ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第320話 ダイニノ

2017年11月7日(火) 11:00

 

凡矢理大学

 

30号館前

 

蒼也 「楽、

こいつはお前1人ではまだムリだ!

俺と一緒に戦うぞ!」

 

楽 「蒼也………。

ああ!」

 

スッ

 

カシャンッ

 

蒼也の星匣 「幻の札(マボロシノフダ)」

 

 

スウゥー………

 

 

蒼也の幻の札(マボロシノフダ)で、

あたり一面に紫色の霧が発生した。

 

 

楽 「よし!

蒼也得意の錯乱戦法だ。

これならあいつも、

俺たちがどこからこうげきしてくるのかよく………。」

 

 

スッ

 

カシャンッ

 

トレスの星匣 「粉の札(コナノフダ)」

 

楽 「え?」

 

レイン 「いくよ、トレス。

そーれーー。」

 

バサッ バサッ

 

 

星札を星匣に刺されたレインは、

羽を羽ばたき出した。

 

 

ヒラヒラ………

 

チリチリ………

 

 

羽ばたいたレインの羽から、

緑色に光る鱗粉(りんぷん)が撒き散らされた。

 

 

楽 「!

これって………。

あのオバさんの蛾(が)が使ってた技(わざ)………。」

 

トレス 「ああ。

確かレイナも、

僕と同じ粉の札(コナノフダ)を持っていたね。

まあ、

僕の方が上だけどね。」

 

 

ジワァ………

 

 

レインの鱗粉(りんぷん)が混じった蒼也の霧は、

たちまち霧の深さを失って、

視界が戻ってきた。

 

 

トレス 「これだけじゃあないよ。

木星の光の特性は、「成長」、

これを浴びた君も、

星の光の過剰成長で、

混乱している筈(はず)だろう?」

 

楽 「なっ!?」

 

蒼也 「くっ!」

 

グラァッ………

 

ドサッ

 

 

蒼也は、

めまいを起こして膝をついてしまった。

 

 

楽 「大丈夫か、蒼也?」

 

蒼也 「だ、大丈夫だ。

これくらい………。」

 

トレス 「スキありだよ!」

 

スッ

 

楽 「あっ!

蒼也あぶない!」

 

蒼也 「な!?」

 

 

蒼也が膝をついているスキに、

トレスは蒼也に斬りかかってきた。

 

 

蒼也 「くっ!」

 

ガキィンッ………

 

 

蒼也は、

とっさにククリ刀を出して、

トレスの剣の札(ツルギノフダ)を受け止めた。

 

 

蒼也 「くっ!」

 

ボタボタ………

 

 

受け切れなかったトレスの刀の部分が、

蒼也の肩を切り裂いた。

 

 

楽 「蒼也!

大丈夫か?」

 

蒼也 「大丈夫だ………。

戦いを続けるぞ、楽………。」

 

楽 「蒼也!

ここは一旦引こう!

みんなの加勢を待ってからの方が………。」

 

蒼也 「ダメだ!

楽、お前は戦いから身を引くのか?」

 

楽 「え?」

 

蒼也 「そりゃお前は、

お嬢の大事な恋人だ。

傷付いたら、お嬢も悲しむだろう。

だがな、

大事な女の為に生きると決めた男なら、

戦わなきゃならない時がある、

ましてや、

マフィア界でそういう生き方をするというのは、

そういう事なんだ!」

 

楽 「!」

 

蒼也 「……………。」

 

チャッ

 

 

蒼也は、

胸の恋人の写真が入ったペンダントを触った。

 

 

楽 (そうか、

蒼也も恋人の為にあんなに強く………。)

 

 

ピカーー!

 

 

楽・蒼也 「!?」

 

ブウロ 「な、何ですコレは?」

 

レオン 「こ、これってもしかして、

ボクとブウロが!」

 

 

レオンとブウロの星の光は、

繋がり出した。

 

 

蒼也 「こ、これはまさか………

「太陽共鳴(たいようきょうめい)?

俺と楽が?」

 

楽 「そうか………。

俺とお前の、

「恋人の為に強くなりたいと思う気持ち」

が、共鳴したんだ!」

 

蒼也 「恋人の為に?」

 

楽 「ああ。

俺はお前に戦いを教わり出してから、

ずっと、千棘や他のみんなを守れるように、

強くなりたいって思って来た。

お前もそうだろ?

そのペンダントの恋人を、

守りたいんだろ?」

 

蒼也 「!

楽………。

ああ、そうだ!」

 

レオン 「楽、

星匣を見て。」

 

楽 「ああ。」

 

スッ

 

 

楽の星匣には、

新しく「梟(ふくろう)」と描かれた札が入っていた。

 

 

楽 「蒼也。

借りるぜ、お前の力!」

 

蒼也 「ああ!」

 

第1巻 第321話 完

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