2017年11月8日(水) 13:00
アソビックス 凡矢理ビリヤード場
楽 「ボーリングの次はビリヤードか、
今時の若者がやる遊びばっか行ってるな。」
集 「アッハッハ、
いいじゃないか楽〜〜。
楽しければ。」
千棘 「そうよ楽、
ビリヤードは楽しいわよ!」
楽 「千棘、お前はビリヤードやったことあるのか?」
千棘 「もちろんよ!
ビリヤードは、
アメリカでも人気のゲームなんだからね!」
小咲 「私は、ビリヤードなんて始めてだよ………。」
るり 「はい小咲、
ルールブックよ。」
スッ
小咲 「あ、ありがとうるりちゃん………。」
そして、ゲームは始まり………
ピンッ
コンッ
カランッ
千棘 「やったーー!
入ったーー!」
鶫 「お嬢、お上手です。」
コンッ
カランッ
蛍(ほたる) 「なかなか、入らない………。」
冬吾 「蛍、
こういうゲーム下手だな〜〜。」
楽 「みんな、
楽しんでんな〜〜。」
万里花 「楽様ーー!」
楽 「ん?」
万里花は、
楽に話しかけて来た。
万里花 「少し、
私のフォームを見てくれませんか?」
楽 「ああ、いいぜ。
打ってみろよ。」
万里花 「はい!」
スッ
万里花は、
キューを構えた。
万里花 「えいっ!」
コンッ
コンッ
コンッ
カランッ
万里花 「やりましたわーー!
穴に入り………え?」
コンッ
ムニュッ
楽 「な?」
跳ね返ったボールの1つが、
万里花の胸の谷間にはさまった。
万里花 「あらまあ………。
楽様ーー、取って下さいーー!」
楽 「取るか!
自分で取れ!」
第1巻 第330話 完
第1巻 第331話 カラオケ
2017年11月8日(水) 14:00
カラオケBan Ban(バンバン) 凡矢理店
楽 「次はカラオケかぁ。
まあこれも、
今時の若者の休日に行く場所の典型だよな。」
集 「1人、1,000円でフリータイムを取ったから、
今日は歌いたい放題だぜ〜〜。」
るり 「でも、
夜は飲み屋でみんなで飲み会をするんだから、
そんなに長くはいれないわよ。」
集 「おっと、そうだったね〜〜。
じゃあ、3時間だけにしよっか。」
小咲 「舞子君、私たちのカラオケの部屋はどこなの?」
集 「ああ、103号室だよ〜〜。
小野寺、悪いけどコレ、運んでくれない?」
スッ
集は、
籠(カゴ)に入ったマイク2つと、
カラオケの曲を入れる機械を小咲に差し出した。
小咲 「うん。
もちろんいいよ。」
サッ
小咲は、
集から籠(カゴ)を受け取った。
蒼也 「……………。
なあ、舞子君。
その103号室って、タバコはいいのか?」
スッ
蒼也は、
Mevius(メビウス)の黒いブルーベリーの細いタバコの箱を差し出して、
集に訪ねた。
集 「ああ、それなら大丈夫だよ〜〜。
双神くんはタバコを吸うから、
ちゃんと喫煙室を選んで頼んでおいたよ。」
蒼也 「そうか………。
すまないな。」
楽 「あっ。
でも蒼也、あんまり吸い過ぎるなよ?
タバコを吸わない人からしたら、吸い過ぎは迷惑だからな。」
千棘 「楽、あんたはホントにいちいち細かいわね〜〜。
蒼也くん、いいわよ。
どんどん吸っちゃって!」
クスッ
蒼也は、
笑みをこぼした。
蒼也 「良いですよ、お嬢。
数本吸えれば、それでいいです。」
楽 (?
蒼也のやつ………今笑った?
今までは、鶫以上に生真面目(きまじめ)で、
全然笑わないやつだったのに………。)
万里花 「さあさあみなさん、
早くお部屋に入りましょう〜〜。」
楽 「ああ、そうだな。」
スタスタ………
楽たちは、
103号室に向かって歩き出した。
ガチャ
103号室の扉にたどり着いた楽は、
扉を開けた。
集 「おお〜〜。
結構広いね〜〜。」
焼肉店と同じく、
集が「10人以上の部屋」として頼んだその部屋は、
結構広々としていて、
カラオケを歌いながら食べる食べ物のメニューも机の上に置いてあった。
るり 「それで、
誰から歌うの?」
千棘 「あっ!
それなら、楽、あんたから歌ってみなさいよ!
知らない人もいるだろうけど、
こいつ、演歌だけは激ウマなのよ!」
弥柳 「えっ?
そうなのか?」
集 「楽の演歌の上手さは、
折り紙つきだからね〜〜。」
蒼也 「俺も、
夏休みに楽の実家で開かれた宴会で、
一回聞いただけだ。」
万里花 「私(わたくし)も、
まじまじと聞いた事は無いですわ。
聞きたいですわ〜〜。
楽様の演歌〜〜。」
楽 「しょうがねぇなぁ………。
それなら………。」
第1巻 第331話 完