2017年11月12日(日) 13:00
凡矢理大学裏山、正式名称:凡矢理山(ぼんやりやま)
頂上付近、ハチノス
千棘 「さーて、お昼も食べたし、
作業再開するわよ。
午後からも頑張るわよ、みんな!」
千棘が作った昼食を食べた楽たちは、午後からの「ハチノス」の準備と整理の作業を再開していた。
楽 「で、次はどの部屋を整理するんだ?」
千棘 「そうねぇ………。
あ!そうだ蒼也君、この建物って確か2階もあるわよね?」
蒼也 「はい。
1階の廊下の1番奥の階段を登れば2階に上がれます。」
千棘 「2階は昨日の掃除の時に行っただけで、まだ全然詳しく見て無かったわよね。
ねぇみんな、ちょっと2階に行ってみましょうよ。」
楽 「ああ、いいぜ。」
スタスタ………
そして楽たちは、階段を登って2階へと上がって行った。
千棘 「へーー。
廊下の雰囲気は1階と全然変わらないわね。」
「ハチノス」の建物の2階は、
1階と同じように木造建築の廊下が階段から1直線に伸びていて、
その左右にそれぞれ3〜4個の部屋のドアが広がっていた。
楽 「改めて見ると、やっぱり殺風景な建物だよな、ここ。」
蒼也 「それはそうだよ。
ここは元々、ビーハイブのアジトの1つとして建てられたんだから。
本部である桐崎邸(きりさきてい)とは違って、そんなに派手な外観や内装は必要無いからね。」
千棘 「なるほどね………。
あら?」
千棘は2階の階段の奥に、船の舵(かじ)のような物が取り付けてあるのを見つけた。
千棘 「ねえ蒼也君、あれはなに?」
蒼也 「ああ、あれは屋根の風車の起動用の道具ですよ。」
楽 「風車?そういえば屋根の上に、大きい換気扇みたいなのが付いてたけど、
アレってただの飾りじゃ無かったのか?」
蒼也 「ああ。
あれを回せば風車が回るし、隣の扉から屋根の上に作られたベランダに出られて、
風車が回ってるのを近くで見れるよ。」
千棘 「へーー………。
面白そう!ねえ楽、試しにあの舵(かじ)を回してみてよ!」
楽 「ああ、いいぜ。」
スタスタ………
ガタッ
クルクル………
楽は、2階の廊下の奥の風車の舵(かじ)まで歩いて行き、
それを回した。
クルクル………
千棘 「あ!見て、
風車が回り出したわ。」
楽が舵(かじ)を回してから3〜4秒程経つと、
風車は回り出した。
千棘 「屋根の上のベランダに出て、
見てみましょうよ、みんな!」
ガチャ
スタスタ………
千棘は扉を開けて、屋根の上のベランダに出た、
楽、鶫、蒼也の3人もそれに続いた。
千棘 「わぁ〜〜………。
スッゴい綺麗な景色………。」
その屋根の上のベランダから見れる景色は、
凡矢理山の頂上付近から凡矢理市内ほぼ全域を見渡せる、絶景だった。
千棘 「キレイ………。」
ヒュウゥゥゥ………
サラサラ………
楽 「おお………。」
風車の風になびいた千棘の髪は、
綺麗な金髪のロングヘアが風になびいて、
楽の目にはとても美しく見えた。
楽 (改めて見ると千棘の髪、ホントにキレーだなぁ………。)
第1巻 第345話 完