2017年11月6日(月) 17:00
凡矢理大学
第1体育館、バドミントン部の練習場
LRT(ラブ リアル テスト)会場
第3関門
千棘 「えっ?
第3関門は迷路なの?」
LRT(ラブ リアル テスト)で、
第1関門と第2関門をクリアした楽と千棘は、
次は第3関門の「恋人再会迷路(こいびとさいかいめいろ)に来ていた。」
バドミントン部員C 「はい。
お2人にはパスワードを半分ずつ教えて、
迷路の別々の入り口から入って貰い、
迷路内で出会えたら、
このメールアドレスに送信して下さい。
それでタイムを計ります。」
スッ
バドミントン部員は、
メールアドレスとパスワードの半分ずつが書かれたメモを渡した。
千棘 「そういえば、
少し前に行ったウォーターパークにも、
迷路のプールがあったわね。」
楽 「え?
あ、ああ………そうだな………。」
楽 (あのプールの迷路に行って、
この関門のアイデアを思いついて冬吾に話したんだがな………。)
千棘 「よーし、
この関門も頑張るわよ楽!」
楽 「おう!
迷路内で会おうぜ、千棘。」
タタッ
そして、
楽と千棘は別々の入り口から迷路内に入り………。
楽 「にしても、
入ってみると結構広い迷路だな………。」
スタスタ………
その迷路は、
黄緑色のダンボールで部屋の中に作られ、
結構な広さだった。
楽 (千棘のやつ、
どこにいるのか………。
ホントは、千棘の星の光を探せば一発だけど、
それは流石(さすが)にズルいし、
このイベントの意味ねーよな………。)
楽 「えーっと、
千棘だったらこの迷路、
あいつ、難しい事はあまり考えずにまっすぐどんどん進むだろうな………。」
スタスタ………
楽は、
千棘が進むと思った方向に迷路を進んで行った。
その頃、千棘。
千棘 「結構広い迷路ねぇ〜。
それに、分かれ道もたくさんあるし………。」
千棘 「……………。」
千棘 「楽なら、
多分あいつ、細かく考えるから、
迷路のセオリー通りに進むんでしょうね………。」
千棘 「確か迷路の抜け方は、
片手を迷路の壁に付けて歩くんだったわね………。」
スッ
ピトッ
スタスタ………
千棘は、
迷路の壁に片手を付けて、
迷路を歩き出した。
そして………
スタスタ………
スタスタ………
千棘 「あっ。」
楽 「おっ。」
楽と千棘は、
迷路の中で無事出会えた。
楽 「なんだか………。
随分と早く会えたな。」
千棘 「私、
あんたならどう進むか考えて、
その通りに進んだの。」
楽 「えっ?
マジか?俺もだ。」
千棘 「えっ?
あんたも私がどう進むか考えたの?」
楽 「何だよ………。
前々からそうだとは思ってたが、
俺たちやっぱり、考える事もやる事もだいぶ似てるな!」
千棘 「アハハッ、
確かにそーね。
さっ、早く私とあんたのパスワードを合わせて、
バドミントン部の人に送信しましょ。」
楽 「おう。」
スッ
楽は、
千棘から紙を受け取った。
ピッ ピッ
楽は、
自分と千棘のパスワードを合わせて、
バドミントン部員のメールアドレスに送信した。
約5分後
バドミントン部員C 「はーい。
お疲れ様でーす。
一条君と桐崎さんはこの関門もクリアでーす。」
千棘 「やったね、楽!」
楽 「おう。」
バドミントン部員C 「タイムは、
8分50秒。
なかなかの好タイムですね。
それでは、出口まで案内しまーす。」
スタスタ………
楽と千棘は、
バドミントン部員について行き、
出口まで歩き出した。
千棘 「……………。
ねぇ楽、
高2の最後のあの定期デートでケンカした後もそうだったけど、
やっぱり私たち、
考える事や行き先が似過ぎよね。」
楽 「ああ、そうだな。
ここまでだと、
逆に笑えてくるよな。」
千棘 「でも、良いわよね。
ニセモノの恋人の時から、
ずっと一緒に行動して、
お互いの理解を深めて、
そのうち、考える事や行動まで似てきて、
今日のこの関門は、
それを活かしてクリアできた。
あんたと2人で、ずっと一緒にいた成果だわ。」
楽 「千棘………。
ああ、そうだな!」
第1巻 第307話 完