2017年 11月5日(日) 10:00
LAB(ラボ)ファッション学園
A塔(とう) 22階
千棘 「さあ、
帽子部の次はこの部屋よ、みんな!」
楽 「「靴部」?
ここ、こんな部もあんのか?」
16階の帽子部での帽子の試着を終えた楽たちは、
次は千棘に案内されて、
22階の「2204号室」、「靴部」の前に来ていた。
千棘 「えっとみんな、
この部はねぇ………。」
楽 「言わなくても大体わかるぜ千棘、
靴が好きな人が集まって、
色んな靴をデザインしたり、
研究したりしてるんだろ?」
千棘 「もう!
楽ったら、先に言わないでよ!
私がみんなに、
説明してあげたかったのに!
うわっ、わりぃ!」
集 「さあさあみんな、
早く入ろうよーー。」
ガチャ
今回は、
集が部室の扉を開けた。
「2204号室」、「靴部」、
その部屋の中には、
やはり様々な靴が飾られていて、
スニーカーやクロックス、
スポーツシューズにハイヒールなど、
一般的な靴が殆ど揃っていた。
千棘 「さあさあみんな、
自分に合った靴を探して!」
スタスタ………
そして女性陣は、
それぞれが好きな靴を探しに行き………
千棘 「お待たせ、みんな!」
集 「おっ、
来た来た!」
万里花は、ピンク色のヒールを、
小咲は、青色のクロックスを、
千棘は、黒いハイヒールを履いて出て来た。
万里花 「いかがですか楽様?
私(わたくし)、ヒール似合ってますか?」
小咲 「こういう庶民的な靴も、
いいと思ったの………。」
千棘 「どう、楽?
似合ってる?」
夜内(やうち) (橘さんにヒール………。
スッゲー似合ってる………。)
弥柳 (こういう子供も履いてそうな靴、
無邪気な小野寺さんらしくていいな………。)
楽 (千棘にハイヒール、
スッゲー似合ってる………。
やっぱり千棘、
スタイル良くて、
いい足してるよな………。
ヒールを履くと、
それが強調されるぜ………。)
楽・蓮・夜内(やうち) (スッゲー可愛い!)
第1巻 第292話 完
第1巻 第293話 アクセサ
2017年 11月5日(日) 11:00
LAB(ラボ)ファッション学園
A塔(とう) 26階
「2602号室」、「アクセサリー部」のドアの前。
千棘 「さあみんな、
午前中のアパレル部巡りの、
最後はここの部よ!」
楽 「アクセサリー部かぁ………。
やっぱり、
アクセサリーを作ってるのか?」
千棘 「分かってるじゃない!
そうよ、
可愛いアクセサリーが沢山あるんだから!」
楽 「……………。
でもなんだか、
アクセサリーって、
俺たちには随分と縁のあるものだよな。」
千棘 「え?」
楽 「だって、ほら?」
チャッ
千棘 「あっ。」
楽は、
首に下げていた千棘との約束のオレンジ色の錠のネックレスを見せた。
千棘 「そうよね………。
あんたと小咲ちゃんとの5歳の時の約束も、
最初の鍵と錠によるものだったし、
それに今の約束も………。」
チャッ
千棘も、
自分のオレンジ色の鍵を見せた。
小咲 「そうだよね。
私たち今も昔も、
鍵と錠の約束が付いてるよね。」
万里花 「……………。
そうですわね。」
チャッ
チャッ
小咲と万里花も、
楽と千棘から受け取った、
赤と青のネックレスを出した。
集 「まあまあ、
新しい錠と鍵の話はその辺にして、
今はこのアクセサリー部を楽しもうよ!」
ガチャ
集は、2602号室のアクセサリー部のドアを開けた。
集 「おお〜〜。
この部屋も随分揃ってるね〜〜。」
そのアクセサリー部の部室には、
ネックレス、指輪、腕輪、ブローチなど、
様々な種類のアクセサリーが揃っていた。
千棘 「さあみんな、
自分が気に入ったアクセサリーを試着していいわよ!」
女子一同 「はーい。」
スタスタ………
万里花 「あっ、
このネックレス、
マリーゴールドではありませんの?」
万里花の言う通り、
それは黄色いマリーゴールドのネックレスだった。
千棘 「あっ、ホントね。
万里花あんた、
小さい時に楽からそのマリーゴールドの髪飾りを貰ったんだっけ?」
万里花 「ええ、そうですわ。
花言葉は、「健康」。
病弱だった私(わたくし)に、
楽様が体が良くなるようにと送ってくれた、
楽様からの私(わたくし)への最高のプレゼントですわ………。」
カアァァァ………
万里花は、うっとりしながら
楽との昔の思い出を思い出していた。
万里花 「いいですわねこのネックレス………。
欲しいですわ………。」
千棘 「……………。
なら、買えばいいんじゃない?」
万里花 「え?」
千棘 「大半のアパレル部は、
自分たちの部で作った作品を、
売ってるのよ。
出口のレジの子にお金を払えば、
買えるわよ。」
万里花 「そうですか!
ありがとうございますわ。
桐崎さん。」
千棘 「別に………。
楽との思い出の品(しな)が欲しいってのは、
すごく良くわかるしね。」
千棘は、目をそらして少し照れながら答えた。
楽 (千棘のやつ、
何だかんだ言って、
橘こと友達として大事に思ってるんだな、
やっぱり、根は優しい子なんだなぁ………。)
小咲 「あっ!
このブローチ、可愛い………。」
小咲は、水色の百合の花のブローチに目をやった。
千棘 「わぁ〜〜、可愛い………。
百合って、お淑やかなイメージあるから、
小咲ちゃんにピッタリだよ!」
小咲 「そんな、私なんて全然………。
でも、千棘ちゃんがそう言ってくれるんだから、
私はこれにします。」
スッ
スタスタ………
小咲は、
百合のブローチを持ってレジの方に向かった。
楽 「ここの部のアクセサリー、
なんだか花の形をしたのが多いな。」
千棘 「花が好きな女の子は沢山いるからね。
あっ、でもこんなのもあるわよ。」
スッ
千棘は、
腕輪の棚から、
金属のドクロが飾られている腕輪を手に取った。
千棘 「つぐみ、
これあんたに似合いそうじゃない?」
鶫 「私にですか?
でもお嬢がそう言うなら………。
私はこれにします。」
スッ
鶫は、
千棘から腕輪を受け取った。
千棘 「で、私は………。
何にしようかしら?」
楽 「あっ、これなんかどうだ?」
スッ
楽は、月の形をした金色の指輪を手に取った。
千棘 「あっ!
いいじゃないそれ!
私、
星の光も月属性だし、
鍵の穴の形も、
月の形だしね!」
楽 「だろ?
お前に似合うぜ、
きっと。」
スッ
楽は、
千棘の薬指に指輪をはめた。
千棘 「ん?」
楽 「あっ。」
千棘 「……………。
楽、これはどういう意味?」
楽 「いや………。
気が付いたら無意識に………。」
千棘 「……………。
左手の薬指にって事は、
つまり………。」
楽 「わーー!
その先は言うな!
無意識にやっちまっただけだから!
ゴメンな千棘!」
第1巻 第293話 完