第1巻 第358話 カイテン
2017年11月16日(木) 18:00
ハチノス 1階、リビング
楽 「ふーー、まさか今日いきなり、
ハチノスを花屋にして、改装作業をすることになるとはな………。
結構疲れたぜ。」
ズズ………
楽は、マグカップのココアを飲みながら、
ハチノスの花屋への改装作業を終えてくつろいでいた。
ガチャ
万里花 「楽様ーー!
今日はお疲れ様ですわ。」
楽 「おう、橘………。
!」
ドアを開けてリビングに入って来た万里花は、黒に近い紺色のスカートに、
白いエプロンがかかった服で現れた。
楽 「橘………。
お前、どうしたんだよその服?」
万里花 「あら、お聞きになってないんですか?
お花屋をやる事になったので、
先程桐崎さんが、鶫さんに頼んで、
桐崎さんと鶫さんの学校のLAB(ラボ)から、
売り子ようの服を3着ほど持って来て下さったんですわ。」
楽 「なるほど………。」
楽 (しかし、橘の売り子姿、
ファミレスでバイトしてる時も一度見たけど、
やっぱり可愛いな〜〜………。
こんな子がいるお店なら、そりゃ繁盛するだろうな………。)
楽 「あれ?て事はもしかして千棘も?」
万里花 「はい、もちろんですわ。
桐崎さーん。」
千棘 「はいはーい。」
ガチャ
楽 「!」
万里花に呼ばれてリビングに入って来た千棘も、万里花と同じ売り子の制服を着ていた。
楽 (かっわいい〜〜………。
千棘も橘に負けないくらい、よく似合う………。
俺たちがやるのは花屋だけど、もし喫茶店とかだったら、この姿の千棘に、コーヒー入れてもらいたい………。)
カアァァ………
千棘 「ん?どーしたの楽、顔を赤くして………。」
楽 「い、いや………何でもねーー!」
千棘 「まあ、何はともあれこれで………。」
万里花 「「花屋ハチノス」、開店ですわね!」
第1巻 第358話 完
第1巻 第359話 スポーツ
2017年11月17日(金) 13:00
凡矢理大学
楽 「は?スポーツ大会?」
集 「そうそう。今日の夕方から、凡高時代のみんなを集めて、
凡矢理公園で体育大会をやるんだ。
楽、お前も来るか?」
大学の昼休み、集から楽の元に一本の電話が掛かって来た。
楽 「まあ、今日は講義が終わったら、夕方からはバイトも蒼也とのトレーニングも無くて暇だけど………。」
集 「なら、いいじゃん。
大会は今日の夕方から明日と明後日の土日の計3日間、
桐崎さんも連れて来いよ。」
楽 「お、おう………。」
そして、その日の夕方………
18:00、凡矢理公園
楽 「おお、ここか。」
千棘 「すごーい、ホントに凡高のみんなが集まってるーー。」
ワイワイ………
ガヤガヤ………
そこ、凡矢理公園は、
学校の校庭ほどある広い公園で、
少年サッカーチームや、
社会人のサッカーやバスケのチームなどが、よく練習に使っている。
安達 「あ、千棘ちゃんだー。」
千棘 「あ、あだっちゃん!」
安達 「千棘ちゃん、一条君とは今でも付き合ってるんだよね?」
千棘 「もちろん!
今では楽と、マンションで一緒に暮らしてるわよ!」
安達 「へぇ〜〜、やっぱり仲良いんだね。
羨ましいな〜〜。」
楽 (まあ、こうやって凡高のみんなと久々に会えるのは、楽しいよな………。)
山田 「あ、あれ桐崎さんじゃね?」
山中 「ホントだ、相変わらず可愛いな。」
山田 「ちょっと、話しかけてみようぜ。
おーい、桐崎さーん。」
千棘 「はい?」
楽 「!」
千棘に、凡高の男子が話しかけて来た。
山田 「桐崎さん、久しぶり。」
山中 「なあなあ、この大会終わったら、俺らとメシでも行かね?」
千棘 「え、あの………。」
凡高時代、楽と集以外の男子とあまり話した事がない千棘は、戸惑っていた。
スッ
山田 「え?」
千棘 「あ………。」
楽は、手で制して男子が千棘に言い寄ってくるのを止めた。
楽 「お前ら、
千棘は今でも俺の彼女なんだ、
悪いけど、そういう誘いはあまりしないでくれないか?」
千棘 「楽………。」
山田 「あ、ああ………。
そうだったな………。」
山中 「悪いな、一条………。」
スタスタ………
千棘 「……………。
ありがと、楽………。」
楽 「別に、ニセモノの恋人だった頃なら大丈夫だったかもしれねーが。
今はお前は俺のホントの彼女だしな、
他のやつに言い寄られるのは、
なんだか………好きじゃねーんだ。」
千棘 「そっか………。」
第1巻 第359話 完