2017年11月6日(月) 16:00
凡矢理大学
第1体育館、バドミントン部の練習場
LRT(ラブ リアル テスト)会場
楽 「よーし千棘、
ついにこのイベントに、
お前と参加する時が来たな!」
千棘 「うん。
スッゴい楽しみ!
楽、このピンク色の建物がイベントの会場なの?」
楽 「ああ、そうだぜ!」
凡矢理大学の第1体育館のバドミントン部の練習場の前に建てられた、
そのイベント会場は、
ピンク色の外観に、
入り口の上には、
「LRT(ラブ リアル テスト)」と書かれた黄色い看板が掛けられていて、
とても大学の学生間で作ったものとは思えない、
本格的な出来だった。
るり 「にしても、
随分(ずいぶん)と本格的な作りね。
コレ、
ホントに学生間だけで作ったのかしら?」
楽 「ああ、
イベント会場の建物の組み立ては、
俺は手伝わなかったけど、
俺にバド部の大学祭のイベントの手伝いを頼んだ冬吾って友達が指示して建てたらしい。
何でも、
建築の仕事をしている知り合いを何人も読んで、
手伝って貰ったらしいぜ………。」
るり 「なにその人脈………。
なんだかその人、私の彼氏と似てるわね………。」
楽 「アハハ………。
宮本、
それ、俺も最近よく思ってるぜ。」
冬吾 「おーす、楽。
お!
楽お前、
随分と沢山、友達を連れて来たな〜〜。」
楽 「あっ、冬吾!」
噂をすれば、
楽の大学の級友で
実は水星属性の星神でマフィア界のジャーナリスト、
やや長めの茶髪に太枠(ふとわく)の黒縁メガネを掛けた、
久野 冬吾(くの とうご)が話しかけて来た。
冬吾 「おっ、
もしかしてそこの金髪の彼女が、
何度も話に聞いてた楽の彼女?」
冬吾は、
千棘に目をやって話し掛けた。
千棘 「はじめまして、
今、楽とお付き合いさせて貰ってる、
桐崎千棘です。
久野(くの)くんですよね?
楽から話はかねがね聞いています。
いつも楽がお世話になっています。」
スッ
千棘は、
冬吾に手を差し出して、
握手を求めた。
冬吾 「おっ!
美人なだけじゃなくて、礼儀正しいいい彼女さんじゃない〜〜。
はじめまして。
久野 冬吾(くの とうご)です。
よろしく!」
ギュッ
冬吾は、
挨拶(あいさつ)を返しながら、
千棘の手を握り返して、
千棘と握手をした。
冬吾 「なーなー楽、
サイコーの彼女さんじゃない。
羨ましいな〜〜。」
ヒソヒソ
楽 「初対面の人に対してだけだ。
打ち解けて来たら、
お転婆(おてんば)にも程があるぞ。」
千棘 「ん?
楽、なーにヒソヒソ話してるの?」
楽 「!
いや、なんでもねー!」
千棘 「?
そう………。」
蛍(ほたる) 「冬吾ー。
イベントの準備、
大体終わったよー。
あっ、
楽も来たんだ。」
楽 「おっ、蛍(ほたる)。」
冬吾が千棘たちに挨拶(あいさつ)していると、
今度は同じく楽の級友、
ドクロのニット帽を被った金髪の、
蛍 葉次(ほたる ようじ)が来た。
千棘 「あっ、
その子も楽の大学での友達?」
楽 「ああ、
蛍(ほたる)だ。」
千棘 「へーー、なんか可愛い!」
蛍 「こ、こんにちは………。」
蛍は、
少し照れながら千棘に挨拶した。
楽 「蛍(ほたる)、
イベントの準備、
もう終わったのか?」
蛍 「うん。
ウチの部の先輩たちも、会場の中の自分の持ち場についたし、
お客さんがき次第、
イベントを始めるみたいだよ。」
冬吾 「おっ。
じゃあ、
楽と桐崎さんが最初に参加してみたらどうだ?」
楽・千棘 「え?」
冬吾 「だってお前ら、
恋人としての仲の良さには自信があるんだろ?
恋人同士限定のイベントにトップバッターで参加なんて、
大学祭のいい思い出になるんじゃないか?」
楽 「なるほど………。
いいなぁ、それ!」
千棘 「そうしましょう、楽!」
楽 「よーし、行くぞ千棘!」
千棘 「ええ、
行きましょう楽!」
第1巻 第303話 完