2017年 11月5日(日) 9:30
LAB(ラボ)ファッション学園
A塔(とう) 16階
千棘 「さあみんな、
今日はこの部屋からよ!」
千棘は、「1605号室」、「帽子部」、
と書かれた部屋のドアの前で止まった。
楽 「帽子部?
ここ、こんなのもあるのか?」
千棘 「ええ。
ウチは研究会の他にも、
普通の運動部や文化部の他に、
ウチの学園特有の、「アパレル部」、
なんてのもあるのよ。
もちろん、
この部も学祭期間中は、
一般の人も試着自由よ。」
小咲 「そうなんだ。」
千棘 「さあ、入りましょうみんな。」
ガチャ
千棘は、1605号室のドアを開けた。
楽 「おお………。」
その部屋は、
予想通り大量の帽子が飾ってあり、
町の若者が被っているような、
キャップ帽やニット帽から、
サンバイザーやシルクハットなど、
様々な帽子が飾ってあった。
そして壁には、
同じく様々な帽子の絵が描かれていた。
千棘 「さあみんな、
被ってみなさい!
帽子だから、
昨日回った部屋と違って、
試着室もカーテンもいらないわよ!」
女子一同 「はーい。」
楽 「さてと、
俺らは………。」
約10分後
楽 「……………。
なあ集、
俺、似合ってるかな?」
集 「俺に聞かれてもな………。
自分じゃ、似合ってるか分かんねーし………。」
万里花 「楽様〜〜。
どうですかこの帽子、
私(わたくし)に似合ってますか〜〜?」
楽 「お、橘か。」
万里花は、
ピンク色の麦わら帽子に似た形の帽子、
そして帽子の上には花が飾ってある、
いわゆる、
「夫人帽」を被って来た。
集 「おお〜〜。
いいね万里花ちゃん。
その帽子、
まさに万里花ちゃんに似合うって感じで!」
万里花 「あら、
舞子さん。
いいところに気が付きましたわね。
そうですわ。
このような品格溢れる帽子は、
まさに私(わたくし)に似合うというものですわ。」
小咲 「やっと決まった………。
ど、どうかなみんな?」
楽 「あっ、小野寺。」
弥柳 「!」
次に出て来た小咲は、
麦わら帽子を被って出て来た。
楽 「小野寺、
麦わら帽子にしたのか?」
楽 (なんか似合うな………。
この麦わら帽子を被って、
農作業を頑張ってる小野寺………。
なんか、
考えるだけで和むよな………。)
小咲 「えっと、
この前弥柳くんとイチゴ狩りやカカオ狩りに行ったのを思い出して、
こういう麦わら帽子しながら作業したら、
なんだか雰囲気に似合うかなぁって………。」
蓮 「ああ、
似合ってると思うぜ。」
蓮は、顔を少し赤くしながら答えた。
小咲 「ホント?
………ありがとう、弥柳くん。」
蓮 「!
お、おう………。」
蓮は、少し照れた。
鶫 「似合ってますね、小野寺様。
あと橘 万里花、
お前もな。」
集 「おっ、誠士郎ちゃん〜〜。」
3番目に出て来た鶫は、
赤いリボンの付いたシルクハットという、
随分、奇抜(きぱつ)な帽子を被って来た。
集 「誠士郎ちゃん、
随分派手なのを選んだね〜〜。」
鶫 「フン………。
私ももうモデルだからな、
こういう帽子にも、
慣れておかないとな………。」
鶫は、
顔を赤らめて少し照れていた。
楽 「別に、似合ってると思うぜ、
鶫。」
鶫 「!
そ、そうか………。」
千棘 「お待たせみんな〜〜。
あらっ!
みんな、
似合った帽子見つけれたじゃない〜〜。」
楽・集 「お!」
最後に出て来た千棘は、
赤色に黒い丸模様が描かれた、
ニット帽を被って出て来た。
千棘 「ど、どうかな………。
楽?」
楽 「ああ、似合ってるぜ。」
千棘 「!
ホント?
良かったぁ………。」
楽 (どちらかと言えば、
小野寺に似合いそうな可愛い帽子だけど、
この帽子を被った千棘と冬にデート………。
考えただけで、ドキドキするぜ。)
第1巻 第291話 完