第1巻 第346話 カダンヲ
2017年11月12日(日) 15:00
凡矢理大学裏山、正式名称:凡矢理山(ぼんやりやま)
頂上付近、ハチノス
庭
蒼也 「では、庭の掃除も終わった事ですし、これから庭に花を植えて花壇を作ろうと思います。」
庭の草むしりと地ならしを終えた楽たちは、
次は花壇を作ろうとしていた。
楽 「でも蒼也、花壇なんてホントに必要か?」
蒼也 「確かに星神の仕事には必要無い物だが、外観は建物には大事だ。」
千棘 「そうよ楽、綺麗なお花をたくさん植えましょうよ!」
楽 「お、おお………。」
そして、楽たち4人は花壇に花を植え始めて………。
サクッ サクッ
千棘 「楽〜〜、
私、この囲いの左っ側にお花を植えてくから、あんたは右っ側に植えてってよねーー。」
楽 「おう。」
サクッ サクッ………
楽 「ん?」
千棘 「うーん、このお花なかなか地面に真っ直ぐに刺さらない………。」
チラッ
楽 「ぶほおっ!」
千棘は花を植える為に前かがみの姿勢になったので、千棘と向かい合ってる楽に、胸の谷間が見えてしまった。
千棘 「ん?どーしたの、楽。」
楽 「いや、何でも………。」
千棘 「あれ?このお花って………。」
スッ
千棘は植えていた花の1つを手に取って、何かに気が付いた。
千棘 「ねぇ楽、このお花って、マリーゴールドじゃない?」
楽 「え?あっ!ホントだな………。」
千棘が手に取った花は、幼少期の楽が病弱だった万里花に贈った髪飾りと同じ、「健康」の花言葉を持つ花、マリーゴールドだった。
千棘 「このマリーゴールドのお花を花壇に植えて、万里花を呼んだらあの子、喜ぶかなぁ………。」
千棘は友達を思う優しそうな眼差しでマリーゴールドの花を見ながら言った。
楽 「ああ、そうだな………。
橘にとっては、子供の頃の俺との思い出が詰まった花だもんな………。」
楽 (千棘、普段はあんまり口や態度には出さないけど、やっぱり優しいなぁ………。)
そして………
千棘 「よーし、出来たぁーー!
全部の囲いの中に、お花を植えるの完了ーー!」
「ハチノス」の庭には、
建物に続く道の両側の囲いの中に大量の花が植えられ、綺麗な外観に仕上がっていた。
楽 「おお、ただ花を植えただけなのに、だいぶ見栄えが良くなったなぁ………。」
楽 (この庭で、花たちに囲まれながら、千棘と弁当を食べたり、遊んだり、お喋りしたり………。
くぅ〜〜………考えただけで楽しそうだぜ………。)
第1巻 第346話 完
第1巻 第347話 ハチノス
2017年11月12日(日) 18:00
凡矢理大学裏山、正式名称:凡矢理山(ぼんやりやま)
頂上付近、ハチノス
リビング
千棘 「それじゃあ、私たちの星神のアジト、「ハチノス」の開業&掃除と整理の完成祝いに、カンパーイ!」
楽・鶫・蒼也 「おーー!」
コンッ
楽たち4人は、ワインの入ったグラスを叩き合って乾杯(かんぱい)して、「ハチノス」の完成を喜び合った。
千棘 「さあ、さあ!
楽、つぐみ、蒼也君、私たくさんご飯作ったから、ジャンジャン食べて!」
ガラガラ………
千棘は、自分が作った料理をキッチンから運んで来た。
楽 「ああ。
でも千棘、あんまり飲み過ぎんなよ?
お前、酔っ払うと大変なんだから。」
千棘 「分かってるわよ!」
グビッ
そう言いつつ、千棘はワインを飲んだ。
楽 (お前が酔うと、お前が考えている以上に大変な事になるんだが………。)
楽 「しかし………。」
チラッ
楽はリビング全体を見渡して、改めて自分たちのアジトが完成した事を実感した。
楽 (俺、これから千棘や蒼也、鶫とここで、
今まで以上に星神として頑張って行くんだよな………。)
楽 (そりゃそうだよな。
パピヨンコクーンのトレスに勝てるように、あのクアトロオーラアップってやつも習得しなきゃいけないし、
千棘やみんなを守れるようになる為に、もっと強くならねーと………。)
楽 「……………。
なあ、千棘、蒼也、鶫………。」
千棘 「?どーしたの、楽。」
楽 「これからも、よろしくな。」
鶫 「?どうしたのだ一条楽、いきなり………。」
楽 「いや、これからパピヨンコクーンとの戦いも本格化してって、
俺の星神としての訓練や戦いもますます激しくなるだろ?
改めて、みんなでがんばろーなって………。」
鶫 「何を今更………。
私はもはや貴様と、2人でお嬢を守っていく事に異論は無い。」
蒼也 「俺も、パピヨンコクーンが現れる前から、お前の教育係だったんだ。
そして、これからもだ。」
千棘 「そうよ!
私だって、これからずっとあんたについて行くって決めたんだから。
これからもずっと一緒よ、楽!」
楽 「鶫、蒼也、千棘……………。
ありがとう!」
第1巻 第347話 完