2017年11月7日(火) 11:40
凡矢理大学
30号館前
トレス 「さーて、
どうするの双神くん?
あとは傷付いた君だけだし、
そっちから引くなら、
僕はこれ以上はやらないよ?」
蒼也 (くっ、
どうする………?
俺も手負いだし、
ここは奴の言う通り一旦引いて、
誠士郎たちと合流するか………?)
トレス 「一条くんの傷も、
血はたくさん出てるけど、急所は外したから、
仲間の天王星属性の星神に治療して貰えば大丈夫だよ?
ここは大人しく………。」
ヒュンッ
トレス・蒼也 「!?」
突如、鞭のようなものが、
トレスを襲った。
スッ
トレス 「……………。
誰?」
トレスは、
鞭をかわして訪ねた。
紅介 「ふーー。
やっと会えたね、
パピヨンコクーンのボスさん。」
鞭を振るったのは、
紅介だった。
トレス 「!
君は確か、
双神兄弟の兄の方の………。」
蒼也 「!
あ、兄貴!」
紅介 「どうする?
俺とも戦う?」
トレス 「……………。
いや、
今日はやめておくよ。
星の光の強さからして、
君も僕と同じように、
「クアトロオーラ」に覚醒してるんだろう?
それに、
今回の目的は、果たしたからね。」
紅介 「……………。
あんたら、やっぱりこの大学に今日大量に集まった星の光を使って、
「アレ」を強くするつもり?」
トレス 「君にそれが関係あるのかい?
この前、レイナの戦いも邪魔したそうだけど………。」
紅介 「いや、
「アレ」を強くする事自体は別にいい。
ただ、
あんたらが「アレ」を使って戦おうとしてる「あの組織」の、「ある男」だけは俺が倒す。
だからあんたらに先に倒されちゃ困るんだよ。」
トレス 「ああ、
君ら兄弟と昔戦ったあいつの事か。
分かったよ。
あいつだけとは僕らは戦わない。」
蒼也 「紅介、
お前やっぱり、
あいつを自分で倒す気か?」
紅介 「蒼也だってそうだろう?
まあ、今はそんな事言ってる場合じゃないがな。」
トレス 「じゃあ、僕はそろそろ失礼するよ。」
スッ
カシャンッ
トレスの星匣 「獣の札(ケモノノフダ)」
ヒュンッ
タンッ
トレスは、
レインの上に載った。
バサッ バサッ
千棘 「あ!
いたわ、あそこよ!」
タタッ
トレス 「おや?」
蒼也 「お嬢!」
千棘、鶫、冬吾、蓮の4人が、
楽たちの元に走って来た。
鶫 「む?
お嬢、あそこで血を流して倒れているの、
一条楽では?」
千棘 「え?
楽、ウソ………。」
タタッ
紅介 「……………。
蒼也、俺もこれで失礼するよ。」
ダッ
紅介は、
その場を去って行った。
蒼也 「……………。
兄貴………。」
千棘 「楽、大丈夫?」
冬吾 「おい楽?
しっかりしろよ!」
蒼也 「お嬢、
申し訳ありません、俺が付いていながら、
楽を………。」
千棘 「ううん。
蒼也くんが謝る事は無いわ。
悪いのは………。」
キッ
千棘は、
空中に飛び立とうとしているトレスを睨みつけた。
千棘 「あんたね、楽をこんな風にしたのは?」
スッ
カシャンッ
千棘の星匣 「剣の札(ツルギノフダ)」
ヒュンッ
千棘は、
三日月(みかづき)型の剣の札(ツルギノフダ)を召喚した。
トレス 「やめときなよ、
君の星の光の強さで分かる。
君もまだ、
契約星獣が幼獣体(ようじゅうたい)なんだろう?
僕には敵わないよ。」
千棘 「うるさい!
楽を………。
私の大事な恋人をこんな目に合わせたあんたを私は絶対、許さない!」
トレス 「それなら尚更(なおさら)、
僕なんかに構ってないで、
君の大事な彼氏を見た方がいいよ。」
千棘 「くっ!」
トレス 「じゃあね。
星神のみんな。
ビーハイブの桐崎千棘お嬢さん。
そして………。
集英組の2代目、
一条楽くん。」
バサッ バサッ
トレスは、
レインに載って飛び去って行った。
千棘 「楽、楽!
しっかりしてよ、楽ってば!」
鶫 「目を覚ませ!
一条楽!」
冬吾 「楽!しっかりしろ!」
蓮 「……………。
一条くん………。」
第1巻 第324話 完