2017年11月2日(木) 15:00
佐張大学(さわりだいがく)
軽音楽部(けいおんがくぶ)
大学祭ライブ会場
軽音楽部員 「えー、
本日は我が部のライブに来て頂いて、
ありがとうございます。
是非とも、楽しんでいって下さいね。」
客A 「オオーー!」
客B 「イエーー!」
千棘の提案の学祭の飲食店の食べ歩きを終えた楽たちは、
次は軽音楽部のライブ会場に来ていた。
千棘 「す、すごい人ね………。」
楽 「まあな。
でも、こういう人がたくさんいて、
にぎやかなのもいいよな。」
千棘 「そ、そうね………。」
楽たちは、観客の人混みでおしくらまんじゅう状態だった。
軽音部員A 「それでは、
一曲目行きまーす。
3,2,1………。」
観客C 「オオーー!」
ドドドド………
楽 「わわっ?」
千棘 「きゃっ?」
楽たちは、観客の急激な盛り上がりで、
人混みに更に流されてしまった。
小咲 「ちょ。
千棘ちゃん、はぐれちゃうよ?」
千棘 「そんな事言ったって………
人が多過ぎて………
わわっ?」
ダーー
小咲の言った通り、
千棘は人混みに流されて、
楽たちからはぐれてしまった。
小咲 「千棘ちゃん?」
楽 「わりーー、小野寺。
俺、千棘を探してくる!」
小咲 「う、うん………。」
ダッ
楽は、小咲たちからいったん離れて、
人混みを掻き分けて、
千棘を探しに行った。
楽 「うーん………。
見つからねぇなぁ………。」
ザッ ザッ………
楽は、
人混みを掻き分けて千棘を探し続けたが、一向に見つからなかった。
楽 「すいませーん。
道を開けて下さーい。
人を探してるんですーー。」
楽 「うーん………。
見つからねぇなぁ………。
どうすれば………。」
レオン 「千棘ねえの星の光の気配を探してみたら?」
楽 「あっ、レオン!」
レオン 「千棘ねえは珍しい月の光の属性でしょ?
それなら、
楽が星の光の気配を集中して探せば、
すぐに見つかると思うよ。」
楽 「あっ、そうか!
よーし、待ってろよ千棘………。」
パチッ
楽は、目を閉じて集中して星の光を探した。
楽 (……………。
!感じる。
千棘の、少し力強くて痛い感じもするけど、
根っこはすごく優しい星の光………。)
楽 「……………。
ありがとな、レオン。」
ダッ
楽は、
千棘の月の光を感じた方に、
再び人混みを避けて歩き出した。
楽 「ハァハァ………。
あっ、千棘!
見つけた………。」
千棘 「あっ、楽!」
楽は、ついに千棘を見つけた。
楽 「だいぶ探したぞ………。」
千棘 「よかった………。
探して来てくれたの?」
楽 「当たり前だろ!
お前は俺の彼女なんだ。
当然、心配だってするよ!」
千棘 「!」
千棘 (そうだよね………。
高校の時から、
あんたはそういう奴だった。
肝試しで私が暗くて泣いてた時。
プールで溺れた時。
一緒に蔵に閉じ込められた時。
いつでも私を助けに来てくれた………。)
千棘 「そっか………。
ありがと………。」
第1巻 第264話 完