ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第312話 ヨンテニ

2017年11月7日(火) 9:15

 

凡矢理大学

 

 

蒼也 「なああんた、

さっきの話、詳しく聞かせてくれ!」

 

 

蒼也は、

手紙の話をしていた学生に訪ねた。

 

 

学生C 「え?

あ、ああ………。

昨日、この凡矢理大学の学生部に届いてたんだ。

蝶のマークが描かれた手紙で、

「明日の11月7日の大学祭2日目(ふつかめ)に、

この凡矢理大学に来ている学生と客の星の光をいただくって、

意味の分からない手紙が!」

 

蒼也 「!」

 

楽 「星の光を?

やっぱり、

この騒ぎは星獣(せいじゅう)や星神(ほしがみ)絡みなのか?」

 

蒼也 「……………。

分かった。

教えてくれてありがとう。

この話は、あんた達にはどうにも出来ない。

大人しく倒れた者を運ぶんだ。」

 

学生C 「えっ?

何でそんな事、あんたに分かるんだ?」

 

蒼也 「……………。

いいから、言われた通りにしてくれ。」

 

ギラッ

 

 

蒼也は、

真剣な目付きで学生を見て言った。

 

 

学生C 「お、おう………。

分かった………。」

 

タタッ

 

 

蒼也 「……………。

さてと。」

 

スタスタ………

 

 

学生と話し終えた蒼也は、

楽達の元に戻って来た。

 

 

千棘 「蒼也くん、

この騒ぎはやっぱり、

星獣(せいじゅう)が原因なの。」

 

蒼也 「はいお嬢。

それに、蝶のマークという事は、

この事件の犯人は………。

パピヨンコクーンです。」

 

千棘 「パピヨンコクーンが?」

 

小咲 「えっ?

それって、前にウチのお店に来て弥柳くんと戦った、

あの金髪のおじさんのいる組織だよね?」

 

弥柳 「ああ、

あの電撃グラサンか。」

 

冬吾 「俺が加勢しただ時に、

楽とこの凡矢理大学で戦ってたのは、

派手な髪色のオバさんだったよね。」

 

万里花 「私(わたくし)も、

予備校で夜内(やうち)さんと一緒にいた時に、

あの火向(ひむかい)とかいう人に狙われましたわ。」

 

 

蒼也 「どうやら、

ここにいる大半は、

パピヨンコクーンと関わった事があるようだな………。」

 

 

倉持 「ねー、みんな。

さっきから何の話をしてるの?

星獣(せいじゅう)とかパピヨンコクーンとかって?」

 

夜内(やうち) 「俺も訳が分からないよ。

もしかして、

予備校であったあの火事と何か関係があるのか?」

 

楽 (あっ、そっか………。

倉持さんと夜内(やうち)くんは、

星神(ほしがみ)の事、

何も知らねーんだった………。)

 

 

楽 「な、何でもねーんだ!

悪いけど、倉持さんと夜内くんは少し離れててくれねーか?」

 

倉持・夜内 「?

はーい………。」

 

 

そして、

星獣や星神の事を知らない、

綾と夜内を外して、

楽達は話を進め………。

 

 

楽 「でも蒼也、

幾ら星獣でも、こんなたくさんの人から一気に星の光を奪うなんて、

出来るのか?」

 

千棘 「そうよねぇ………。

今までの星獣は、

1人ずつしか狙わなかったのに………。」

 

蒼也 「それは俺も気になっていたところです。

こんなに広範囲から、

気絶するほどの星の光を同時に奪うなんて芸当、

野生の星獣に出来るとは………。」

 

小咲 「あっ、

みんな、空を見て!」

 

一同 「え?」

 

楽 「あっ!」

 

 

小咲に言われて楽が見上げた空には、

青、緑、茶色の三色の光を纏った蝶々が飛んでいて、

青、緑、茶色の三色の鱗粉をまいていた。

 

 

千棘 「アレ、星獣じゃない!」

 

蒼也 「なるほど………。

地球アゲハか。

あんな上空だから、

俺たちの星匣(ほしはこ)も光らなかったわけだ。」

 

楽 「地球アゲハ?

蒼也、アレ地球属性の星獣なのか?

俺、地球属性だけは今まで見た事無かったんだが………。

星の光が三色(さんしょく)もあるぜ?」

 

冬吾 「俺も。

遊坂(ゆさか)さん以外の地球属性は初めて見たよ。」

 

蒼也 「地球属性は、

太陽や月とはまた違った意味で特別でな。

水星属性、木星属性、土星属性の3つの光を併せ持ってるんだ。」

 

楽 「え?

あの星獣1匹に、

3属性分の特性があるって事か?」

 

蒼也 「ああ、

俺も実物は久々に見た。」

 

千棘 「とにかく、

早くあの蝶々をやっつけに行きましょうよ。

このままじゃあ、

楽の大学の大学祭が滅茶苦茶(めちゃくちゃ)にされちゃうわよ!」

 

蒼也 「む?

ちょっと待って下さいお嬢。

あの地球アゲハの他に、

野生の星獣では無く、

星神のものと思われる星の光の気配が、

4つもあります。」

 

楽 「え?

それってもしかして………。」

 

蒼也 「火星、金星、木星、冥王星の4つの光です。」

 

楽 「それって………。

俺たちが今までに会った、

パピヨンコクーンの星神、4人全員じゃねーか!」

 

冬吾 「今回は、

向こうも総動員ってわけだね。」

 

蒼也 「しかも、

あの地球アゲハがいるのは、

この凡矢理大学のほぼ中心だが………。

あいつらの星の光の気配は、

4方角に分かれている。」

 

楽 「え?

あいつら、

この凡矢理大の四方に散ってるって事か?」

 

蒼也 「ああ。

楽、この凡矢理大学の地図はあるか?」

 

楽 「え?

ああ………。

ほれ。」

 

スッ

 

 

楽は、

iPhoneに凡矢理大学のHP(ホームページ)の地図を蒼也に見せた。

 

 

蒼也 「3号館、12号館、19号館、

そして………25号館か。

あいつらは、この4つの建物にそれぞれいて、

大学の中央にいる地球アゲハを攻撃しようとしている、

俺たちみたいなやつを待ち伏せしてるんだ。」

 

楽 「じゃあ、

どうすんだよ蒼也?

どこから行っても、

必ずあいつらの誰かに邪魔されちまうじゃねーか!」

 

冬吾 「……………。

そういう事なら、俺たちの出番だな。」

 

楽 「冬吾?」

 

冬吾 「俺たちが、

パピヨンコクーンのやつらを1人ずつ足止めするか、

出来れば倒してやるよ。

そのスキに、

お前らは地球アゲハのところに向かいな。」

 

蓮 「そういう事なら、

俺も協力するよ。

この大学祭にも、お客さんの為に美味しい料理を作った売店がいっぱいあった筈。

それを邪魔するなんて、

料理人として許せないしな。」

 

楽 「冬吾、弥柳くん………。

ありがとう!」

 

蒼也 「よし。

それなら、

久野くん、君は3号館に向かってくれ。

弥柳くん、あんたは12号館に、

お嬢、19号館をお願いします。

誠士郎、25号館に、

橘さん、あんたは天皇ヒツジの治癒の力で、

特に危険な状態の学生を治療してくれ。

小野寺さん、宮本さん、舞子くん、

君たちは危ないから学外へ早く逃げて、

楽、俺と2人で地球アゲハを倒しに行くぞ。」

 

一同 「分かった!」

 

 

楽 「よーし、行くぞみんな!」

 

 

ザッ

 

 

星神メンバーは、

星匣(ほしはこ)を構えた。

 

 

楽 「九愛太陽(きゅうあいたいよう) レオン」

 

鶫 「金星機械王(きんせいきかいおう) メガオン」

 

蒼也 「海王霧梟(かいおうむきょう) ブウロ」

 

万里花 「愛羊天皇(あいようてんのう) レム」

 

千棘 「三日月銀兎(みかづきぎんと) シルフ」

 

冬吾 「水星流鱏(すいせいりゅうえい) クリア」

 

蓮 「土星不動像(どせいふどうぞう) バオ」

 

シュンッ シュンッ シュンッ

 

シュンッ シュンッ シュンッ

 

 

6匹の契約星獣が召喚された。

 

第1巻 第312話 完

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