2017年11月11日(土) 11:00
凡矢理大学裏山、正式名称:凡矢理山(ぼんやりやま)
頂上付近、ペンション
千棘 「さーて、お掃除を張り切ってやるわよーー!」
楽 「おう。頑張ろーぜ。」
楽たちは、エプロンを着て箒(ホウキ)やモップ、雑巾(ぞうきん)を持って、掃除の準備をしていた。
楽 「でも、良かったな。
掃除用具一式持って来てて。」
千棘 「パパからあらかじめ、
少し汚れてるから、持っていきなさいって言われてたものね。」
楽 「まあ、全然少しじゃ無かったけどな。」
千棘 「アハハ………。」
鶫 「お嬢、一条楽、
おしゃべりはその辺にして、
そろそろ掃除を始めましょう。」
楽 「あっ。
おう、そうだな。」
鶫 「ではまずは、
ハタキでほこりを落としましょう。」
スッ
鶫は、ハタキを手に取った。
鶫 「うーむ、こういう汚れは、
ほこりが重点的に溜まっている部分を叩いて………。」
パンッ パンッ
鶫は上手にほこりをはたき出した。
楽 「おっ、鶫って掃除上手いんだな!」
鶫 「そ、そうか………?
掃除など、誰がやっても一緒だと思うが………。」
千棘 「つぐみは、
小さい頃から私の部屋の掃除をしてたから、
掃除がスッゴく上手なのよ!」
楽 「へーー。
なるほど、それでか。
鶫、お前はやっぱり、将来いい嫁さんになれそうだな!」
鶫 「なっ!?」
ボンッ
カアァァ………
鶫は、顔を真っ赤にした。
鶫 「誰が貴様の嫁になどなるかぁ!」
楽 「はぁ!?
俺のなんて、一言も言ってないんですけど?」
ワーワー ギャーギャー
ドタバタ………
蒼也 「……………。
まあ、何はともあれ楽も誠士郎も楽しそうだな。
お嬢、俺は外の水道で、雑巾掛けに使う水をバケツに汲んできます。」
千棘 「あっ、
ありがとう。
よろしくね、蒼也くん!」
蒼也 「はい。」
スタスタ………
バタッ
ガチャンッ
蒼也は、
部屋のドアから水を汲みに外に行った。
千棘 「ほら、楽。
蒼也君が水を汲みに行ってくれてる間に、
ほこりをはたき落とすの、終わらせちゃうわよ!」
楽 「おう!」
千棘 「よーし………。
今の私は楽の彼女なんだから、掃除くらい出来なきゃ。
頑張るわよーー!」
パンッ パンッ
千棘は、
手当たり次第にあちこちの壁をハタキで叩いてほこりを落とし出した。
バフッ
楽 「あっ!
千棘お前、そんなに強くはたいたら………。」
千棘 「え?」
バフーー………
千棘 「あっ!
ゴホッ!ゴホッ………。」
千棘はほこりを強くはたき過ぎて、
巻き上がったほこりでむせてしまった。
楽 「大丈夫か、千棘?」
千棘 「うん、へーき。
少しむせちゃっただけ………。」
千棘の服とエプロンは、
埃(ほこり)まみれだった。
楽 「まったく………。
こんな埃まみれになっちまって………。」
バフッ バフッ
楽は千棘の体についたほこりを手ではらい出した。
千棘 「ちょ、ちょっと楽!
どこ触ってるのよ!
ほこりくらい、自分ではらえるわよ!」
楽 「うわっ、悪りぃ!
なんつーか………。
自分の彼女を、汚れたままにしておきたくなかったからな。」
千棘 「えっ?」
ドキッ
千棘はドキッとして、顔を赤らめた。
千棘 「そ、そう………。
ならいいわよ………。」
そしてそれから約10分後、
蒼也が水を汲んだバケツを持って部屋に戻って来て………。
千棘 「よーし、それじゃあ次は、
床の雑巾掛けをするわよ!」
楽 「おう、頑張れよ、千棘。」
千棘 「よーし………。」
グイッ
楽 「ん?」
ピラッ
楽 「ぶほおっ!」
千棘が雑巾掛けの体制になり腰を上げたので、
今日はスカートを履いて来ていた為、赤いパンツが丸見えになった。」
千棘 「ん?どーしたの、楽。」
楽 「な、何でもねーよ!」
千棘 「あっ!
分かった、パンツ見えてるんでしょ!」
ササッ
千棘は、左手でスカートを掴んでパンツを隠した。
楽 「見えてねーてっば!」
千棘 「顔に書いてあるわよ、
このエロもやし!」
そんな感じで………。
15:00
千棘 「出来たーー!
掃除完了ーー!」
楽 「ふぅ………。
やっと終わったな………。」
ピカーン
楽たちの掃除の努力の甲斐あって、
ペンションは全部屋とも、ピカピカになった。
鶫 「大分、綺麗になりましたね。」
蒼也 「努力した甲斐があったな。」
千棘 「……………。
ねぇ楽、楽しかったね。
みんなでこれから一緒に頑張って行くこのペンションで、
まずはみんなでお掃除をする………。
みんなで1つの共同作業をしてるって、感じで。」
楽 「ああ、そうだな………。」
第1巻 第339話 完