2017年11月6日(月) 17:30
凡矢理大学
第1体育館、バドミントン部の練習場
LRT(ラブ リアル テスト)会場
第4関門
千棘 「え?
次は橋渡り?」
バドミントン部員D 「はい。
参加者のお2人には恋人同士で手を繋いで、
この橋を渡って貰います。
手を離したり、
橋から落ちたりせずに橋を渡り切れたらクリアです。」
千棘 「えっ?
でも大丈夫なの?
橋から落ちて、大ケガとかしちゃったら………。」
バドミントン部員D 「ああ、
それは大丈夫です。
橋の下に、マットが敷いてあるので。」
そのバドミントン部員の言う通り、LRT(ラブ リアル テスト)の会場の第4関門の部屋のダンジョン内に、
床が抜けて、入り口から出口にかけて2つの道が架かり、
その間は、それぞれを歩いている2人が手を繋げる程に離れている。
そして、底の抜けた床の下には、
道から落ちても大丈夫な様に、
マットが敷いてある。
千棘 「なるほど………。
これなら大丈夫ね。」
楽 「つーかお前の場合、
この程度の高さ、
マットが無くても落ちても何ともねーだろーが。」
千棘 「なっ!?
あんたねぇ、私、女の子なのよ?
少し丈夫(じょうぶ)だからって………。
あんたそれでも、
私の彼氏?」
楽 「うわっ!
そうだな悪りぃ!」
千棘 「まったく………。
ほら、さっさと行くわよ。」
スッ
千棘は、
楽に手を差し出した。
楽 「お、おう………。」
ギュッ
楽は、
千棘の差し出した手を握って、
千棘と手を繋いだ。
スタスタ………
そのまま、
楽と千棘は橋の左右を渡り出した。
楽 「うぅ〜〜。
結構バランス感覚いるな〜〜コレ。
それに、手を繋ぎながらだと尚更(なおさら)………。」
千棘 「楽、
あんた何グラグラしてるのよ。
こんくらいの橋も渡れないの?」
楽 「お前の方は、
何でそんな道路を普通に歩くみたいに平然と歩けるんだよ………。」
楽 (やっぱり千棘、
バランス感覚もいいんだな………。)
レオン 「それなら、
楽もバランス感覚を強化したらいいじゃん。」
ヒョコッ
楽 「あっ、レオン!」
レオンは、
楽の星匣(ほしはこ)から出て来て実体化した。
レオン 「この前教えたでしょ?
バランス感覚を強化する星体技(ほしたいぎ)。
足の裏にひっつくイメージの星の光を集めて、
床にくっつければいいんだよ。」
楽 「あっ、そうか!」
楽 (よーし、
足の裏に星の光を集めて………。)
ボウッ
楽は、
足の裏に地面にひっつくイメージの星の光を集めた。
楽 「こ、こうか………?」
ピタアァ………
楽の足は、橋にくっついた。
楽 「おっ、出来た!」
千棘 (?楽が急にグラグラしなくなった………?)
楽 (よーし、このまま橋を渡り切るぜ!)
スタスタ………
そして………
タンッ
千棘 「やったぁ!
クリアだ、クリアーー!」
楽と千棘は、
無事橋を渡り切ってゴールした。
楽 「やったな千棘。」
千棘 「うん!
でもあんたどうしたの?
途中から、急に動きが良くなったけど………。)
楽 「え?
ああ、ちょっとな………。」
バドミントン部員D 「おめでとうございます!
お2人は、この第4関門も文句無しにクリアでーす!」
千棘 「やったね、楽!」
楽 「おう。」
楽 「……………。
レオン、お前のおかげだよ。
クリア出来たのは。
ありがとな。」
ナデナデ………
楽は、レオンを撫でた。
レオン 「エヘヘ………。
どういたしまして。」
第1巻 第308話 完