2017年11月12日(日) 12:00
凡矢理大学裏山、正式名称:凡矢理山(ぼんやりやま)
頂上付近、ハチノス
千棘 「さーて、キッチンとリビングも出来た事だしみんな、お昼にするわよ!」
午前中に「ハチノス」の準備と整理を終えた楽たちは、
リビングに集まって昼食の準備をしていた。
楽 「ああ、メシか。
どーするんだ?コンビニまで行くか?」
千棘 「山を降りてたら、時間が掛かっちゃうじゃ無い!
私がキッチンで作ってくるわよ!」
楽 「え?
でもお前、材料はどーすんだ?」
千棘 「それなら大丈夫よ!
今日はもともとお昼を自分で作る予定だったから、材料もちゃんと持って来たもの!」
ガサッ ガサッ
スッ
千棘は、自分のバッグからスーパーのレジ袋を出した。
楽 「用意がいいな千棘。
よし、そういう事なら、よろしく頼むぜ!」
鶫 「お嬢、私も手伝いますか?」
千棘 「ありがとうつぐみ。
でも、私自分1人でお料理して、楽やつぐみに食べさせてあげたいの!」
鶫 「お嬢………立派になられて………。」
千棘 「じゃあ私は、キッチンに行ってお昼を作ってくるから、みんなはこのリビングで待っててねーー。」
そして………約30分後
千棘 「楽ーー、つぐみ、蒼也君、出来たわよーー!」
楽 「おっ!来た来た。」
ガラガラ………
千棘が運んで来た楽、鶫、蒼也、千棘の4人分の昼食は、
チャーハンにハンバーグ、卵のスープと、
ペンションの食事にふさわしいものだった。
楽 「おっ!美味そーー!」
鶫 「お嬢、見事です!」
千棘 「楽、つぐみ、ありがとう!
ささっ、食べて食べて!」
スッ スッ
コトッ コトッ
千棘は、楽たち3人に料理の皿を配り出した。
千棘 「あ、蒼也君にははいこれ!」
スッ
千棘は、蒼也の席に灰皿を差し出した。
蒼也 「灰皿ですか?」
千棘 「うん。
蒼也君の席は喫煙席よ。
蒼也君は、タバコを吸いたいと思って。」
蒼也 「……………ありがとうございます、お嬢。」
スッ
シュボッ
蒼也は、メビウスの細いタバコに火を付けて吸った。
千棘 「さてと………。」
スタスタ………
千棘は、楽の席まで歩いて行った。
千棘 「楽、お酌してあげるわよ。
ジュースをどうぞ。」
スッ
トクトク………
千棘は、楽のコップにキッチンから持って来たオレンジジュースを注いだ。
楽 「ああ、ありがとうな千棘。」
千棘 「よーし………。」
ガタッ
ストンッ
千棘は、楽の席の隣の自分の席に座った。
千棘 「はい、ダーリン。
あーん〜〜♪」
カチャ
千棘は、楽のハンバーグを一切れフォークで取って、楽の口元に運んだ。
楽 「おい!
やめろって、鶫と蒼也の前だぞ!
マンションの部屋でなら、幾らでもいいけど………。」
千棘 「別にいいじゃない。
つぐみも蒼也くんも、私たちの交際に反対してるわけじゃないんだし。」
鶫 「そうだぞ一条楽。
お嬢の愛情を、素直に受け取って差しあげろ。」
蒼也 「楽、恋人との時間は、大事にするものだぞ。」
楽 「……………。
分かったよ。」
パクッ
楽は、千棘が運んでくれたハンバーグを食べた。
千棘 (楽とだけじゃ無くて、
みんなでペンションでお食事………楽しいな。)
第1巻 第344話 完