2017年 11月6日(月) 13:00
凡矢理大学
スタスタ………
千棘 「ねー、楽。
次はどこ行くの?」
楽 「そうだな………。
どこも、面白いと思うけどな………。」
小咲 「あっ、見て一条君。」
楽 「ん?」
小咲が見つけたのは、
演劇部の出し物だった。
集 「へーー、演劇部かぁ………。」
るり 「それに、
恋愛の演劇ですって。」
小咲 「なんだか懐かしね。
私たちも、
高1の時に、「ロミオとジュリエット」をやったもんね。」
楽 「ああ、
あの時小野寺、残念だったな。
せっかくあんだけ頑張って練習したのに、
足の捻挫(ねんざ)で出られなくて………。」
小咲 「いいんだよ、一条君。
一条君が私の代わりに千棘ちゃんを連れて来てくれたし、
あの後、一条君が屋上でやってくれたしね………。」
千棘 「小咲ちゃん………。
ありがとう!
私、
自分が悪いのに楽に拗ねて、
練習も出なかったのに………。」
楽 「千棘、
お前も大分素直になったなぁ………。」
千棘 「ありがと、楽。
ねえねえ、
せっかくだから、みんなで見ていきましょうよ!」
楽 「ああ、そうだな。」
スタスタ………
そして、
楽たち一同は演劇部の会場の中に入って行き………。
ウィーン………
会場の、
ステージの幕が上がった。
演劇部員A 「みなさん、
本日は我が演劇部の出し物に来て頂き、
ありがとうございまーす。
間も無く、
劇が始まりまーす。」
ザワザワ………
千棘 「楽、劇が始まるわよー。」
楽 「おう。」
男性役者 「会いたかったよ!」
女性役者 「私もよ!」
千棘 「……………。」
千棘は、
黙り込んで劇を真剣に見ていた。
千棘 「ねえ楽、
いい劇よね。」
楽 「ん?
ああ、そうだな。」
千棘 「なんかさ、
こういう劇を生で見ると、
こっちまでそういう雰囲気になってくるわよね。」
楽 「え?」
ギュッ
千棘は、
楽と腕を組んだ。
楽 「おっ、おい。
千棘?」
千棘 「……………。
ねえ楽、」
ジロッ
千棘は、
上目遣いで楽を見た。
千棘 「私、
なんだかキスしたくなってきちゃった。」
楽 「なっ?
ダメだって!
みんなもいるし、後でしてやるから……….。」
千棘 「……………。
ヤダ、今したいの。
暗がりで見えづらいから、大丈夫だよ。」
楽 「……………。
ったく、しょうがねーな………。」
クイッ
千棘 「ひゃうっ!」
楽は、
千棘の顎をつまんだ。
楽 ドキドキ………
千棘 ドキドキ………
集 「ん?
2人で何してるの?」
楽・千棘 「!」
隣の席に座っていた、
集が気が付いた。
楽・千棘 「なんでもねー(ないわよ)!」
こうして、楽たちの演劇鑑賞は終わりました。
第1巻 第300話 完