2017年 11月5日(日) 13:00
LAB(ラボ)ファッション学園
A塔(とう) 3階
千棘 「さあみんな、
ついに私のクラスの、
アパレル店に案内するわよ!」
昼食を終えた楽たちは、
千棘のクラスのデザイン科のアパレル店に行く為に、
千棘のクラスがあるA塔(とう)の3階に来ていた。
楽 「この階に、
お前のクラスがあるのか?」
千棘 「うん、
そーよ。
ほら、あの部屋よ!」
スッ
千棘が指差した部屋は、
「303号室」、「1年デザイン科」と書かれて、
部屋のドアの上には、
「アパレル店」と書かれた、
学生たちが作った看板が掛けられていた。
楽 「へーー、
あの部屋が千棘のクラスかぁ………。」
ガチャ
? 「?あら………。」
千棘 「!」
千棘が楽たちに自分のクラスを紹介していると、
皆川 由奈が教室から出て来た。
皆川 「あら、桐崎さん。」
千棘 「み、皆川さん………。」
皆川 「今日わ負けないからね。」
千棘 「ええ、こちらこそ!」
皆川 「あら、
もしかしてその黒髪の彼が、
話に聞いてたあなたの彼氏?」
チラッ
皆川は、
楽の方に目をやった。
千棘 「そ、そうよ!
彼が私の彼氏よ!」
楽 「……………。
始めまして、
千棘と付き合ってる、
一条楽です。」
楽は、皆川に挨拶(あいさつ)をした。
皆川 「始めまして。
皆川 由奈です。
フフフ………。
桐崎さん、
今日はその彼の前で、
いいところを見せられるといいわね。」
千棘 「も、もちろんよ!
あんたにも、負けないんだからね!」
皆川 「フフフ………。」
パタンッ
由奈は、
部屋の中に戻っていった。
千棘 ベーー
千棘は、
教室の中に戻っていった皆川に向かって、
片目を引っ張って、
舌を出して、ベーーをしていた。
楽 「……………。
なあ千棘、
あの人がお前がライバル視してる人か?」
千棘 「そうよ!
あいつ、ムカつくのよ!」
万里花 「やれやれ………。
桐崎さん、
あなたはどこでも、
誰かとケンカするのですわね。」
千棘 「あいつは、
あんたとは違うわよ!
あんたの方が………。」
万里花 「………私(わたくし)の方が?」
千棘 「……………。
あんたの方が、
根は全然いい子よ………。」
万里花 「!」
千棘は、
目をそらしながら答えた。
楽 (千棘のやつ、
やっぱり高校の時より、
友達の本当の大切さってのが分かって来たな。
彼氏として嬉しいぜ。)
第1巻 第294話 完
第1巻 第295話 ウリダシ
2017年 11月5日(日) 13:30
LAB(ラボ)ファッション学園
A塔(とう) 3階
303号室、「1年デザイン科」、
倉持 「あっ、千棘ちゃん!」
千棘 「綾ちゃん、おっはよーー!」
千棘は、
デザイン科の1年の教室に入り、
綾に話しかけていた。
楽 「あっ、
あんたはUNIQLO(ユニクロ)で会った………。」
綾 「はい。
千棘ちゃんのLAB(ラボ)のクラスメイトで友達の、
倉持 綾です。
お久しぶりです。
一条くん。」
集 「おお〜〜。
桐崎さんの専門での友達かぁ〜〜。
美人だね〜〜。
俺は舞子集!」
るり 「宮本るりよ。」
小咲 「小野寺小咲です。
よろしく。」
万里花 「橘 万里花と申します。」
ペコリッ
蒼也 「……………。
双神 蒼也だ。」
弥柳 「俺は弥柳 蓮。
よろしくな。」
鶫 「倉持さん。
いつもお嬢と仲良くして頂き、
ありがとうございます。」
綾 「千棘ちゃん、
ずいぶんたくさんの友達を連れて来たんだね〜〜。」
千棘 「みんなに、
ウチの学祭を楽しんで貰いたいからね!」
綾 「やっぱり、
友達思いなんだね〜〜。
千棘ちゃんは。」
千棘 「綾ちゃん、
今日はお互い、
服を売るのを頑張ろうね!」
綾 「うん。
でも、服をデザインしちゃったら、
後はもう売れるのを待つしか無いんじゃない?」
千棘 「フフフ………。
甘いわね綾ちゃん、
ファッションデザイナーたるもの、
服をデザインするだけじゃ無くて、
経営と宣伝にも力を入れなきゃ。」
綾 「?」
LAB(ラボ) 各階の廊下
千棘 「3階の303号室で売ってまーす!
是非、来て下さーい!」
ピラッ
千棘は、
廊下で自分で作ったチラシを配っていた。
客A 「お!
なかなかカッコいいデザインのズボンじゃねーか!」
客B 「ホントだ!
俺、この店行ってみようかな!」
楽 「……………。
まさか、こんなチラシまで書いてたとはな。」
千棘の書いたチラシには、
千棘がデザインした長ズボンの写真と、
それの値段や特徴などが、
細かく書かれていた。
千棘 「夜遅くまで、
頑張って書いたからね!」
楽 「それで、
ここ最近、夜の1時か2時くらいまで、
スペクトル凡矢理の部屋で机に向かってたのか………。」
千棘 「利益を上げる為には、
宣伝も大事なのよ!
それに、
自分に出来る事ならなんでもやらなきゃ!」
楽 (おお………。
流石(さすが)、華さんの娘………。)
千棘 「お願いしまーす、
来て下さーい!」
ピラッ
千棘は、
熱心にチラシを配り続けた。
小咲 「……………。
ねえ千棘ちゃん、
このチラシ、私が配ろうか?」
千棘 「え?」
小咲 「千棘ちゃんは、
お店に戻って、
お客さんを呼んだ方がいいよ。
このチラシは、
私があちこちに配ったり、
貼ったりするからさ。」
千棘 「えっ、
でも悪いよそんなの………。
私、
小咲ちゃんたちにウチの学祭を楽しんで貰うのが楽しみだったのに、
手伝わせちゃったりしたら………。」
小咲 「大丈夫だよ!
私も千棘ちゃんのお手伝いするの楽しいし、
私たち、
友達でしょ?」
るり 「そういう事なら、
もちろん私も手伝うわ。」
集 「じゃあ俺は、
色んな人が見そうな場所を選んで、
チラシを貼っておくよ。」
鶫 「お嬢、
私もお手伝いします!」
蒼也 「無論、
俺も手伝います、
お嬢。」
蓮 「まあ、
菓子屋でも、宣伝は大事だしね。」
夜内(やうち) 「……………。
努力するのは、
いい事だね。」
千棘 「みんな………。
ありがとう!」
千棘 「さあ楽、
チラシ配りは皆んなに任せて、
私たちはクラスのお店に行くわよ!」
楽 「お、おう!」
万里花 「……………。」
タタッ
楽、千棘、万里花は、
デザイン科の教室の、
「アパレル店」に向かった。
303号室、「1年デザイン科」、
「アパレル店」、
千棘 「こちらの服、
どうですかーー?」
千棘は、
声を出して客寄せしていた。
千棘 「楽、
どう?私の服、売れてる?」
楽 「おう!
チラシを持った人が、
どんどん買ってくれるぜ!」
千棘 「みんなが配ってくれたんだ………。
ありがとう、みんな!」
万里花 「フーー………。
桐崎さん、
あなたも立派に努力するようになったじゃありませんか。」
千棘 「え?」
万里花 「みなさーん!
こちらの服はいかがですかーー!」
千棘 「わっ!」
楽 「!」
万里花は、
大声を出して客寄せした。
千棘 「ま、万里花………。」
万里花 「桐崎さん、
楽様にふさわしい女の子になる為に
しっかりと努力している今のあなたになら、
幾らでも手助けくらいしようと思いますわ。」
千棘 「万里花………。
ありがとう!
あんたのそういう努力家なところ、
昔から憧れてたのよ、私!」
楽 (千棘のやつ、
やっぱり友達を本当の意味で大事に出来るようになったな………。
いや、
お前は高校の時から、
友達が大好きなやつだった。
少し努力して、
友達を本当に大事に出来るようになれば、
これが当たり前の姿だよな………。)
第1巻 第295話 完