ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第323話 ハイボク

2017年11月7日(火) 11:30

 

凡矢理大学

 

30号館前

 

楽 「何だ、あの星獣の姿?」

 

蒼也 「成獣進化(せいじゅうしんか)か、

まさか、あいつがそこまで出来る星神だったとはな。」

 

楽 「成獣進化(せいじゅうしんか)?

蒼也、何だよそれ?」

 

蒼也 「成獣進化(せいじゅうしんか)とは、

星獣の進化だ。」

 

楽 「進化?星獣の?」

 

蒼也 「ああ。

楽、

お前のレオンやお嬢のシルフ、

誠士郎のメガオンたち、契約星神(けいやくほしがみ)が覚醒したばかりの星獣は、

実はまだ、幼獣体(ようじゅうたい)なんだ。」

 

楽 「幼獣体(ようじゅうたい)?」

 

蒼也 「普通の動物で言うところの、

鳥の雛(ひな)みたいなものだ。」

 

楽 「え?

レオンはまだ、雛(ひな)だったのかよ?」

 

蒼也 「ああ、

そして大体の契約星獣(けいやくせいじゅう)や野生の星獣は、

他の星獣との戦いを繰り返して、

何度か格上げ(ランクアップ)して、

何年か経つと、

一人前の星獣(せいじゅう)、

成獣体(せいじゅうたい)に進化出来るようになる。

成獣体(せいじゅうたい)の星獣は、

大きさも大体人間よりも大きくなり、

星の光の強さも輝きも、

幼獣体(ようじゅうたい)の時の数倍にまで上がる。」

 

楽 「そうなのか?

俺、お前からそんな事初めて聞いたぞ?」

 

蒼也 「お前はまだ、

星神に覚醒してから半年だから早過ぎると思ったんだ。

それより、ここは一旦引くぞ!」

 

楽 「え?」

 

蒼也 「さっきはあんな事を言ったが、

トレスが成獣進化(せいじゅうしんか)まで使えたとは、予想外だ!

今のお前と、負傷した俺だけでは勝てない!」

 

楽 「そんなの、

やってみなきゃ分かんないぜ!

お前から借りた力もあるしな。」

 

スッ

 

蒼也 「待て、楽………。」

 

カシャンッ

 

楽の星匣 「終の札(ツイノフダ)」

 

ギュルルルル………

 

 

終の札(ツイノフダ)を星匣に刺した楽は、

レオンと合体して回転し出した、

星の光は紫色で、

いつもの火車車(かしゃぐるま)だけでは無く、

回転しながら紫色の霧も出しながら進んでいた。

 

 

楽 (おっ?

蒼也のブウロと太陽融合(たいようゆうごう)すると、

霧を出して撹乱しながら進むのか。

よし、これならあいつにも………。)

 

 

スッ

 

カシャンッ

 

トレスの星匣 「盾の札(タテノフダ)」

 

ヒュンッ

 

 

トレスの前方に、

蝶々(ちょうちょう)の形をした青く光る盾が現れた。

 

 

楽 (?

さっきと同じ盾か?

でも、今度のは光が茶色じゃ無くて青色になってる………。)

 

ドンッ

 

ジュウゥゥ………

 

楽 「え?」

 

 

トレスの盾の札(タテノフダ)に当たった楽とレオンは、

まとっていた太陽の光が鈍くなり、

たちまち終の札(ツイノフダ)を解除されてしまった。

 

 

楽 「何だぁ?

また、星の光を吸収されたのか?」

 

レオン 「うう………。

それだけにしては変だよ、楽。

まるで、

あいつの星の光に当たった瞬間、

ボクの星の光が動きを止められたような………。」

 

トレス 「それが、

僕と成獣体(せいじゅうたい)のレインの「クアトロオーラ」の特性だよ。」

 

楽 「クアトロオーラ?」

 

蒼也 「クアトロオーラとは、

成獣体(せいじゅうたい)以上の星獣の星の光の事だ。」

 

楽 「あっ、蒼也。

成獣体の星の光って?」

 

蒼也 「星獣が成獣体に進化すると、

星の光がそれまでの各属性ごとの特性だけでは無く、

個体の星獣ごとに特有の特性が発現するんだ。」

 

トレス 「その通り、

そして僕とレインのクアトロオーラの特性は、「麻酔」。」

 

楽 「麻酔?」

 

トレス 「他の星獣の星の光を文字通り、

「麻酔」にかけるんだ。

当然、僕のクアトロオーラに触れた星の光は、麻酔にかかったように動きが鈍くなる。」

 

楽 「そんな事が………。」

 

トレス 「だから、

君は僕には勝てないよ。」

 

スッ

 

楽 「え?」

 

 

トレスは、

一瞬にして楽に接近して来た。

 

 

トレス 「レインが成獣体(せいじゅうたい)に進化すると、

僕自身の膂力も数倍になる。」

 

蒼也 「楽、避けろ!」

 

トレス 「もう遅いよ。」

 

ヒュンッ

 

ザンッ

 

楽 「え?」

 

 

トレスは、

楽を剣の札(ツルギノフダ)のひとたちで斬った。

 

 

蒼也 「楽!」

 

 

楽の傷は深く、

右肩から左腰にかけて大きな傷が出来て、

血もたくさん出た。

 

 

楽 (え?

マジかよ………。

こんなに血が出てる。

スゲーあったかい………。

俺、負けた………?)

 

トレス 「フフ………。

これで残りは、君だけだね。」

 

蒼也 「……………。」

 

第1巻 第323話 完

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