ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第354話 タイマン

2017年11月15日(水) 19:10

 

メイツ凡矢理、すぐ近くの庭園

 

 

ブーン………ブーン………

 

 

楽たちは、ブウロの攻撃で姿を現した木星クワガタと対峙していた。

 

 

鶫 「お嬢、一条楽、いきましょう。」

 

千棘 「ええ。

あんた、よくも万里花が頑張ってお手入れしたお花を切ったわね………。」

 

スッ

 

スッ

 

 

千棘と鶫は、星匣を出した。

 

 

蒼也 「お嬢、誠士郎、ここはまずは、

あいつの姿を捉えられる俺とブウロが………。」

 

 

スッ

 

千棘・鶫・蒼也 「!?」

 

 

楽は、戦いを始めようとしていた3人を手で制して止めた。

 

 

楽 「ちょっと待ってくれ、みんな。」

 

千棘 「ど、どうしたのよ楽?」

 

楽 「こいつは、俺1人に戦わせてくれないか?」

 

千棘 「え?」

 

 

千棘は、驚いた。

 

 

鶫 「どういう事だ?一条楽。」

 

楽 「俺、星神になってから、

殆どみんなに助けられながら戦って来ただろ?

滋賀県の湖の時は鶫に、千棘の誕生日パーティーの時は千棘に、

パピヨンコクーンの奴らとの戦いの時もいつも………。

みんながそうやって、俺を助けてくれるのは嬉しいんだけど、

俺はもうそろそろ自分1人でも、

千棘やみんなを守れる男になりたいんだ。」

 

千棘 「で、でもだからって楽、

今回はムチャよ!

あのクワガタ、とっても素早いのよ?

あんただけじゃあ………。」

 

蒼也 「……………。

分かった。1人でやってみろ、楽。」

 

千棘 「え?」

 

鶫 「!」

 

楽 「おう!ありがとうな、蒼也!」

 

スッ

 

 

楽は、星匣をポケットから出して構えた。

 

 

楽 「九愛太陽(きゅうあいたいよう) レオン」

 

 

シュンッ

 

 

楽は、レオンを召喚した。

 

 

レオン 「一対一の勝負かぁ………。

頑張るよ、楽!」

 

楽 「おう!」

 

ダッ

 

 

楽とレオンは、2人で木星クワガタに向かって行った。

 

 

千棘 「ちょっと蒼也君、大丈夫なの?」

 

蒼也 「星の光は、人間の感情が元になっているエネルギーです。

ですから、星神本人の精神的成長が星の光の成長にはとても大事なものなのです。

楽自身が覚悟を強くしたり、お嬢やみんなを守りたいと更に強く思うようになれば、

楽は星神として更に成長するでしょう。」

 

鶫 「なるほどな。

それに、一対一の勝負など私も今まで何度も経験して来た。

集英組の2代目として、マフィア界の人間としても、避けては通れぬ道だろうな。」

 

千棘 「で、でも………。」

 

千棘 (楽ったら、みんなの為になるとすぐに自分の事なんか考えずに無茶するんだから………。)

 

千棘 (あんまり無茶はしないでね、楽………。)

 

 

スッ

 

カシャンッ

 

楽の星匣 「剣の札(ツルギノフダ)」

 

ヒュンッ

 

 

楽の右手に、オレンジ色に燃える日本刀が装備された。

 

 

楽 「てやっ!」

 

ヒュンッ

 

サッ

 

ブーン………

 

 

楽は、剣の札(ツルギノフダ)で木星クワガタに斬りかかったが、

木星クワガタは容易くかわしてしまった。

 

 

楽 「てやっ!てやっ!てやっ!」

 

サッ

 

サッ

 

木星クワガタ 「キイィーー!」

 

楽 「くそっ!全然当たんねーじゃねーか!」

 

レオン 「楽、あの木星クワガタ速すぎるよ!

楽も蒼也にいから動体視力の訓練も少しは受けてるけど、

アレじゃあ銃弾(じゅうだん)を見切る程の動体視力が必要だよ!」

 

楽 「そこまでの動体視力、今の俺にある訳ねーじゃねーか!」

 

 

千棘 「ああもう、何やってるのよあいつ………。」

 

蒼也 「……………。」

 

 

楽 「なら、コレだ!」

 

スッ

 

カシャンッ

 

楽の星匣 「籠手の札(コテノフダ)」

 

ヒュンッ

 

 

楽の左手に、レオンの頭部を模したオレンジ色に光る籠手(こて)が装備された。

 

 

楽 「くらえ!」

 

ガチャ

 

 

楽は、銃口(じゅうこう)を木星クワガタの方に向けた。

 

 

楽 「紅炎(プロミネンス)!」

 

ボウッ

 

 

楽は、籠手の札(コテノフダ)の銃口から、太陽の光の火炎放射を木星クワガタに向けて発射した。

 

 

楽 「どうだ!この攻撃範囲なら………。」

 

 

ヒュンッ

 

楽 「え?」

 

ブーン………

 

 

楽 「なっ!?」

 

ハッ

 

木星クワガタ 「キイィーー!」

 

ブーン………

 

 

楽が振り返ると、木星クワガタは一瞬のうちに楽の正面から背後に移動していた。

 

 

レオン 「この木星クワガタ、細かい距離の移動だけじゃなくて、

長距離も弾丸みたいなスピードで動けるんだ!」

 

楽 「何だって?」

 

木星クワガタ 「キイィーー!」

 

ヒュンッ

 

楽 「あっ!」

 

 

木星クワガタは、再び高速移動し出した。

 

 

ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ

 

楽 「くそっ!全然視えねー………。」

 

木星クワガタ 「キィッ!」

 

ザンッ

 

楽 「ぐわっ!」

 

千棘 「楽!」

 

 

木星クワガタは、木星の光をまとった顎(アゴ)で、楽の肩を切り裂いた。

 

 

ポタポタ………

 

ガッ

 

 

楽は、血を流した右肩を押さえた。

 

 

楽 「くそっ!やっぱり、俺1人じゃあ勝てねーのか………。」

 

 

千棘 「どうしよう………。

このままじゃあ、楽が負けちゃうよ………。」

 

蒼也 「……………。」

 

シュボッ

 

スハーー………

 

 

蒼也は、千棘とは対照的に全く動じずにメビウスのタバコを吸った。

 

 

蒼也 「……………。

楽、俺が何度か教えた星獣との相性のいい戦い方、覚えてる?」

 

楽 「え?」

 

蒼也 「スピード重視の星獣と戦う時、

どんな戦法が有効だった?」

 

楽 「スピード重視の星獣………?

あ!そうだ、素早いやつは大体、スピード重視の分、パワーが弱くて、硬い盾などに対しては………弱い!」

 

スッ

 

 

楽は、鶫との太陽融合(たいようゆうごう)の札、「狼の札(オオカミノフダ)」を出した。

 

 

スッ

 

カシャンッ

 

楽の星匣 「狼の札(オオカミノフダ)」

 

キュイーン………

 

レオン 「ガォーー!」

 

レオンが本来の属性の太陽の属性のオレンジでは無く、

金星属性の黄色に輝き出した。

 

楽 「金星機械豹(きんせいおうてつひょう) レオン・ウルフ」

 

キュイーンッ

 

レオンは更に激しく、黄色に輝き出した。

 

レオンは、光の色をオレンジからイエローに変え、メガオンと同じ機械の銃のなどの武器の装備。そして、顔つきが狼(おおかみ)の様に変わっていた。

 

 

レオン 「よし、行くよ楽!」

 

楽 「おう!」

 

 

木星クワガタ 「キイィーー!」

 

ブーン………

 

 

木星クワガタは、再び楽とレオンの方に向かって来た。

 

 

スッ

 

カシャンッ

 

楽の星匣 「盾の札(タテノフダ)」

 

バゴッ バゴッ

 

 

楽の前方に、鶫のと同じ狼の形のバリケードが2つ現れた。

 

 

ドゴッ

 

木星クワガタ 「キィッ!?」

 

ボロッ

 

 

バリケードに衝突した木星クワガタは、顎(アゴ)が折れてしまった。

 

 

楽 「思った通りだ!」

 

レオン 「木星クワガタは、スピードが速い分、硬さやパワーが足りないから、

鶫ねえみたいな金属系の金星属性の硬い星札には弱い!」

 

 

千棘 「やったぁ!」

 

蒼也 「……………。

よくやったよ、楽。」

 

 

木星クワガタ 「キイィ………。」

 

 

木星クワガタは、弱っていた。

 

 

レオン 「トドメだよ、楽!」

 

楽 「おう!」

 

スッ

 

カシャンッ

 

楽の星匣 「終の札(ツイノフダ)」

 

ギュルルル………

 

 

楽は、レオンと合体して、黄色に光る火車車(かしゃぐるま)になった。

 

 

ギュルルル………

 

バガァンッ

 

 

木星クワガタ 「キイィッ!」

 

バシュウッ

 

 

楽の終の札(ツイノフダ)を喰らった木星クワガタは、光化(こうか)した。

 

 

レオン 「ガオッ!」

 

バシュウッ

 

 

レオンは、エネルギーを吸収した。

 

 

楽 「やったぁ………。

1人で、勝てた………。」

 

第1巻 第354話 完

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