ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第332話 コノウタ

2017年11月8日(水) 14:30

 

カラオケBan Ban(バンバン) 凡矢理店

 

103号室

 

 

楽 「原価山にはかほ上げて、

それを〜〜架空とゆうならば〜〜

敵に背中を見せんなよ〜〜………。」

 

 

楽は、

みんなの前で演歌を熱唱していた。

 

 

パチパチ………パチパチ………

 

 

千棘 「いや〜〜。

あんたってホント、演歌上手いわね〜〜。」

 

小咲 「流石だね、一条君。」

 

パチパチ………

 

万里花 「流石ですわ、楽様!」

 

冬吾 「俺も、

楽の演歌は始めて聞いたけど、

ここまで上手いとはね〜〜。」

 

蛍(ほたる) 「楽、すごーい………。」

 

集 「ヤクザの2代目である事以外は、

すべてが普通の楽の、唯一の特技だね〜〜。」

 

楽 「コラ、集!

俺が普通過ぎるみたいな事を、サラっと言うな!」

 

弥柳 「……………。

なあ一条君、次は俺が歌っていいか?」

 

楽 「え?

弥柳君が?」

 

スッ

 

 

蓮は、

楽からマイクを受け取った。

 

 

ピッ ピッ

 

 

蓮は、

機械を使って曲を入れた。

 

 

楽 「アレ?

この曲って………。」

 

小咲 「「嵐」の、「Every thing(エブリシィング)」だね。」

 

 

ピロリロリーン

 

 

曲が始まった。

 

 

蓮 「通り雨が近づく、

町の〜匂いは切〜く〜て〜。」

 

 

蓮は、

歌を歌い始めた。

 

 

楽 (おっ、結構上手いな………。)

 

 

蓮 「この長い坂を、超える時、その先に、

何が見えたとしても、

後悔はしたくない、

光灯し続け………明日を照らーして!」

 

小咲 (弥柳君、すごい………。)

 

 

蓮は、

歌を続けた。

 

 

蓮 「赤から青に変わるシグナル!

戻る事の出来ない旅の途中で………進みたい!」

 

 

パタパチ………パチパチ………

 

 

蓮が歌い終えると同時に、

拍手が巻き起こった。

 

 

小咲 「すごくいい歌だったよ、

弥柳くん!」

 

蓮 「ああ………ありがとう、小野寺さん。」

 

集 「弥柳君、随分歌上手いんだね〜〜。

俺の中じゃあ、菓子作り一筋(ひとすじ)で、

他の事には興味ない人だと思ってたよ。」

 

蓮 「ああ………。

この曲は、

少し特別なんだよ。」

 

楽 「特別?」

 

蓮 「ああ、

この曲は、

戻れない人生で、前を向いて生きる事の大事さを歌ってるだろ?

菓子作りに励んでいた時に、

この曲に元気付けられたんだ。」

 

楽 「なるほどな………。」

 

万里花 「楽様ーー!

次は、私(わたくし)が歌ってもよろしいですか?」

 

楽 「ああ、いいぜ。

ほれ、マイクだ。」

 

スッ

 

 

楽は、

万里花にマイクを差し出した。

 

 

ピッ ピッ

 

 

万里花が入れた曲は、

同じく「嵐」の、「One Love(ワン ラブ)」だった。

 

 

楽 (なるほど………。

いかにも橘らしい曲だな。)

 

 

万里花は、

歌い出した。

 

 

万里花 「ひゃくねーんさきも、

愛を誓うよーー、きみはぼくのすべてさーー!」

 

 

パチパチ………

 

 

万里花 「いかがですか、楽様?

私のお気に入りのストレートなラブソング。

もちろん、楽様への!」

 

千棘 「はいはい………。」

 

楽 「で、次は誰が歌うんだ?」

 

千棘 「あっ!

そうだ、つぐみ、あんたが歌ったら?」

 

鶫 「え?

わ、私がですか?」

 

小咲 「あ!

そう言えば鶫ちゃん、歌がスッゴく上手かったんだよね!」

 

鶫 「そ、そう言われましても………。」

 

蒼也 「……………。

すまん、誠士郎。

次は、俺が歌ってもいいか?」

 

千棘 「え?蒼也くんが?」

 

楽 「え?蒼也、お前歌なんか歌えのか?」

 

蒼也 「みんなの歌を聴いていたら、

久々に歌いたくなった曲があってな。」

 

スッ

 

ピッ ピッ

 

 

蒼也は、

機械を使って曲を入れ出した。

 

 

フンーフフフーン

 

フーン、フフフーン♪

 

 

楽 (アレ?

この曲って、確か………。)

 

 

蒼也が入れたのは、

「Aqua Times(アクア タイムズ)」の「

千の夜をこえて」だった。

 

 

蒼也 「あーい、されたいでも愛そうとしない、そのくりかえしの………」

 

 

蒼也は、

歌い始めた。

 

 

小咲 (上手い………。)

 

千棘 (蒼也君って、こんなに歌が上手かったんだ………。)

 

楽 (意外だな………。)

 

 

そして………

 

 

蒼也 「1番、すてきなことさ………。」

 

 

蒼也は、

歌を歌い終えた。

 

 

パチパチ………

 

 

楽 「スゲー上手かったぜ、蒼也!」

 

蒼也 「……………。

ありがとう、楽。

この曲、俺にとっては少し特別なんだ。」

 

スッ

 

 

蒼也は、

胸の恋人の写真が入ったペンダントを触りながら、

楽に話した。

 

 

楽 「もしかして………。

お前のその、

恋人に向けた歌か?」

 

蒼也 「ああ。

玲香にこの歌を歌うと、すごく喜んでくれてな。

今ではこのペンダントと同じ、

数少ない玲香との思い出の1つだ………。」

 

楽 「そうなのか………。

スゲーいい歌だったぜ、蒼也。」

 

蒼也 「……………。

ありがとうな、楽。」

 

第1巻 第332話 完

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