ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第281話 ミズギニ

2017年11月4日(土) 10:30

 

LAB(ラボ) ファッション学園

 

A塔(とう) エレベーター内

 

 

ウィーン………

 

 

楽 「なー千棘、

次はどんなところに行くんだ?」

 

千棘 「フフフ………。

それは、着いてからのお楽しみよ。」

 

 

ウィーン

 

エレベーター 「着きましたー。

17階でーす。」

 

千棘 「あっ、着いたわ!」

 

ガシャーン

 

 

楽 「当然のごとく、

この階も黒一色なんだな………。」

 

 

楽の言う通り、

さっきまでいた15階同様、

17階の床も壁も天井も黒一色だった。

 

 

千棘 「この部屋よ。」

 

 

千棘は、17階の廊下を皆んなを連れて歩いて、

「1708 水着研究会」、

と書かれた部屋のドアの前で止まった。

 

 

楽 「水着研究会?」

 

千棘 「うん。

このLAB(ラボ)には、

普通の高校や大学みたいに運動部や文化部ももちろんあるけど、

それとは別に、

色んな種類の服やアクセサリーを研究する、

「研究会」っていうのも幾つもあるのよ。」

 

るり 「なるほど。

ファッション学園ならではの研究会ね。」

 

鶫 「もちろん、

普通のスポーツや趣味が好きだから、

運動部や文化部に入るけど、

好きな服やアクセサリーの種類もあって、

普通の部活と研究会を掛け持ちする生徒も多いんですよ。」

 

集 「おっほーー!

という事は、

この部屋の中には、

プロのファッションデザイナーやモデルを目指してる子たちが作った水着がいっぱい………。」

 

るり 「集くん、

あなたはメガネを外して、

目隠ししてこの部屋に入りなさい。」

 

集 「そ、そんなるりちゃん〜〜(泣)。」

 

小咲 「アハハ………。」

 

千棘 「まあ、そんなわけだから、

今日と明日は、

つぐみのファッションショーと、

私のクラスのアパレル店に行く時間以外は、

色んな研究会を回って、

小咲ちゃんや万里花に試着を楽しんで欲しいの。

まずは、この水着研究会の水着から!」

 

小咲 「ありがとう、千棘ちゃん。」

 

万里花 「私(わたくし)らからも、

礼を言いますは、桐崎さん。

小野寺さんだけでは無く、

私(わたくし)まで………。」

 

千棘 「まあ、いいわよ万里花。

あんたも別に、今は嫌いじゃないし………。」

 

 

千棘は、

万里花から目をそらして、

照れながら万里花に答えた。

 

 

千棘 「さ、さあ!

そうと決まれば、

さっさと部屋の中に入るわよ!

舞子君だって、

こういう部屋好きでしょ?」

 

集 「そりゃもちろん、

俺は大好き………。」

 

るり 「フンッ!」

 

集 「ギャース!」

 

鶫 「さあ、

みなさん入りましょう。」

 

ガチャ

 

 

鶫は、1708号室のドアを開けた。

 

 

集 「お!」

 

小咲 「わぁ〜〜。

可愛いお部屋………。」

 

 

鶫がドアを開けたその部屋、

「水着研究会」の研究室は、

水色一色で、

壁には水着を着る場所である、

プールや海の絵が幾つも描かれ、

水着専門の部屋である事を表現している。

 

そして壁には、

スクール水着やビキニなど、

メジャーな水着から、

紐で胸の部分をつないだ水着、

ヒョウ柄の水着、

胸の水着にファスナーが着いた水着、

マイクロビキニ、

スカートやフリル付きの水着など、

様々な水着がハンガーにかけられて飾ってある。

 

 

楽 「スッゲー………。

部屋一面、見渡す限り水着だらけだな。」

 

集 「うっほーー!

サイコー!」

 

るり 「……………。」

 

ガスッ

 

集 「ギャース(本日2回目)!」

 

楽 「あ!

でも、大丈夫なのか千棘?

さっきの試着室のは良かったけど、

みんなが勝手に研究室の水着を試着して。」

 

千棘 「ああ、

それなら大丈夫よ楽。

さっきの試着室と同じで、

大半の研究会は、

学祭期間中のこの2日間(ふつかかん)、

研究会の作品の発表一般のお客さんにも兼ねて、

一般の人にも、

研究会で作った服の試着を自由にして貰ってるのよ。」

 

楽 「なるほど………。」

 

鶫 「まあ、

もちろん企業秘密だからって、

逆に一般の人に作品を隠してる研究会も幾つかあるがな。」

 

千棘 「さ、さあ!

小咲ちゃん、万里花、つぐみ、るりちゃん、

着替えましょ!」

 

小咲 「それでは、

お借りしまーす。」

 

万里花 「お邪魔しますわ。」

 

るり 「……………。

いいスクール水着はあるかしら。」

 

 

女性陣は、

自分が気にいる水着を探し始めた。

 

 

集 「さーて、

この部屋では、

みんなのどんなセクシーな水着姿が見れるのかなぁ………。」

 

楽 「集、

お前ホントに、

宮本の彼氏かよ………。」

 

万里花 「お待たせしましたわ〜〜!

楽様〜〜!」

 

楽 「はやっ!」

 

集 「お、

最初は万里花ちゃんか。

どれどれ………!」

 

楽 「!」

 

 

万里花が着てきた水着は、

赤一色のビキニ。

真っ赤で熱い色も人目をひくが、

何より印象的なのは、

両胸の胸元とパンツのそれぞれ中心部分に付けられた、

ファスナーだった。

 

 

楽 「た、橘!

お前なんつー、水着着て来るんだ!」

 

万里花 「どうですか楽様?

刺激的でしょう?」

 

楽 「刺激的過ぎるわ!

この部屋には俺たちしかいねーから今はいいけど、

プールや海でそんなの着てたら、

変な男どもに襲われるかもしれねーぞ!」

 

万里花 「あら、

それは大丈夫ですわよ。

その時は必ず楽様が助けてくれますもの。

それに楽様、

私(わたくし)と付き合えば、

このファスナーも開け放題ですわよ?」

 

楽 「なっ!?

そんな事しねーよ!

俺には千棘がいるし、

それに仮にお前と付き合っても、

そんな事軽々しくしねーよ!」

 

万里花 「まあ。

お堅いのですわね。

でもそれでこそ、

私(わたくし)の大好きな楽様ですわ。」

 

夜内(やうち) 「……………。」

 

万里花 「あら、

どうなされたのですか、夜内(やうち)さん。

もしやあなたも、

私(わたくし)の水着姿に見とれているのですか?」

 

夜内(やうち) 「ち、違うよ!」

 

 

小咲 「万里花ちゃん、

大胆だね………。」

 

楽・集 「お!」

 

弥柳 「!」

 

 

万里花の次に出て来た小咲は、

藍色(あいいろ)に近い濃い青色のビキニで、下の水着にはスカートが付いていた。

 

 

集 「かっわいい〜〜!」

 

楽 (やべー、スッゲー可愛い………。

こんな水着を着た小野寺と、

海で追っかけっこ出来たら………。

って、何考えてんだ俺は!

ゴメンな千棘、

こんな俺を許してくれ!)

 

蒼也 「まあ、

悪くは無いんじゃないか?」

 

小咲 「双神くんまで………。

ありがとう………。」

 

蒼也 「いや、俺は別に………。」

 

カアァァァ………

 

スッ

 

シュボッ

 

 

蒼也は、

照れながら愛飲の銘柄のメビウスのパープルのタバコを吸った。

 

 

弥柳 「俺も、

可愛いと思うぞ。」

 

小咲 「え?」

 

蓮 「いや、

別に深い意味は無いよ。」

 

 

鶫 「ううう………。

やっぱり恥ずかし過ぎです。」

 

 

集 「お!」

 

 

3番目に出て来た鶫は、

黒に近い紺色で、

胸元が紐で止められた水着を着ていた。

 

 

集 「おっおーー!

誠士郎ちゃん、

大胆(だいたん)ーー!」

 

鶫 「う、うるさい!

私だって自分でこんな水着を選んだわけじゃあ無いんだ!

コレはだなぁ………。」

 

楽 「千棘が選んで、

無理矢理着せられた。

だろ?」

 

鶫 「ううう………。

流石(さすが)お嬢の恋人。

よく分かってるじゃないか。」

 

楽 「で、その千棘はまだか?」

 

 

千棘 「みんな、

おっまたせーー!」

 

集 「お!」

 

楽 「!」

 

 

最後に出て来た千棘は、

黄色に白の水玉という、

シンプルな柄の水着だった。

 

 

集 「キレイだよ〜〜、

 

桐崎さん!」

 

千棘 「ど、どう………楽………?」

 

楽 「……………。

似合ってるぞ。」

 

千棘 「そっか。

良かった………。」

 

楽 (シンプルな水着だけど、

それだけに千棘のスタイルの良さが強調されてるな………。)

 

千棘 「でもこの水着、

なんだかサイズが私に合わないのよね。

少しキツくて………。」

 

パチンッ

 

楽 「!」

 

 

千棘は、

下の水着のお尻に食い込んでいた部分を手で直した。

 

楽 ブゥーー

 

千棘 「ちょ、ちょっと楽?」

 

小咲 「一条君?」

 

万里花 「楽様?」

 

鶫 「一条楽?」

 

 

楽は、

千棘の水着直しを見て興奮のあまり、

鼻血(はなじ)を出してしまった。

 

第1巻 第281話 完

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