ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

213 / 383
第1巻 第270話 ミヤサカ 第1巻 第271話 マスコミ

2017年11月3日(金) 10:00

 

佐張大学(さわりだいがく)

 

16号館前

 

ケーキ屋、「みやなぎ おのでら ケーキ屋」

 

弥柳 「さーて。

まずは、商品の陳列からだけど………。」

 

宮坂 「アレ?

弥柳、今日は君も手伝いを呼んだのか?」

 

小咲 「あっ、宮坂くん。」

 

 

蓮が店の準備をしようとしてると、

宮坂が蓮と小咲の店に来て話し掛けて来た。

 

 

楽 (へぇ〜〜。

近くで見ると、結構イケメンだな〜〜。)

 

宮坂 「珍しいね。

君、菓子作りにおいては、

人に物を頼まない性格だったのに。」

 

弥柳 「みんなの方から、

手伝ってくれるって言ったからな。」

 

宮坂 「なるほど………。

そういう事だったんだね。

まあ、僕も君には負けないよ。」

 

弥柳 「ああ。

俺も負けないよ。」

 

宮坂 「じゃあ、僕はこれで。」

 

スタスタ………

 

 

楽 「……………。

なあ小野寺、あの人って、

どういう奴なんだ?」

 

小咲 「宮坂くんはね、

ウチの菓子科でも特に、クッキーが得意な人なの。

色んな種類のクッキーのアイデアをいくつも考えて、

自分のクッキーのレシピを何10個も持ってて、

クッキーの評価は、

先生からも生徒の中で1番いいの。」

 

千棘 「へぇ〜〜。

結構すごいんだね、あの人。」

 

蓮 「あいつとは、何度も菓子作りで勝負して来た。

今回も、絶対負けたくないんだ。」

 

楽 「よーし………。

皆んなで弥柳くんと小野寺を手伝おうぜ!」

 

第1巻 第270話 完

 

 

 

第1巻 第271話 マスコミ

 

2017年11月3日(金) 10:30

 

佐張大学(さわりだいがく)

 

16号館前

 

ケーキ屋、「みやなぎ おのでら ケーキ屋」

 

 

弥柳 「よーし、それじゃあ早速、

今日もケーキを売るよ。」

 

一同 「おーー!」

 

 

楽たち一同は、

今日は小咲と蓮の大学祭でのケーキ屋を手伝いに来ていた。

 

 

蓮 「じゃあ一条くん、

早速(さっそく)このショートケーキ10個を、

サンプルのケーキの前に並べてくれ。」

 

楽 「あいよ!」

 

サッ サッ

 

弥柳 「へぇ〜〜。

なかなか手際がいいじゃん。」

 

小咲 「弥柳くん、

一条君はね、ウチの和菓子屋でもバイトしてるし、

家にスッゴくたくさんの人がいて、

毎日料理を作ってるから、

料理を並べたり準備をする手際も、

スッゴくいいんだ。」

 

蓮 「なるほどね………。

素人じゃあ無いわけだ。」

 

るり 「……………。」

 

 

るりは、1人で立ちすくんで何かを考えていた。

 

 

蓮 「ん?宮本さんだったよね。

どうしたの?

あんたも仕事してよ。」

 

るり 「……………。

ねえ、弥柳くん。

このお店、宣伝はしたの?」

 

弥柳 「え?宣伝?」

 

るり 「このお店にたくさんのお客さんを呼ぶ為に、

準備の段階で宣伝はしたのかって聞いてるのよ。」

 

弥柳 「い、いや………。

店の準備は、小野寺さんと2人で、

メニューのケーキのレシピと試作品を作るので手一杯(ていっぱい)だったし、

とてもそこまでは………。」

 

るり 「……………。」

 

弥柳 「それに、

俺は今まで、菓子作りの特訓や、

歌詞に必要な材料の調達ばかりに努力してきたから、そういうのはあまり得意じゃ無いんだ………。」

 

るり 「……………。」

 

弥柳 「それに、

ホントに美味い菓子を作れるなら、

宣伝なんかしなくても、客の方から寄って来てくれるものじゃあないのか?

それなら、

俺は菓子作りの練習ばかりしてりゃいいんじゃあ………。」

 

るり 「甘い!」

 

蓮 「わわっ!?」

 

ビクッ

 

 

るりは、力強い声で蓮を怒った。

 

 

るり 「確かに、あなたの言う通り美味しいお菓子を作れる菓子職人(パティシエ)がいれば、

お店は繁盛するわ。

でも………。」

 

蓮 「でも?」

 

るり 「ケーキ屋やお菓子屋さんに限らず、

いい商品を出すのと同じくらい大事なのは、

口コミとマスコミよ!」

 

楽 「口コミと………。」

 

千棘 「マスコミ?」

 

 

楽たちも、蓮とるりの会話に参加して来た。

 

 

るり 「どんなにいい物が売っていても、

それを宣伝出来てなきゃ、

お客さんには伝わらないでしょ?

例えば、あなたと小咲が作ったお菓子が幾ら美味しくても、

それはお客さんからしたら、

買って食べてみるまで分からないでしょ?」

 

弥柳 「なるほど………。

確かに考えてみたらそうだな………。」

 

小咲 「アハハ………。

るりちゃんったら、目の色変わっちゃってるよ………。」

 

集 「るりちゃんは、お金の事や経営の事になると、

スッゴくシビアだからねぇ………。」

 

るり 「とにかく、

このお店は小咲と弥柳君に任せて、

私達はこのお店を宣伝するわよ。」

 

楽 「なるほどな………。

宮本の言う事も一理あるな。

よーし………。

やってみるか!」

 

 

そして………

 

 

楽 「みやなぎ おのでら ケーキ屋でーす!

16号館の前の屋台でやってるので、

是非とも来て下さーい。」

 

千棘 「スッゴく美味しいケーキが幾つもありますよーー!

是非、来て下さーい!」

 

鶫 「お願いしまーす。

来て下さーい。」

 

集 「あっ、

そこのお姉さん、

是非とも僕と一緒にケーキ屋に………。」

 

るり 「宣伝してるには変わりないから、

問題は無いけど、

浮気は許さなのよパンチ!」

 

ドガッ

 

集 「ギャース!」

 

 

そして………

 

 

「みやなぎ おのでら ケーキ屋」

 

小咲 「はいはーい。

押さないで下さーい。

ケーキはまだまだたくさんありまーす。」

 

客A 「お!

宣伝で聞いた通り、スッゲー美味いぜ?」

 

客B 「ホントだ!

来てよかったわ〜〜。」

 

ザワザワ………

 

 

集 「いや〜〜。

大繁盛だね〜〜。」

 

楽 「宣伝の効果てきめんだな。

宮本の作戦は大成功だったな。」

 

蓮 「……………。

宮本さん。

その………。

ありがとうな。」

 

るり 「フフフ………。

まだまだこれからよ、

こんなもんじゃないわ。」

 

蓮 「?」

 

第1巻 第271話 完

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。