ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第345話 フウシャ

2017年11月12日(日) 13:00

 

凡矢理大学裏山、正式名称:凡矢理山(ぼんやりやま)

 

頂上付近、ハチノス

 

千棘 「さーて、お昼も食べたし、

作業再開するわよ。

午後からも頑張るわよ、みんな!」

 

 

千棘が作った昼食を食べた楽たちは、午後からの「ハチノス」の準備と整理の作業を再開していた。

 

 

楽 「で、次はどの部屋を整理するんだ?」

 

千棘 「そうねぇ………。

あ!そうだ蒼也君、この建物って確か2階もあるわよね?」

 

蒼也 「はい。

1階の廊下の1番奥の階段を登れば2階に上がれます。」

 

千棘 「2階は昨日の掃除の時に行っただけで、まだ全然詳しく見て無かったわよね。

ねぇみんな、ちょっと2階に行ってみましょうよ。」

 

楽 「ああ、いいぜ。」

 

スタスタ………

 

 

そして楽たちは、階段を登って2階へと上がって行った。

 

 

千棘 「へーー。

廊下の雰囲気は1階と全然変わらないわね。」

 

 

「ハチノス」の建物の2階は、

1階と同じように木造建築の廊下が階段から1直線に伸びていて、

その左右にそれぞれ3〜4個の部屋のドアが広がっていた。

 

 

楽 「改めて見ると、やっぱり殺風景な建物だよな、ここ。」

 

蒼也 「それはそうだよ。

ここは元々、ビーハイブのアジトの1つとして建てられたんだから。

本部である桐崎邸(きりさきてい)とは違って、そんなに派手な外観や内装は必要無いからね。」

 

千棘 「なるほどね………。

あら?」

 

 

千棘は2階の階段の奥に、船の舵(かじ)のような物が取り付けてあるのを見つけた。

 

 

千棘 「ねえ蒼也君、あれはなに?」

 

蒼也 「ああ、あれは屋根の風車の起動用の道具ですよ。」

 

楽 「風車?そういえば屋根の上に、大きい換気扇みたいなのが付いてたけど、

アレってただの飾りじゃ無かったのか?」

 

蒼也 「ああ。

あれを回せば風車が回るし、隣の扉から屋根の上に作られたベランダに出られて、

風車が回ってるのを近くで見れるよ。」

 

千棘 「へーー………。

面白そう!ねえ楽、試しにあの舵(かじ)を回してみてよ!」

 

楽 「ああ、いいぜ。」

 

スタスタ………

 

ガタッ

 

クルクル………

 

 

楽は、2階の廊下の奥の風車の舵(かじ)まで歩いて行き、

それを回した。

 

 

クルクル………

 

 

千棘 「あ!見て、

風車が回り出したわ。」

 

 

楽が舵(かじ)を回してから3〜4秒程経つと、

風車は回り出した。

 

 

千棘 「屋根の上のベランダに出て、

見てみましょうよ、みんな!」

 

 

ガチャ

 

スタスタ………

 

 

千棘は扉を開けて、屋根の上のベランダに出た、

楽、鶫、蒼也の3人もそれに続いた。

 

 

千棘 「わぁ〜〜………。

スッゴい綺麗な景色………。」

 

 

その屋根の上のベランダから見れる景色は、

凡矢理山の頂上付近から凡矢理市内ほぼ全域を見渡せる、絶景だった。

 

 

千棘 「キレイ………。」

 

ヒュウゥゥゥ………

 

サラサラ………

 

楽 「おお………。」

 

 

風車の風になびいた千棘の髪は、

綺麗な金髪のロングヘアが風になびいて、

楽の目にはとても美しく見えた。

 

 

楽 (改めて見ると千棘の髪、ホントにキレーだなぁ………。)

 

第1巻 第345話 完

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