ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第265話 オシクラ 第1巻 第266話 オイシイ

2017年11月2日(木) 15:30

 

佐張大学(さわりだいがく)

 

軽音楽部(けいおんがくぶ)

 

大学祭ライブ会場

 

 

楽 「ほら、さっさとみんなの所に戻ろうぜ。」

 

千棘 「う、うん………。」

 

スッ

 

 

楽は、千棘に手を差し出した。

 

 

ガシッ

 

 

千棘はその手を繋ぎ、

手を繋ぎながら楽と歩き出した。

 

 

楽 「それにしても、

すごい人混みだよな。」

 

千棘 「そうね………。」

 

軽音楽部員A 「それでは、

次の曲行きまーす!」

 

客A 「オオーー!」

 

客B 「イエーー!」

 

グラッ

 

楽 「わわっ!」

 

千棘 「きゃっ?」

 

 

軽音楽部員の次の曲で再び盛り上がった

観客の人混みは、

楽と千棘をおしくらまんじゅう状態にした。

 

 

千棘 「ちょ、ちょっと楽。

くっつき過ぎよ!」

 

楽 「そんな事言ったって、

この人混みじゃあ………。

わわっ?」

 

千棘 「あっ!」

 

ムニュッ

 

 

人混みに押されて、

千棘の胸が楽の背中に当たってしまった。

 

 

楽 (わわ〜〜………。

千棘の胸………。

やっぱり、柔らかくて気持ちいい………。

じゃなくて!)

 

楽 「ち、千棘!

む………胸が当たってるって!」

 

千棘 「こんな大勢の人の前で、

大きな声で言うんじゃないわよ!

そんな事分かって………。

あっ!」

 

ドンッ

 

ムニュッ

 

 

観客の1人に押されて、

千棘は前後ひっくり返って、

今度は楽に、お尻を押し付けられてしまった。

 

 

楽 (うぉ〜〜〜!

最近、体に当たる事は何度かあったけど、

こんな力強く押し付けられたのは初めてだ………。

スゲー弾力があって気持ちいい………。)

 

楽 「……………。

悪りーな、千棘。」

 

千棘 「……………。

別にいいわよ。

何度か言ったでしょ?

あんたにだったら、

どこを触られても別にいいって………。」

 

楽 ドキッ

 

楽 「そ、そうか………。」

 

 

そして楽と千棘は、

密着しながら人混みを避けて、

みんなのところに戻りました。

 

第1巻 第265話 完

 

 

 

第1巻 第266話 オイシイ

 

2017年11月2日(木) 16:00

 

佐張大学(さわりだいがく)

 

16号館前

 

 

小咲 「ふーー。

やっと来れたよ。

弥柳くん、

1人で困って無いかなぁ………。」

 

楽 「なあ小野寺、

あの店が弥柳くんとお前の店なのか?」

 

小咲 「あっ、うん。

あのお店だよ。」

 

 

佐張大学(さわりだいがく)の大学祭巡りを終えた楽たちは、

小咲が手伝う事になっている、

蓮のケーキ屋に来た。

 

 

千棘 「わぁ〜〜。

本格的なお店!」

 

 

小咲と蓮の作ったケーキ屋の屋台は、

標準的な4本の屋台用の棒にピンク色の布が被せてあり、

その布には「みななぎ おのでら ケーキ屋」と、黄色の線の中に赤い字の文字で店名(てんめい)が描かれている。

 

そしてその屋台の商品を置く場所には、

それぞれ「ショートケーキ」、「チョコレートケーキ」、「チーズケーキ」、

と名前と、300円という値段が書かれた値札が置いてある。

 

 

鶫 「立派な屋台ですね。

これを大学祭の出し物で作ったのですか?

流石(さすが)です。

小野寺様。」

 

小咲 「そ、そんな………。

私なんて………。

頑張ったのは弥柳くんだよ。」

 

万里花 「中々のお店ですわね。」

 

夜内(やうち) 「店を作った、

努力を感じるね。」

 

るり 「さあ、

さっさとお菓子作りが上手くなった小咲の作ったケーキを食べましょうよ。」

 

千棘 「私も!

早く小咲ちゃんの作ったケーキ、

食べたい〜〜。」

 

集 「アハハ………。

るりちゃんは相変わらず、食いしん坊だなぁ………。」

 

楽 「お互い、

食欲のすごい彼女を持つよな、集。」

 

千棘・るり 「なんか言った?」

 

楽・集 「いえ、何でもないです………。」

 

 

弥柳 「お。

小野寺さん、来たんだ。

大学祭巡りはもういいの?」

 

小咲 「あっ、弥柳くん。」

 

 

ケーキ屋の屋台から出て来た蓮は、

ピンク色のエプロンに身を包み、

丸くて優しそうな瞳も相まって、

一層菓子職人(パティシエ)らしく見えた。

 

 

弥柳 「……………。

やっぱり、あんた達も来たのか。」

 

楽 「なんだよ、

悪かったか?」

 

弥柳 「いや、別にいいんだ。

あんたは初めて会った時から、

悪い星神じゃあないって思ってたからな。

悪いね。」

 

小咲 「弥柳くん。

みんな、弥柳くんのお店に来てくれたんだよ!」

 

弥柳 「小野寺さん、

俺だけの店じゃなくて、

俺と小野寺さんの店だろ?」

 

小咲 「そ、そうだね………。

………ありがとう。」

 

蒼也 「……………。

なああんた、ホントに何かの組織の星神じゃあ無いのか?」

 

蓮 「ん?

あんたは確か………。

小野寺さんの店が、

あの変なサングラスのギターのやつに襲われた時の………。」

 

蒼也 「双神蒼也だ。

ビーハイブというギャング組織で、

星神をやってる。」

 

蓮 「なるほどね………。

だからそんなに気にするのか。

安心していいよ。

少なくとも、

俺は確かに星神だけど、

ギャングやマフィア界には全く関わりが無い。」

 

蒼也 「……………。

そうか………。

ならいい。」

 

楽 「なあ、

そんな話はまた今度にして、

早く小野寺と弥柳くんの作ったケーキを食べようぜ。」

 

千棘 「あっ、そうだった!

小咲ちゃん、私まずはコレを食べるね!」

 

ヒョイッ

 

パクッ

 

 

千棘は、ショートケーキを手に取って食べた。

 

 

モグモグ………

 

 

千棘 「んーー、あっまーい!

何コレ、美味し〜〜!」

 

小咲 「ありがとうね、千棘ちゃん。」

 

楽 「そんなに美味いのか?

よーし………俺も。」

 

ヒョイッ

 

パクッ

 

 

楽は、チョコレートケーキを手に取って食べた。

 

 

楽 「お!

スゲー美味いぞ?」

 

小咲 「ほ………ほんとに?」

 

楽 「ああ!

美味いだけじゃなくて、

なんだか、昔は料理が下手だった小野寺が、

どんだけ努力したか、

よーく、伝わってくる!

これは、小野寺の努力の結晶だな!」

 

小咲 「そ、そっか………。

ありがとう、楽君!」

 

第1巻 第266話 完

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