2017年11月7日(火) 10:00
凡矢理大学
19号館の近く
千棘 「ハァ………ハァ………。
火星の光と、金星の光の気配が消えたわ。
久野くんと弥柳くんが買ったんだ。」
千棘は、
19号館に走って向かっていた。
ザッ
千棘 「あ、着いたわ。」
千棘は、19号館に着いた。
レイナ 「あらあら、来たわね。」
千棘 「!」
派手な色の髪をツインテールに結った、厚化粧の20代後半から30代前半の若い女性、
レイナが、
待ち構えていたかのように千棘に話し掛けた。
千棘 「あんたが、
ここの建物で、あの蝶々(ちょうちょ)の護衛をしているパピヨンコクーンの星神ね。」
レイナ 「そういうあんたは、
ビーハイブのボスとフラワーコーポレーションの女社長の一人娘ね。」
千棘 「あんた、
私の事知ってるの?」
レイナ 「ええ。
火向(ひむかい)とユスフから聞いてるわ。
あんた、
火向(ひむかい)との戦いの時は、
彼氏さんの集英組の坊やと2人がかりで戦ったから勝てたけど、
ユスフとの戦いでは、
双神の坊やが火星に来るまで伸びてたそうじゃない。」
千棘 「うぐっ!
そんな事まで知ってるの………。」
レイナ 「やっぱり、
甘やかされて育った大ギャング組織のお嬢様なんて、
そんなものよね。」
千棘 「何ですって!?」
レイナ 「そんな甘やかされた小娘に、
辛い環境を乗り越えて来た私たちが負けるわけないわ。」
千棘 「言わせておけば………。
もう、許さないんだから!」
スッ
千棘は、
ポケットから星匣(ほしはこ)を取り出した。
千棘 「三日月銀兎(みかづきぎんと) シルフ」
シュンッ
千棘は、
シルフを召喚した。
シルフ 「星匣(ほしはこ)の中で聞いてたけど、
随分と失礼なオバさんね。
千棘、絶対に勝つわよ。」
レイナ 「な?
私をオバさんですって!?
契約星獣(けいやくせいじゅう)もナマイキね………。」
スッ
レイナも、
星匣(ほしはこ)を出した。
レイナ 「木星毒蛾(もくせいどくが) ピサロ
」
シュンッ
レイナは、
ピサロを召喚した。
ピサロ 「ヤッホー!レイナ。
今日はこのお嬢ちゃんが相手なの〜〜?」
レイナ 「ええ。
行くわよピサロ。」
スッ
カシャンッ
レイナの星匣 「筒の札(ツツノフダ)」
シュンッ
レイナの右手に蝶々が花の蜜を吸う為の口の様な物が装備された
ヒュンッ
レイナは、
筒の札(ツツノフダ)を吹いて、
蝶々が蜜を吸う時のような鞭(ムチ)が飛んだ。
シルフ 「来るわよ、千棘!」
千棘 「ええ!」
スッ
カシャンッ
千棘の星匣(ほしはこ) 「盾の札(タテノフダ)」
ヒュンッ
千棘の左手に、
兎(ウサギ)の顔の形をした盾(タテ)が装備された。
カンッ
千棘 「ふー………。
今のが楽が言ってた、
相手の星の光を吸う札ね………。」
レイナ 「あら、
アタシの筒の札(ツツノフダ)の事、
あの坊やから聞いてたの?
やっぱり、彼氏さんやファミリーのみんながいないと、自分1人では何も出来ない甘ちゃんね。」
千棘 「何ですって?」
レイナ 「フフフ………。
今からその証拠を見せてあげるわ。
あの一条の坊やとの戦いでは使わなかった、
この札でね。」
スッ
カシャンッ
レイナの星匣(ほしはこ) 「粉の札(コナノフダ)」
ピサロ 「それー、それーー!」
バサッ バサッ
パラパラ………
ピサロは、
羽を羽ばたかせて木星の光の粉を飛ばし出した。
千棘 「ん?
何なのこの粉。」
シルフ 「あっ!
千棘、もしかしてこの粉………。」
千棘 「え?」
クラッ
千棘 「!
なに、この感じ?
力が抜けて行く………。」
千棘は、
体の力が抜けて、地面に手をついてしまった。
レイナ 「フフフ………。
アタシの粉の札(コナノフダ)は、
木星属性の光の特性の「成長」の効果を相手に与えて、
星の光を暴走させるのよ。
これでアンタは、
星の光のコントロールが上手く出来ないわ。」
千棘 「何ですって?」
レイナ 「さあ、トドメよ。」
スッ
カシャンッ
レイナの星匣 「終の札(ツイノフダ)」
ピサロ 「イックよーーー!!」
スッ ザッ
レイナは巨大化したピサロの背に乗った
ギュルルル………
そのまま回転してピサロとレイナは木星の光を纏った緑色の竜巻になった
千棘 「フフフ………。
なーんてね。」
レイナ 「え?」
千棘 「てやっ!」
ドゴッ
レイナ 「きゃっ!」
千棘は、
緑色の竜巻にパンチを繰り出して、
軌道を変えた。
ドガーン
レイナ 「いたた………。」
レイナとピサロは、
軌道が変わって壁に激突してしまった。
千棘 「私を、
友達や仲間がいなきゃ何にも出来ない、
弱い女の子だと思った?
シルフがいなくても、
私は十分強いのよ!」
レイナ 「ぐぬぬ………。
ますます生意気な小娘ね………。」
千棘 「次はこっちの番よ!」
スッ
カシャンッ
千棘の星匣 「終の札(ツイノフダ)」
シルフ 「行くわよ、千棘!」
スッ
ピカーー
シルフは、
千棘の右手に止まり、激しく発光し出した。
ピサロ 「ひいっ!」
千棘 「てやっ!」
ドガーン
ピサロ 「ギャアァァッ!」
シュウゥゥ………
千棘のパンチを喰らったピサロは、
光化(こうか)してレイナの星匣(ほしはこ)に戻った。
レイナ 「くっ、
覚えてなさい!」
ダッ
千棘 「やったぁ!」
シルフ 「やったわね、千棘!」
パンッ
千棘とシルフは、
ハイタッチして、勝利の喜びを讃えあった。
第1巻 第316話 完