ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第375話 ショウカ

2017年11月22日(水) 10:10

 

凡矢理市の、

とある、川原

 

 

楽 「俺の日本刀による斬撃も、

「籠手の札(コテノフダ)」による、

紅炎(プロミネンス)による、火炎放射(かえんほうしゃ)も、

全然当たらねー……………。

どうすれば……………。」

 

冬吾 「加勢するよ、楽。」

 

ザッ

 

 

楽 「あっ、冬吾!」

 

 

冬吾は、

楽の戦いから一歩引いて見守っていた、

千棘達から、

 

前に出て、楽に並んだ。

 

 

冬吾 「双神くーん、

 

エネルギーは、

俺のクリアにはやらずに、

楽のレオンにやるから、

 

俺も参加して、いいかな?」

 

蒼也 「……………。

確かに、エネルギーを楽のレオンにやるなら、

「楽を、クアトロオーラ・アップさせ、

レオンを「幼獣体(ようじゅうたい)」から「成獣体(せいじゅうたい)」に進化させる。」

という、

目的自体に支障(ししょう)は無い……………。

 

楽が1体1で、野生の星獣(せいじゅう)を倒さないと、

すご甘やかしてしまう事になるが……………。

 

よし、良いだろう。

 

久野くん、

楽に加勢してくれ。」

 

 

冬吾 「ほい、来た。」

 

スッ

 

 

冬吾は、

水色の鱏(エイ)の紋章が描かれた、

自らの星匣(ほしはこ)を、

ポケットから取り出した。

 

 

冬吾 「 水星流鱏(すいせいりゅうえい) クリア」

 

シュンッ

 

クリア 「ふぅ〜〜。

久しぶりの戦闘ですね、冬吾。

 

今回の相手は、「火星トンボ」、

ですか?」

 

 

冬吾は、

青色の水星の光をまとった、

鱏(エイ)の姿をした、

礼儀正しい口調で話す、

自らの契約星獣(けいやくせいじゅう)、

クリアを召喚した。

 

 

冬吾 「ああ、

だが今回は、

相手を倒した後の、星の光のエネルギーは、

楽のレオンにやるから、お前はお預けだ。

 

スマンな、クリア。」

 

クリア 「別に構いませんよ。

私は、冬吾の星神としての、

そして、星物書き(ほしものかき)としての、

仕事を手伝うだけです。

 

冬吾の契約星獣(けいやくせいじゅう)、

として。」

 

冬吾 「……………。

サンキューな、クリア。

 

やっぱり、

お前が俺の契約星獣(けいやくせいじゅう)で、

良かったぜ。」

 

 

楽 「でも、どうするんだ冬吾?

こんだけ素早い星獣(せいじゅう)相手に?」

 

冬吾 「なーに、

少し頭を使えば、かーたん。」

 

スッ

 

カシャンッ

 

冬吾の星匣(ほしはこ) 「流の札(ナガレノフダ)」

 

ドッバァーー……………。

 

 

楽 「おおっ!?」

 

 

冬吾は自らの持ち星札(ほしふだ)、

「流の札(ナガレノフダ)」を発動させた、

 

しかし、

前の、パピヨンコクーンとの、

レイナとの戦いで見た時より、

5〜10m(メートル)は広い、

横幅(よこはば)の、

「水星の光」の、水のシャワーが放出された。

 

 

楽 「冬吾、

なんだか前より、水の量が増えてねーか?」

 

冬吾 「ああ。

俺とクリアも、

星物書き(ほしものかき)として、

野生の星獣(せいじゅう)と戦う機会は、

沢山あったからな。

 

お前らが見てないところでも。

少しは、強くなってるって事さ。」

 

 

ジャバァーーー……………

 

 

火星トンボ 「ブウンッ!?」

 

 

ジュワアァァァ……………。

 

 

「火星トンボ」に、

冬吾の「流の札(ナガレノフダ)」の、

「水星の光」のシャワーを、

 

シャワーの範囲が広過ぎて、

かわせずにマトモに被ってしまいました。

 

 

火星トンボ 「ブウゥゥゥ……………ン……………。」

 

 

「火星トンボ」の、

体にまとっている、

赤い「火星の光」の強さが、弱まって来た。

 

 

楽 「おおっ!

アイツ、弱ってるみてーだ。」

 

 

冬吾 「水星属性の星の光の特性は、

「浄化」、

 

俺とクリアも、

クアトロオーラに覚醒していないとはいえ、

その、「浄化」の力は増している。

 

その証拠に、

クリアの「水星の光」、

前より綺麗(キレイ)になってるだろ?」

 

 

キラキラキラ……………。

 

 

楽 「確かに、言われてみれば……………。」

 

 

楽がクリアの体にまとった、

「水星の光」を見てみると、

 

確かに冬吾の言う通り、

以前より、

光の量が増しただけで無く、

 

光の綺麗(キレイ)さも増していた。

 

 

蒼也 「楽、「星の光」で、

大事なのは光の量もだが、

ソレはあくまで、その星獣(せいじゅう)や、星神(ほしがみ)の、「星の光」の最大値でしか無い。

 

同じくらい大事なのが、

「星の光」の純度、

つまりは光の綺麗(キレイ)さだ。

 

その証拠にほら、

「火星トンボ」を見てみろ。」

 

 

楽 「え?」

 

火星トンボ 「ブウゥゥゥ……………ン……………。」

 

ジュワアァァァ……………。

 

 

「火星トンボ」の、

体にまとった「火星の光」は、

冬吾のクリアとは逆に、

輝きや綺麗(キレイ)さを失い、

暗い赤色になっていった。

 

 

楽 「アイツ、弱ってる……………。」

 

火星トンボ 「ブウンッ!」

 

 

バサッ

 

 

楽 「あっ!」

 

 

火星トンボは、

残った力を振り絞って、

空に逃げようとした。

 

 

楽 「待て!」

 

冬吾 「おっと、逃さないよ。」

 

スッ

 

カシャンッ

 

冬吾の星匣 「槍の札(ヤリノフダ)」

 

スッ ヒュンッ

 

冬吾の右腕に、流れる水がそのまま棒状の形になった様な水星の光の槍が現れた。

 

 

冬吾 「たあっ!」

 

ヒュンッ

 

 

冬吾は、

その槍を「火星トンボ」にめがけて投げた。

 

 

火星トンボ 「ブウンッ!?」

 

 

グサッ

 

 

火星トンボ 「ブウンッ!?」

 

 

「火星トンボ」は、

壁に羽をくじ刺しにされた。

 

 

冬吾 「今だ、楽!」

 

楽 「おう!」

 

スッ

 

カシャンッ

 

楽の星匣 「終の札(ツイノフダ)」

 

レオン 「ガォーンッ!」

 

シュルルルル…………

 

レオンは楽の体に纏わりつき、太陽色の光を回って楽ごと縦回転しだした。

 

火星トンボ 「ブウンッ!?」

 

ギュルルルルルルル

 

巨大なオレンジ色の回転した車輪となった楽とレオンは、火星トンボに向かっていく。

 

バガァン!

 

火星トンボ 「ギャアアアアァッ!」

 

 

ボシュウッ

 

 

楽とレオンの、

「終の札(ツイノフダ)」を喰らった、

「火星トンボ」は、

 

粉々(こなごな)に砕け散り、

赤い火星の光のエネルギーの球体(きゅうたい)となった。

 

 

楽 「レオン!」

 

レオン 「ガオッ!」

 

ボシュウッ

 

 

レオンは、

「火星トンボ」の残骸(ざんがい)の、

「火星の光のエネルギー」を喰らった。

 

 

楽 「やったな、冬吾。」

 

冬吾 「おう。」

 

パンッ

 

 

楽と冬吾は、

ハイタッチして、

お互いのコンビプレーでの勝利を讃え合った。

 

 

第1巻 第375話 完

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