2017年11月7日(火) 11:00
凡矢理大学
30号館前
蒼也 「楽、
こいつはお前1人ではまだムリだ!
俺と一緒に戦うぞ!」
楽 「蒼也………。
ああ!」
スッ
カシャンッ
蒼也の星匣 「幻の札(マボロシノフダ)」
スウゥー………
蒼也の幻の札(マボロシノフダ)で、
あたり一面に紫色の霧が発生した。
楽 「よし!
蒼也得意の錯乱戦法だ。
これならあいつも、
俺たちがどこからこうげきしてくるのかよく………。」
スッ
カシャンッ
トレスの星匣 「粉の札(コナノフダ)」
楽 「え?」
レイン 「いくよ、トレス。
そーれーー。」
バサッ バサッ
星札を星匣に刺されたレインは、
羽を羽ばたき出した。
ヒラヒラ………
チリチリ………
羽ばたいたレインの羽から、
緑色に光る鱗粉(りんぷん)が撒き散らされた。
楽 「!
これって………。
あのオバさんの蛾(が)が使ってた技(わざ)………。」
トレス 「ああ。
確かレイナも、
僕と同じ粉の札(コナノフダ)を持っていたね。
まあ、
僕の方が上だけどね。」
ジワァ………
レインの鱗粉(りんぷん)が混じった蒼也の霧は、
たちまち霧の深さを失って、
視界が戻ってきた。
トレス 「これだけじゃあないよ。
木星の光の特性は、「成長」、
これを浴びた君も、
星の光の過剰成長で、
混乱している筈(はず)だろう?」
楽 「なっ!?」
蒼也 「くっ!」
グラァッ………
ドサッ
蒼也は、
めまいを起こして膝をついてしまった。
楽 「大丈夫か、蒼也?」
蒼也 「だ、大丈夫だ。
これくらい………。」
トレス 「スキありだよ!」
スッ
楽 「あっ!
蒼也あぶない!」
蒼也 「な!?」
蒼也が膝をついているスキに、
トレスは蒼也に斬りかかってきた。
蒼也 「くっ!」
ガキィンッ………
蒼也は、
とっさにククリ刀を出して、
トレスの剣の札(ツルギノフダ)を受け止めた。
蒼也 「くっ!」
ボタボタ………
受け切れなかったトレスの刀の部分が、
蒼也の肩を切り裂いた。
楽 「蒼也!
大丈夫か?」
蒼也 「大丈夫だ………。
戦いを続けるぞ、楽………。」
楽 「蒼也!
ここは一旦引こう!
みんなの加勢を待ってからの方が………。」
蒼也 「ダメだ!
楽、お前は戦いから身を引くのか?」
楽 「え?」
蒼也 「そりゃお前は、
お嬢の大事な恋人だ。
傷付いたら、お嬢も悲しむだろう。
だがな、
大事な女の為に生きると決めた男なら、
戦わなきゃならない時がある、
ましてや、
マフィア界でそういう生き方をするというのは、
そういう事なんだ!」
楽 「!」
蒼也 「……………。」
チャッ
蒼也は、
胸の恋人の写真が入ったペンダントを触った。
楽 (そうか、
蒼也も恋人の為にあんなに強く………。)
ピカーー!
楽・蒼也 「!?」
ブウロ 「な、何ですコレは?」
レオン 「こ、これってもしかして、
ボクとブウロが!」
レオンとブウロの星の光は、
繋がり出した。
蒼也 「こ、これはまさか………
「太陽共鳴(たいようきょうめい)?
俺と楽が?」
楽 「そうか………。
俺とお前の、
「恋人の為に強くなりたいと思う気持ち」
が、共鳴したんだ!」
蒼也 「恋人の為に?」
楽 「ああ。
俺はお前に戦いを教わり出してから、
ずっと、千棘や他のみんなを守れるように、
強くなりたいって思って来た。
お前もそうだろ?
そのペンダントの恋人を、
守りたいんだろ?」
蒼也 「!
楽………。
ああ、そうだ!」
レオン 「楽、
星匣を見て。」
楽 「ああ。」
スッ
楽の星匣には、
新しく「梟(ふくろう)」と描かれた札が入っていた。
楽 「蒼也。
借りるぜ、お前の力!」
蒼也 「ああ!」
第1巻 第321話 完