい。」
スッ
鶫は、千棘にハンカチを差し出した。
千棘 「ありがとう、つぐみ!」
チョコバナナ屋
千棘 「うーん、
色んなお店周ったけど、ここのチョコバナナが一番美味しいわ♪」
パクッ
千棘は、美味しそうにチョコバナナを頬張っていた。
楽 「お前にバナナって、
やっぱり似合うな。」
千棘 「なによ!
あんたまだ、私がゴリラだと思ってるの?」
楽 「い、いや、
そういうつもりじゃあ………。」
千棘 「この、バカもや………。」
ペチャッ
千棘 「きゃっ!?」
楽 「うおっ?」
千棘が腕を振り上げた弾みに、
チョコバナナが千棘の胸元に付いてしまった。
ベチャ〜〜
千棘 「ちょっ、やだ〜〜。」
楽 (うおっ!
千棘の胸元にチョコが、
色っぽい………じゃなくて!」
楽 「ったく………。」
ゴシゴシ
楽は、自分の服の袖で千棘の胸元のチョコを拭き取った。
千棘 「ちょ、楽!
そんな事したら、あんたの服が汚れちゃうよ………。」
楽 「いいんだよ、これくらい。
それよりも、俺の彼女をこんな姿で人前に出しとくたくないんだ。」
千棘 「そ、そう………。
………ありがと。」
千棘 「………ねえ楽、なんかいいよねこういうの。」
楽 「え?」
千棘 「だって、
あんたとだけじゃなくて、
小咲ちゃんや、あんまり仲良くなかった万里花とまで、
一緒に大学祭来て、
食べ歩きとかして………。
なんだか、あのスッゴく楽しかった高校時代の延長線上にいるって感じで。」
楽 「……………。
ああ、そうだな………。」
第1巻 第263話 完