2017年11月3日(金) 16:00
佐張大学(さわりだいがく)
16号館前
ケーキ屋、「みやなぎ おのでら ケーキ屋」
蓮 「さーて、そろそろ品切れだね。
これにて、店じまいにしよう。」
楽 「ふーー、やっと終わったーー。」
千棘 「疲れたわ〜〜。」
小咲 「みんな、今日は本当にありがとうね。」
スタスタ………
宮坂 「どうやら、そっちも終わったようだね。」
弥柳 「!」
蓮たちが店を終えると、
宮坂が歩いて来た。
弥柳 「ああ、今終わったところだよ。」
宮坂 「こっちも、今終わったよ。」
蓮 「それなら………。」
宮坂 「うん………。」
蓮&宮坂 「売り上げを勝負しよう!」
カタカタ………
蓮 「宮本さん、ウチの店の今日切ったレシートの数は?」
るり 「待って、もうすぐでるわ………。
あ!でたわ。」
ピイィィィ
るり 「合計、343人よ。」
楽 「おお………!
結構、売れたな。」
宮坂 「へぇ、343人か。」
蓮 「お、宮坂。
そっちはどうだった?」
宮坂 「ああ、こっちも出たよ。
今日、来たお客さんの数は………。」
一同 「ゴクッ」
宮坂 「321人だ。
君の勝ちだよ。
弥柳くん。」
一同 「やったあーー!」
宮坂 「……………。
すごいね。
今回は僕の負けだよ。
やっぱり君の菓子作りに対する情熱(じょうねつ)はすごいよ。
それに………。」
蓮 「それに?」
宮坂 「今日の君、
何だかいつもと違って見えたよ。
その………仲間と協力して努力してさ。」
蓮 (!………仲間……………。)
蓮 「そうか………。」
宮坂 「じゃあ、僕はこれで失礼するよ。
また、料理教室の菓子科(かしか)でな。」
蓮 「ああ………またな。」
スタスタ………
蓮 「……………。
なあ、小野寺さん、一条くん、
それに他のみんな。」
楽 「ん?」
蓮 「今日は、
手伝ってくれて本当にありがとうな。」
楽 「なんだよ、水くせーな。」
千棘 「そうよ!
弥柳くんは小咲ちゃんのお友達なんだから、
当たり前じゃない!」
蓮 (仲間か………。
1人で頑張るのがもちろん、成長する道だけど。
仲間も全然悪くないな。)
第1巻 第277話 完
第1巻 第278話 ヨッカメ
2017年11月4日(土) 9:00
LAB(ラボ) ファッション学園
千棘 「さーてっ、
いよいよ着たわね。
私たちの大学祭巡りの4日目(よっかめ)、
LAB(ラボ)ファッション学園の番が!」
楽 「嬉しそうだな、千棘。」
楽たちの大学祭巡りの4日目(よっかめ)、
楽たちは、
千棘と鶫の通っている専門学校、
LAB(ラボ) ファッション学園に来ていた。
LAB(ラボ) ファッション学園、
東駅から約500m(メートル)の場所、
凡矢理大学とは逆方向にある、
ファッション・アパレル関係の専門学校。
ファッションの専門としては日本有数で、
何人もの優秀なファッションデザイナーやモデルを排出している。
校舎は2つのスパイラルタワーで、
高い方が40階建て、
低い方が30階建てと、
校舎の大きさと高さも他の専門学校とは比べ物にならない。
スパイラルタワーの各階には、
メンズ、レディース、ワンピース、
ジャージ、スポーツウェア、ドレス、
ホットパンツ、長ズボンなど、
男女用の各種類の服のデザイン・研究を行なっている部屋があるだけでは無く、
帽子、靴、アクセサリーなど、
ありとあらゆるアパレル商品をデザインする部屋がある。
小咲 「わぁ〜〜。
大っきな専門学校だね!」
鶫 「中々(なかなか)、近代的なデザインでしょう?
こういう学校こそ、
お嬢にふさわしいのですよ。」
蒼也 「表の世界にしては、
大分進んだ技術があるようだな………。」
万里花 「結構なお嬢様学校のようですわね。
私(わたくし)に似合いそうですわ。」
弥柳 「いい学校だな………。
設備も揃ってそうだし。」
楽 「わっ?
弥柳くん?
なんで弥柳くんまでここにいるんだ?」
小咲 「アレ?
言ってなかったっけ一条君、
弥柳くんも、
一昨日と昨日、佐張大学(さわりだいがく)の大学祭を一緒に楽しんだから、
今日から一緒に、大学祭を回るんだよ。」
楽 「そっか………。
そうだよな。
よろしくな、弥柳くん!」
蓮 「ああ、よろしく。」
集 「で、まずはどうするの?
やっぱり、桐崎さんのクラスの、
洋服屋さんに行ってみる?」
千棘 「あ、それなんだけどね。
私のクラスの洋服屋さんは、
LAB(ラボ)の学祭中の2日間(ふつかかん)はずっとやってるから、
それは明日にして、
今日はつぐみのクラスのファッションショーを皆んなで見に行こうと思うの。」
楽 「ファッションショー?」
千棘 「うん。
つぐみのクラスのモデル科は、
モデルを目指している子達がそれぞれ、
1回ずつB塔(とう)の25階のステージで、
ファッションショーをやるの。
つぐみに似合う服、私が頑張って選んであげたんだからね!」
楽 「なるほど………。
そりゃ、是非とも見に行かなきゃな。」
鶫 「何を呑気に言っている………。
私は別に、みんなに見に来て貰いたくは………。」
千棘 「つぐみ!
あんたはもう、モデル志望なんでしょ?
だったら、いつか知り合いどころか、
世界中の人に見られる事だってあるかもしれないのよ?
だったら、今のうちに慣れて起きなさい!」
鶫 「確かに、それはそうですが………。」
集 「誠士郎ちゃんのモデル姿、
楽しみだな〜〜。」
蒼也 「誠士郎、
お前の晴れ舞台、俺もしっかりと見ておくぞ。」
鶫 「蒼也まで………。
私はその………恥ずかしいのだ。」
千棘 「まあまあ、
つぐみのクラスのファッションショーは、
今日の午後4時からだから、
それまでにみんなに紹介したい楽しそうな場所が、いくつもあるんだ!
そっちから行ってみよーよ!」
楽 「ああ、行ってみよーぜ。」
第1巻 第278話 完