2017年11月15日(水) 20:00
メイツ凡矢理、すぐ近くの庭園
千棘 「やったぁ、楽が勝ったーー!」
楽 「はぁはぁ………。」
ドサッ
千棘 「あっ、楽?」
楽は、木星クワガタに切られた右肩を押さえて、膝をついてしまった。
ダダッ
千棘 「楽、大丈夫?」
千棘は楽の元に駆け寄り、楽を心配した。
楽 「ああ、大丈夫だ………。
ケガはこの右肩だけだし、久々に太陽融合(たいようゆうごう)を使って星の光を使い過ぎて少し疲れただけだ………。」
ポタポタ………
千棘 「でもあんた、結構血が出てるわよ?」
蒼也 「こりゃ、橘さんに診て貰った方がいいな………。」
千棘 「ええ、そうね。
それと………。」
スッ
千棘は、楽の顔に自分の顔を近づけた。
楽 「え?」
チュッ
楽 「なっ?」
千棘は、楽の頬にキスした。
千棘 「お疲れ様、ダーリン。
あんた今日、頑張ったじゃない。
カッコよかったわよ!」
楽 「お、おう………。
ありがとな、千棘………。」
蒼也 「……………。」
フッ
蒼也は、笑みをこぼした。
楽 (?蒼也……………?)
その後………
ハイツ凡矢理最上階、万里花の家
万里花 「愛羊天皇(あいようてんのう) レム」
シュンッ
スッ
カシャンッ
万里花の星匣 「癒の札(イヤシノフダ)」
ポウゥ………
万里花は、癒の札(イヤシノフダ)で楽の木星クワガタに負わされた右肩の傷を癒した。
シュウゥゥ………
千棘 「あっ、血が止まった。」
楽の右肩の傷の血が止まり、傷が塞がりかけて来た。
万里花 「よし………。
これで、あとは2〜3日塗り薬を塗っておけば、傷は完全に治りますわよ、楽様。」
ギュッ
万里花は、楽の右肩に包帯を巻きながら言った。
万里花 「いえいえ。
楽様は私(わたくし)のお花たちの為に頑張って下さったんですから、これくらいは当然ですわ。」
千棘 「私からもお礼を言うは。
ありがとう、万里花。」
万里花 「どういたしまして、桐崎さん。」
ペコリッ
万里花は、千棘にお辞儀した。
万里花 「ああ、そう言えば楽様たちは、依頼として今回の件を片付けて下さったのですわね。
では、お代の方は………。」
楽 「え?
そんなのいいよ、俺とお前は友達だろ?」
蒼也 「お前なら、そう言うと思ったよ。
星神組織として、本来なら仕事の代金は貰うべきなんだが、
まあ今回はいいよ。」
万里花 「……………。
しかし、みなさん私(わたくし)が思ってたよりずっといいですわね。」
楽 「え?」
万里花 「楽様たちは、星神のお仲間を探しているのでしょう?
私(わたくし)も協力したかったのですが、
私(わたくし)は治癒専門の星神ですし、
昔から病弱だったがゆえに戦いには向いていなかったのです。
ですが、楽様たちならやはり安心して協力できますわ。
いざという時は、いつでも楽様が守って下さいますもの。」
楽 「え?
でも、星神の仕事は危険なんだぞ?
お前、女の子だし………。」
蒼也 「いや楽、天王星属性の星神は回復が出来る。メンバーに1人は欲しい。
それに、いざという時は俺やお前が守ればいいだろ?」
楽 「で、でも………。」
万里花 「楽様、私(わたくし)を高校の時から見てきたなら分かりますわよね?
私(わたくし)は楽様や友達の為なら、幾らでも努力を惜しみませんわ。」
楽 「橘……………。
分かった、よろしくな橘!」
最初の仕事も無事こなして、
5人目の仲間も加えて、
楽たち「ハチノス」の最初の仕事は幕を閉じました。
第1巻 第355話 完