2017年11月6日(月) 16:45
凡矢理大学
第1体育館、バドミントン部の練習場
LRT(ラブ リアル テスト)会場
第1関門から第2関門への通路
第1関門のオバケ屋敷をクリアした楽と千棘は、
次は第2関門の扉に向かっていた。
スタスタ………
千棘 「ねー、楽。
第2関門はどんなテストなの?」
楽 「それは着くまで秘密だ。
前に言っちまったら、面白くねーだろ?」
千棘 「アハハッ。
まあ、それもそーね。」
スタスタ………
千棘 「あっ、着いたわよ楽。」
楽と千棘は、
ピンク色の第2関門の扉にたどり着いた。
千棘 「よーし、行くわよ楽!
次も頑張るわよ!」
ガラッ
千棘は、
扉を開けた。
千棘 「ん?何この部屋?」
第2関門のその部屋には、
小さい机が2つと、
そしてその机の後ろ側に座っているバドミントン部員が2人、
机の前側(まえがわ)にも椅子(イス)が2つ並べられていた。
バドミントン部員A 「いらっしゃーい!
第2関門は、クイズでーす!」
千棘 「クイズ?」
バドミントン部員B 「はい。
クイズというよりはインタビューですね。
恋人同士の今まで行った場所や、
デートの思い出などを聞いて、
我々審査員がどれだけ感動できるかで、
得点を決めます。」
千棘 「へーー、面白そう!」
楽 「だろ?
俺もこの関門は、いいと思ったんだ。」
バドミントン部員A 「それでは、
まずは告白の状況から、
どちらから告白されたんです?」
千棘 「えっと、
それは一応、私からで………。」
千棘は、
去年の夏に、
天駆高原(てんくこうげん)の岩の前で、
楽とお互いに告白し合った時の事から審査員に話し出した。
千棘 「それで、
彼は付き合い出してすぐにファッションデザイナーの勉強に外国に行っちゃった私を、
ずっと待っててくれたんです。
それで、
今年の春に、私が日本に戻って来て、
マンションで一緒に暮らし始めてからは………。」
千棘の話は続いた。
千棘 「他にも………。
一緒に映画に行ったり、
スケートに行ったりもしました。
そこで………。」
千棘は、
楽と行ったデートの幾つかを話した。
そして、
千棘の話は終わり………。
千棘 「………とまあ、
楽とのデートは、こんな感じです。」
バドミントン部員A 「……………。」
バドミントン部員B 「……………。」
2人のバドミントン部員は、
千棘の話を聞き終えた後、
黙り込んでいた。
千棘 「ど、どうですか………?
私たちの恋愛の話………。」
楽 (なんで何も言わねーんだ?
もしかして、あんまり良くなかったのかも………。)
バドミントン部員A 「すごく良かった。」
楽・千棘 「え?」
バドミントン部員B 「いやー、
今時のカップルときたら、
お互いが少し自分の好みだったり、
見かけが可愛いとか、
そんな軽い理由で付き合ってる子たちも多いのに、
君たちはいい!
お互いがお互いといて、
楽しくて仕方が無いというのが、
話を聞いてるだけでひしひしと伝わってくる!」
千棘 「!
ホントですか?」
楽 (まあ、
俺たちはペンダントを時々(ときどき)開けて、
思い出を見返して楽しむほど、
お互いと過ごした時間が大切で楽しいからな………。)
バドミントン部員A 「これなら、
文句無しにこの関門クリアです。」
バドミントン部員B 「俺も。
一条君、いい彼女を持ったね。」
千棘 「やったね、楽!」
楽 「おう!」
パンッ
楽と千棘は、
ハイタッチして第2関門をクリアした喜びを称え合った。
第1巻 第306話 完