ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第279話 シチャク

2017年11月4日(土) 10:00

 

LAB(ラボ) ファッション学園

 

エレベーターの中

 

 

ウィーン………

 

 

楽たちは、

千棘に誘われて、LAB(ラボ)のエレベーターで移動していた。

 

 

楽 「なあ千棘、これからどこに行くんだ?」

 

千棘 「フフーン♪

実はね………。

この学校は、服のデザインをするだけじゃなくて、

モデルを目指している子達の為に、

色々な試着室もあるのよ。」

 

楽 「試着室?」

 

千棘 「うん。

それも、普通の試着室だけじゃなくて、

色んな試着室があるんだ。

まあ、それは後回しにして、

まずは15階の普通の試着室に行ってみようよ!」

 

小咲 「へぇ〜〜。

面白そうだね。」

 

万里花 「私(わたくし)に似合う、

気品のある服はあるのですかね?」

 

集 「桐崎さん、

その試着室ってもちろん、

女性用だけじゃなくて、

男性用もあるよね?」

 

千棘 「もちろんよ!

男の子の服も一杯(いっぱい)あるわよ。」

 

 

カシャーン

 

 

エレベーター 「A塔(とう)、15階でーす。」

 

千棘 「あっ、

着いたわよ!」

 

 

スタスタ………

 

 

楽たちは、千棘に先導されて、

A塔(とう)の15階を歩き出した。

その階は、

床も壁も天井(てんじょう)も全て真っ黒で、

幾つもの部屋があり、

その部屋のそれぞれの黒い扉に、

「15○○」と書かれていた。

 

 

スタスタ………

 

 

小咲 「……………。

ねえ千棘ちゃん、

この学校って、どの階もこの階みたいに黒一色なの?」

 

千棘 「あっ、

私のデザイン科の教室があるこのA塔(とう)はそうなんだけど、

つぐみのモデル科のクラスがある、

B塔(とう)の方は逆に、

床も壁も天井(てんじょう)も、

白一色なんだよ。」

 

集 「へぇ〜〜。

流石(さすが)、アパレルとファッションの学校、建物の外観や内面も、

オシャレしてるんだねぇ〜〜。」

 

蒼也 「当たり前だよ。

ボスとマダムフラワーが、

大切な1人娘であるお嬢の為に、

選び抜いた学校なんだからね。」

 

千棘 「あ!

ついたわ、この部屋よ!」

 

ガチャ

 

 

千棘は、「1502」と書かれた黒い扉を開けた。

 

 

楽 「おお〜〜………。」

 

集 「これは………。」

 

小咲 「すごい………。」

 

 

千棘が開けたその扉の中の部屋は、

外の廊下とは打って変わって白一色で、

何十何百という服がハンガーに掛けてあり、

幾つかの白いカーテンで隠された試着室もあった。

 

 

楽 「随分(ずいぶん)、広い部屋だな〜〜………。」

 

小咲 「それに、すごい量の服だね………。」

 

弥柳 「流石(さすが)、

一流のアパレルの専門学校は違うね………。」

 

るり 「まるで、

一流の服屋さんみたい………。」

 

 

千棘 「LAB(ラボ)には、

試着室や学生の子が作った服を売ってるお店が幾つものあるけど、

その中でもこの部屋は、

色んな種類の服をオールマイティに広く集めた試着室なの。

LAB(ラボ)の学生と卒業生なら、

誰でも自由に使えるんだよ!」

 

小咲 「あっ、でも大丈夫なの?

私たち、ここの学生じゃあ無いのに、

勝手に使って………。」

 

千棘 「ああ、それは大丈夫だよ。

この学祭の期間中は、

一般の人も自由に使えるように解放するから。」

 

小咲 「あ、何だそうなんだ………。」

 

楽 「じゃあ、安心して使えるな。」

 

千棘 「それじゃあ、

小咲ちゃん、万里花、つぐみ、

女子更衣室はあっちよ、

この部屋にあるお洋服の中から、

好きなやつを選んで試着していいわよ。」

 

小咲・万里花・鶫 「はーい。」

 

千棘 「それと、

男子のあんたたち、

のぞいたら許さないからね!」

 

楽 「しねーよ!」

 

蒼也 「お嬢、

心配しないで下さい。」

 

千棘 「あ、蒼也くんはそんな事する心配は全くしてないわよ。

私が言ってるのは、楽と舞子君だけよ。」

 

楽 「俺も疑ってるのかよ!?」

 

千棘 「フフフ………冗談よ。

あんたはそんな事する奴じゃないって、

ちゃんと分かってるわよ。」

 

楽 「おお………そうか………。」

 

千棘 (まあ、私はあんたになら、

幾らでも体を見られてもいいんだけどね………。)

 

集 「アレ?

てことは信頼されてないのは俺だけ?」

 

るり 「集君、

あなたは前科が多過ぎるからね。」

 

集 ガーン

 

 

千棘 「さーて。

みんな、着替えるわよ〜〜。」

 

 

そして、女子達の着替えが始まり、

男子達は試着室のカーテンの外で女子達を待ち………。

 

 

約10分後

 

 

楽 「おせーな、女子たち………。」

 

小咲 「お待たせしました。皆さん。」

 

楽・集 「お!」

 

弥柳 「!」

 

 

最初に試着室のカーテンの中から出て来た小咲は、

水色のワンピースを着ていた。

 

 

小咲 「ど…どうかな、一条君?」

 

楽 「おお………可愛いと思うぞ。」

 

小咲 「弥柳君は?」

 

スッ

 

 

小咲は、蓮の方を向いて今度は蓮に感想を聞いた。

 

 

蓮 「まあ………。

俺も、可愛いと思うぞ。」

 

小咲 「!

そ、そっか………ありがと。」

 

蓮 (イヤ………。

今まで小野寺さんをそういう目で見た事はあんまり無かったけど、

マジで可愛いな………。)

 

 

万里花 「皆さま、お待たせしましたわ〜〜!」

 

男子一同 「お!」

 

2番目に出て来た万里花は、

ピンク色のワンピースを着ていた。

小咲のとは違い、

肩の部分に白いフリルも付いていて、

一層可愛らしい。

 

万里花 「どうですか?楽様?」

 

楽 「まあ………。

橘も可愛いと思うぞ。」

 

万里花 「ホントですか?

嬉しいですわ〜〜。

それでこそ、頑張って選んだ甲斐があるというものですわ〜〜。」

 

千棘 「ちょっと万里花、

あんたなに、人のダーリンに色目使ってるのよ?」

 

楽・集 「お!」

 

 

3番目に出て来た千棘は、

オレンジ色のシャツの上に青い上着を羽織り、

下は青いジーンズをそのまま切って短くしたようなホットパンツで、

靴下はいつものニーハイソックスを履いていた。

首元には十字のネックレスもしていて、

ボーイッシュながらも、

女の子らしい魅力も失われないデザインと服のチョイスだった。

 

 

集 「おお〜〜!

桐崎さん、めっちゃ可愛い〜〜!」

 

千棘 「そ、そうかな………?

ど、どう………?

楽………。」

 

楽 「……………。

なんつーか………。

スッゲー似合ってると思うぞ。」

 

千棘 「!

そっか………。

よかった………。」

 

第1巻 第279話 完

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