ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第287話 ビートウ 第1巻 第288話 ガチガチ

2017年 11月4日(土) 15:00

 

LAB(ラボ)ファッション学園

 

B塔(とう) 1階

 

 

千棘 「さあみんな、

いよいよ4時から、

つぐみのファッションショーよ!」

 

 

千棘の案内によるA塔(とう)のファッション研究会の試着を終えた楽たちは、

4時から鶫の出るモデル科のファッションショーがある、

LAB(ラボ)ファッション学園のB塔(とう)に来ていた。

 

 

楽 「にしても、

こっちの校舎、千棘の言ってた通り、

見渡す限り白一色だな。

さっきまでの校舎とは対照的だぜ。」

 

 

楽の言う通り、

LAB(ラボ)の校舎であるツインタワーのB塔(とう)は、

さっきまで楽たちがいたA塔(とう)とは対照的に、

床も壁も天井も、

更にはドアにいたるまで、

全てが白一色だった。

 

 

小咲 「確か、つぐみちゃんのファッションショーをやるのは、

この塔(とう)の25階だったよね。」

 

千棘 「そうよ!

25階のステージで、

モデル科の1年の子達が、

1人ずつファッションショーをやるの。」

 

集 「で、その誠士郎ちゃんはどこ?」

 

千棘 「それが、

さっき、「私は準備するので、お嬢はみなさんと先に行ってて下さい。」

って言って、

先にこのB塔(とう)に行った筈なんだけど、

どこ行ったのかしら………。

あ!」

 

鶫 「お待たせしました。

皆さん。」

 

 

鶫は、トイレから出て来た。

 

 

スタスタ………

 

千棘 「つぐみ!

あんた今日は、ガンバんなさいよ!」

 

鶫 「はい!お嬢!」

 

千棘 「あれ?

そういえばあんた、

まだファッションショーで着る衣装に着替えてないわね。」

 

 

千棘の言う通り、

鶫はさっきのスーツ姿のままだった。

 

 

鶫 「ああ。

出来るだけショーの前まで着替えたくないのです。

その………恥ずかしくて………。」

 

千棘 「そんなんでどうするのよ!

あんたはこれから、

モデルになるんでしょ!

恥ずかしがってる場合じゃないわよ!」

 

鶫 「はい。

すいませんお嬢………。」

 

千棘 「私も、

この半年あんたが少しずつ、

LAB(ラボ)のモデル科の生徒になって女の子らしく、モデルらしくなっていくところを見て来て、

一緒に頑張って来たんだから、

ファッションショーの時くらい、

頑張りなさい!」

 

鶫 「お嬢………。

はい!頑張ります!」

 

第1巻 第287話 完

 

 

 

第1巻 第288話 ガチガチ

 

2017年 11月4日(土) 15:30

 

LAB(ラボ)ファッション学園

 

B塔(とう) エレベーター内

 

 

ウィーン………

 

 

千棘 「さーてみんな、

25階のショー会場に行って、

つぐみの晴れ舞台を応援するわよ!」

 

小咲 「うん。

つぐみちゃん頑張ってるみたいだし、

しっかり応援しないとね。」

 

万里花 「あの男らしい性格の鶫さんが、

モデルとしてファッションショーに出場ですか………。

これは、見ておく価値がありますわね。」

 

集 「俺も、

誠士郎ちゃんのモデル姿………。

スッゴく楽しみだなぁ………。」

 

るり 「集くん、

いつも行ってるけど、

浮気は許さないわよ………?」

 

ゴゴゴ………

 

集 「やだなぁるりちゃん、

分かってるってば〜〜。」

 

蒼也 「俺も、

誠士郎がようやく見つけた、

ヒットマンに次ぐ2つ目の道、

あいつの戦友としてしっかりと目に焼き付けておかないとな。」

 

楽 「にしても鶫のやつ大丈夫かなぁ………?

大分緊張してたみたいだけど。」

 

千棘 「あっ、

着いたわよみんな!」

 

 

ウィーン………がシャン

 

 

エレベーター 「25階でーす。」

 

 

楽たちが話してる間に、

エレベーターは25階に着いた。

 

 

ウィーン………

 

 

楽 「おお………。」

 

 

開いたエレベーターのドアから見えたB塔(とう)の25階のその景色は、

さっきまで楽たちがいた1階と同様、

何から何まで白一色で、

左右にいくつかあるドアのある廊下の1番奥に、

大きな扉がある。

 

 

集 「やっぱりこの階も、

見渡す限り白一色だねえ〜〜。」

 

楽 「なあ千棘、

あの1番奥の部屋がファッションショーの会場なのか?」

 

千棘 「そうよ。

さあ、入りましょう。」

 

スタスタ………

 

ガチャ

 

 

楽 「おお………。

この部屋も白一色かよ………。」

 

 

廊下の奥の扉を開けたそのファッションショーの会場の大広間は、

劇団の会場のように奥に広いステージがあり、

観客席の椅子(イス)も何百と並んでいた。

 

そして、

それらも白一色だった。

 

 

楽 「ホントに色や外観にこだわってんだな。

この学校。」

 

千棘 「さあみんな、

空いてる席に座りましょうよ。」

 

スタスタ………

 

スッ

 

 

楽たちは、

空いていた観客席に座った。

 

 

司会者 「えー、みなさん。

お待たせしましたーー。

まもなく、

LAB(ラボ)ファッション学園のモデル科1年の、

学祭ファッションショーを始めます。」

 

楽 「おっ、始まったぞ。」

 

司会者 「それでは、

1番の人、入場して下さい。」

 

1番の人 「はーい。」

 

集 「おおーー!

あの1番の子、

結構可愛いね〜〜!」

 

るり 「集君?」

 

ゴゴゴ………

 

集 「はい。

分かってます………。」

 

 

そして、順番は進み………

 

 

司会者 「次は、14番の人です。」

 

千棘 「おっ、

来た来た。

14番は鶫よ。」

 

スタスタ………

 

 

鶫は、ステージに出て来た。

 

 

観客A 「オオーー!」

 

観客B 「スゲーー可愛い〜〜!」

 

観客C 「あのキリッとした顔に、

あのロングヘアとあの服がいいよな〜〜!」

 

 

ステージに出て来た鶫は、

千棘が選んだピンク色のワンピースを着ていた。

昔とは違い、

モデルになる為に長く伸ばしたロングヘアも相まって、

一層(いっそう)女の子らしく見えた。

 

 

集 「おお〜〜!

誠士郎ちゃん、かわいい〜〜!」

 

小咲 「でも、

なんだかつぐみちゃん、

緊張してない?」

 

楽 「え?」

 

 

楽がステージの上の鶫を見ると、

小咲の言った通り鶫は、

顔を真っ赤にしてガチガチに緊張していた。

 

 

鶫 (うう〜〜………。

気持ちの整理はして来たのだが、

やっぱり実際にステージの上に立つと緊張する………。)

 

 

千棘 「もー、あの子ったら………。」

 

ガバッ

 

 

千棘は席から立って、

身を乗り出した。

 

 

楽 「おい、千棘?」

 

千棘 「コラーー!

つぐみ、今のあんたはモデルでしょ?

もっとシャキッとしなさい!」

 

 

千棘は、大声を出した。

 

 

鶫 「!」

 

鶫 (そうだ、

今の私はステージの上の1人のモデルなんだ………。

モデルに大事なものは、

いや、モデルで無くとも、

1人の女の子に大事なものは………。)

 

 

回想

 

 

楽 「お前は、

そうやって笑ってた方が女の子らしくて可愛いぜ。」

 

 

鶫は、楽の言葉を思い出していた。

 

 

鶫 「……………。」

 

ニコッ

 

 

鶫は、

満面の女の子らしい笑みを見せた。

 

 

観客一同 ワアァァァ………

 

 

観客一同から、

大歓声が起こった。

 

 

集 「………。

俺、誠士郎ちゃんのあんなに女の子らしい顔、

初めて見たかもしんねー………。」

 

楽 「俺もだよ。

でも………。」

 

集 「でも?」

 

楽 「やっぱり鶫は、

ああやって女の子らしい顔してた方が、

可愛いと思う。」

 

第1巻 第288話 完

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