ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第335話 ヨイザメ

2017年11月8日(水) 19:15

 

中華料理店クサナギ 凡矢理店

 

 

千棘 「エヘヘ、

楽ぅ〜〜。」

 

万里花 「らっくぅん〜〜。」

 

 

楽 「あーもう!

とにかく、ここにいちゃあダメだ!」

 

 

ボウッ

 

 

楽は、

両手に太陽の光を集めて、

星体技(せいたいぎ)を発動した。

 

 

楽 「てやっ!」

 

ドンッ

 

千棘 「きゃっ!」

 

万里花 「ああっ!」

 

 

楽は、

星体技(せいたいぎ)で強化した腕力で、

自分に抱きついて来ていた千棘と万里花を引き離した。

 

 

楽 「今だ!」

 

ダッ

 

 

そのまま楽は、

自分達の席から離れて、

中華料理店の木造建築の廊下を走り出した。

 

 

千棘 「あっ、行かないでよ楽ぅ〜〜。」

 

万里花 「らっくん、

まつばい〜〜。」

 

タタッ

 

 

楽 「あーもう、

大学生になってから、

女子のみんなが酔うこのパターン、

何度目なんだよ!」

 

レオン 「全く………。

キミも学習しないよね、楽。」

 

楽 「あっ、レオン?」

 

 

レオンは、

星箱(ほしはこ)から出て来て実体化して楽に話しかけて来た。

 

 

レオン 「千棘ねえ達がお酒に弱いって事は、

キミももう十分分かってる筈でしょ?

それなのに、

千棘ねえ達に飲み過ぎないように言えばいいじゃん。」

 

 

レオンは、

少し呆れたような目で楽に言った。

 

 

楽 「お前の言う通りだ。

面目ねえ………。」

 

ションボリ

 

 

楽は、

レオンの言葉にションボリした。

 

 

レオン 「それに、

お酒に弱いのは千棘ねえと万里花ねえ

だけじゃ無いよ。

他にも………。」

 

小咲 「あっ、一条君だ〜〜。」

 

楽 「!」

 

 

キイィィィン………

 

 

楽は急停止した。

ピンク色のワンピースを着た小咲が、

千棘たち同様、顔を真っ赤に赤らめて楽の前に現れたからだ。

 

 

楽 「お、小野寺?」

 

小咲 「わーい、一条君だ〜〜。」

 

フラフラ………

 

 

小咲は、

半分千鳥足(ちどりあし)になりながら、

楽の方に寄り添って来た。

 

 

楽 「お、小野寺………。

お前も酔ってんのか?

ていうか、その状態で俺を探して追って来たのか?」

 

小咲 「一条くん〜〜!」

 

ダキッ

 

楽 「わわっ!?」

 

 

小咲は、

酔ったまま楽に抱きついて、甘えて来た。

 

 

小咲 「一条君〜〜。

今は私より千棘ちゃんの方が大事なのはよく分かったよ〜〜。

でも、今日くらいはいいでしょ〜〜?

甘えさせてよ〜〜。」

 

ダキッ

 

ギュッ

 

楽 「ダ、ダメだって小野寺、

俺には千棘が………。」

 

ガバッ

 

 

楽は、

小咲を引き離した。

 

 

小咲 「え〜〜?

一条君のケチ〜〜。」

 

楽 「あーもう、

俺の周りの女子たち、

みんなお酒に弱過ぎだろ!」

 

? 「一条楽………。」

 

楽 「!」

 

 

楽の背後で、

聞き覚えのある声がした。

 

 

カタカタカタ………

 

 

楽は、

恐る恐る振り向いた。

 

 

鶫 「お前の唇を奪いに来た。」

 

楽 「ひいぃ〜〜!

やっぱり〜〜!」

 

 

やはり、

声の主は鶫だった。

 

 

鶫 「お前は戦闘を本格的に学び出し、

いわば私たちは戦友だ。

ならば、愛人になるのもいいだろう?」

 

ビュンッ ビュンッ

 

 

鶫は、

猛スピードで楽を追いかけながら言った。

 

 

楽 「つ、つぐみ!

お前何言ってんだ?

全然意味が分かんねー!」

 

ダダッ

 

 

楽はそう言いながら、

全速力で鶫から逃げた。

 

 

レオン 「そうだった。

鶫ねえがいたんだった。

鶫ねえは基礎体力もまだまだ楽より全然上だし、

星神の力もあるから、

肉弾戦じゃあ今はまだ楽は全然敵わないよ………。」

 

楽 「じゃあ、どーすんだよ?

このままじゃあ………。」

 

千棘 「ダーリン………。」

 

楽 「ひいっ!?」

 

ザザッ

 

 

走っていた楽に、

千棘と万里花が追いついて来た。

 

 

千棘 「ダーリン、

私がいるのに、他の女の子と浮気なんて許さないんだから………。」

 

万里花 「らっくん、

千棘しゃんからウチに乗り換えるばい………。」

 

ゴゴゴ………。

 

楽 「千棘、橘、

お前らちょっと落ち着いて………。」

 

小咲 「一条君、みーつけた。」

 

楽 「!」

 

ビクッ

 

鶫 「追いついたぞ、一条楽。」

 

楽 「つ、鶫に小野寺まで〜〜!」

 

 

千棘 「浮気者(うわきもの)のダーリンは許さないわ………。

メチャクチャにして、お仕置きよ。」

 

楽 「ひぃ〜〜!

もうダメだ〜〜!」

 

スッ

 

カシャンッ

 

?の星匣(ほしはこ) 「弓の札(ユミノフダ)」

 

ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ

 

 

楽 「え?」

 

千棘 「ふにゃ?」

 

小咲 「あれ?」

 

万里花 「あら?」

 

鶫 「む?」

 

何者かが弓の札を発動させ、

4人に吹き矢を撃った。

 

 

千棘 「ふにゃ………。」

 

ドサッ ドサッ ドサッ ドサッ

 

 

吹き矢を受けた4人は、

倒れてしまった。

 

 

楽 「あっ、

これって………。」

 

蒼也 「ふーー、

今回も随分と苦労したようだね、楽。」

 

楽 「あっ、蒼也!」

 

 

やはり、

吹き矢を撃ったのは蒼也だった。

 

 

蒼也 「トイレから戻ってみれば………。

案の定、お嬢たちが酔っていたか。」

 

楽 「蒼也。

今、千棘たちに撃った吹き矢って………。」

 

蒼也 「ああ。

もちろんただの麻酔針(ますいばり)だ。

酔い覚め薬も塗ってあるから、

1〜2時間もしたらみんな、目を覚ますだろう。」

 

楽 「良かった………。」

 

ホッ

 

 

蒼也 「……………。

にしても楽。

お前やっぱり、誠実だな。」

 

楽 「え?」

 

蒼也 「こんだけ沢山の女子に酔って言い寄られても、

お嬢の為に断り、

お嬢すら、

正気で無いのなら相手にしない。

見ていたよ、全部。」

 

楽 「……………。

そんなの、誠実でも無く当たり前だよ。

俺は千棘が1番大事な女の子だから、

他の女子と浮気なんてしないし、

千棘だって、千棘がいいって言ってない事、

酔ってる隙(スキ)に勝手にやったりしねーよ。」

 

蒼也 「……………。

それでこそ楽だ。

そんなお前だから、

俺は戦闘と星神の力をお前に全力で教えれる。」

 

 

蒼也の言う通り、

1〜2時間後みんな目を覚まして、

楽たちの大学祭巡りの打ち上げは幕を閉じました。

 

第1巻 第335話 完

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